異動辞令は音楽隊! / 阿部寛
異動辞令は音楽隊!
/内田英治
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全体の平均評価点: (5点満点)
(16)
解説・ストーリー
「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が阿部寛を主演に迎えて贈る異色の人情ドラマ。違法すれすれの強引な捜査が問題視され、音楽隊に異動させられた現場一筋の鬼刑事が、楽団の個性豊かな隊員たちとの交流を通して再生していく姿を描く。共演は清野菜名、磯村勇斗、倍賞美津子。犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司は、コンプライアンスばかり気にする上司と衝突してばかり。昔ながらの強引な捜査はもはや許されず、アポ電強盗事件を一緒に担当する部下の坂本からも違法すれすれの捜査を厳しく非難されてしまう。そしてついに事実上の左遷とも思われる警察音楽隊への異動を命じられる成瀬。すっかり不貞腐れてしまい、はぐれ者だらけの隊員たちともまるで打ち解ける様子のない成瀬だったが…。 JAN:4589921415880
「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が阿部寛を主演に迎えて贈る異色の人情ドラマ。違法すれすれの強引な捜査が問題視され、音楽隊に異動させられた現場一筋の鬼刑事が、楽団の個性豊かな隊員たちとの交流を通して再生していく姿を描く。共演は清野菜名、磯村勇斗、倍賞美津子。犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司は、コンプライアンスばかり気にする上司と衝突してばかり。昔ながらの強引な捜査はもはや許されず、アポ電強盗事件を一緒に担当する部下の坂本からも違法すれすれの捜査を厳しく非難されてしまう。そしてついに事実上の左遷とも思われる警察音楽隊への異動を命じられる成瀬。すっかり不貞腐れてしまい、はぐれ者だらけの隊員たちともまるで打ち解ける様子のない成瀬だったが…。 JAN:4589921415880
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「異動辞令は音楽隊!」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が阿部寛を主演に迎えて贈る異色の人情ドラマ。違法すれすれの強引な捜査が問題視され、音楽隊に異動させられた現場一筋の鬼刑事が、楽団の個性豊かな隊員たちとの交流を通して再生していく姿を描く。共演は清野菜名、磯村勇斗、倍賞美津子。犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司は、コンプライアンスばかり気にする上司と衝突してばかり。昔ながらの強引な捜査はもはや許されず、アポ電強盗事件を一緒に担当する部下の坂本からも違法すれすれの捜査を厳しく非難されてしまう。そしてついに事実上の左遷とも思われる警察音楽隊への異動を命じられる成瀬。すっかり不貞腐れてしまい、はぐれ者だらけの隊員たちともまるで打ち解ける様子のない成瀬だったが…。 JAN:4589921415880
「異動辞令は音楽隊!」 の作品情報
「異動辞令は音楽隊!」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
異動辞令は音楽隊!の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日(バリアフリー) |
日:ドルビーデジタル5.1ch、日(バリアフリー音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GADR2588 |
2023年02月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
232枚
|
30人
|
27人
|
日:ドルビーデジタル5.1ch、日(バリアフリー音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ
異動辞令は音楽隊!の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日(バリアフリー) |
日:ドルビーデジタル5.1ch、日(バリアフリー音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GADR2588 |
2023年02月03日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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30人
|
27人
|
日:ドルビーデジタル5.1ch、日(バリアフリー音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ
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ユーザーレビュー:16件
置き去りと再生のバランスの良い作品
(2022年制作・内田英治監督)長年捜査一課の刑事だった成瀬(阿部寛)は、
「捜査は足を使え」がモットーの昭和の刑事そのもの。コンプライアンスどうしたとか知ったこっちゃねぇ。
人の良いおばあちゃんが、卑劣な強盗団の電話にタンスのどこに現金があるとホイホイ返事して、あげく襲われてお金を奪い取られる事件を
解決したく、捜査会議も無視、部下をどなりつけるバキバキ鬼刑事だった。
そんな彼についに上層部から悲しいお知らせ。成瀬くん、悪いけれども君のパワハラが署内で問題になっているんだ、捜査を外れて「警察音楽隊」に異動してくれ。
なんだと、それはどこにあるんだ?
