護られなかった者たちへ / 佐藤健
護られなかった者たちへ
/瀬々敬久
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全体の平均評価点: (5点満点)
(19)
解説・ストーリー
中山七里の同名ベストセラーを「64-ロクヨン-」「糸」の瀬々敬久監督が映画化したヒューマン・ミステリー。仙台で起きた不可解な連続殺人事件の捜査の行方と、事件の背後に浮かび上がる社会福祉行政の矛盾をミステリアスに描き出す。主演は佐藤健と阿部寛、共演に清原果耶、倍賞美津子。東日本大震災から10年目の仙台で、全身を縛られたまま放置され餓死させられるという不可解な殺人事件が2件続けて発生する。その残忍な殺し方から怨恨の線が有力視されたが、被害者はいずれも人格者として知られ、誰かから恨みを買うようには思えなかった。そんな中、事件を追う笘篠刑事は、被害者がかつて同じ福祉保健事務所に勤務していた事実を突き止める。そしてある事件で服役し、出所したばかりの男・利根が捜査線上に浮上してくるのだったが…。 JAN:4943566313404
中山七里の同名ベストセラーを「64-ロクヨン-」「糸」の瀬々敬久監督が映画化したヒューマン・ミステリー。仙台で起きた不可解な連続殺人事件の捜査の行方と、事件の背後に浮かび上がる社会福祉行政の矛盾をミステリアスに描き出す。主演は佐藤健と阿部寛、共演に清原果耶、倍賞美津子。東日本大震災から10年目の仙台で、全身を縛られたまま放置され餓死させられるという不可解な殺人事件が2件続けて発生する。その残忍な殺し方から怨恨の線が有力視されたが、被害者はいずれも人格者として知られ、誰かから恨みを買うようには思えなかった。そんな中、事件を追う笘篠刑事は、被害者がかつて同じ福祉保健事務所に勤務していた事実を突き止める。そしてある事件で服役し、出所したばかりの男・利根が捜査線上に浮上してくるのだったが…。 JAN:4943566313404
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「護られなかった者たちへ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
中山七里の同名ベストセラーを「64-ロクヨン-」「糸」の瀬々敬久監督が映画化したヒューマン・ミステリー。仙台で起きた不可解な連続殺人事件の捜査の行方と、事件の背後に浮かび上がる社会福祉行政の矛盾をミステリアスに描き出す。主演は佐藤健と阿部寛、共演に清原果耶、倍賞美津子。東日本大震災から10年目の仙台で、全身を縛られたまま放置され餓死させられるという不可解な殺人事件が2件続けて発生する。その残忍な殺し方から怨恨の線が有力視されたが、被害者はいずれも人格者として知られ、誰かから恨みを買うようには思えなかった。そんな中、事件を追う笘篠刑事は、被害者がかつて同じ福祉保健事務所に勤務していた事実を突き止める。そしてある事件で服役し、出所したばかりの男・利根が捜査線上に浮上してくるのだったが…。 JAN:4943566313404
「護られなかった者たちへ」 の作品情報
「護られなかった者たちへ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
護られなかった者たちへの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
134分 |
日(バリアフリー) |
日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日(視覚障がい者対応音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ASBX6546 |
2022年04月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
116枚
|
4人
|
4人
|
日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日(視覚障がい者対応音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ
護られなかった者たちへの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
134分 |
日(バリアフリー) |
日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日(視覚障がい者対応音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ASBX6546 |
2022年04月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
116枚
|
4人
|
4人
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日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日(視覚障がい者対応音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ
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ユーザーレビュー:19件
震災は怪物
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
(2021年・瀬々敬久監督。)中山七里原作
東日本大震災を背景にした猟奇監禁殺人事件をめぐるミステリー。
ではあるが、ミステリー要素は浅めでヒューマンドラマな雰囲気。
刑事、阿部寛と、模範囚佐藤健の目ちから対決と言えるほど、二人とも眼光鋭い。
東日本大震災から9年後の仙台で、福祉関係職員が全身を縛られたまま放置され
餓死させられるという残忍な事件が2件続けて発生する。
被害者は二人とも同じ仙台市若葉区の福祉保健事務所に勤務していた。
そこでかつて放火事件を起こしていた利根泰久(佐藤健)という男が容疑者として浮上する。
映画は東日本大震災被災直後の混乱した状態と、その9年後のシーンを行き来する形で展開。
家族とはぐれた人、家族の遺体があがった人、どうすれば良いかわからない人々。
(報道で目にした風景ではあるが何度見ても辛い)
刑事、笘篠(阿部寛)は被害者の部下の幹子(清原果耶)から生活保護行政の話を聞いて、
現場に同行する。
一方、過去のパートでは、利根とカンちゃん、けい(倍賞美津子)が、まるで家族のような
暮らしを送る姿を描く。
3人で肩を寄せ合って孤独や辛さを乗り越えようとする。その人間愛が心を打つ。
多くの時間を費やして、生活保護行政の不条理さが描かれる。行政側の官僚的な態度。
財政難を背景にした国の指示があり、同時に不正受給者というイビツな存在がある。
扶養照会などという無意味な手続き。(親兄弟に頼れるなら役所に来ない!)
