007/ノー・タイム・トゥ・ダイ / ダニエル・クレイグ
全体の平均評価点: (5点満点)
(27 )
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
/キャリー・ジョージ・フクナガ
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「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」 の解説・あらすじ・ストーリー
作品詳細
解説・ストーリー
ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる5作目にして最後のダニエル版ボンドとなる「007」シリーズ第25作。再びスパイとして過酷な戦いの最前線に復帰したジェームズ・ボンドが、最新技術を備えた最凶の敵と繰り広げる壮絶な死闘の行方を壮大なスケールで描く。キャストにはレア・セドゥ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、レイフ・ファインズらの続投組に加え、最凶の敵サフィン役で「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが出演。監督は「闇の列車、光の旅」、TV「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ」のキャリー・ジョージ・フクナガ。 JAN:4550510005195
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」 の作品情報
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」 のシリーズ作品
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイの詳細
収録時間:
字幕:
音声:
163分
レイティング:
記番:
レンタル開始日:
GNBR8660
2022年03月02日
在庫枚数
1位登録者:
2位登録者:
1,179枚
15人
12人
【Blu-ray】007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(Blu-ray)(ブルーレイ)の詳細
収録時間:
字幕:
音声:
163分
レイティング:
記番:
レンタル開始日:
GNXR1383
2022年03月02日
在庫枚数
1位登録者:
2位登録者:
588枚
5人
3人
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収録時間:
字幕:
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ユーザーレビュー:27件
ダニエル・クレイグ 最後のジェームス・ボンドを心置きなく演じる
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コロナの影響で2020年4月公開予定が2度も延期されて ようやく2021年10月1日(アメリカでは10月8日!日本の方が早く公開された)に晴れて劇場公開。 期待値はマックス状態。 そして期待に応えて、面白かった。 監督のキャリー・フクナガ氏は父親が日系三世ということもあるのか ところどころに日本色が出ていて、ちょっと嬉しくなった。 冒頭、前作『スペクター』のボンドガールだったマドレーヌ(レア・セドゥ)の 過去が明かされる。 それにしても、サフィン(ラミ・マレック)は、復讐のためにマドレーヌの母を殺害したにも関わらず 何故彼女を助けたのか? その謎が最後に解けるのかと思ったけど、そこは最後まで明かされることはなかった。 それにしても、この結末にはショックだったぁ。 『NO TIME TO DIE(死ぬときではない)』というタイトルから半ば嫌な予感はしていたけど 予感的中。 暫し呆然。最後に相応しいと言えばそうとも言えるけど、流石に涙してしまった。 ダニエル・クレイグが演じる最後のジェームス・ボンド。 きっと心置きなく演じたことだろう。 キューバでボンドを補佐するCIAの新人エージェント・パロマ(アナ・デ・アルマス)が 今回第二のボンドガールになるのかと思いきや 出番はキューバのみで、ちょっと残念。 キュートなパロマとよろしくなるのかと思ったけど 今回はいたって真面目なボンドさん。 それもそのはず、マドレーヌへの思いがあるし 後に出てくる自分の娘・マチルドのこともあるし 流石のボンドさんも、不真面目に女に走るわけにはいかなかったよね。
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さよなら!!ダニエル・クレイグ・ボンド!!