これが見事に音楽隊の映画でありながら、左遷映画、不本意だよ映画、うらぶれてます映画になっている。
失意の阿部寛はふて腐れモードで署から何駅も離れた僻地の広報室へ。
音楽も警察のお仕事ではありますので、展開はなんとなく予想がつくように、
パワハラ阿部寛も、ジワジワと音楽隊の一員として、(自我を抑え)成長してゆく物語です。
阿部寛主演として、一定の面白さは担保されていると思います。
演奏会の場面もステキですし、失意の彼、再生してゆく彼、犯人確保の爽快さなどバランス良く楽しめる作品でした。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
セッション
監督・脚本・原案:内田英治(2022年・日本・119分)
私は主演が阿部寛というだけで期待するのですが、そして本作は面白かったには違いないのですが、観終わった後、さて、何が言いたかったのだろうと、ふと考えてしまいました。
阿部寛が演じるのは犯罪捜査一筋30年というベテラン刑事・成瀬です。「捜査は足でするもの」と固く信じている古いタイプの刑事で、(それはそれで良いのだけれど)コンプライアンス無視で個人プレー、令状も持たず家に踏み込むなど違法なことも平気でやってしまいます。
厄介なのは、犯罪を取り締まり、犯人を逮捕するのが警察の使命だと考えていて、そのためには多少の違法行為など構わないと固く信じていることです。
本作を観ていて思ったのは、成瀬が自分の親世代の人たち― つまり昭和生まれの高齢者― の理屈とよく似ていると言うことでした。「今までやって来たことが、どうして今になって駄目だと言われなくてはならないのか?」
多分、自分たちのこれまでの人生や仕事、やり方を否定されたように感じるのだと思います。
そういう人たちの辿って来た道やプライドを傷つけずに、目下の者が注意(説明)したり導いたりするのは至難の業だと思いますし、小生意気に見えるだけでしょう。
結局、成瀬のやり方に不満を持った人物の内部告発を受けて、成瀬は刑事部から警察音楽隊への移動を命じられます。公式サイトではこの音楽隊を〈はぐれ者集団〉と表現していましたが、失礼なハナシだと思いました。まるで左遷場所のような扱いです。
音楽隊に行っても成瀬は場の雰囲気を乱すだけです。もともと協調性などは無く、未経験のドラムにもやる気が出ません。頭の中は今も、“未解決のアポ電強盗の主犯を捕まえること”です。
そんな成瀬にトランペット担当の来島春子(清野菜名)が「セッション」の意味を教えるのです。「ミスは互いに補い合うことで美しいセッションが生まれる」
この意味を成瀬が理解し、音楽隊のメンバーの美しいセッションが生まれるのは物語終盤です。
結局、原案も脚本も担当した内田英治監督が言いたかったのは、世の中すべて「セッション」であるってことなのかな…と私は考えました。『ミッドナイトスワン』の監督でもあることから、私が勝手に結び付けて考えたことですが、世の中の構成要素の多様性を音楽隊の楽器にたとえて、それぞれの調和が保たれた時に美しい音楽が奏でられるのだと言いたかったのかなと感じました。
まあ、こじつけなのですが、観る人によって受け取るものが違ってもよいのだと思います。
それにしても先が読める展開というのか、ありきたりなストーリーではありました。成瀬が破り捨てた写真も、音楽隊のファンの高齢女性が事件に巻き込まれてしまうのも(成瀬の母親かも…という想像もしましたが)、成瀬のこだわりや刑事の勘が結局は正しかったという結末も。
しかし、主演の阿部寛を始めとして個性派俳優が多く出演し、一人一人の役が際立って見えました。最近ずっと注目している酒向芳さんは、珍しく温和な音楽隊の隊長兼指揮者役でした。渋川清彦さん、六平直政さん、光石研さん、倍賞美津子さんも流石の存在感でした。
子供の頃、母が観ていた昼メロのヒロイン長内美那子さんがご健在で、上品なおばあさん役だったのも感慨深いものがありました。若手では磯村勇斗さん、見上愛さんが好演していましたし、画面は華やかでした。
成瀬という刑事の考え方の変化、それに伴って周囲のメンバーも変わり始めるという成長物語なワケですが、私が一番印象に残ったのは、アポ電強盗のシーンでした。警察が一軒一軒の家庭に電話して預金額や保管場所を聞くことはないのですから、私たちも賢く注意深くならねば…!
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
音楽隊は広報の花形じゃないのかな?
投稿日:2023/06/03
レビュアー:oyoyo
なんかいまひとつ。
このテの作品は、
全然ダメな音楽隊が、きっかけがあって皆が向上心を持ち、
だんだん上手くなっていき・・・。という定番の流れを期待していたが、
その「上手くなる過程」がほとんど描かれていない。
皆、やる気が無かっただけで、本気になれば最初から上手かったって事?
