1,026円(税込)「動画見放題※1」プランを
戦後まもなくの新宿に、一人の若者が流れてきた。その名は哲也。彼はとある雀荘で、凄腕の玄人(バイニン)・房州と出会う。房州は哲也が“天運”を持って生まれてきたことを見抜き、みずからの玄人技を伝授する。哲也は房州仕込みの玄人技を駆使し、名だたる強敵たちを相手に、過酷な勝負の世界を生き抜いていくことになる。そして、やがて“雀聖”と呼ばれる伝説の玄人へと成長してゆく・・・。
おとろえた房州にあった哲は言葉を失うが
玄人の彼らには言葉は不要だった
おとろえながら房州は技を駆使して哲を翻弄する
本物の玄人の生き様を哲に見せて死んでいく
このアニメを見てギャンブラーの生活にあこがれてしまいました
まぁギャンブルで生きていければ最高ですけどね
「強えつっても、お兄さんのは昼間の麻雀だ。ここを甘く見てると死ぬぜ」 昭和21年、人々は戦後の焼け跡で何とか立ち直ろうと、したたかにたくましく生きていた。東京新宿も復興のために悪戦苦闘していたが、徐々に活気を取り戻しつつあった。そこへ流れてきた哲也は、天賦の才である運だけを頼りに生きてきた男。新宿を気に入った哲也は、ひと勝負しようと雀荘へと入り、持ち前の強運を発揮して勝利をおさめる。そんな彼に、不思議な中年男が近付いてくる・・・。
「運だけで勝とうとする限り、俺には一生勝てねえよ」 プロの勝負師である玄人(ばいにん)・房州に負けたことで、哲也のペースは完全に狂ってしまった。素人相手の麻雀でも大勝できないことに焦る彼は、雑踏の中で房州を見つける。哲也は神社で房州と再会し、再勝負を申し出る。しかし、房州はすげなく拒否。引き下がろうとしない哲也に、賭けに勝ったらという条件を突きつける。
「握り込みなんて下卑た奴のやる技さ、俺は積み込みこそ芸術だと思っている」 房州に言われるまま、哲也は文無しで打つ麻雀を続けていた。だが、玄人の技の前に連敗続き。イカサマを教えてくれと房州に頼むが、まだ早いと言って取り合ってくれない。苦しみ続ける哲也は、房州と子供とのやり取りを見て、ようやく“力”とは何かに気付いた。房州も彼の成長に気付き、己の技を伝授することを決意。玄人として生まれ変わった哲也は、以前負けたギリ師に再戦を挑む!
「運なんかじゃねえ、力だ!」 哲也は勝負師としての本領に目覚め、ギリ師の玄人を徹底的に叩きのめした。房州はそんな哲也を見込んでコンビ打ちを申し出るが、哲也は返答を渋る。ひとりで雀荘へ向かった彼は、そこで双子の芸人コンビと卓を囲むことになった。双子ならではの絶妙なコンビネーションに哲也は苦戦。2人が玄人だと見破るが、どんな技を使っているのかわからない。そこへ房州がやってきた。コンビVSコンビの玄人対決が始まりだ!
「なにしろ俺たちは、麻雀の本場大陸で敵無しだったんだからな」 双子のコンビ玄人に勝った哲也と房州は、新宿最強のコンビとなった。2人は新宿中の雀荘という雀荘で次々に勝利をおさめてゆく。そんな中、哲也は行きつけのバー「葵」で、房州と玄人のユウとの間で交わされた気になる会話を耳に挟む。房州ほどの男が、かつて完敗したことがあるという。その相手は東洋一を自称する玄人コンビ。哲也はそのコンビと卓を囲むことになるのだが・・・。
「房州さんが最強コンビを組める相手をずっと探してきて、ようやく巡り会えた。それがお前だ!」 大陸コンビに負け続ける哲也は、感情を全く面に出さず、何ひとつ言葉を発しようとしない房州の態度に疑念を募らせる。苛立つ哲也にユウは言い放つ。房州は勝つことしか頭になく、勝つためにここに来たのだと。ようやく大陸コンビの技を見破った哲也だが、そこにも大きな罠が潜んでいた。ついに種銭が尽き、新宿最強コンビは追いこまれてしまう。しかし、反撃はそこから始まった!
「勝てる時に、最高の時に勝っておきてえんだ」 東洋一の大陸コンビに対し、新宿最強コンビは哲也の返し技で勝利をおさめた。二人はその後も快進撃を続けるが、あまりの勝ち振りに客離れを心配した馴染みの雀荘が、続けざまに入店拒否を通告してきた。肉体の疲れをものともせずに勝負を続ける房州。しかしある日、彼は得意なはずのサイコロ振りで信じられないミスをしてしまう・・・。
「俺はね、1晩で2回、九蓮宝燈あがったことあるんだよ」 昭和22年の初冬、哲也は“坊や哲”の異名で恐れられる新宿一の玄人になっていた。そんな彼の前に、1人の若者が現れる。ダンチと名乗るリーゼントの若者は、コンビ打ちの相方にしてくれと頭を下げてきた。しかし房州の引退後、哲也は誰ともコンビ打ちをしないと決めている。依頼を断られてもあきらめず、ダンチは実力を見せようと哲也の前で勝負を始める。その卓のそばに幽鬼を思わせる不気味な男が座っていた・・・。
「手加減なしか。やっぱり博打ってのはこうでなくちゃなぁ、哲ちゃん」 薬物中毒者の印南は、薬を買う金欲しさに金貸しに土下座するような男だった。そんな彼に引導を渡すため、哲也は勝負を挑む。しかし印南は、予想した以上の強敵だった。卓上の牌が透けて見えるという、“ガン牌”の使い手だったのだ。哲也は印南の技を封じるため、ガン牌の効かない黒の練り牌をダンチに用意させる。得意技を封じられた印南は、緒戦をあっさりと落としてしまう。だが、彼はある盲点に気が付いた・・・。
「さすがは印南。忘れていたぜ、お前こそ本物の博打打ちだったな」 死神と化した印南に引導を渡すための戦いが続いていた。一回戦はガン牌封じが功を奏し、哲也の一方的な勝利に終わった。ところが続く二回戦、印南の様子が変わった。最短の手順でテンパイした彼は、なぜか一巡してからリーチをかける。そして、リーチ一発ツモの跳満という大きな手で上がってしまう。そこからそこから印南の快進撃が開始。哲也は印南のガン牌が復活したことを確信する・・・。
現代では全自動雀卓やインターネット麻雀が普及したために不可能と思われます玄人技が本作品のみどころです。
この巻は、かなり具体的な玄人技(イカサマ)がみどころです。そのイカサマが手軽で効果的であるために雀聖も苦労させられます。そして、その玄人はそれは自分の運の強さだと言っている・・・
結果だけ見ればとんだ茶番ですが、具体的なイカサマであるだけにそれをどう哲也が阻止するのかは非常に興味深く見る事ができます。
全体としては、この作品は効果的なイカサマを哲也(雀聖)がどう打破するかがみどころです。