バビロン

時は1920年代。
映画界は次第にトーキーへと転換していく中で
無声映画で大活躍した俳優は声が悪いとか
発音が悪いとか言われて衰退していく。
それがブラッド・ピット演じるジャンク・コンラッド。
映画界で有名になる夢を持つ女優ネリーにマーゴット・ロビー。
映画製作者を目指すメキシコ移民の青年マニーにディエゴ・カルバ。
物語はこの３人を中心に描かれていく。
キャサリン・ウォーターストンやトビー・マグワイアなども
ちょい役で出ちゃっているという豪華キャストが織りなす
ハリウッドの栄枯盛衰。

チャゼル監督はタランティーノ風を意識したのか？（笑）
いきなり下品で汚いシーンから始まって
なんかもう凄いことになっていく。
うーん、結局何が言いたかったのかな？
映画作りには、いろいろなしがらみとか、大人の事情とか
汚い部分がいっぱいあるんだよ、
成功してくものと、落ちぶれていくもの
皆の思いがたくさん詰まっているのが映画作りなんだよ、ってことなのかな？
チャゼル監督の映画愛を感じることは出来るが
好き嫌いが別れる作品だと思う。

私は。。。まあまあ好き（笑）

劇場鑑賞時のレビュー

ちょっとビックリ！

”ファースト・マン”以前は未見で
しっかりした作品を作る監督かと思っていたが
観ているこっちがしっかりしないといけない映画だった。

３時間、結果長くは感じないけど
引き込まれるパートと退屈なパートがあり
ところどころで長くも感じる。

しかし、なんと下品な映画か！
万人に評価されることを完全に拒否している
監督さん何に挑戦しているのか、底知れなさに感服。

カメラワークなど特筆ものだし
サイレントからトーキー移行時のエピソードも面白い
（サイレント撮影時、現場で音楽を演奏してるけどそうなの？）

思いの丈をぶつけたラストは必見
凄いものを観た。

映画って当てるとこうなるのか、マイケル・チミノを連想した。

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　見終わった時、ヴィスコンティの「山猫」を連想した。サイレントからトーキー映画に変遷する中で、時代の波に飲み込まれていく人たち。「山猫」はイタリア貴族の栄枯盛衰を描いた不朽の名作。
　「バビロン」は好き嫌いがあるかも知れないが、今年、ぜひ見てほしい１本です。

1920年代のハリウッド黄金時代が舞台
スターを夢見る新人女優と映画製作を目指す青年と大スターのジャックの3人の生き様をブラッド・ピットやマーゴット・ロビーが演じてる

映画業界はサイレント映画からトーキー映画への革命の波が押し寄せていた時代を映像と音楽で見事に描いた作品

長時間映画、群像劇が苦手なんですが大丈夫でした。
あんまり群像劇って感じしなかったです。
コメディ色やや強め。

この監督さんの映画は
観る前は小難しそうで身構えるけど
実際観たら分かり易いのでいいですね。
(いいのか？笑　ギャップ萌え？笑)

序盤は結構かっ飛ばしてきます。
色んなチン〇ン出てきます。
なのでそこで嫌になる人いるかもですね。

まあ国内版は修正入ってるし、
かっ飛ばした意図・意味はちゃんとあると思います。
変化の強調・バビロン、バベル示唆・当時再現とかじゃないかな〜。

お話の展開は結構王道。
所々に意表を突いたシーンをぶっこんで来るので
退屈はしませんでした。
ジョーカーを目指すスパイダーマンとか。

中盤あたりかな？
記事書いてるおばちゃんのセリフがなんか良かったです。
序盤のパリピ映像よりも印象に残りました。
そんくらい好きでした。

レッチリのフリーがもうおじいちゃんになってて
時の流れを感じました・・・。