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平安の世より受け継がれている無手をもって戦うという伝説の武術「陸奥圓明流」。その不敗の道を歩み続ける陸奥圓明流を継ぐ者たち(八雲、天斗、出海の三人)が、それぞれの時代の剣豪たちと対決する壮大なストーリー。第一部「宮本武蔵編」、第二部「寛永御前試合編」、第三部「風雲幕末編」の三部で構成されている。
第24話「雪の如く」第25話「北へ」最終話「鬼と修羅」を収録しています。
今巻の見所はなんと言っても新撰組「土方歳三」と「沖田総士」との死闘に決着がつく所でしょう。病床にて療養中、そして死期がすぐそこまできている沖田が最後の力を振り絞っての出海との死闘は切ないはかなさを描き出しています。またここで沖田の身の回りの世話をしていた「蘭」と出海の出逢いがその後の二人の運命をも変えてしまう様まで描かれます。そして最後は新撰組の鬼の副長こと土方歳三との死闘。彼が幕府側の敗北を既に見越して死に場所を求めていた所に出海が現れ、死闘が始まります。このシリーズ「宮本武蔵編」「寛永御前試合編」「風雲幕末編」と3つに分けられますが、幾つかの名勝負がありましたが個人的にはこの土方との死闘が一番好きです。まさしく「鬼と修羅」の言葉がピッタリはまります。男の生き様をとくとご覧あれ!。
しかし、この外伝シリーズ「宮本武蔵編」「寛永御前試合編」「風雲幕末編」と3つのパートに分かれて江戸初期、中期、末期とそれぞれの時代にうまく摺り合わせているなぁといつも感心させられました(^^ゞ。あくまでも歴史シミュレーションアニメとして見させてもらいましたが思いの外楽しめました。しかし、陸奥圓明流とはすごいですね(笑)。彼らのような人物がいたら今の格闘技界でスーパースターでしょうね(笑)。坂本龍馬、土方歳三、沖田総士・・・やっぱり風雲幕末編が一番おもしろかったかなぁ?(^^ゞ。
第18話「龍の化身」第19話「漆黒の海戦」第20話「示現流の刺客」が収録されている。
龍馬の日本人初の新婚旅行(もちろん相手はおりょう)から始まり、薩摩、長州の間のとりまとめに苦労する龍馬を描き、そのとりまとめの代償として龍馬は幕府軍との戦いに加わる事になる。今巻のメインはこの幕府軍との海戦である。龍馬は出海という最高の武器を持って幕府軍と戦い勝利する。いつもこの作品を見ると思うのだがうまく史実に合わせてストーリーが作られている事に感心させられてしまう。その戦いの後、龍馬は自分の命が狙われている事を知りながら近江屋に宿泊する。龍馬の命を狙っているのは新撰組と薩摩の藩士である人斬り半次郎であった。出海はその半次郎の所に向かい案の定、戦いが始まる。龍馬の命に危険が迫っていた・・。
この当時、龍馬の身の危険度は最高だったはずである。彼は誰もが知っているようにこの後暗殺されてしまうが、その事件がなければ日本はまた大きく変わっていたのではないかと思わせる。歴史の好きな、幕末が好きな人にはたまらない時代をストーリーに組み込むなんて言うのはうまいとしか言いようがない。ただ、ドラマ的な奥深さはアニメなので期待しない方が良い(笑)。
陸奥八雲は山茶屋で飯をかき込んでいた。そこへ美形の少年剣士・吉祥丸が逃げ込んできた。浪人たちに追いつめられ危機におちいる吉祥丸。だが、それを見かねた宮本武蔵が割って入り、浪人たちを切り捨ててしまう。そんな騒動の中でも微動だにしない八雲の姿を見て、その腕前を察した武蔵は、八雲に勝負を挑んできた。
多くの刺客を一瞬で倒す八雲。その強さを目の当たりにした裏柳生の刺客・柳生兵馬。だが「表」の柳生になるには強き者を倒して上に認められるしかない。兵馬は自信満々で八雲の前に立ちはだかった。だが兵馬の太刀筋を見切った八雲は、刀を地面にたたきつけて折り、陸奥圓明流「雷(いかずち)」で兵馬を倒すのだった。
藩士たちに追いつめられる詩織。そこへ鎖鎌の使い手・宍戸梅軒が割って入り、藩士たちをなぎ倒す。だが、詩織は崖から落下し、川に流されてしまう。詩織が目を覚ますと、そこは朝之助とお梅の住む一軒家だった。ふたりは、詩織が追われている身だと知りつつも、体が治るまでゆっくりしていってくれと、言葉をかける。
