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かそけきサンカヨウ / 志田彩良

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「かそけきサンカヨウ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

窪美澄の同名短編を「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉監督が映画化した青春ドラマ。幼いころに母と別れ、父と2人暮らしの女子高生が、父の再婚や同級生への淡い恋愛感情に揺れ動きながら大人になっていくほろ苦くも瑞々しい青春模様を繊細に綴る。主演は、これが3度目の今泉作品となる志田彩良、共演に井浦新、鈴鹿央士、菊池亜希子、石田ひかり。幼いころに母が家を出てしまい、父との長い2人暮らしの中で家事も自分でこなすようになっていった高校生の陽。幼なじみで同じ美術部の陸に淡い恋心を抱きながらも、静かで穏やかな日々を送っていたある日、父から再婚することを告げられる。唐突に訪れた父の再婚相手とその4歳の連れ子との新しい生活に戸惑いを隠せない陽。そんなある日、彼女は画家である実の母・佐千代の個展に陸を誘うのだったが…。 JAN:4550450013663

「かそけきサンカヨウ」 の作品情報

作品情報

製作年:

2021年

製作国:

日本

「かそけきサンカヨウ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本:

澤井香織

原作:

窪美澄

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揺らぐ思春期の目から覗く家族のかたち

投稿日:2022/04/06 レビュアー:くまげらの森

窪美澄の短編小説集「水やりはいつも深夜だけど」の中の一編「かそけきサンカヨウ」を
今泉力哉監督が映画化。
かそけきとは、今にも消えてしまいそうな淡い様子。サンカヨウという花は、水に触れると花びらが透明になる植物だそうだ。
高校生の陽(志田彩良)が3歳の時、画家である母は家を出ていった。
以来、父(井浦新)と二人暮らしだったが、父の再婚により、美子とその連れ子4歳の
ヒナタとの新しい暮らしが始まった。

戸惑いを感じないわけではない陽は、「なぜ子供を置いて出ていった」という疑問を
抱えたまま、美術部の友達陸(鈴鹿央士)と一緒に、実母の個展に足を運ぶ。
実母にも新しい家庭があり、陽には何も言わなかった。気がついてもらえなかったと
落ち込むが、父のメールには「陽が来た」と連絡があった。
ゆっくり会話する父親と陽。今なら実母の気持ちも説明できると、穏やかに娘に話す
シーンは、父の愛が伝わり温かい。

血はつながっていなくとも、新しい家族を大事に思う心、日々、共に生きるからこそ、
ぶつかる時もあれば、わがままを言ったり、逆に飲み込んでしまったり、その家族だけのカタチを持っている。
はじめは、義母に味噌汁がしょっぱいと口に出せなかった陽。
物語の終盤には、お玉を持ちながら「どう?」「うん、調度いい!」とほほえみ合う。

大きな何かが起きるわけではないが、日々のうつろいを繊細に描いてゆく。
複雑なカットバックも時間の交差もないけれど不思議に退屈はしない。
素直な演技が純粋な映像空間を引き出したのだろうか。
清々しい余韻が残る作品だった。

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清らかな美しい映画です。

投稿日:2022/04/02 レビュアー:アーモンド

サンカヨウとは、秘めやかで、可憐な白い花の名前です。
サンカヨウの花と陽(よう=志田彩良)の清純さが重なる、美しい映画でした。

サンカヨウは陽が、生まれて最初の記憶に残る、母と一緒に見た花。
サンカヨウは雨に濡れると花びらが半透明になる可憐な花。
まるで陽みたいに儚く幽けく(かそけく=消えるように)美しい。
(それは少女の頃の一瞬の、純白と純真の汚れなき日々・・・)

3歳の時に、画家の母が陽を置いて出て行った。
以来、父親(井浦新)の直と陽は2人暮らし。
幼い頃から父の食事の世話を引き受けて、中3まで父と二人三脚で穏やかに暮らしていた。
陽に父は、
「早く大人にしてしまったな・・・」と辛そうにつぶやく。

そんな生活が変化する。
父が再婚することになり、美子(菊池亜希子)が幼いひなたを連れて、
同居することになる。
急に3歳で生き別れた水彩画家の母親・佐千代が恋しくなる陽。
どうして母は陽を置いて出て行ったのだろう?
私は捨てられたの?