いやいや阿部寛なんかは子供の頃「和太鼓」を叩いた経験があるくらいで、
なんであんなにドラムが上手くなったの???
音楽隊の扱いが低すぎる。
少なくとも自衛隊では音楽隊は、一目置かれる存在だ。
警察はそうではないの?
ちなみに僕の曹教育課程の同期にフルートの天才がいた。
自衛隊の一般隊員は、2士という階級から始まり、
2士、1士、士長(ここから昇任試験が入り、合格すると曹課程で教育隊で再教育を受ける)
その「3曹」で入隊する教育課程に「2曹」で入ってきた同期がおり、なんでも
音楽隊所属で、一般のコンクールに出場し、フルート日本一になった特例で2階級昇進し、士長から2曹に上がったらしい。
最初の頃は教育隊の教官も間違って、
教官「〇〇、階級章間違ってるぞ」
同期「いえ、こういういきさつで2曹に上がりました」
教官「ええ?俺と同じ階級なの?」
なんて会話も聞こえてきました。
それから数年後、僕がまだ3曹のままの時、基地に音楽隊が来て、隊員にその同期の事を聞いたら、
「〇〇さんですか?その人ならフルート世界一になって、今は曹長です。」と言われた。
「3曹」を飛び越えて「2曹」になった彼は、今度は「1曹」を飛び越えて「曹長」になってた。
でも本人は困っていたらしい、曹長の上になれば幹部。
幹部になれば演奏に参加せずに、指揮者になるらしい。
本人は演奏したいので、これ以上階級が上がらないようにお願いしてるとの事。
しかしスーパーエリートを、ずっと同じ階級というのは無理だろうなぁ。
あれから約20年・・・彼は指揮者として頑張っているだろうか?
自衛隊は幹部になり階級が上がると定年も伸びる。
彼ならば全航空自衛隊の音楽隊最高指揮者になっていてもおかしくないだろう。
話は大きく脱線したが、警察でも音楽隊は、広報の花形でしょ。
こんな肩身の狭い思いをしてる訳がないと思う。
見どころは阿部寛の表情。
最初は「犯人と向き合う鋭い目つきの刑事の顔」だったのが、
だんだんと穏やかな表情になり、演奏を楽しんでる音楽家の顔になる。
その辺の表情の演技は見事。
演奏シーンは俳優さん達が相当努力をしたらしいです。
65点
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
作品の感覚が古すぎて気分が萎える
この映画は、一体いつ頃の時代設定なのでしょう。どう考えても現代には思えないのですが…。DVDを4カ月以上待って、きっと楽しい音楽映画なのだろうと期待していました。ところが、音楽的繊細さは感じられないうえに、舞台設定といい雰囲気といい、まるで昭和の時代なのかと言いたくなるような古くさい内容。すばらしい演奏シーンはあるけれど、音楽映画というよりも、これが刑事の生きる道といったような浪花節的ストーリー。
独居の老人が犠牲になるアポ電強盗事件が続発し、事件解決に必死になるあまり、ルール無視、パワハラ、違法捜査、何でもありの強引な捜査活動を行ったために、30年間犯罪捜査一筋というベテラン刑事の成瀬司は広報部の所属になり、警察音楽隊に移動させられる。ところが、音楽隊でのストーリーになっても、結局メインプロットはアポ電強盗事件のまま、最終的に音楽隊が捜査協力して事件解決というご都合主義な展開。成瀬元刑事が大活躍する一方、捜査一課の刑事たちは一体何をしていたのかと言いたくなるような体たらく。
アマチュアじゃあるまいし、警察に所属するれっきとした正規の音楽隊が辺鄙な田舎に追いやられ、楽器の保管庫もなければ、正式の練習場所もないなんてことがあり得るでしょうか。ハイテク機器も備わっていそうにない、まるで昭和の分校の職員室か何かと思えるようなオフィスもあり得ません。埃は楽器の大敵です。漁港の市場のような場所で知事を迎えて行われた式典の演奏で、風で楽譜が飛んでいくなんて、プロにあるまじき、あまりに初歩的な笑えないミスに、めまいがしそうです。
離婚して認知症の母親とふたりで暮らしているとか、娘とは上手くいっていないとか、夫と別居して子育てに苦労している隊員とか、隊員同士の反目とか、楽しいよりも気の滅入る設定だらけ。それでも、とにかく最後はすべてが何となく上手くいくという、昭和の人情話のような映画。練習風景など、吹奏楽部の経験のある人には懐かしく感じられるかもしれません。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