何より本人の「世話になりたくない」というマインドが邪魔をする。
映画は「生活保護」は生活困窮者の最後のセーフティネットだと強く訴える。
申請の権利がある、大きな声で申せと。
さて、正直、事件の犯人には無理があると思う。いくら何でもちょっと。
ただ、犯行現場でのそれぞれの俳優さんたちの演技は素晴らしいものがあった。
(それはイヤ味な福祉課の永山瑛太にも言えること)殺されたけど。
(また、緒形直人も殺される役だなんて、なんて贅沢な役者使いなんだ)
護られなかった者たちがいれば、そこには護ることができなかった者たちもいる。
彼らの悔恨と悲嘆の思いが胸に響く。
ラストは、阿部寛と佐藤健が海を見つめながら、人と人とのつながり、縁というもの
をしみじみ感じさせる良いシーンだった。
このレビューは気に入りましたか?
14人の会員が気に入ったと投稿しています
震災の爪痕と傷ついた人々がくっきりと浮かぶ秀作
投稿日:2022/03/18
レビュアー:アーモンド
2021年。原作:中山七里。監督:瀬々敬久。
映画の舞台は震災から9年後の仙台市。
凄惨な連続・餓死・殺人事件が起こる。
そして多忙を極める生活保護の申請・受給者の現場。
この2つを対比する事で、東日本大震災が人の心を如何に傷を与え、
困窮して頼る最後のセーフティネット《生活保護》、
その現場も、不正受給や申請却下そして申請取り消しで、荒んでいた。
生活保護の最前線で働く幹子(清原伽耶)・・・震災で母を亡くす
連続殺人事件を追う刑事・苫篠(阿部寛)・・・震災で妻と息子を亡くす
孤独な前科者・利根(佐藤健)・・・孤児だったが、震災で職場も住処も失う
本当に「護りたかったその人」が社会によって「護られなかった時」
生活保護システムの責任者に向かって行く。
そして善人・人格者と呼ばれる2人が生きたまま縛られて餓死して殺される。
映画は利根泰久、円山幹子、遠島けい、3人の避難所での出会いから、
交流そして困窮するけいの生活を回想の形で追って行く。
余りにも優しかったけいさん(倍賞美津子)
幹子が寒さに震える肩に掛けられた毛布。
泥水に顔を押し付けられて吠えてた利根泰久に、渡された乾いたタオル。
けいさん、幹子、泰久が3人で、家族のように囲んで食べた「あったかいうどん」
優しい人が護られなかった。
優しい人が無惨に見捨てられた。
東日本大震災で「罪なき善人」が1万6000名も亡くなりました。
「死んでいい人は誰もいない」と利根が言う。
生活保護。
国のお世話にならないとのプライド・・・世間に知れると恥ずかしい・・・
扶養照会と言う残酷・・・
困窮した誰もが受けるのが当たり前の権利。
偏見や差別や遠慮があってはならないです。
ラストの苫篠と利根の会話に、サプライズがあり、
利根と苫小篠が不思議な縁で繋がります。
この映画にあるのは「魂の慟哭」の記録でした。
このレビューは気に入りましたか?