陽には美術部で一緒の陸(鈴鹿央士)という友達がいる。
陸には何も告げずに母親・佐千代(石田ひかり)の個展に出かける陽。
だけど母は陽の顔を覚えてなかった・・・。
ショックから、落ち込んだ陽は、陸につれなく当たり、遠ざける

2021年。今泉力哉監督作品。原作は窪美澄の短編小説です。

とても繊細で美しい映画でした。
人と人が、一定の距離をとって、他人の心の領域に踏み込まない・・・
そこから生まれる「思いやりや、優しさ」
そんな心の上澄みを今泉力哉監督はそっと繊細に演出しました。

志田彩良も鈴鹿央士も、とても《ピュア》な女の子と男の子。
母親の佐千代の水彩画の世界を、映像で表現したと思える映画でした。

継母の美子が印象的。
相手を本当に想う・・・それができる人。
陽に新しい家族ができて、本当の家族になるまでが、
丁寧に誠実に描かれています。

志田彩良さんの繊細な演技と美しさが魅力でした。

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かそけきサンカヨウ

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揺らぐ思春期の目から覗く家族のかたち

投稿日

2022/04/06

レビュアー

くまげらの森

窪美澄の短編小説集「水やりはいつも深夜だけど」の中の一編「かそけきサンカヨウ」を
今泉力哉監督が映画化。
かそけきとは、今にも消えてしまいそうな淡い様子。サンカヨウという花は、水に触れると花びらが透明になる植物だそうだ。
高校生の陽(志田彩良)が3歳の時、画家である母は家を出ていった。
以来、父(井浦新)と二人暮らしだったが、父の再婚により、美子とその連れ子4歳の
ヒナタとの新しい暮らしが始まった。

戸惑いを感じないわけではない陽は、「なぜ子供を置いて出ていった」という疑問を
抱えたまま、美術部の友達陸(鈴鹿央士)と一緒に、実母の個展に足を運ぶ。
実母にも新しい家庭があり、陽には何も言わなかった。気がついてもらえなかったと
落ち込むが、父のメールには「陽が来た」と連絡があった。
ゆっくり会話する父親と陽。今なら実母の気持ちも説明できると、穏やかに娘に話す
シーンは、父の愛が伝わり温かい。

血はつながっていなくとも、新しい家族を大事に思う心、日々、共に生きるからこそ、
ぶつかる時もあれば、わがままを言ったり、逆に飲み込んでしまったり、その家族だけのカタチを持っている。
はじめは、義母に味噌汁がしょっぱいと口に出せなかった陽。
物語の終盤には、お玉を持ちながら「どう?」「うん、調度いい!」とほほえみ合う。

大きな何かが起きるわけではないが、日々のうつろいを繊細に描いてゆく。
複雑なカットバックも時間の交差もないけれど不思議に退屈はしない。
素直な演技が純粋な映像空間を引き出したのだろうか。
清々しい余韻が残る作品だった。

清らかな美しい映画です。

投稿日

2022/04/02

レビュアー

アーモンド

サンカヨウとは、秘めやかで、可憐な白い花の名前です。
サンカヨウの花と陽(よう=志田彩良)の清純さが重なる、美しい映画でした。

サンカヨウは陽が、生まれて最初の記憶に残る、母と一緒に見た花。
サンカヨウは雨に濡れると花びらが半透明になる可憐な花。
まるで陽みたいに儚く幽けく(かそけく=消えるように)美しい。
(それは少女の頃の一瞬の、純白と純真の汚れなき日々・・・)

3歳の時に、画家の母が陽を置いて出て行った。
以来、父親(井浦新)の直と陽は2人暮らし。
幼い頃から父の食事の世話を引き受けて、中3まで父と二人三脚で穏やかに暮らしていた。
陽に父は、
「早く大人にしてしまったな・・・」と辛そうにつぶやく。

そんな生活が変化する。
父が再婚することになり、美子(菊池亜希子)が幼いひなたを連れて、
同居することになる。
急に3歳で生き別れた水彩画家の母親・佐千代が恋しくなる陽。
どうして母は陽を置いて出て行ったのだろう?
私は捨てられたの?

陽には美術部で一緒の陸(鈴鹿央士)という友達がいる。
陸には何も告げずに母親・佐千代(石田ひかり)の個展に出かける陽。
だけど母は陽の顔を覚えてなかった・・・。
ショックから、落ち込んだ陽は、陸につれなく当たり、遠ざける

2021年。今泉力哉監督作品。原作は窪美澄の短編小説です。

とても繊細で美しい映画でした。
人と人が、一定の距離をとって、他人の心の領域に踏み込まない・・・
そこから生まれる「思いやりや、優しさ」
そんな心の上澄みを今泉力哉監督はそっと繊細に演出しました。

志田彩良も鈴鹿央士も、とても《ピュア》な女の子と男の子。
母親の佐千代の水彩画の世界を、映像で表現したと思える映画でした。

継母の美子が印象的。
相手を本当に想う・・・それができる人。
陽に新しい家族ができて、本当の家族になるまでが、
丁寧に誠実に描かれています。

志田彩良さんの繊細な演技と美しさが魅力でした。

1〜 2件 / 全2件