聖地には蜘蛛が巣を張る / メフディ・バジェスタニ
聖地には蜘蛛が巣を張る
/アリ・アッバシ
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(6)
解説・ストーリー
北欧の鬼才、アリ・アッバシ監督によるクライムサスペンス。聖地・マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件。「街を浄化する」という犯行声明の下、殺人を繰り返す“スパイダー・キラー”に街は震撼していたが、一部の市民は犯人を英雄視し…。 JAN:4589921416658
北欧の鬼才、アリ・アッバシ監督によるクライムサスペンス。聖地・マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件。「街を浄化する」という犯行声明の下、殺人を繰り返す“スパイダー・キラー”に街は震撼していたが、一部の市民は犯人を英雄視し…。 JAN:4589921416658
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「聖地には蜘蛛が巣を張る」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
北欧の鬼才、アリ・アッバシ監督によるクライムサスペンス。聖地・マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件。「街を浄化する」という犯行声明の下、殺人を繰り返す“スパイダー・キラー”に街は震撼していたが、一部の市民は犯人を英雄視し…。 JAN:4589921416658
「聖地には蜘蛛が巣を張る」 の作品情報
「聖地には蜘蛛が巣を張る」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
聖地には蜘蛛が巣を張るの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
日 |
ペルシャ:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
GADR2665 |
2023年10月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
31枚
|
2人
|
3人
|
聖地には蜘蛛が巣を張るの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
日 |
ペルシャ:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
GADR2665 |
2023年10月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
31枚
|
2人
|
3人
|
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:6件
聖地の街灯りが蜘蛛の巣のように広がる…
アリ・アッバス監督作品。イランで実際に起きた連続娼婦殺人事件を基に制作された。
殺人犯と一部市民の歪んだ宗教観、生々しい絞殺の描写、女性への嫌悪や蔑視等々、頭が痛くなる。
マーティン・ディルコフの不穏なサウンドも手伝って、嫌なものを観ている感覚を強く覚えた。
醜悪なラスト・シーンには暗澹たる気持ちになったが、最後まで目を離せないまま鑑賞終了という不思議…
2001年、イラン。聖地マシュハドでは連続娼婦殺人事件が起きていたが、一向に犯人は捕まらない。
首都テヘランから訪れた女性記者アレズー・ラヒミは警察関係者に取材し、捜査が不十分だと感じる。
彼女は独自に調査を始め、夜の街で犯人に迫っていく…
犯人捜しをする作品ではない。犯人逮捕後、物語はさらにうねり始める。
1年程の間に16人もの女性を殺害した犯人は、敬虔なイスラム教徒サイード。妻子のいる建設労働者だ。
彼はイラン・イラク戦争で戦い、その際「殉教できなかったこと」が心の傷になっているようだ。
やがて、彼は「娼婦を殺し、聖地を浄化すること」に勤しむようになった。
逮捕されたサイードは変質者として軽蔑されるのかと思いきや、一部の市民たちから「英雄」として支持される。
サイードの息子アリは、父を賞賛する人々の声を聞き、得意げな微笑みを浮かべていた。恐ろしい…
そもそも、サイードの犯行は非常に雑だった。きちんと捜査していれば、すぐに逮捕されていたに違いない。
娼婦が殺されても、警察は大して意に介さなかったということなのだろう。酷い…
「神の目には、一人一人の命が神聖である」と判事は言うが、その考えが浸透しているのなら、警察の捜査はもっと熱心に行われていたはずだ。
蜘蛛の巣状に広がる街の灯りが煌めく聖地マシュハド。
人々は聖地で体を売る娼婦を蜘蛛呼ばわりするが、殺害目的で娼婦を買うサイードこそが蜘蛛だと思う…
マシュハドにやって来たラヒミは「未婚」を理由にホテルの宿泊を断られる。
彼女が「予約している」と言っても、男性従業員は「システムエラーで取れていない」と嘘を言う。
ヒジャブから僅かに覗くラヒミの髪を「ちゃんと隠せ」などと注意までする。うわー…
ラヒミは記者証を示しようやく宿泊が叶うが、従業員たちは悪びれもしない。
女性だと言うだけで不当な扱いを受けなければならない不条理…
ラヒミの瞳は静かな怒りを湛えているが、彼女がその思いを露わにするシーンはないに等しい。