13人の会員が気に入ったと投稿しています
本当に護られるべき人たちが、護られることが出来ない現実
とても重い話でした。
健君も阿部寛さんもほとんど笑顔は見せません。
家族を津波で失くしている刑事・笘篠 誠一郎だからこそ
孤独な青年・利根 勝久の心の叫びと痛みが判ったのでしょう。
犯人の件は、ミスリードされて、真犯人が判ったときには
ええ?となりました。
(途中でなんとなくそんな気もしたけど。。)
本当に行政が護らなければならない人たちが
護られずに餓死していくとは
これは現代の話ですか?と思ってしまいますが
これがこの国の現実なのです。
行政の世話になることに罪悪感がある人がいる反面
不正を犯しても生活保護を勝ち取ろうとするずるい人もいる。
だからこそ、そこの見極めが大変なのだということは判ります。
だからと言って原理原則にがんじがらめでは、助かる命も助けられません。
この作品は重厚なサスペンスでありながらも
そんな行政のあり方にメスを入れています。
健君、阿部さん、清原果耶ちゃん、3人の迫真の演技と
倍賞美津子さんの貧しくても優しさ溢れるおばあちゃんが
とても良かったです。
偽りのない彼女の優しさに触れた孤独な利根が
ようやく見せたはにかんだ笑顔が印象的でした。
それにしても、演技なんでしょうけど、終始くたびれた感じの阿部寛さん、
ちょっと心配になりました(笑)
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
生活保護を題材に、社会の理不尽を描く
投稿日:2022/11/19
レビュアー:oyoyo
東日本大震災と生活保護に殺人事件
被災して家屋・財産を失い貧困に苦しむ人たちがいる。
アクションも無いヒューマンドラマだが、
最初から最後まで集中して観れた。
この映画の土台のテーマとして「生活保護」がある。
是非とも社会問題の1つとして考えてみてほしい。
1.保護を受けるべきなのに受けられない人。
2.保護を受けているのに金回りがよく贅沢している人。
3.保護を受けるべきなのに、偏見があり「受けたくない」という人。
色んな人がいる。
身近に「2」の人と「3」の人が居たので以前から興味があった。
※「3」の人はすでに他界している。
生活保護を貰いながらパチンコに通い、他人名義の車に乗ってる人もいれば、
僅かな「はみ出し」を指摘される人もいる。
生活保護の家庭の子供はいじめにも逢いやすい。
身近に感じるからか、とても興味深い映画だった。
そうそう、阿部寛が
「汚名挽回しろ!」というセリフがあった。
汚名を挽回してどうする(笑)
名誉挽回でしょ。
汚名は返上するものだ。
誰か関係者で気づいた人はいなかったのか?
とにかくこの映画は少しでも興味があれば観て損は無し。
漫画・ドラマの「健康で文化的な最低限度の生活」を見ていれば、
もっと楽しめる(考えさせられる?)だろう。
85点
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
生活保護、、とは
阿部寛、佐藤健主演「護られなかった者たちへ」を見ました
共演清原果耶、林遣都、永山瑛太、緒方直人、吉岡秀隆、倍賞美津子などです
東日本大震災から10年目の仙台。全身を縛られたまま、放置され、餓死させられるという事件が続いて発生
2人に共通していたのはある生活保護の案件
捜査線上に浮かびあがったのは別の事件で服役し出所したばかりの利根
刑事苫篠は部下と事件を追うが。。
これ、生活保護に対して考えさせられる話です
途中で犯人が分かっちゃったんですが、なかなかむつかしい問題を扱っています
この映画で一番の悪役は千原せいじです。(笑、ほとんどワンシーン)
でもこーゆー奴がいるから生活保護への締め付けが強くなったし、2003年(だっけ)、親族に扶養の意志を確認する法令になったことが、事件の引き金になるんですね
これって1時期問題になりましたね。人気タレントさんが、親御さんに生活保護を受けさせて、自分は結構儲かってて、、、という出来事。今、見事に仕事が激減していますけど。
震災で心をに傷を負った人たちが、その傷を抱えて必死で生きていく様子は、やっぱり泣けます
倍賞美津子さんがとてもよかったです。
「そういう法令のある国に生きているんだ!」という言う言葉は正論かもしれないけど、やさしくない。。
フードスタンプにすれば案外もっと生活保護費の支給のハードルは低くなるのでは?とおもったりします
「生活保護を受けている家は子供を塾に行かせてはいけないの?」とか、いろいろ考えさせられます。
伏線がラストに回収されて、運命の糸ってあるのかな、というラストでした
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
震災は怪物
投稿日
2022/04/23
レビュアー
くまげらの森
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
(2021年・瀬々敬久監督。)中山七里原作
東日本大震災を背景にした猟奇監禁殺人事件をめぐるミステリー。
ではあるが、ミステリー要素は浅めでヒューマンドラマな雰囲気。
刑事、阿部寛と、模範囚佐藤健の目ちから対決と言えるほど、二人とも眼光鋭い。
東日本大震災から9年後の仙台で、福祉関係職員が全身を縛られたまま放置され
餓死させられるという残忍な事件が2件続けて発生する。
被害者は二人とも同じ仙台市若葉区の福祉保健事務所に勤務していた。
そこでかつて放火事件を起こしていた利根泰久(佐藤健)という男が容疑者として浮上する。
映画は東日本大震災被災直後の混乱した状態と、その9年後のシーンを行き来する形で展開。
家族とはぐれた人、家族の遺体があがった人、どうすれば良いかわからない人々。
(報道で目にした風景ではあるが何度見ても辛い)
刑事、笘篠(阿部寛)は被害者の部下の幹子(清原果耶)から生活保護行政の話を聞いて、
現場に同行する。
一方、過去のパートでは、利根とカンちゃん、けい(倍賞美津子)が、まるで家族のような
暮らしを送る姿を描く。
3人で肩を寄せ合って孤独や辛さを乗り越えようとする。その人間愛が心を打つ。
多くの時間を費やして、生活保護行政の不条理さが描かれる。行政側の官僚的な態度。
財政難を背景にした国の指示があり、同時に不正受給者というイビツな存在がある。
扶養照会などという無意味な手続き。(親兄弟に頼れるなら役所に来ない!)
