映画「前科者」

前科者

東京都

罪を償い仮釈放で社会にでた人に相談やアドバイスし更生させる仕事「保護司」と言う職業とする主人公を軸に更生する男や警察殺害事件などが絡む職業ミステリードラマ。

◎61点。
★都合が良すぎるストーリーでした。




◇(良くも)悪くも印象。
◯保護司とはどんな職業なのか知れた事は大きい！★正直勉強になった。

×保護司と言う仕事でこんな若い子と自宅が知られている設定は無いのでは？疑念が湧く！
★彡こんなん今どき嘘でしょ？
個人情報ダダ漏れかと…

×本貸して？からの見つけた本の流れは冷めるなぁ★ありえへん

×主人公の同級生が警察！
★ありえへん！冷めるなぁーなんじゃこの無理な脚本！

×急なベッドシーンにも喝
★なんじゃこりゃ〜ありえへん
もう連発されているので少し（笑）

×ご都合ストーリーが萎える
★目をかけている元受刑者と殺人事件のリンクもありえないし、すぐ犯人が誰かもわかるかと思うけどなぁー

△有村架純さん可愛い。
★クライムドラマにこの顔はどんなに地味にしていても花が滲み出ている
褒めてますけど、作品には不要なオーラかと…

TVドラマで新米保護司として活躍する主人公阿川佳代が同名のタイトルで放映されていたが、本作はその劇場版で題材としてはなかなか重い。
保護司とは人の立ち直りを支える資格を持った人で主に犯罪者や非行歴のある人々の更生の手助けをするがボランティアで保護司としての報酬は無い、活動費、経費の一部については支給されるらしい。
人生経験を積んだ高年齢層の人たちが多い中、佳代のような若い女性は特異な存在なんだろう。
何故彼女が保護司になったかという理由は終盤に語られるが彼女の人生もそれなりの経緯がある。
佳代は穏やかで優しいが熱い、更生への道をあきらめてしまいそうになる保護観察者に対しては「貴方は崖っぷちにいるの、そこから落ちたらもう助けられない」と厳しく叱責し励ます。
ストーリーは殺人罪で服役して仮出所してきた工藤に寄り添い支えようとする佳代を中心に展開して行く、工藤自身の努力もあって更生計画は順調に進んでいると思われていた矢先に事件が起こる。
交番の巡査が襲撃され拳銃が強奪され、区役所の職員、児童養護施設の職員が相次いで射殺される、この一連の事件で工藤が辿って来た壮絶な過去や彼が犯した殺人事件の背景も明らかになって行く。
頑なに工藤を信じたい佳代、過去の因縁がある中学時代の同級生滝本刑事と再会した佳代に滝本は吐き捨てる「人殺しは人間じゃない」
佳代の苦悶、偉そうに人に寄り添うなんていいながら自分はなにもわかっちゃいなかった。
でも彼女は自分を取り戻し「過去は消せないが未来は変えられる」という信念をこれからも貫いてゆくのだろう。
確かに元犯罪者いわゆる前科者のラベルを張られた者の社会復帰の道は険しいだろう、再び悪に手を染めてしまう確率も高いと聞く、でもがんばって更生の道を歩んで行く者の陰に佳代のように真摯にその手助けをしたいと努力している保護司の存在があることを本作は教えてくれる。
女子力を抑えて保護司阿川佳代を演じる有村架純の演技も注目に値する。

有村架純が相当頑張った作品！

殺人者を生んでしまう背景。
誰かの切実な問題が、誰かの不誠実でいい加減な言動で、破滅の道に追い込まれてしまう。
どんなに地味にしていても、やっぱり有村架純ちゃんは可愛かった。

映画　前科者となっていたのでドラマ版とは違う新しいストーリーと思ってレンタルしたのですがドラマ版の1話から3話を収録した内容でした。ドラマ版は見ていたのでがっかりです。