むしろ、理不尽なセクハラに遇いながらうつむいて涙を流すことしかできないラヒミの悲哀が描かれる。
イランに深く根付いたミソジニーの実態を感じた…
ラヒミを演じたザーラ・アミール・エブラヒミはイラン出身だが、性的な醜聞で母国を追われパリで暮らしている。
エブラヒミは、ラヒミに自分を重ねる気持ちがあったのかもしれない。繊細な演技が良かった。
本作の撮影地はヨルダン。イランでの撮影が叶わず、代替地に選んだトルコでも不許可になったとのこと…
パッケージに描かれた女性は、殺害される娼婦の一人。
彼女とサイードの攻防は鮮烈で忘れ難い。
英雄気取りの殺人鬼サイードに一矢報いるかのように、娼婦の低く嘲るような笑い声が彼を悩ませる。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ここでいう蜘蛛とは娼婦のこと
蜘蛛とは娼婦の隠語だった。
巣を張ることで獲物を得る蜘蛛のごとく
街の片隅で男たちを待つからか。
時代はニューヨークの貿易センタービルに飛行機が突入したニュースが流れていたから
2001年、場所はイランのマシュハド。
イスラム教シーア派の聖地だそうだ。
その街で娼婦たちを「街の浄化」と称して何人も殺していく男の話。
その手口はけっこう雑なのに、何故かなかなか捕まらない。
捕まるきっかけを作ったのは勇気ある女性ジャーナリストの囮作戦だった。
驚いたことに、自分の夫が連続殺人犯だと知った妻は嘆くこともなく
夫は正義の為に正しいことをした、という。
街の人たちも彼の行為は正義だと言って擁護する。
犯人の息子も、父親をヒーロー扱いだ。
悪いのは娼婦たちなのだというのだ。
娼婦は殺されて当然だというのだ。
買う側がいるから売る側が成立するわけで
買うのは性欲を吐き出したい男たちではないか!
それに彼女たちが体を売らざるを得ない
最低な社会事情を作ったのは男たちではないか!
いまだに女性蔑視が酷いイランでの話だっただけに
憤りを感じた。
映画としては良く出来ていたと思う。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
他人事ではないイラン
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
イスラム教シーア派の聖地とされるイラン第2の都市マシュハド。そこで2000年代初めに起きた娼婦を標的とした連続殺人事件を題材とした作品。
飛べない魔女さんがおっしゃるとおり、映画としてはたいへんよくできていた。最後まで眼がはなせず、楽しめた。
いっぽう、テーマが古い、という裸足のラヴァース2.0さんのレビューにも共感した。悪人を殺すのは罪か?みたいな古くさい倫理問題に見えたからだ。殺人犯は神に代わって街を浄化しただけだと開き直る。犯人の妻も夫は正しいことをしました、とドヤ顔、息子にいたっては、親父の跡を継ごうかな、なんてTVのインタビューで答えてる。無罪を求める嘆願書が出され、裁判所の前では「サイードを無罪に!」というデモ。イランは法治国家じゃないんかい。
事件を取材した女性ジャーナリストは警察が本気で捜査しないので自分がオトリになって犯人をみつけようとした。彼女がみたものは、女性にはヒジャブをかぶせて貞操を求めながら、自分は妻以外の女性との肉体関係を望み、うまくいかないと娼婦を求めて夜の街に繰り出す男たち。生活のために幼い子どもを寝かしつけ、厚化粧をして路上に立つしかない貧しい女たち。宗教的正義をふりかざす不寛容そのくせ助平な男たち。抜き難い「男尊女卑」のにおいがした。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
凄惨で恐ろしい映画
投稿日:2024/03/03
レビュアー:松村 訓明
この映画はイランで実際に起こった事件を着想して作られた映画のよう。凄惨で恐ろしい映画でした。娼婦である女性が、理由なく次々と殺されていきます。イランという国の裁判の様子が分かったこと、とても有意義でした。アリ・アッバシ監督には、これからもイラン社会の抱える問題が分かる映画を作って欲しいと思います。ありがとうございました。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
文明の本質
文明とは弱くていっぱいいるものが強くて孤独なものを駆逐することだと理解している。その結果として不条理が再生産され、自分は傷つかない安全地帯から他者を苛烈に攻撃するくせに、その攻撃の熱狂も一時的で直ぐに忘れてしまう。攻撃された側だけが孤独に生きていくことを強いられ、その中には少数の強く立ち続ける人間がいる。が、その孤独感は辛く、まさに死に至る病のようなものだと思う。
この作品、映画としてはストーリーも画も特に面白くはなかった。女性蔑視や宗教の問題と絡めているのはその通りかもしれないが、この作品の主題をそのように捉えてしまうと余計に浅く感じられてしまう。と言うか、それは作り手の意図ではないと思う。
むしろ、監督の意図はもっと大きなものを感じさせることにあったのではないか。なぜ女性が攻撃され、なぜ宗教が暴力的論理に利用され、なぜ暴力が再生産されるのかを感じるべきだと思う。文明とか社会とか言われるものが持つ強力で避け難く醜い性質を、それが見えやすい事件を通じて感じさせているのだと思う。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
聖地の街灯りが蜘蛛の巣のように広がる…
投稿日
2024/01/22
レビュアー
コタロウ(!)