何より本人の「世話になりたくない」というマインドが邪魔をする。
映画は「生活保護」は生活困窮者の最後のセーフティネットだと強く訴える。
申請の権利がある、大きな声で申せと。
さて、正直、事件の犯人には無理があると思う。いくら何でもちょっと。
ただ、犯行現場でのそれぞれの俳優さんたちの演技は素晴らしいものがあった。
(それはイヤ味な福祉課の永山瑛太にも言えること)殺されたけど。
(また、緒形直人も殺される役だなんて、なんて贅沢な役者使いなんだ)
護られなかった者たちがいれば、そこには護ることができなかった者たちもいる。
彼らの悔恨と悲嘆の思いが胸に響く。
ラストは、阿部寛と佐藤健が海を見つめながら、人と人とのつながり、縁というもの
をしみじみ感じさせる良いシーンだった。
震災の爪痕と傷ついた人々がくっきりと浮かぶ秀作
投稿日
2022/03/18
レビュアー
アーモンド
2021年。原作:中山七里。監督:瀬々敬久。
映画の舞台は震災から9年後の仙台市。
凄惨な連続・餓死・殺人事件が起こる。
そして多忙を極める生活保護の申請・受給者の現場。
この2つを対比する事で、東日本大震災が人の心を如何に傷を与え、
困窮して頼る最後のセーフティネット《生活保護》、
その現場も、不正受給や申請却下そして申請取り消しで、荒んでいた。
生活保護の最前線で働く幹子(清原伽耶)・・・震災で母を亡くす
連続殺人事件を追う刑事・苫篠(阿部寛)・・・震災で妻と息子を亡くす
孤独な前科者・利根(佐藤健)・・・孤児だったが、震災で職場も住処も失う
本当に「護りたかったその人」が社会によって「護られなかった時」
生活保護システムの責任者に向かって行く。
そして善人・人格者と呼ばれる2人が生きたまま縛られて餓死して殺される。
映画は利根泰久、円山幹子、遠島けい、3人の避難所での出会いから、
交流そして困窮するけいの生活を回想の形で追って行く。
余りにも優しかったけいさん(倍賞美津子)
幹子が寒さに震える肩に掛けられた毛布。
泥水に顔を押し付けられて吠えてた利根泰久に、渡された乾いたタオル。
けいさん、幹子、泰久が3人で、家族のように囲んで食べた「あったかいうどん」
優しい人が護られなかった。
優しい人が無惨に見捨てられた。
東日本大震災で「罪なき善人」が1万6000名も亡くなりました。
「死んでいい人は誰もいない」と利根が言う。
生活保護。
国のお世話にならないとのプライド・・・世間に知れると恥ずかしい・・・
扶養照会と言う残酷・・・
困窮した誰もが受けるのが当たり前の権利。
偏見や差別や遠慮があってはならないです。
ラストの苫篠と利根の会話に、サプライズがあり、
利根と苫小篠が不思議な縁で繋がります。
この映画にあるのは「魂の慟哭」の記録でした。
本当に護られるべき人たちが、護られることが出来ない現実
投稿日
2022/06/02
レビュアー
飛べない魔女
とても重い話でした。
健君も阿部寛さんもほとんど笑顔は見せません。
家族を津波で失くしている刑事・笘篠 誠一郎だからこそ
孤独な青年・利根 勝久の心の叫びと痛みが判ったのでしょう。
犯人の件は、ミスリードされて、真犯人が判ったときには
ええ?となりました。
(途中でなんとなくそんな気もしたけど。。)
本当に行政が護らなければならない人たちが
護られずに餓死していくとは
これは現代の話ですか?と思ってしまいますが
これがこの国の現実なのです。
行政の世話になることに罪悪感がある人がいる反面
不正を犯しても生活保護を勝ち取ろうとするずるい人もいる。
だからこそ、そこの見極めが大変なのだということは判ります。
だからと言って原理原則にがんじがらめでは、助かる命も助けられません。
