ザ・フラッシュ

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「フラッシュ」を主人公にしたアニメやドラマはあるが映画化は今回が初。
『ジャスティス・リーグ』でも活躍しながらもなかなか主演映画がなかったエズラ・ミラーが演じるフラッシュの、
満を持しての主演映画『ザ・フラッシュ』。
ところが！DC映画の上層部の交代劇やエズラ・ミラーのスキャンダルがあったりして、
『地上最速のヒーロー！』という謳い文句なのに、映画の公開はモタモタと遅れに遅れてしまった。
無事に公開されただけでも感謝だろうか。視てみれば非常に面白い作品に仕上がっていました。

地上最速のヒーロー「フラッシュ」ことバリー・アレンは大学を卒業し、ゴッサム・シティ警察の科学捜査班に就職していた。
ジャスティスリーグでは最年少として、雑用的な仕事をやらされていた。（いっつもバットマンの後始末ブツブツ・・）
バリーは幼い頃に自宅で母親を殺害され、父が容疑者として収監されている。なんとか過去を変えて母親を犯人と合わせないようにしたい、
大きく過去を変えると世界が乱れるからと、ベン・アフレックに念を押されたバリーは、影響が出ないように少しだけ変えようと
（トマト缶を買いに行かなくていいようにとか）過去に戻るが、母の運命を変えた帰路、なんと我が家に帰ると18歳の自分がいた！
うっかり少し手前の過去に戻ったのだ。
奥羽本線で上り、羽越線で下って途中下車したようなもの。（かえってわからん？マイケル・キートンがスパゲティを使って教えてくれますので・・）

この世界に生きる18才のバリーは父母の悲劇を知らず、イケイケ大学生として能天気に暮らしている。
まてよ、１８バリーが落雷に合わずに能力を得なければ、大人バリーになっても俺は能力がないことになるんじゃないかと、
真っ青になった大人バリーは能天気バリーいや若バリーに強引に落雷に感電させてみる。──ところが！
若バリーは無事「フラッシュ」になるが、大人バリーは能力を失い未来に戻る術をなくしてしまったではないか！

そこへクリプトン星のゾッド将軍（マイケル・シャノン）が地球を襲撃。
時間軸を変え、歴史を変えてしまったため、復活しちまったのだ。
マイケル・キートンが演じる別次元のブルース・ウェインやサッシャ・カジェが演じるスーパーガールとのクライマックスアクションバトル。
ゾッド将軍はワールドエンジンという超大型兵器を用いて地球を改造しようとしている。このままでは人類は死滅する・・・。
いやー、大人バリーと若バリーのコンビが最高なんすよ。二人とも『俺はコミュニケーションが苦手だから・・』とか言いつつ、
お互い「自分」だから以心伝心なところもあり、なんとも言えない雰囲気。笑。２人のバリーを違和感なく見せる技術は素直にすごい。
元々の超高速移動での活動もややコミカルに描いているのでコメディ要素が強いアクション大作に仕上がっている。そこここで笑えました。

『ザ・フラッシュ』は「運命に抗う」物語であり、マルチバースと運命論を組み合わせている。しかしながらラストは運命を受け入れて改変しないのが人生だ…みたいなオチになる（そのわりにちょっと変えちゃいましたね、アナタ）。
「運命を受け入れよう」と納得するところにバリー・アレンの精神的成長がある。
親を殺されたというトラウマを共有するバットマンは、悲劇が今の自分を作ったとすればそれを受け入れるべきだと重厚な意見。さすがじゃの。
『ザ・フラッシュ』が伝えようとするメッセージは、
「過去を慈しみながらもそれに囚われず今を生きる」こと。うん。（あれ？誰が言ったんだっけ・・）

あまりハードル上げずに見たのが良かったのか
かなり面白かった。
エズラ・ミラーが現在のバリーと18歳のバリーを見事に演じ分けている。
ジャスティスリーグではおちゃらけ担当のフラッシュだが
笑いとシリアスをうまいこと融合して
飽きさせないストーリーとなっていた。
こっちもマルチバースかぁ、って思ったけど
マイケル・キートン演じるバットマンのスパゲッティとミートソースで
マルチバースを説明する件、わかりやすかった。
（マイケルは年をとってもかっこいいなって思った）
ＣＧはマーベルに比べると、どこかチープな感じがするのは潜入観なのかな？（笑）
最後のオチにも笑った。

