見知らぬ隣人

玉石混交の韓国映画であるが本作は「石」。役にも立たぬ石。
低予算のホラー風コメディ。
32歳にもなって親のスネをかじってるチャヌ（オ・ドンミン）、警察官の試験を受けるのも今回で5回め。
申請に必要な金がなくて友人に電話したところ、貸すから酒飲みに付き合え言われて、しょうがなく行くが、
なんと飲みすぎてしまったらしく、翌朝目覚めるもまったく前夜の記憶がない。なぜか、体中にキズがあり、
しかも目の前には血の海にのたばっている死体があった！

どうなってるのコレ？という状況なのだが、そのナゾを解明してゆくドラマであれば
そこそこ面白いのだろうが、ただうろたえたり、訳のわからない行動で部屋に留まるチャヌ。（アホですわぁ〜）
だから試験に落ちるのでっせ。「現場保存」も出来ないなんて。
いつまでも死体のそばにいるからイライラが募りました。

ここまでを面白いと思えるかどうかは個人差もありましょうが、
いくらか観賞に耐えうる展開になってくるのは、隣の405号室の住人、チェ・ヒジンが登場してからでしょう。
とにかくこの子、可愛いです。おじさん受けします。本人はロトが当たって大金持ってるとか暗号資産持ってるとか言うんですが、
それは（だから自分に協力せよ）と言ってるんで、事態の解明にはなっていません。
ヒジンが言うには「移動火葬車」を頼んだそうです。えっ、ナニソレ？それで死体を・・まさか！
石焼き芋やじゃないんだからさ。
（韓国にはついにそんなものが登場したのかー）
（あとで調べたところ、ペット専門だそうです。でもソ連にはそれを利用した犯罪があったとかなかったとか・・）

オススメはしませんが、もし観られても、くれぐれも期待値を上げないよう注意してください。
最後まで観ても、ナニがどうしてそうなったか、ナゾは解けません！そんな映画です。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

物語はほぼほぼ自分の部屋の隣の部屋で繰り広げられるワンシチュエーションサスペンス。

警察官志望のチャヌは、４度も試験に落ちて、今日が５度目の受験申込の最終日
という日に、何故か、隣の部屋で目覚めるチャヌ。
そもそも、余裕をもって申請すればいいものを
締め切りすれすれに申し込むのが快感とか言って
前日まで申請をしないでいたら、３１歳にもなって親のすねかじりのくせに
浪費がたたり銀行残高がなくて、申請できないという始末。
親に言えず、高校のときの友人にお金を借りようとするが
飲み会にくれば貸してやる、という言葉に負けて飲みに行ったのが運のつき。
泥酔した挙句に、見知らぬ隣人の部屋で目が覚めるというていたらく。
おまけに、床には男の死体が！
何が何だか訳わからないチャヌは昨夜の記憶も覚束ない。
とにかくこの部屋から出て、一旦は自分の部屋に戻るが
携帯を置いてきてしまったことに気づき、さあ、大変！
チャヌの大奮闘の始まりとなる。

二転三転する展開は、まあ、そこそこ面白かったし、
それなりにハラハラもしたが、主人公のダメ男ぶりにはイライラした。
それにモヤモヤポイントが多いので、見終わった後のモヤモヤ感が半端なかった。

モヤモヤポイント：
・隣人の女性と部屋に倒れていた男性は本当に恋人同士だったのか？
・女性が死体を黒いバックに入れようとしていたが、大の大人が入る大きさだったのか？
・移動火葬車（韓国にはそんなのあるんだ！）を呼んでたけど、バックで運んでいったら
　絶対怪しまれるはずだけど、どうするつもりだったのだろう？
・男が女性を嘘つき女だ！と言っていたが、果たして本当のことを言っていたのはどっちなのか？
・男が探していた財布はUSBメモリーのことだけど、その一つを持ち帰ったチャヌが
　パソコンでメモリーを開こうとして「えっ？」という言葉で暗転するラスト。
　この「えっ？」の意味は？ここが一番のモヤモヤポイント。

ということで、消化不良感は半端なかった。

　酔って気付いたら隣人の部屋で血まみれの人。

　どうしてそうなったのか警官志望の主人公が捜査？

　とにかくよくわからない。登場人物もよくわからないし、なにがしたくてなにをしてどうなっているのかわからない。
　ただ騒いでるだけのような作品。

　結論も謎のまま。

昔学生が作った8ミリ、16ミリの映画試写を思い出した！主に短編でこの映画も内容は短編でよく長時間見るに耐えない。