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時は22世紀。木星から現れた謎の侵略者達の脅威が地球に迫った時、民間企業のネルガル重工は、独自に大型新造戦艦・ナデシコを建造した。テンカワ・アキトは、幼い頃会った覚えのある少女を追って、機動戦艦ナデシコに出会う。ミスマル・ユリカとともに、木星からの侵略者と闘う事になったアキトと地球の運命は?
謎が解明されるという意味ではありません。最後まで観て初めて分かるのは、「ゲキガンガー」が劇中に存在する意味です。そしてそれを知った時に、この作品は重要な問いかけを私たちに投げかけてきます。
「ナデシコ」から10年以上の時が過ぎ、今「ゲキガンガー」的な心地良さを求める流れが目立ちます。だからこそ私たちは「ナデシコ」に戻って、最後まで観るべきなのです。
ずいぶん硬く書いてしまいましたが、正座して臨むようなアニメではありません。この後も大活躍する桑島法子さんの初々しさ、主題歌の格好良さ、濃いファン向けの萌え展開など盛り沢山な娯楽作です。話数を重ねる内に、あぁこの連中と旅を続けてきて良かった、そう思えてくる作品です。
●第7話 いつかお前が『歌う詩』
脚本:會川昇
絵コンテ:土蛇我現
演出:日下直義
作画監督:江上夏樹
甚大な被害を受けたナデシコは、火星の重力圏の脱出すら不可能な状態だった。
そこで、北極冠のネルガル研究所でエンジンを修理する作戦が立てられる。
そんな折、アキトは、第一次火星会戦でフクベ提督が迎撃したチューリップの墜落によって、故郷のユートピア・コロニーが壊滅していたことを知って…。
●第8話 温めの『冷たい方程式』
脚本:會川昇
絵コンテ:佐藤竜雄
演出:中津環
作画監督:石井明治
辛くも火星を脱出したナデシコは、第4次月攻略戦の真っただ中に出現する。
しかも、火星でチューリップに飛び込んでから、8ヶ月もの時間が経過していた。
その間にネルガルと連合軍は手を結び、共同戦線を張っていた。
ナデシコは連合軍に編入されることになるが、納得できないアキト。
そこに敵が襲来してきて…。
★8ヶ月の間に何があったのでしょうか…分からずじまいでした。
●第9話 奇跡の作戦『キスか?』
脚本:荒川稔久
絵コンテ:川崎逸朗
演出:星合貴彦
作画監督:山岡信一、前田明寿
北極海域の孤島にとり残された某国の親善大使の救助という任務を与えられたナデシコ。
あまりに簡単な任務に、乗組員たちは暇を持て余す。
アキトはメグミに誘われて、バーチャルルームで21世紀前半の学園生活を体験する。
二人きりになっているアキトとメグミのことが気になるユリカは、誤って主砲を発砲してしまう。
●第10話 『女らしく』がアブナイ
脚本:あかほりさとる
絵コンテ:土蛇我現、広田正志
演出:日下直義
作画監督:池上太郎
落下した新型チューリップを調査するため、ナデシコは赤道直下のテニシアン島に向かった。
しかし、島に着いた乗組員たちは全員で海水浴に興じてしまう。その喧騒から離れたアキトは、謎の少女・アクアに出会う。
『ゲキ・ガンガー』に登場するアクアマリンに生き写しの彼女に、アキトの心は揺れるのだが…。
★生き写しと言っても、料理が上手いというだけでは?
まぁ、周りにいる女子全員が壊滅的な料理しか出来ないって言うんだから、仕方ないかな?
西暦2196年。人類が謎の敵「木星蜥蜴」の攻撃を受けて1年が経過し、ネルガル重工はスキャパレリ・プロジェクトを発動する。そんな中、幼なじみのミスマル・ユリカと偶然再会したテンカワ・アキトは、彼女を追ってネルガル重工の地下ドックに向かい、未知の魅力を秘めた新造戦艦・ナデシコと運命の出会いを果たす。
ナデシコの性能を知った地球連合軍は、その所有権の剥奪のため戦艦トビウメを差し向ける。その頃、ムネタケはナデシコ艦内を制圧していた。クルーの反対を押し切って、連合軍との交渉に応じることを決意したユリカは、人質としてトビウメに乗艦する。艦内に絶望感が漂う中、ガイは団結しようと呼びかけるのだが…。
ビッグバリアの開放を却下されたため、強行作戦に出たナデシコ。第三防衛ラインにさしかかったナデシコの前に、デルフィニウム部隊を従えたジュンが立ちふさがる。ガイを捕らえたジュンは投降を勧告するが、ユリカはそれを断ってしまう。自暴自棄になったジュンは、ガイの乗ったエスデバリスを破壊しようとする。
パイロットの補充のため、コロニー・サツキミドリ2号に向かったナデシコ。ところが、到着寸前にコロニーは爆破され、またナデシコに何者かが侵入する。だが、侵入者の正体はコロニーの生き残りで、ナデシコに配属予定のパイロットたちだった。ガイの死にショックを受けるアキトは、彼女たちと打ち解けることができず…。
コロニーでの戦闘で出た多数の戦死者を弔うために、ナデシコ艦内では連日葬儀が行われていた。多忙に追われ、会うこともできないユリカとアキト。そんな状況でユリカは、艦長の立場について悩み始める。一方、アキトも、自分に戦いを求める周囲の声に疲れていた。アキトは、その答えを見つけるために瞑想室に向かい…。
