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西暦2030年、日本。情報ネットワーク化が進む中、犯罪を一掃する攻性組織が設立された。内務省直属独立部隊、公安9課。通称「攻殻機動隊」だ。彼らの任務は、電脳犯罪への対処、要人警護、政治家の汚職摘発など多岐に渡る。“少佐”と呼ばれるサイボーグ・草薙素子を中心に、9課はネットに潜む犯罪に立ち向かう!
第7話「偶像崇拝 IDOLATER」
第8話「恵まれし者たち MISSING HEARTS」
いったん「笑い男事件」を離れて一話完結のお話が二つ。
離れてと言ってもテーマが別な訳ではなく流れの中では一連だがストーリーとしては一話だけでも分かるということです。
第7話はかなりふかーいお話です。アイデンティティとはなんぞや?指導者に必要なものとカリスマ性について。などなどかなり考えさせられる内容です。きっとクローン技術が進んで、人の記憶がメモリー出来れば実際にこんなことも起こるだろうというお話です。
『ブラジルから来た少年』をちょっと思い出しますね。
一つ前の選挙で小泉旋風が吹きあれたことがありましたが、あれも一種の偶像崇拝であってもしあの時点で本物の小泉さんがいなくなって影武者になっていたとしても民衆としてはあまり関係なかったでしょうね。要は小泉さんのカリスマ性に政治家も国民も寄りかかっていたわけですから。
第8話もかなり現実味のあるストーリーで臓器売買にまつわるお話です。胎盤などは実際に再利用されるなんて話も聞きますし、そう考えるとかなり背筋が寒くなります。 さらに凶悪犯罪が低年齢化、そして組織犯罪さえも素人が行うと言う現実でも起こりつつある傾向をまざまざと見せつけられます。
この2編を観るとこの『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』が大人をメインターゲットにしたアニメだなというのが良くわかります。
連続物はハマルと抜けられないので極力避けていましたが、ナナメ歩きさん(現:ナメちゃんΣさん)に薦められて鑑賞。ナナメ歩きさんが強く推すだけあってとても面白くやはり一気に観てしまいました。
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(以下S.A.C.)』は劇場版と違い連続物ということで観客のアプローチも劇場版とは異なっています。
劇場版はその独特の世界観と難解さでコアなファンには絶大の人気を誇る作品でしたが、やはり難解さゆえに全ての人に受け入れられる作品ではありませんでしたが、このS.A.C.ではより多くの人に攻殻機動隊を愉しんでもらいたいという意図が感じられる全体構成になっています。
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 01』は第1話:「公安9課 SECTION-9」、第2話:「暴走の証明 TESTATION」を含んでいますが、まずは肩慣らしということでサイバーパンクな世界観は控えめになっています。第1話はケイジドラマ物で普通のドラマの延長としても観れるような内容、そして2話目は少し攻殻機動隊の世界に踏み込みながら社会派ドラマを感じさせる内容になっています。
このようにしてサイバーパンクに慣れ親しんでいない観客に対しても無理なく攻殻機動隊の世界への導入的役割を担ったのが01の2編です。
画のタッチも劇場版の硬質な感じに比べるとまろやかな雰囲気。これも多くの観客に受け入れられやすいと思います。
シリーズ全体を通して現代社会をベースにしながら、世界情勢や国内政治などの話も盛り込んでいるので海外からちょっと煩いところからはクレームが来そうな描写もあります。まあこのあたりがストーリーにリアリティを持つことに繋がっているのですが。 そしてこの堅い話になりそうな部分を上手く潤してくれるのがタチコマの存在。誰もがその愛らしさに微笑むと思います。しかしこのタチコマも単にマスコット的な存在にとどまらず大きくドラマの世界観の構築に関与して行くのが見事なところでしょう。もちろんドラマを構成する重要なパーツにもなっています。
01は1話完結になっていますので、「ちょっと試してみようか」というノリでご覧になっても大丈夫です。
夜の高級料亭で、アンドロイド芸者が外務大臣一行を人質に立て籠もる事件が発生。公安9課・草薙素子率いる攻殻機動隊の制圧で、無事外務大臣の救出に成功する。だが事件の背後には、軍の機密情報・一ノ瀬レポートを巡る陰謀が渦巻いていた─。
剣菱重工の最新型多脚戦車が突然暴走し始めた。演習場を後に、ある方向を目指してひた走る。テロともAIの故障とも判別できないまま出動する公安9課。やがて事件は意外な展開を見せ始める!
各地で旧式のアンドロイド・ジェリが一斉に自殺する事件が発生した。原因はウィルス感染だったが、ただ一体だけ、ウィルスから守られたジェリがある男と逃亡していた。
6年前に起きた企業テロ。“笑い男事件”を追っていた特捜部の山口は、不穏な秘密を知った直後、自動車事故で死亡した。事故の直前に山口からいわくありげな写真を渡されていたトグサは、警察内部で不正使用されている盗視覚デバイスの存在に気付く。その事件の中で、“笑い男”が再び見えない姿を現した!
インターセプター不正疑惑会見で起こった<笑い男出現事件>。荒巻は、警察自演の騒ぎではないかと疑念を抱く。<笑い男>最重要参考人・ナナオを張り込む公安9課。一方、草薙は単独で6年前の<笑い男事件>を洗い直し、警視総監の護衛を申し出た。
警視総監暗殺予告当日の会場では、SPの一人がナナオの仕組んだ遅効性ウィルスにより発症。だがウィルスとは無関係の暴走も連発し、混乱は加速する。<自称犯人>たちであふれ返す警察取調室。騒動のさなか、荒巻と草薙はある場所へと向かうのだった─。
幾度もの暗殺計画を奇跡的にくぐり抜けた南米某国の国民的英雄・マルセロ。その男がたびたび極秘裏に来日しているとの情報を受け、9課の調査が始まった。やがてマルセロと暴力団組織との関係が露呈し、ついに来日の目的が明らかに─!
移植手術を受けた少女の心臓が、提供者の承諾を得ていないものであることが判明。組織的な臓器密売の可能性から、9課が捜査に乗り出した。少女と同じ年頃に全身を義体化した草薙が事件に特別な感情を抱く中、意外な実行犯の姿が浮かび上がる─!
ネットマスター・オンバの主宰する<ラッフィングマンルーム>では、笑い男事件をめぐってJ・D、ぐるぐる、カナビ、ベビールース、クロマらがチャットに参加し、推理を展開していた。果たして彼らは真実にたどり着けるのか─。
女性が生皮を剥がされて殺害されるという残忍な事件が連続して発生。その犯行スタイルから、バトーは過去の出来事を思い起こさずにはいられなかった。事件の背後にちらつく、ある極秘計画の影。そして事件の結末は─。
映画版と違い、各9課メンバーの個性が描かれていて結構気に入っていたシリーズなんですが、結末がこのようになるとは思いませんでした。おもしろいミステリーを読んでいて予想外のトリックや結末を読んでしまったような感じがしました(^^ゞ。
。僕個人的には「タチコマな日々」が好きでずぅ~っと見てきたような物なんですが「笑い男」事件の全貌も明らかになりそれまで引いていた布石が有効に効いているのがよぉ~くわかりました。本当におもしろい作品でした。個人的にはバトーを助けるタチコマには正直泣けました・・・が・・・その後の「タチコマな日々」には大笑いさせられましたけど(^^ゞ。タチコマが欲しいなぁ~?(笑)。
新しいシリーズのS.A.C.2ndGIGもいよいよスタートしました、楽しみですね(^○^)。