パラレル　多次元世界

（2018年制作・カナダ）イサーク・エスバン監督
シェアハウスしている若者たち4人。アプリ開発などで儲けようという起業家ではあるが、
預金もそろそろ底をつき、ビジネスに行き詰まっていた。
その時、偶然、壁のゆるみから隠し部屋を見つけ、置いてある鏡が、異世界への通路になっていると知る。
鏡へ飛び込むと、毎回異なる世界へ押し出されるが、帰ってくるのはこの世界ひとつだ。
しかも、異世界の30分はこちらの10秒であり、向こうの時間は180倍に膨張していたのだ。

さぁ、この状況で若者たちは何を考えるか。
（私もあなたも「ロト6」を考えましたよね？・笑。そこは少しずつ違う世界なので一致しなかったそうです。はい、ここ重要ね。）
元々頭の良い理工系のノエルとジョシュ、は反動からか「札束を爆発させよう」なんて
他愛もない事を実行したりもするけど、時間差を利用して仕事を最速で仕上げて、成功のきっかけをつかんだりしていきます。

が、この秩序なき無限欲望のループは、若者たちの倫理を崩壊させるのに十分だったでしょう。
やがて殺人が起こり、彼らはとんでもない方法で辻褄を合わせようとしてゆきます。
ノエルとジョシュが似たような顔立ちで区別つきにくいし、デビィンは、
父親の自殺を食い止めようと、独自に動く。
だんだん、ややこしくなってきます。この人はこちらの人か、向こうからきた人か？
そして最後に、鏡を破壊して通路を閉じようとするのですが・・

ここですごいグロが待ってます！グロ苦手な人は危険！
アンティークや、美術館のシーンも良く出来てるだけに、人体バッサリはショック映像です。
鏡が少しでも位置がズレると作動しない。伏線が生きてる作品でした。
イサーク・エスバン監督、なかなかにエグい・・

　アプリ開発をする４人が住むシェアハウス。
　隠し部屋を見つけた４人は、別世界との時間の差を利用する。

　世界が少しずつ違っているのは興味深いのだが、それよりも人間性の崩壊がすごい。

　別世界を利用して荒稼ぎしていく。

　それ以降はあっちこっちと自由にしまくって難解というか、どれがどの世界の誰なのやら。

　結局どの世界でも同じ人たちは同じようにやっちゃうんだよね。

　雰囲気が変わっていたのなら、それは別世界のその人なのかもしれない。

奇妙な60年代的な難解さが面白かった「パラドックス」などの人
誰だっけw の新作はSFかいな 冒頭 ある屋敷に侵入者があり
女主人をサイレンサーで殺す 仮面をとると女主人と顔が同じだ
これがパラレルなのか 平行世界の話か

四人の仲良しのIT起業家が 主人公たちなのだろう 借りてるボロ屋
の壁を偶然壊す事になり隠し部屋を見つける そこに斜めに立てかけ
られた鏡があり これがお馴染みマルチバース パラレル宇宙 簡単に
言えば どこでもドア よくあるマクガフィンすね

ブルレでなく画質は悪いし よくある話がたるそうに進むので さて
どうするなのですが この演出家の手腕に期待で早送りにはならんす
しかも ややこしいのだが難解さはなく きちんとした脚本で説得力
ありな演出で「パリ13区」の様に見いるようになる こうゆ普通の
事も出来るんだねえとなる まあ話はアホみたいで普通じゃないけど

そして ひとりの死が 冒頭の話に繋がり悲劇となる 友情の終わり
シュワちゃんの「シックスデイ」をも思い出して面白かったよ

saxyun氏の空想科学Xを思い出しました。パシューン

設定「だけ」で視聴者を引き込んだ前2作のハードルはバカ高いですが、アイデンティティの崩壊具合は前2作には及ばないものの、そこそこの物です。一番印象に残ったのはラストの切株なんですが。