この作品は重厚なサスペンスでありながらも
そんな行政のあり方にメスを入れています。
健君、阿部さん、清原果耶ちゃん、3人の迫真の演技と
倍賞美津子さんの貧しくても優しさ溢れるおばあちゃんが
とても良かったです。
偽りのない彼女の優しさに触れた孤独な利根が
ようやく見せたはにかんだ笑顔が印象的でした。
それにしても、演技なんでしょうけど、終始くたびれた感じの阿部寛さん、
ちょっと心配になりました(笑)
生活保護を題材に、社会の理不尽を描く
投稿日
2022/11/19
レビュアー
oyoyo
東日本大震災と生活保護に殺人事件
被災して家屋・財産を失い貧困に苦しむ人たちがいる。
アクションも無いヒューマンドラマだが、
最初から最後まで集中して観れた。
この映画の土台のテーマとして「生活保護」がある。
是非とも社会問題の1つとして考えてみてほしい。
1.保護を受けるべきなのに受けられない人。
2.保護を受けているのに金回りがよく贅沢している人。
3.保護を受けるべきなのに、偏見があり「受けたくない」という人。
色んな人がいる。
身近に「2」の人と「3」の人が居たので以前から興味があった。
※「3」の人はすでに他界している。
生活保護を貰いながらパチンコに通い、他人名義の車に乗ってる人もいれば、
僅かな「はみ出し」を指摘される人もいる。
生活保護の家庭の子供はいじめにも逢いやすい。
身近に感じるからか、とても興味深い映画だった。
そうそう、阿部寛が
「汚名挽回しろ!」というセリフがあった。
汚名を挽回してどうする(笑)
名誉挽回でしょ。
汚名は返上するものだ。
誰か関係者で気づいた人はいなかったのか?
とにかくこの映画は少しでも興味があれば観て損は無し。
漫画・ドラマの「健康で文化的な最低限度の生活」を見ていれば、
もっと楽しめる(考えさせられる?)だろう。
85点
生活保護、、とは
投稿日
2022/03/17
レビュアー
じゃじゃまる
阿部寛、佐藤健主演「護られなかった者たちへ」を見ました
共演清原果耶、林遣都、永山瑛太、緒方直人、吉岡秀隆、倍賞美津子などです
東日本大震災から10年目の仙台。全身を縛られたまま、放置され、餓死させられるという事件が続いて発生
2人に共通していたのはある生活保護の案件
捜査線上に浮かびあがったのは別の事件で服役し出所したばかりの利根
刑事苫篠は部下と事件を追うが。。
これ、生活保護に対して考えさせられる話です
途中で犯人が分かっちゃったんですが、なかなかむつかしい問題を扱っています
この映画で一番の悪役は千原せいじです。(笑、ほとんどワンシーン)
でもこーゆー奴がいるから生活保護への締め付けが強くなったし、2003年(だっけ)、親族に扶養の意志を確認する法令になったことが、事件の引き金になるんですね
これって1時期問題になりましたね。人気タレントさんが、親御さんに生活保護を受けさせて、自分は結構儲かってて、、、という出来事。今、見事に仕事が激減していますけど。
震災で心をに傷を負った人たちが、その傷を抱えて必死で生きていく様子は、やっぱり泣けます
倍賞美津子さんがとてもよかったです。
「そういう法令のある国に生きているんだ!」という言う言葉は正論かもしれないけど、やさしくない。。
フードスタンプにすれば案外もっと生活保護費の支給のハードルは低くなるのでは?とおもったりします
「生活保護を受けている家は子供を塾に行かせてはいけないの?」とか、いろいろ考えさせられます。
伏線がラストに回収されて、運命の糸ってあるのかな、というラストでした
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