続編を観たいけど
エズラ・ミラーがいろいろプライベートでやらかしちゃってるので
フラッシュ単独でのシリーズ化はきっと無いのだろうな、と思うと
とても残念。

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ザ・フラッシュというヒーローは人気作で、いろいろなシリーズが作られていますが、わたくし的には、1990年ころの作品が一番好きでした。
単純で分かりやすかった。
その後、どんどんドラマが作られましたが、観ていませんでした。
ドラマは時間を取られるので、よほどのことが無いと、基本的には観ません。

さて、本作ですが、わたくし的には微妙でした。
出足からフラッシュの走り方がなんかカッコ悪くて・・・ノイズ。
CGは凄いんだけど・・・
ヒーローがカッコ悪いのはわたくし的にはアウトです。

ともすれば煩雑なストーリーや世界観で収拾がつかなくなりそうですが、上手くまとまっていたと思います。
ただマルチバースにおけるバットマンやスーパーマンの存在が違っていたのは面白かったです。

マルチバースですが、これだけたくさんの作品が作られると、この設定が取り入れられるのは仕方が無いのかも知れません。
ただマルチバースは最後の最後で良い気がします。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」をかなりパクっている。
時間軸を戻したらマルチバースの異次元世界に入り込んでしまう・・という設定がまず同じで、バットマンがマイケル・キートンになったり、スーパーマンがクリストファー・リーブになったりするあたりスパイダーマンの歴代の俳優が勢ぞろいしたのとそっくり。
まあまあそこそこ楽しめたが、感動はなかった。
ストーリーがイマイチだっただけでなく、役者もイマイチだった。
主役の兄ちゃんのエズラって俳優さんはこれまでのジャスティスシリーズにも出演してたようだが全然記憶になかった。で、今回初めて観た感じだったけども、顔がイマイチ気に入らなかった。
その母親の役をやった女優さんも初めて観た顔で、これもいい顔には思えなかった。
エズラの同級生の女の子の役をやった キアシー・クレモンズはやけに太っていてブスだった。「フラットライナーズ 」（2017）で観たときはそこそこカワイイ感じがしたのだが、太ったらダメでしょ。
ニコラス・ケイジがちょこっと別バージョンのスーパーマン役で顔を出してたが、これはまったく場違いだった。

気に入ったのはスーパーマンの代わりにゾッド将軍と戦うクリプトン人の女の子の役をやったサッシャ・カジェ。ナイスバディでスーパーマンのスーツが似合っていた。表情もなかなかいい雰囲気だったし、アクションシーンはかなりカッコよかった。

年齢を重ねてくると
自分より若い年代の人が好む曲
所謂「今流行りの曲」が
全部同じに聴こえるという現象が
誰にでも起こるのと同じように
この「ザ・フラッシュ」も
他のヒーローものと同じ
最近の他のヒーローものと
設定が同じ
故に同じ展開が巻き起こる
という事になってしまっていました。
というのも
最近のアメコミヒーローものは
タイムパラドックス
マルチバース
こればっかりで
どの作品を観ても
あれ、またマルチバース
こっちもマルチバース
今度もマルチバース
きっとマルチバース、と
マルチバースバブルになってます。
ブーム真っただ中です。
その辺が勿体なかったなぁと思います。
冒頭からの１０分間ぐらいは
とても素晴らしく
掴みはオッケー状態だったので
余計その後の展開が勿体ない。

フラッシュとなる主人公は
結構なウザさですが
フラッシュというヒーローは
結構好きです。
小学生では
足の速い子がモテるように
↑
この考え方が既に古い？
単純に「速い」って
カッコイイって思えます。

どうしてもこの作品を成功させたかったのか
今回はDCユニバースのヒーローたちが
そう「ジャスティス・リーグ」の面々が
たくさん登場して華を添えています。
特にバットマンは大活躍で
（バットポッド←バイク　最高！）
これまでにバットマンを演じてきた俳優が
幾人か登場します。
これはユーモアも効いてて良かったです。

マルチバースのスーパーマンのひとりが
ニコラス・ケイジに似てたのですが
これはアメコミ好きのニコラスと
何か関係があるのでしょうか。