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十九歳の田七(でん・しち)は、節度使の紀家へ嫁入りする郡主のおかかえ医師として、師匠の丁志とともに紀家へ住み込むことに。ところが歓迎の宴で郡主が毒殺され、そばにいた田七が疑われる。紀家へ入るために二百貫ものお金を注ぎ込んだ田七は、郡主の亡骸にすがって号泣する。その姿を目にした紀家の若き主人、紀衡(き・こう)は、田七の節度のないふるまいに怒りを覚えつつも何故か興味を抱く。 八年前、紀家に仕えていた医師の沈青雲夫婦が殺された。かろうじて生き残った娘の沈昭児(ちん・しょうじ)は両親の仇を追い、男装女子の医師”田七”となってこの紀家へたどり着いたのだ。気難しい紀衡に追い出されないように、あの手この手で機嫌を取る田七。紀衡も徐々に田七に心を許しはじめる。果たして田七は女だとバレないで紀家の医師として父親の仇を探し出すことが出来るのか・・・!?
沈昭児は、明るい女の子。彼女は2年前に田七(でん・しち)と名乗り、男装をして太医署に入り込んだ。紀邸への潜入をもくろんでいた田七は「自分は不運な星の下で生まれたので、陛下にはお仕えできない」と言い訳をして、師匠にカネを積み、紀邸に入り込む。望みどおり順成郡主(じゅんせいぐんしゅ)の専属の医師となるが、郡主は宴の席で刺客に襲われ亡くなってしまう。
小雨の降る中、紀衡の弟・紀征(阿征)は兄の結婚式のため、船に乗って街に戻ってきた。2人は腹違いの兄弟である。街に着いた阿征は、万紅楼に行く途中の昭児とすれ違い、彼女に一目惚れする。その時、風が吹き昭児の手巾が舞い上がり、阿征が拾う。一方、田七は紀邸で郡主殺害の犯人と疑われて懲罰を受け、節帥から無実を証明したいなら今すぐ犯人を探せと命じられるのであった。
紀衡はツツジの鉢植えの前に立ち、「この花が散る前に犯人を見つけ出さないと、命はない」と田七を脅す。恐怖におののく田七は、犯人探しに躍起になる。そんな田七を見た紀衡は、犯人をおびき寄せるために田七をおとりに利用しようと画策する。紀邸内でも田七が犯人探しをしているとのうわさが流れ、それを知った真犯人が田七に罠を仕掛けるのであった。
「田七の帯に毒薬が入っている」と聞いた紀衡は、田七を呼びつけて、帯を調べようとする。しかし、田七は事前に帯を燃やしていた。一方、紀衡は長年、不眠症に悩まされていたが、田七がうちわを仰ぐとなぜか安心して熟睡することができた。そんな中、田七は寧児(ねいじ)の侍女として仕える春花(しゅんか)から両親殺しの犯人につながる重要な情報を得るのだが・・・。
孫大力(そん・だいりき)に絡まれた田七は、偶然通りかかった阿征に助けてもらう。阿征は自分がずっと捜していた女の子が紀邸で男装をしていると分かって驚くが、何も言わずにその場をあとにする。紀邸では「節帥が田七を毎晩添い寝させている」というウワサが流れ、それを聞いた紀衡は憤慨する。そしてある晩、ウワサを聞いた犯人に田七が襲われるのであった。
池に落とされた田七は意識を失い、父親の幻聴を聞く。このまま死んでいくのかと諦めた瞬間、誰かが自分を引き上げるのを感じた。田七が目を開けるとそこには阿征がいたが、本当は紀衡が助けたのであった。しかし、群衆に誰に救われたか聞かれた田七は「池の中の亀に救われた」と答える。田七はこのままだと更に犠牲者が出ると思い、早く犯人を見つけようと捜査を続ける。
紀衡は、自分が飛び込んで田七を救ったのに、カメばかり褒める田七に腹を立て、「その亀を呼んでみろ」とけしかける。田七は池に連れられてエサを手に亀の出現を祈っていると、手のひらほどの小さな亀が池から頭を出した。田七はその亀を飼うことになる。捜査を続ける田七は慕竹の遺品に手がかりがあると確信し、その遺品を手に入れるために侍女の格好をして寝台に侵入する。
淑儀は毒を飲むと、紀衡の反逆を呪い「彼を愛する人はみな彼を憎む」と言って死んでいった。この言葉で紀衡は沈青雲や、生死も分からない昭児のことを思い出していた。田七は紀衡の表情を見て、そこまで冷酷な人間ではないと彼を見直す。数日後、田七はかつて自分たち一家を無実の罪で捕らえた孫従瑞(そん・じゅうずい)が紀衡と仲良くし話しているのを見て不信感を募らせる。
淑夫人が亡くなってしまい、彼女が沈青雲の殺害に関与していたのか、その真相は確かめようがない。紀衡は、郊外での兵士の訓練に田七も同行させる。一行が休憩のために立ち寄った場所は、田七が幼い頃に両親と遊びにきた事がある場所だった。田七は当時のことを懐かしむ。しかし紀邸への帰り道、紀衡たちは刺客に襲われることに。田七は紀衡に向けられた矢を受け重傷を負う。
治療を終えた田七が紀邸に戻ると、紀衡は自分の寝室に田七用の寝床を設けていた。紀衡は田七に褒美をやろうと言い、田七は金塊がほしいとねだる。紀衡の従妹・寧児はどうにか紀衡と結婚したいとさまざまな策を企んでいた。寧児は田七に「褒美をやる代わりに紀衡との仲がうまくいくように協力してほしい」と頼む。田七は稼いだお金で鎖帷子を買い、紀衡にプレゼントする。
ダラダラ長くて久しぶりの途中リタイア。親の復讐、男装、イケメンと3角関係。萌ポイントは入ってるのにストーリーが雑な印象でつまらなかったです。