軽いノリのB級コメディ
刑事モノのコメディで、警察の音楽隊をつかって目先を変えてある。
阿部寛は有能なデカなのだが頭の中が昭和のままで態度物腰がXLで相棒の後輩に裏切られて音楽隊に飛ばされる・・というお話。
場面展開に不自然なところが多く、けっこう無理矢理に話をまとめてある。
とくに音楽隊のひとりの清野菜名が阿部寛に好意をよせるところがへん。なにかエピソードを入れて気持ちが動くところを入れるべき。阿部寛は清野の別れた旦那によく似た横柄な男で、清野にすれば大嫌いなタイプだったはずなのだが、なぜか突然しつこく阿部に近寄っていく。で、ネンゴロになるのかと思ったらそうではなく、肩すかし。
あと、警察音楽隊の警察内における位置づけもやけに低く、ホントにそうなのかなと疑問がわいた。
ちなみみ、音大を出て音楽を仕事にしたい人はたくさんいる。自衛隊だとはじめから音楽隊の枠で採用があるのだが、警察ではそういう枠はなく、一般の警察官と同様に採用されるそうで、警官になってから本人が希望すれば音楽隊に配属されることがあるらしい。映画では本人が希望してないのに音楽隊に配属されていたが、そんなことがあるのかどうかちょっと疑わしい。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
置き去りと再生のバランスの良い作品
投稿日
2023/02/03
レビュアー
くまげらの森
(2022年制作・内田英治監督)長年捜査一課の刑事だった成瀬(阿部寛)は、
「捜査は足を使え」がモットーの昭和の刑事そのもの。コンプライアンスどうしたとか知ったこっちゃねぇ。
人の良いおばあちゃんが、卑劣な強盗団の電話にタンスのどこに現金があるとホイホイ返事して、あげく襲われてお金を奪い取られる事件を
解決したく、捜査会議も無視、部下をどなりつけるバキバキ鬼刑事だった。
そんな彼についに上層部から悲しいお知らせ。成瀬くん、悪いけれども君のパワハラが署内で問題になっているんだ、捜査を外れて「警察音楽隊」に異動してくれ。
なんだと、それはどこにあるんだ?
これが見事に音楽隊の映画でありながら、左遷映画、不本意だよ映画、うらぶれてます映画になっている。
失意の阿部寛はふて腐れモードで署から何駅も離れた僻地の広報室へ。
音楽も警察のお仕事ではありますので、展開はなんとなく予想がつくように、
パワハラ阿部寛も、ジワジワと音楽隊の一員として、(自我を抑え)成長してゆく物語です。
阿部寛主演として、一定の面白さは担保されていると思います。
演奏会の場面もステキですし、失意の彼、再生してゆく彼、犯人確保の爽快さなどバランス良く楽しめる作品でした。
セッション
投稿日
2023/07/21
レビュアー
kazupon
監督・脚本・原案:内田英治(2022年・日本・119分)
私は主演が阿部寛というだけで期待するのですが、そして本作は面白かったには違いないのですが、観終わった後、さて、何が言いたかったのだろうと、ふと考えてしまいました。
阿部寛が演じるのは犯罪捜査一筋30年というベテラン刑事・成瀬です。「捜査は足でするもの」と固く信じている古いタイプの刑事で、(それはそれで良いのだけれど)コンプライアンス無視で個人プレー、令状も持たず家に踏み込むなど違法なことも平気でやってしまいます。
厄介なのは、犯罪を取り締まり、犯人を逮捕するのが警察の使命だと考えていて、そのためには多少の違法行為など構わないと固く信じていることです。
本作を観ていて思ったのは、成瀬が自分の親世代の人たち― つまり昭和生まれの高齢者― の理屈とよく似ていると言うことでした。「今までやって来たことが、どうして今になって駄目だと言われなくてはならないのか?」
多分、自分たちのこれまでの人生や仕事、やり方を否定されたように感じるのだと思います。
そういう人たちの辿って来た道やプライドを傷つけずに、目下の者が注意(説明)したり導いたりするのは至難の業だと思いますし、小生意気に見えるだけでしょう。
結局、成瀬のやり方に不満を持った人物の内部告発を受けて、成瀬は刑事部から警察音楽隊への移動を命じられます。公式サイトではこの音楽隊を〈はぐれ者集団〉と表現していましたが、失礼なハナシだと思いました。まるで左遷場所のような扱いです。
