1,026円(税込)「動画見放題※1」プランを
代々、陳(ちん)国の北西の地を守ってきた韓(かん)家の世子・韓十一(かん・じゅういつ)は、“北境一の放蕩者”という不名誉なあだ名で知られていた。しかし、それは理由があってのこと。次の皇帝の座を巡って激化する一方の宮廷内の派閥争いに巻き込まれないよう、敢えて愚かな御曹司を演じていたのだ。“彼”には、もうひとつ重大な秘密が。それは、韓家の娘・元娘(げんじょう)が夭逝した弟・十一に成り済まし、人々の目を欺いているということ。そんな十一に皇帝から、都の学び舎「国子監」に入学せよとの命令が・・・。
灯籠祭りの開始と共に、刺客たちが第五皇子・陳延易(ちん・えんえき)を襲い始めた。厄介事を避けるため、すぐさま祭りの会場から退散する韓十一(かん・じゅういつ)。だが、馬車へと向かう細い路地で、敗走中の刺客1人と、それを追う延易に遭遇してしまうのだった。追い込まれた刺客の標的となった十一は、放蕩者を演じている以上、延易の目前で得意の武芸を繰り出すこともできず・・・。
試験中、眠っていた韓十一(かん・じゅういつ)は、王仲ギョク(おう・ちゅうぎょく)の悪戯のせいで不正をしたとの疑惑をかけられてしまう。十一を問い詰める夏(か)博士。その時、身体検査を買って出たのは陳延易(ちん・えんえき)だった。博士の信頼の厚い皇子の手助けにより、十一は無実を証明できた。だが、その嬉しさよりも、延易に体をなで回されたことへの怒りが収まらない十一は・・・。
陛下が陳延易(ちん・えんえき)に賜った女子に、酔ったふりをして手を出せば、伴読の役目から外されるはず――韓十一(かん・じゅういつ)の奇策は失敗に終わった。しかも、女子を追い回している最中につまずき、延易と唇を重ねてしまったのだ。初めての接吻に動揺を隠せない十一。一方、唇の感触が忘れられない延易は、その夜、女の姿をした十一と絡み合う夢を見てしまい・・・。
韓十一(かん・じゅういつ)が女ではないかと疑う王仲ギョク(おう・ちゅうぎょく)は一計を案じる。妓女に迫られた十一の反応をうかがおうというのだ。しかし、企みに気付いていた十一も、事前に手を打っていた。2人のいる部屋に、十一の協力者である若い娘が「浮気者」と叫びながら剣を振り回して乱入し、たちまち大混乱に。まんまとその場から逃げ出すことに成功した十一だったが・・・。
女装姿が見たいと迫る王仲ギョク(おう・ちゅうぎょく)に、韓十一(かん・じゅういつ)はある提案をする。木登り対決の敗者が、掌議就任の儀式で女神の扮装をするというものだ。丞相と定国公の息子の勝負に監生たちの注目も集まるなか、十一と距離を取ると決めた陳延易(ちん・えんえき)はひとり無関心を決め込むのだった。しかし対決当日、延易のもとに威遠門の刺客の目撃情報が入り・・・。
「斉(せい)王府の矢に間違いない」――差し出された矢を一瞥し、陳延易(ちん・えんえき)は自分の屋敷で使っている物であることを認めたものの、第二皇子・延昊(えんこう)襲撃については嫌疑を否認した。激昂し、白状するよう迫る陛下。だが、証拠は入手しやすい矢1本のみ。そのうえ、犯行は正体を晒すようなずさんなものだ。延易は「私がそれほど愚かだと?」と言い放ち・・・。
定国公府に潜入し、空き部屋でボヤを起こした王仲ギョク(おう・ちゅうぎょく)。屋敷中が大騒ぎするのを尻目に、彼は韓十一(かん・じゅういつ)の部屋に忍び込んでいた。胸にさらしを巻く姿をのぞき見て、十一が女であることを知った仲ギョクは、驚きのあまり、思わず物音を立ててしまうのだった。十一は素早く着替えを済ませ、音がしたと思しき衣装棚へ向かうと、勢いよく戸を開き・・・。
月夜の晩、韓十一(かん・じゅういつ)と陳延易(ちん・えんえき)は、それぞれの寝台の上で同じ光景を思い浮かべていた。昼間、延易が連れていった花畑での一幕である。落馬しかけた十一を助けようとした拍子に、相手を押し倒してしまった延易。そこで見つめ合ったわずかな時間は、2人の心を大きく揺さぶるものだった。そんななか、朝廷では皇太子擁立の動きが日に日に強まり・・・。
薛嘉(せつ・か)と面会するため、韓十一(かん・じゅういつ)は牢獄を訪れた。十一の顔を見るなり昔話を持ち出し、恨み言を口にする薛嘉。先日、薛嘉が十一を人質に取った際には周囲の目もあって、明らかにはしなかったが、2人は青州(せいしゅう)で幼い時を共にした旧友だったのである。薛嘉から青州の現状を聞いた十一は、陳延易(ちん・えんえき)に現地での調査を申し出るが・・・。
代々、陳(ちん)国の北境の地を守ってきた韓(かん)家の世子・韓十一(かん・じゅういつ)は、“北境一の放蕩者”という不名誉なあだ名で知られていた。しかし、それは理由があってのこと。次の皇帝の座を巡って激化し続ける宮廷内の派閥争いに巻き込まれないよう、敢えて愚かな御曹司を演じていたのだ。もうひとつ重大な秘密を抱える十一に、国子監へ入学せよとの陛下からの命令が・・・。