武蔵のことで少年・伊織が「九鬼無双流」の若侍たちといざこざを起こしていたところに通りかかった八雲は、若侍たちをいなして伊織を助けてやった。その後、伊織とともに団子屋で腹ごしらえをしていた八雲は、そこで詩織と再会する。一方、先ほどの仕返しを果たそうと九鬼家三男・新三郎は八雲たちを道場へと誘い込む。
八雲、詩織、伊織は雪姫の屋敷に招かれた。積極的に八雲への好意を示す雪姫の態度を見せつけられた詩織は、不安になってしまう。八雲に気持ちが通じていないことで落ち込む詩織を、伊織ははげますのだった。一方、八雲に恥をかかされたことで憤っている九鬼家では、三男の新三郎がある「兵法」をたくらんでいたが…。
九鬼無双流の門弟に拉致されてしまった詩織。八雲は「詩織を後見人としてあずかった」と書かれた果し状を受け取る。翌日、九鬼に指定された場所に現れる八雲。まず、九鬼の長兄・数馬と対することになった八雲は、その剣をかわし一撃で数馬を倒してしまう。だが九鬼の三男・新三郎は新たな「兵法」を用意していて…。
ついに対決の時を迎えた八雲と武蔵。豪快に振り下ろされた武蔵の剣をかわす八雲。しかし、いつもとは違い、八雲はすぐには相手の懐に入ることができない。再度踏み込み、剣を振るう武蔵に対し、今度は懐に入ることに成功する八雲。だが八雲の拳を武蔵は間一髪かわす。そして武蔵は脇差しを抜いて二刀流で対することに…。
武蔵の養子となった伊織。彼は武蔵に代わり御前試合に出場することとなったが、突然柳生の者の襲撃を受ける。柳生の武士たちを相手にしない伊織。するとそこへ、圓という女が乱入。柳生の使い手を素手で子供あつかいする圓がなぜか伊織に勝負を挑んできた。勝負を始めようとすると今度は隻眼の男・天斗が割り込んでくる。
佐助は圓と天斗に、尾張柳生の兵庫助利厳が現れたと告げる。それを聞いた圓は、茶屋の陰で待ち伏せすることに。だが、茶屋には宮本武蔵と同じ気を放つ男、柳生十兵衛の姿もあった。ここで手を出すのは無謀だということで、圓たちは江戸に入って策を練り直すことにする。その晩、天斗は、圓と佐助の狙いを聞かされる。
圓が捕らえられているであろう柳生の屋敷に、佐助は忍び込み、天斗は正門から堂々と入っていった。天井裏で盗み聞いた宗矩と十兵衛の会話により、圓がこの屋敷にはいないと悟る佐助だったが、十兵衛に気づかれ刺されてしまう。一方、柳生の門弟たちを次々と倒していく天斗。だが、その前に十兵衛が立ちはだかって…。
修羅の刻、これは修羅の門の外伝と考えたい所だがそうでない。何故なら時代が全く違うからである。修羅の門は現代の高校生の陸奥圓明流伝承者の物語であったが、この作品はそのご先祖様の物語なのである(笑)。だから陸奥圓明流外伝となっているのはうなずける。時代は関ヶ原の合戦10年後から幕末前の時代に於ける3人の陸奥圓明流伝承者の最強伝説が描かれていく。その3人を「宮本武蔵編」「寛永御前試合編」「風雲幕末編」の3部から構成されていく。それぞれのパートでの伝承者は「八雲」「天斗(たかと)」「出海(いずみ)」である。
この巻は第1話「雲の如き男」第2話「天下無双の器」を収録している。主人公は陸奥八雲である。時代は関ヶ原の合戦の10年後、戦国から江戸時代へと変貌し平和な世の中が訪れようとしていた頃の話。一人の若侍が数人の侍に追われピンチを迎えている。その茶屋には八雲が飯を喰っている(笑)。八雲は動こうとしない。そこへ宮本武蔵が現れ若侍を救う。これが宮本武蔵編のスタートである。
第1話では武蔵、八雲、吉祥丸の出逢いと吉祥丸の用心棒になる八雲を描く。第2話では吉祥丸(しおり)が襲われ、それを八雲が陸奥圓明流で倒すという内容が描かれる。見所は第2話の裏柳生、柳生兵馬と八雲の戦いで陸奥圓明流奥義「雷」を披露するシーンであろう。
無手を武器とする陸奥圓明流がこの時代、日本刀や火縄銃といった武器に対してどう戦っていくのかが気になる所である。この第1部宮本武蔵編では当然クライマックスが宮本武蔵vs陸奥八雲であることは間違いない。それまでどんな展開を見せるのか、武蔵との対決はどうなるのかが楽しみである。