音楽隊に行っても成瀬は場の雰囲気を乱すだけです。もともと協調性などは無く、未経験のドラムにもやる気が出ません。頭の中は今も、“未解決のアポ電強盗の主犯を捕まえること”です。
そんな成瀬にトランペット担当の来島春子(清野菜名)が「セッション」の意味を教えるのです。「ミスは互いに補い合うことで美しいセッションが生まれる」
この意味を成瀬が理解し、音楽隊のメンバーの美しいセッションが生まれるのは物語終盤です。
結局、原案も脚本も担当した内田英治監督が言いたかったのは、世の中すべて「セッション」であるってことなのかな…と私は考えました。『ミッドナイトスワン』の監督でもあることから、私が勝手に結び付けて考えたことですが、世の中の構成要素の多様性を音楽隊の楽器にたとえて、それぞれの調和が保たれた時に美しい音楽が奏でられるのだと言いたかったのかなと感じました。
まあ、こじつけなのですが、観る人によって受け取るものが違ってもよいのだと思います。
それにしても先が読める展開というのか、ありきたりなストーリーではありました。成瀬が破り捨てた写真も、音楽隊のファンの高齢女性が事件に巻き込まれてしまうのも(成瀬の母親かも…という想像もしましたが)、成瀬のこだわりや刑事の勘が結局は正しかったという結末も。
しかし、主演の阿部寛を始めとして個性派俳優が多く出演し、一人一人の役が際立って見えました。最近ずっと注目している酒向芳さんは、珍しく温和な音楽隊の隊長兼指揮者役でした。渋川清彦さん、六平直政さん、光石研さん、倍賞美津子さんも流石の存在感でした。
子供の頃、母が観ていた昼メロのヒロイン長内美那子さんがご健在で、上品なおばあさん役だったのも感慨深いものがありました。若手では磯村勇斗さん、見上愛さんが好演していましたし、画面は華やかでした。
成瀬という刑事の考え方の変化、それに伴って周囲のメンバーも変わり始めるという成長物語なワケですが、私が一番印象に残ったのは、アポ電強盗のシーンでした。警察が一軒一軒の家庭に電話して預金額や保管場所を聞くことはないのですから、私たちも賢く注意深くならねば…!
音楽隊は広報の花形じゃないのかな?
投稿日
2023/06/03
レビュアー
oyoyo
なんかいまひとつ。
このテの作品は、
全然ダメな音楽隊が、きっかけがあって皆が向上心を持ち、
だんだん上手くなっていき・・・。という定番の流れを期待していたが、
その「上手くなる過程」がほとんど描かれていない。
皆、やる気が無かっただけで、本気になれば最初から上手かったって事?
いやいや阿部寛なんかは子供の頃「和太鼓」を叩いた経験があるくらいで、
なんであんなにドラムが上手くなったの???
音楽隊の扱いが低すぎる。
少なくとも自衛隊では音楽隊は、一目置かれる存在だ。
警察はそうではないの?
ちなみに僕の曹教育課程の同期にフルートの天才がいた。
自衛隊の一般隊員は、2士という階級から始まり、
2士、1士、士長(ここから昇任試験が入り、合格すると曹課程で教育隊で再教育を受ける)
その「3曹」で入隊する教育課程に「2曹」で入ってきた同期がおり、なんでも
音楽隊所属で、一般のコンクールに出場し、フルート日本一になった特例で2階級昇進し、士長から2曹に上がったらしい。
最初の頃は教育隊の教官も間違って、
教官「〇〇、階級章間違ってるぞ」
同期「いえ、こういういきさつで2曹に上がりました」
教官「ええ?俺と同じ階級なの?」
なんて会話も聞こえてきました。
それから数年後、僕がまだ3曹のままの時、基地に音楽隊が来て、隊員にその同期の事を聞いたら、
「〇〇さんですか?その人ならフルート世界一になって、今は曹長です。」と言われた。
「3曹」を飛び越えて「2曹」になった彼は、今度は「1曹」を飛び越えて「曹長」になってた。
でも本人は困っていたらしい、曹長の上になれば幹部。
幹部になれば演奏に参加せずに、指揮者になるらしい。
本人は演奏したいので、これ以上階級が上がらないようにお願いしてるとの事。
しかしスーパーエリートを、ずっと同じ階級というのは無理だろうなぁ。
あれから約20年・・・彼は指揮者として頑張っているだろうか?