投稿日:2022/02/14
レビュアー:アーモンド
6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの見納めです。 「007 カジノロワイヤル」2006年 「007 慰めの報酬」2008年 「007 スカイフォール」2012年 「007 スペクター」2012年 そして本作 「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」2021年。 監督はキャリー・ジョージ・フクナガ。 驚くべきことは、5作品が繋がりをもつストーリーなのです。 最も印象的なのは、スペクター(クリストフ・ヴァルツ)と、マドレーヌ(レア・セドゥ)の存在だ。 今作で明かされるマドレーヌとスペクターの血縁関係。 ボンドの愛を受けるマドレーヌ役のレア・セドゥ。 なんとも役不足の感が強い。 色気なし。ナイスバディの見せ場なし。 (怪しさや妖艶さ酷薄なエヴァ・グリーンが死んでるのが悔やまれる) 恋多きクレイグ・ボンドの「最後の女」には、極上のファム・ファタールがほしかった。 ボンドのカーチェイスをが見られるのはイタリアの世界遺産マテーラの細い石畳の道。 追手から逃走するボンド御用達のアスティンマーティンDB5のヘッドライトが、 マシンガンに早変わりして、車をグルグル回転させながらの銃弾連射。 敵を蹴散らす。 すかさずスモークを炊いて煙に撒いて逃走するなど、古典的手法も楽しい。 そんな、お約束のアクションシーンも満載です。 今作の悪役はサフィン(ラミ・マリック) そして舞台はサフィンの要塞に移ります。 極東の孤島へ。 ポイズン栽培基地は、極東の孤島にあった。 (ロケ地はフェロー諸島の火山島) 要塞でのポンドとサフィンの死力を尽くす闘い。 ラミ・マレックも細身でそんなに強そうな男には見えない。 相変わらず、要塞基地のデザインはモダンにして複雑怪奇。 入り組んだ要塞を縦横無尽に走り抜けマシンガンを連射して、 スタイリッシュに戦うダニエル・クレイグ。 彼ももうお歳だ!息切れもする!脚ももつれる。 そんな人間的匂いを残した007に、 最強兵器の被弾の時間が迫る。 「ノー・タイム・トゥ・ダイ」 “007は、ただの数字よ!!“ さて次の007は「WHO?」
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(その1)劇場で観た感動と興奮、でも悲しい
投稿日:2022/02/12
レビュアー:趣味は洋画
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2020年、イギリス・アメリカ、カラー、163分) 「007シリーズ」第25作品目。 第6代ジェームズ・ボンド役、ダニエル・クレイグのシリーズ5作品目にして最終作。 昨年10月に劇場で観た感動と興奮はいまも醒めることなく、25作品目を記念して、レビューは本作について記した(その1)と、過去の全作品のタイトルや主な出演者を記した(その2)を投稿したい。 雪深いノルウェー。一人の幼い少女の母親が、能面をつけた謎の男に殺された。少女は恐怖に慄きながらもその男に銃を放ったが、氷上で息を吹き返した。そして割れた氷から水中に投げ出された少女にに対し、氷を銃弾で砕いて救出した。少女の名はマドレーヌ...一方、イタリア南部マテーラでは、M1−6を引退して最愛のマドレーヌ(レア・セドゥ)と平穏に暮らすジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)の姿があった。ボンドは過去に区切りをつけるべく、昔の恋人の墓を訪れたが、墓前に供えられた花にはスペクターのマークが描かれたメッセージカードがあった。直後、その墓が爆発し、ボンドはバイクに乗った義眼の男プリモ(ダリ・ベンサーラ)と数台の車で追われるハメに。何とか逃げ切ったが、マドレーヌが内通したと思ったボンドは彼女の言い分も聞かず別れを告げて去っていった...。 5年後。とあるウィルス研究施設から、科学者オブルチェフ(デヴィッド・デンシック)が特定のウィルスとともに連れ去られてしまう。これを受けてCIA捜査官のフェリックス(ジェフリー・ライト)と同僚のアッシュ(ビリー・マグヌッセン)は、ジャマイカで静養中のボンドを訪ね、科学者救出とウィルス奪還を依頼した。だがボンドは引退を理由に断った。しかし、このウィルスは触れるだけで感染させることができたり、DNAを指定した人物のみ殺すことができる恐ろしい兵器だった。ボンドは自身の後継者といわれるノーミ(ラシャーナ・リンチ)から、この兵器の裏にはM1−6の部長であるM(レイフ・ファインズ)の存在があると知らされるが...。 ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドとして初登場したのが、2006年「007/カジノロワイヤル」だった。ニヒルで冷たさを感じる ‘新しいボンド’ に期待したものだが、ダニエル・クレイグという選択は間違っていなかった。外見とは異なる男の優しさは、ボンド5作品で十分に理解できたし、人間として本当の強さをもったボンドではなかったか。 いま最も ‘売れている’ 俳優ラミ・マレックをボンドの対立軸に据えたのも正解だった。 いきなり能面を付けての登場は、東洋系の不気味さを感じさせ、彼の正体が判明するに従って、興味が恐怖に変化してくる。従来にはなかったボンドの敵として、大いに注目されるであろう。 数々のアクションシーンには相変わらず「品」があり、これは「007」の伝統的なものだ。 過去のボンド役を演じた俳優の面々は、相当な肉体鍛錬を欠かさなかったであろうが、加齢とともに衰えは隠せないもの。しかしダニエル・クレイグはボンドにしては小柄ながら、肉体はピカイチであろう。 ビシッと着こなしたスーツ姿でもそれが分かる。また着こなしが実にうまいのだ。 共演陣も華やかで、前作に続きレア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツ、ナオミ・ハリス、ベン・ウィショー、レイフ・ファインズらに加え、ラシャーナ・リンチ、アナ・デ・アルマスらが加わっている。 敬愛するレビュアーさんと「次のボンド役」について意見交換したことがある。 T・Mさんはヘンリー・カヴィルを推しておられる。 私はずるがしこく3人の名を挙げ、本命リチャード・マッデン、対抗エイダン・ターナー、大穴ラシャーナ・リンチとした。 そろそろ黒人女性のボンドが誕生してもいいのでは...心身ともに強い女性ボンドが。 最後は悲しかったが、ここでは触れまい。
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極私的007シリーズ論 「 007はオワコンか 」 その 3
( 007シリーズ全般について、ネタばれあり ) 極私的007シリーズ論 「 007はオワコンか 」 その 3 「 ジェームス・ボンド 」というアイデンティティ。 2012年のロンドン・オリンピック 開会式のハイライトはジェームス・ボンド( ダニエル・クレイグ )がエスコートしてエリザベス女王( もちろんニセモノ )が行うスカイダイブ。 まさしく両者がイギリスを象徴するアイコンなのだと世界にあらためて示しました。 イアン・フレミングの設定ではボンドの外見は、ホーギー・カーマイケルという作曲家、俳優、演出家とマルチな才能を持つ人がモデル。 俳優としては全然知りませんが、かの「 わが心のジョージア 」の作曲者だそうです。 「 ジェームス・ボンド 」というのはアングロ・サクソンらしいありふれた名前だそうで、イアン・フレミングは愛読する鳥類研究書の著者から名付けたらしい。 しかしイアン・フレミングは晩年ショーン・コネリーのイメージに合わせ、ボンドをスコットランド系の血をひくという設定にしました。 2代目ジョージ・レーゼンビーが1作で降ろされたのは、「ショーン・コネリーのイメージが強すぎた」、「本人がスター気どりで天狗になり製作者やスタッフに不評だった」とか、説はいろいろありますが、「 彼がオーストラリア人だから」説がたしかあったと思います。 5代目ピアーズ・プロズナンはアイルランド出身ですが10代でイギリスに渡ってキャリアを築きましたから、ボンドはイギリス育ちのにおいがないとダメで、アメリカ人やオーストラリア人の俳優ではダメということでしょうか ? 原作第1作「 カジノ・ロワイヤル 」が発表された1953年、エリザベス二世は前年25歳で即位してまだ1年、映画第1作が公開された1962年『 ドクター・ノオ 』公開の時点でもまだ36歳の若き女王。 チャーチルはまだ存命で、インドが独立して14年しか経っておらず、コモンウエルス( 英連邦 )になって日が浅く、まだ植民地を多く持っていて、大英帝国のカラーはまだ濃く残っていました。 私見では、小説でも映画でもスパイものは、1970年代までイギリス、フランスなどヨーロッパのものがおもしろかったと思います。 鉄のカーテンがあって冷戦の前線にありましたし、アメリカとの関係でイギリスは国際政治の陰謀術数に長けた、帝国主義の兄貴分・先輩という趣きでした。 しかし1980年代超大国アメリカはレーガン政権以降、「 帝国 」であることに開き直ると、スパイ小説や映画はアメリカものががぜんおもしろくなります。 ヨーロッパ統合に伴いそれぞれの国家の存在は小さくなった現実を反映してか、イギリスはじめ西欧諸国の情報部はアメリカの子分のような描写となってしまいました。 