ヘキサゴン

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監督：スティーヴン・スピルバーグ（1971年・米・74分・TVドラマ）
原題：SOMETHING EVIL

本作のタイトル『ヘキサゴン』は、劇中登場の「六芒星」を指しているようだ。
その「六芒星」が本作でどんな役割を果たすのか？ジャンルがホラーになっているので、怖々観始めた。
ポール・ウォーデン（ダーレン・マクギャヴィン）と妻マージョリー（サンディ・デニス）は、息子と娘を連れて休暇を過ごしていた。
ペンシルバニア州の田舎でピクニック。マージョリーは、ある農家の風景を水彩画に描いていた。
すると、その家が「売り家」であることが分かる。田舎暮らしに憧れていた彼女は、夫に此処に住みたいと提案し、願いは聞き入れられたのだが・・・

「かつ」さんのレビューで本作がスピルバーグの監督した作品だと知った。
スピルバーグ監督は、1969年にプロ監督としてデビュー。『四次元への招待（1969）』『刑事コロンボ/構想の死角（1971）』『激突！（1971）』に続いて撮ったのが本作だそうだ。
いずれもテレビ映画だったが『激突！』で評価、注目され、劇場用映画監督に進出したのは『続・激突！カージャック（1974）』ということだ。

冒頭、この農家が呪われていることを暗示するような不穏なシーンで始まり、マージョリーたちが引越して来た時に、大きな納屋の壁に「六芒星」が描かれているのをマージョリーが見つけるが、魔除けだというそのマークは、既に色褪せていた。
農地にニワトリの生き血を撒く小作人や、悪魔の研究をする隣人ハリー（ラルフ・ベラミー）なども登場し、ハリーは「六角形を描いた中に入っていれば悪魔から身を守れる」というアドバイスをする。
焼き物でお守りを作ったり、絵を描くのが上手なマージョリーは、子供部屋の床に「六芒星」のマークを描いた。やがて、そこに避難することが実際に起こるとは知らずに。

最後まで「邪悪」なものは姿を見せず、終始奇怪な出来事（交通事故、ポルターガイスト、フィルムの謎の映り込みなど）で恐怖を演出。
息子のスティーヴィー（ジョニー・ウィティカー）は、悪霊に憑りつかれてしまった少年の不気味さを好演していた。
そして、息子を悪霊の手から奪還したのは、六芒星などではなかった。「愛」の力は何よりも強いのだ。

1972年　アメリカのテレビ映画
原題：SOMETHING 　EVIL
監督：スティーブン・スピルバーグ

本作は1972年のテレビ映画だそうで、刑事コロンボの「構想の死角」と「激突！」の間に当たるスピルバーグ27歳の時の監督作品。
あまりホラーは好んで観る方ではないけれど、スピルバーグが監督した作品と知り、観なかった事を後悔したくないのと、“怖いもの見たさ“もあって挑戦してみた。（笑）

ニューヨークの広告会社に努めるポール（ダーレン・マクギャヴィン）とその妻のマージョリー（サンディ・デニス）は子供を連れてペンシルバニアに旅行中だったが、マージョリーがある農家の家を一目で気に入ってしまい、即買いする。元々、田舎に家が欲しくて探していたため、早々に引っ越して住み始めるウォーデン一家だったが、その家こそが悪霊の住む館だったのだ。

7４分というコンパクトな中に起承転結がきちんと展開されている。
特に序盤で、家主が「ここはとても変わっている」「豊かな土地だが・・・普通とは違う」といった奥歯に物が挟まった様な言い回しが、何かあるんだろうと感じさせる。
「エクソシスト」を知っている人には直ぐに想像出来ると思うが、悪霊が住む家と言っても、霊が姿を現すシーンはなく、悪霊は家の住人に憑りつく形で現れる。
この作品の場合、息子のスティービー（ジョニー・ウィティカー）が標的になってしまい、妻のマージョリーは追い詰められていき、何度もポールに助けを求めるも、ポールは取り合ってくれない。このスティービーを演じたジョニー・ウィティカーの次第に悪霊に憑りつかれていく演技も見ものです。そんな中、魔除けの本をマージョリーに譲った悪魔祓い師のハリー（ラルフ・ベラミー）だけはマージョリーの心配をしていて、ポールにマージョリーの言うことに耳を傾ける様にアドバイスするのだった。
そしてマージョリーには「魔除けよりも強いものがある・・愛だ」「何者にも勝つ」と言葉を残していた。
この言葉が解決への鍵になった気がします。

悪霊の住む家という部分は「エクソシスト」似ですが、序盤で都会から人里離れた田舎に越してくるという設定はキューブリックの「シャイニング」にも似ている様に感じた。
怖さから言ったら文句なしに、「エクソシスト」や「シャイニング」の方が怖いけれど、それでも私にとっては一回観れば満足できる不気味さだった。

あ これフォワード WHDなのかな 突然始まるのだが レーベルとか
記載が何もなくて 何故 自らの痕跡を無くそうとしてるのだろうか
中身に関して 時々四隅に枠が出て来るんだけど まさかTVを盗撮
してるんじゃないよなあ もやもやする 中傷になってしまっていた
ら ごめんなさいだ WHDは応援してるもんね

丁寧なカットの積み重ねで サンディデニスが描く絵に色が入って行
くクレジットが地味ながら良いアイデアだ お話は大した事ないので
若きスピルバーグの語り方を注目する事になるね 画面がTVなので
アングルと動勢あるカメラにテキパキした編集で魅せてるよ
これなら飽きないね ひとつの画面の中に情報をなるべく入れる
パーティが2回あるのもその為だ 勿論サンディデニスの演技力に
抱っこにおんぶね それで成り立っている

オカルト話など適当なのだが 悪魔 魔除けについてのペダントリー
蘊蓄なんかで工夫を見せる 全然ホラー的には面白くも何とも無い
のだが スピルバーグとは知らずに今作を見て 中々の才能だと
看破出来れば君の目はさすがだぞ WHDは目の付け所が流石となる