自衛隊は幹部になり階級が上がると定年も伸びる。
彼ならば全航空自衛隊の音楽隊最高指揮者になっていてもおかしくないだろう。
話は大きく脱線したが、警察でも音楽隊は、広報の花形でしょ。
こんな肩身の狭い思いをしてる訳がないと思う。
見どころは阿部寛の表情。
最初は「犯人と向き合う鋭い目つきの刑事の顔」だったのが、
だんだんと穏やかな表情になり、演奏を楽しんでる音楽家の顔になる。
その辺の表情の演技は見事。
演奏シーンは俳優さん達が相当努力をしたらしいです。
65点
作品の感覚が古すぎて気分が萎える
投稿日
2023/07/11
レビュアー
hinakksk
この映画は、一体いつ頃の時代設定なのでしょう。どう考えても現代には思えないのですが…。DVDを4カ月以上待って、きっと楽しい音楽映画なのだろうと期待していました。ところが、音楽的繊細さは感じられないうえに、舞台設定といい雰囲気といい、まるで昭和の時代なのかと言いたくなるような古くさい内容。すばらしい演奏シーンはあるけれど、音楽映画というよりも、これが刑事の生きる道といったような浪花節的ストーリー。
独居の老人が犠牲になるアポ電強盗事件が続発し、事件解決に必死になるあまり、ルール無視、パワハラ、違法捜査、何でもありの強引な捜査活動を行ったために、30年間犯罪捜査一筋というベテラン刑事の成瀬司は広報部の所属になり、警察音楽隊に移動させられる。ところが、音楽隊でのストーリーになっても、結局メインプロットはアポ電強盗事件のまま、最終的に音楽隊が捜査協力して事件解決というご都合主義な展開。成瀬元刑事が大活躍する一方、捜査一課の刑事たちは一体何をしていたのかと言いたくなるような体たらく。
アマチュアじゃあるまいし、警察に所属するれっきとした正規の音楽隊が辺鄙な田舎に追いやられ、楽器の保管庫もなければ、正式の練習場所もないなんてことがあり得るでしょうか。ハイテク機器も備わっていそうにない、まるで昭和の分校の職員室か何かと思えるようなオフィスもあり得ません。埃は楽器の大敵です。漁港の市場のような場所で知事を迎えて行われた式典の演奏で、風で楽譜が飛んでいくなんて、プロにあるまじき、あまりに初歩的な笑えないミスに、めまいがしそうです。
離婚して認知症の母親とふたりで暮らしているとか、娘とは上手くいっていないとか、夫と別居して子育てに苦労している隊員とか、隊員同士の反目とか、楽しいよりも気の滅入る設定だらけ。それでも、とにかく最後はすべてが何となく上手くいくという、昭和の人情話のような映画。練習風景など、吹奏楽部の経験のある人には懐かしく感じられるかもしれません。
軽いノリのB級コメディ
投稿日
2023/02/04
レビュアー
勇光
刑事モノのコメディで、警察の音楽隊をつかって目先を変えてある。
阿部寛は有能なデカなのだが頭の中が昭和のままで態度物腰がXLで相棒の後輩に裏切られて音楽隊に飛ばされる・・というお話。
場面展開に不自然なところが多く、けっこう無理矢理に話をまとめてある。
とくに音楽隊のひとりの清野菜名が阿部寛に好意をよせるところがへん。なにかエピソードを入れて気持ちが動くところを入れるべき。阿部寛は清野の別れた旦那によく似た横柄な男で、清野にすれば大嫌いなタイプだったはずなのだが、なぜか突然しつこく阿部に近寄っていく。で、ネンゴロになるのかと思ったらそうではなく、肩すかし。
あと、警察音楽隊の警察内における位置づけもやけに低く、ホントにそうなのかなと疑問がわいた。
ちなみみ、音大を出て音楽を仕事にしたい人はたくさんいる。自衛隊だとはじめから音楽隊の枠で採用があるのだが、警察ではそういう枠はなく、一般の警察官と同様に採用されるそうで、警官になってから本人が希望すれば音楽隊に配属されることがあるらしい。映画では本人が希望してないのに音楽隊に配属されていたが、そんなことがあるのかどうかちょっと疑わしい。
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