アリ・アッバス監督作品。イランで実際に起きた連続娼婦殺人事件を基に制作された。
殺人犯と一部市民の歪んだ宗教観、生々しい絞殺の描写、女性への嫌悪や蔑視等々、頭が痛くなる。
マーティン・ディルコフの不穏なサウンドも手伝って、嫌なものを観ている感覚を強く覚えた。
醜悪なラスト・シーンには暗澹たる気持ちになったが、最後まで目を離せないまま鑑賞終了という不思議…
2001年、イラン。聖地マシュハドでは連続娼婦殺人事件が起きていたが、一向に犯人は捕まらない。
首都テヘランから訪れた女性記者アレズー・ラヒミは警察関係者に取材し、捜査が不十分だと感じる。
彼女は独自に調査を始め、夜の街で犯人に迫っていく…
犯人捜しをする作品ではない。犯人逮捕後、物語はさらにうねり始める。
1年程の間に16人もの女性を殺害した犯人は、敬虔なイスラム教徒サイード。妻子のいる建設労働者だ。
彼はイラン・イラク戦争で戦い、その際「殉教できなかったこと」が心の傷になっているようだ。
やがて、彼は「娼婦を殺し、聖地を浄化すること」に勤しむようになった。
逮捕されたサイードは変質者として軽蔑されるのかと思いきや、一部の市民たちから「英雄」として支持される。
サイードの息子アリは、父を賞賛する人々の声を聞き、得意げな微笑みを浮かべていた。恐ろしい…
そもそも、サイードの犯行は非常に雑だった。きちんと捜査していれば、すぐに逮捕されていたに違いない。
娼婦が殺されても、警察は大して意に介さなかったということなのだろう。酷い…
「神の目には、一人一人の命が神聖である」と判事は言うが、その考えが浸透しているのなら、警察の捜査はもっと熱心に行われていたはずだ。
蜘蛛の巣状に広がる街の灯りが煌めく聖地マシュハド。
人々は聖地で体を売る娼婦を蜘蛛呼ばわりするが、殺害目的で娼婦を買うサイードこそが蜘蛛だと思う…
マシュハドにやって来たラヒミは「未婚」を理由にホテルの宿泊を断られる。
彼女が「予約している」と言っても、男性従業員は「システムエラーで取れていない」と嘘を言う。
ヒジャブから僅かに覗くラヒミの髪を「ちゃんと隠せ」などと注意までする。うわー…
ラヒミは記者証を示しようやく宿泊が叶うが、従業員たちは悪びれもしない。
女性だと言うだけで不当な扱いを受けなければならない不条理…
ラヒミの瞳は静かな怒りを湛えているが、彼女がその思いを露わにするシーンはないに等しい。
むしろ、理不尽なセクハラに遇いながらうつむいて涙を流すことしかできないラヒミの悲哀が描かれる。
イランに深く根付いたミソジニーの実態を感じた…
ラヒミを演じたザーラ・アミール・エブラヒミはイラン出身だが、性的な醜聞で母国を追われパリで暮らしている。
エブラヒミは、ラヒミに自分を重ねる気持ちがあったのかもしれない。繊細な演技が良かった。
本作の撮影地はヨルダン。イランでの撮影が叶わず、代替地に選んだトルコでも不許可になったとのこと…
パッケージに描かれた女性は、殺害される娼婦の一人。
彼女とサイードの攻防は鮮烈で忘れ難い。
英雄気取りの殺人鬼サイードに一矢報いるかのように、娼婦の低く嘲るような笑い声が彼を悩ませる。
ここでいう蜘蛛とは娼婦のこと
投稿日
2023/10/20
レビュアー
飛べない魔女
蜘蛛とは娼婦の隠語だった。
巣を張ることで獲物を得る蜘蛛のごとく
街の片隅で男たちを待つからか。
時代はニューヨークの貿易センタービルに飛行機が突入したニュースが流れていたから
2001年、場所はイランのマシュハド。
イスラム教シーア派の聖地だそうだ。
その街で娼婦たちを「街の浄化」と称して何人も殺していく男の話。
その手口はけっこう雑なのに、何故かなかなか捕まらない。
捕まるきっかけを作ったのは勇気ある女性ジャーナリストの囮作戦だった。
驚いたことに、自分の夫が連続殺人犯だと知った妻は嘆くこともなく
夫は正義の為に正しいことをした、という。
街の人たちも彼の行為は正義だと言って擁護する。
犯人の息子も、父親をヒーロー扱いだ。
悪いのは娼婦たちなのだというのだ。
娼婦は殺されて当然だというのだ。
買う側がいるから売る側が成立するわけで
買うのは性欲を吐き出したい男たちではないか!
