チェリまほ　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ　〜３０歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜

　偶然に観て釘付けになったテレビドラマ版ですが、ほんとうに奇跡のように主演ふたりのピュアさが際立っていた作品でした。ドラマファンのための映画だろうとは思うのですが、あれから年月も経ち、さすがにドラマでのピュアさを維持するのは無理というものでしょう。しかも映画序盤は、ドラマ版のようにのんびりとした煮え切らない状況にイライラし、残念かなあと感じていると、安達くんが８か月間の長崎への転勤を終えて東京本社に戻ってくる頃から、物語は急展開します。しばしばクローズアップされる手がふたりの関係を物語っていて、とても印象的。

　目を見張るような安達くんの成長ぶりが描かれていてびっくりです。まるで黒沢君とは立場が逆転して、彼よりもしっかりしているかもです。ふたりの両親役に安定した演技のできる豪華なキャストを配置したのは成功していると思います。魔法は消えて奇跡も無くなってしまったけれど、ふたりの人生はこれからです。明るく前向きな終わり方がとても爽やか。日本語字幕と英語字幕を選択できるようになっていることには、この映画をユニバーサルな作品にという、制作陣の心意気を感じます。

ドラマを見てて楽しかったので映画も借りました。
ドラマの方が良かったかな
ドラマから時間が空いて売れたからなのか町田さんの演技の表情が下手になってた感じがしたドラマの方が演技でも好きな感じが表情にあったのに映画では好きな感じが全然表情から伝わらなかった。
好きでもない男性を好きって演技は難しいと思うけど

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ドラマの方で、互いの気持ちを確認しあった安達と黒沢。
あれから平穏で幸せな日々が続いていました。
今年は何をしようか、春は花見、夏は祭り、秋は旅行もいいね、なんて
二人で過ごす未来を語り合いながら
なんて幸せそうな顔をする二人でしょうか。
そして、とうとう、安達も童貞を失って、心が読める魔法は消えてしまいました。
簡単に黒沢の思っていることを知ることが出来なくなって
最初は戸惑う安達。
そんな折、数か月ではあるけれど、安達の長崎転勤の話が出て
応援するよ、と言ってくれる黒沢の本音が知りたいと
悩みながらも、長崎行きを決意する安達です。
長崎で奮闘する安達。
会えない日々が二人の絆をより強くすることになります。

そしてついに互いの親に紹介することに！
二人がほんとうの意味で幸せになるということは
家族に納得してもらう必要があると考える二人です。
後半はそんな現実的な展開が待っていました。
いつも頼りなく見えていた安達が
『僕は黒沢を愛しています！』と宣言するところは、おお！ってなりました。
彼の成長の物語でもあります。

現実には同姓カップルがゴールインするには大きな障害があるでしょう。
でも、これは映画。
そこは優しい目線で二人を祝福していて、微笑ましかったですね。