ガンズ・アンド・キラーズ

最近やたらとB級アクション映画の出演が多いニコラス・ケージの西部劇、ちょっと期待して観ていたのだが、それほど酷くはないもののとてもA級とは言い難い。
冷酷非情なガンマン、コルトン・ブリックス、今日も絞首刑になろうとしていた強盗犯を助けに来た連中を射殺、そして強盗犯も子供の前で始末して馬で去ってゆく。
そして20年後、妻ルースと12歳の娘ブルックと暮らし、雑貨屋を営むブリックスには昔のガンマンとしての面影はないものの、別にニコニコしているわけではない。
でもルースの言う事には文句をいいながらも従っているところはかなり変わったところなのだろう。
ブリックスとブルックの留守中にやって来た怪しげな男たち、当然なにかの意図があるものと思われるのだが、その辺りははっきりと描かれていない。
場面は変わって無言で妻の墓を掘るブリックスと無表情でそれを見つめる娘のブルック、そして諭すように説明する保安官、予想どおり妻は怪しげな男たちによって惨殺されたみたい。
ここまでの流れもなんとなく説明不足で事実だけを突き付けられている感じ。
つまり20年前の殺しによる因果応報というところなのだろう。
犯人一行を追って子連れで復讐の旅に出かけるブリックス、何故彼が暴力的な手段を捨てて普通の生活をするようになったのか、それは妻のルースと出会ったことだったと彼の口から娘に語られるのだがなんとなく薄っぺらい。
感情の表し方を知らない娘のブルックスは父親ゆずりなのだという事も分かってくるが、本来なら多感な年頃の娘がこれでは観ている側も当然感情移入が難しい。
そして一行を追って町に乗り込んだブリックスと娘、その結末は大方の予想と同じような結果、ただ娘のブルックスのしたたかさが強調され、この娘が将来も逞しく生きて行けるというのが結論もたいで敵討ちの連鎖もこれでオシマイ。
全体的に迫力不足、もう少し何とかならなかったのかなぁ。

途中までは展開も良く、そこそこ楽しめました

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将来有望ですな。

ストーリーはなんだかなあ。でしたね
感情がないはずの娘がエンディングで泣くのがなぜかわからないし。

そもそも娘に偵察に行かせるのはまずダメでしょ。だからあんなことになってしまうんでしょ。って言いたくなりますね。

娘役のライアン・キーラ・アームストロングが最後までかっこよかった。それだけで高評価。

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オープニング、西部劇の世界。ニコラス・ケイジがつまんなそうな顔をしてたたずむ。この時点でかなり年くっている感じ。そして色々あって・・・２０年後。えっ、あそこから２０年？そこには、変にツヤツヤしているニコラス・ケイジが。あれ？？二代目？？いや・・・幸せになったから？？

そこからの展開は・・・えっ・・・まぁ、わからんでもないんですが、西部劇の世界って結局、法もなにもないんだな、という感じでして、映画だったらいいけど、現実はいったいどうだったんだろうかと思ってしまうね。

ニコラス・ケイジも娘も感情がないという設定が明かされ、さぁ、この後どうなるのか、と思ったら・・・展開としてはあまり意外性もなくパンパンパンと・・・あら・・

なんとなく観始める前の期待していた雰囲気だと、異能な父親とその才能を引き継いでいた娘が、妻、母の復讐のために能力を磨きつつ復讐を果たしていくという感じだと思ったのですが・・・駆け足というよりも、設定はあるけど特に盛り上がりもなく終わった話でした。

うーーーん、もったいない。ニコラス・ケイジだから味のある展開ができそうな話やったのになぁ。誰がこんな企画考えたんやろ。