それに彼女たちが体を売らざるを得ない
最低な社会事情を作ったのは男たちではないか!
いまだに女性蔑視が酷いイランでの話だっただけに
憤りを感じた。
映画としては良く出来ていたと思う。
他人事ではないイラン
投稿日
2023/11/30
レビュアー
daichan
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
イスラム教シーア派の聖地とされるイラン第2の都市マシュハド。そこで2000年代初めに起きた娼婦を標的とした連続殺人事件を題材とした作品。
飛べない魔女さんがおっしゃるとおり、映画としてはたいへんよくできていた。最後まで眼がはなせず、楽しめた。
いっぽう、テーマが古い、という裸足のラヴァース2.0さんのレビューにも共感した。悪人を殺すのは罪か?みたいな古くさい倫理問題に見えたからだ。殺人犯は神に代わって街を浄化しただけだと開き直る。犯人の妻も夫は正しいことをしました、とドヤ顔、息子にいたっては、親父の跡を継ごうかな、なんてTVのインタビューで答えてる。無罪を求める嘆願書が出され、裁判所の前では「サイードを無罪に!」というデモ。イランは法治国家じゃないんかい。
事件を取材した女性ジャーナリストは警察が本気で捜査しないので自分がオトリになって犯人をみつけようとした。彼女がみたものは、女性にはヒジャブをかぶせて貞操を求めながら、自分は妻以外の女性との肉体関係を望み、うまくいかないと娼婦を求めて夜の街に繰り出す男たち。生活のために幼い子どもを寝かしつけ、厚化粧をして路上に立つしかない貧しい女たち。宗教的正義をふりかざす不寛容そのくせ助平な男たち。抜き難い「男尊女卑」のにおいがした。
凄惨で恐ろしい映画
投稿日
2024/03/03
レビュアー
松村 訓明
この映画はイランで実際に起こった事件を着想して作られた映画のよう。凄惨で恐ろしい映画でした。娼婦である女性が、理由なく次々と殺されていきます。イランという国の裁判の様子が分かったこと、とても有意義でした。アリ・アッバシ監督には、これからもイラン社会の抱える問題が分かる映画を作って欲しいと思います。ありがとうございました。
文明の本質
投稿日
2024/02/04
レビュアー
icy
文明とは弱くていっぱいいるものが強くて孤独なものを駆逐することだと理解している。その結果として不条理が再生産され、自分は傷つかない安全地帯から他者を苛烈に攻撃するくせに、その攻撃の熱狂も一時的で直ぐに忘れてしまう。攻撃された側だけが孤独に生きていくことを強いられ、その中には少数の強く立ち続ける人間がいる。が、その孤独感は辛く、まさに死に至る病のようなものだと思う。
この作品、映画としてはストーリーも画も特に面白くはなかった。女性蔑視や宗教の問題と絡めているのはその通りかもしれないが、この作品の主題をそのように捉えてしまうと余計に浅く感じられてしまう。と言うか、それは作り手の意図ではないと思う。
むしろ、監督の意図はもっと大きなものを感じさせることにあったのではないか。なぜ女性が攻撃され、なぜ宗教が暴力的論理に利用され、なぜ暴力が再生産されるのかを感じるべきだと思う。文明とか社会とか言われるものが持つ強力で避け難く醜い性質を、それが見えやすい事件を通じて感じさせているのだと思う。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
聖地には蜘蛛が巣を張る