火星に到着したナデシコは敵艦隊に遭遇するが、アキトの活躍でこれを撃退し、地表への降下に成功した。当初の任務を遂行するため、ナデシコはネルガルの研究所へ揚陸艇を飛ばすが、芳しい成果はあがらなかった。その頃、故郷のユートピア・コロニーに来ていたアキトは、そこで火星の市民の生き残りを発見していた。
甚大な被害を受けたナデシコは、火星の重力圏の脱出すら不可能な状態だった。そこで、北極冠のネルガル研究所でエンジンを修理する作戦が立てられる。そんな折、アキトは、第一次火星会戦でフクベ提督が迎撃したチューリップの墜落によって、故郷のユートピア・コロニーが壊滅していたことを知って…。
辛くも火星を脱出したナデシコは、第4次月攻略戦の真っただ中に出現する。しかも、火星でチューリップに飛び込んでから、8ヶ月もの時間が経過していた。その間にネルガルと連合軍は手を結び、共同戦線を張っていた。ナデシコは連合軍に編入されることになるが、納得できないアキト。そこに敵が襲来してきて…。
北極海域の孤島にとり残された某国の親善大使の救助という任務を与えられたナデシコ。あまりに簡単な任務に、乗組員たちは暇を持て余す。アキトはメグミに誘われて、バーチャルルームで21世紀前半の学園生活を体験する。二人きりになっているアキトとメグミのことが気になるユリカは、誤って主砲を発砲してしまう。
落下した新型チューリップを調査するため、ナデシコは赤道直下のテニシアン島に向かった。しかし、島に着いた乗組員たちは全員で海水浴に興じてしまう。その喧騒から離れたアキトは、謎の少女・アクアに出会う。『ゲキ・ガンガー』に登場するアクアマリンに生き写しの彼女に、アキトの心は揺れるのだが…。
このアニメ、好き嫌いがはっきり分かれる作品かも知れない。私自身、はじめの1~2話を見た次点では、「何だ、これは!?」と思ったほどだ。しかし、見ていくうちに、ただのギャグアニメ、オチャラケアニメではないと思うようになった。「世界に誇る日本のアニメ製作陣の凱歌」というキャッチコピーもあながち大げさではないと思ったのである。
突き詰めれば、このアニメの最大の謎である「火星の遺跡」については、その後、製作された映画版でも解明されていない。相転移エンジン、グラビチィブラッソ、ディストーションフィールド、ボソンジャンプなど、この火星の遺跡のテクノロジーを利用したシステムを考えると、ただでさえ細かいことを考えるのが苦手な私には、能ミソがウニ状態になってしまう。
だから私は、このナデシコのクルーたちの成長という観点でこのアニメを見るようにした。火星で育ったことで、もともと地球で育った人たちとは違った能力を持つユリカとアキト。そしてイネス先生(実はアイちゃん)。そして人間性には問題があっても潜在能力はズバ抜けたものがあるウリバタケ、メグミ、ハルカなど、ナデシコクルー。そして、DNA操作で生まれたホシノルルリ。
中でも、ある種、完璧な人間として作り上げられたルリルリが、いわるる「バカば~っか」なナデシコクルーと旅を続ける中、試行錯誤しながら成長していく本来の人間の姿に、だんだんと影響を受け、そこに魅かれて行く姿を着目しながら見ていた。まだまだ他にも見どころは沢山ある。
業界的に見れば、70年代の熱血ロボットアニメ、「マジンガー」や「ゲッターロボ」といった完全懲悪、単純明快なアニメから、80~90年代の「ガンダム」「エヴァ」といった、主人公がヘタレ、ネクラといったアニメになった。そんな業界の模様を「ゲキガンガー3」という劇中劇を盛り込むことで逆手に取った作品だといえよう。
SFロボットアニメの主人公として、心の中では熱血したいと思いながらも、現実の戦いの中では、そんな単純なものではないと思い知らされるアキト。ある意味、SFアニメの新しい主人公像を模索した作品ではないかと思う。
以上、ゴチャゴチャと書いてしまったが、要はこのアニメがタダのオチャラケギャグアニメで無いということを判って欲しい、ということである。見る方によって、それこそ10人10色、百人百様、千差万別にこのアニメの見どころがある作品。それが「機動戦艦ナデシコ」なのである。そういったわけで、この機動戦艦ナデシコをみんなで見よう!!
最後に一言だけ、このDVDへの不満を言えば、VHS版では、各巻の始めと終わりに出演声優のコメントが収録されていたのに、DVDにはそれが省かれているということ。ちなみに、VHS版にコメントしていた声優さんを挙げると
第1巻 桑島法子(ミスマル・ユリカ役)
第2巻 関智一(ダイゴウジ・ガイことヤマダ・ジロー&シラトリ・ツクモ役)
第3巻 高野直子(メグミ・レイナード役)
第4巻 岡本麻弥(ミナト・ハルカ役)
第5巻 南央美(ホシノ・ルリ役)
第6巻 横山智佐(スバル・リョウコ役)
第7巻 うえだゆうじ(テンカワ・アキト役)
これらのコメントを聞きたい方はVHS版をご覧下さい。