イギリスは結局EUを離脱しコモンウエルスに軸足を移しましたが、そこでもイギリスとカナダやオーストラリア、ニュージーランドとは宗主国からしだいに並列的な関係になりました。 本国でもイングランドとスコットランド、ウエールズ、北アイルランドの関係が中央集権から自治が進んで、これもより並列的な傾向が強まりました。 そして映画シリーズが始まった頃は、イギリスという国家、所属するMI6とボンドとの絶対的なものでしたが、ダニエル・クレイグのシリーズでは違いますね。 すきま風、あるいは関係がゆらいで相互に懐疑的になる場面が出てきました。 ボンドは現代の「騎士」ですが、現状、イギリス王室に対する報道や映画などをコンサバな日本人から見ると不敬じゃないかと感じることがありますし、一方で王室のふるまいにもいかがなものかと思う時があります。 エリザベス女王の後、チャールズ皇太子、ウィリアム王子の代になった時、国民との関係はどうなっていくでしょうか。 次のボンドは敬意と忠誠を王室と国家に捧げていけるでしょうか。 フォーマルな場では、「 男はタキシード 女はドレス 」というドレスコード、「 紳士が淑女をエスコート 」し「 レディス&ジェントルメン 」という口上であいさつを始めるのが「 決めごと 」でしたが、007シリーズは「 伝統 」と多様性を求める時代の変化とこれからどう折り合いをつけていくのでしょうか。 ( つづく )
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落日の輝きをセンチメンタルに描く
ダニエル・クレイグの、心身ともにスッキリと引き締まった、渋くて無駄のない、ハードボイルドな、それでいてどこか人間的で温かい、ジェームズ・ボンドがとても好きでした。けれど、今作はメロドラマティックになり過ぎて、これはもうアクションが生命線の007とは言えないのじゃないかというのが、正直な感想。昨今の流行りなのかもしれないし、気持ちは分からないでもないけれど、163分というのは、やはり映画館で楽しむには長すぎるんじゃないでしょうか。 雪に覆われた森の中の一軒家のシーンから始まって、マテーラの狭い石畳や階段で車やオートバイによるカーチェイスを繰り広げ、駅でマドレーヌに別れを告げて、タイトルバックが入るまでは、甘辛で静と動のバランスもとれていて、とてもいい導入部。すでに引退しているのだから、年老いたジェームズ・ボンドもさらに渋さが増して全然悪くない。 最初、復讐と裏切りの連鎖を描くのかと思いきや、ストーリーは淡々と進み、オブルチェフやローガン・アッシュを除いて予想外のことは何も起こらない。情報を引き出したり、相手を油断させたりする作戦なのかもしれないが、宿敵に対してやたらと謝ったりするのも、何だか不甲斐なくてジェームズ・ボンドらしくない。彼の冷静沈着なイメージとは相反する。 後半になるに従ってメロドラマ化してアクションが単調になっていくのにも、テンションが下がってしまう。さらに最大の敵スフィンと、まるでドストエフスキーの「大審問官」のような対話をするに至っては、これが007なのだろうかと疑念を感じずにはいられない。善悪の判断を任された選択の自由は普通の人間には重荷であって、本当は自由や独立のために闘いたいと望んでいるわけではない。むしろ権威や力のある者に唯々諾々と服従するほうがずっと幸せなのだなんて、どこかの権力者が喜びそうなこんな根源的な問いは、もっと時間を取って他の映画でやってほしい。 今作ではQの活躍場面が多く、少数精鋭ながら緻密なデザインの機能的なガジェットや、翼が折り畳み式になった、水中でも活動できるハイテクのグライダーが登場したりと、凄くよかったです。また、生物兵器が、対応するDNAの相手だけを殺す極小のバイオロボットに進化しているのも興味深かったのですが、実用化されそうで、空恐ろしくも感じました。ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドは、本当にこれで最後なのだと思うと、とても残念で仕方ありません。
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ユーザーレビュー
ダニエル・クレイグ 最後のジェームス・ボンドを心置きなく演じる
投稿日
2022/02/01
レビュアー
飛べない魔女
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コロナの影響で2020年4月公開予定が2度も延期されて ようやく2021年10月1日(アメリカでは10月8日!日本の方が早く公開された)に晴れて劇場公開。 期待値はマックス状態。 そして期待に応えて、面白かった。 監督のキャリー・フクナガ氏は父親が日系三世ということもあるのか ところどころに日本色が出ていて、ちょっと嬉しくなった。 冒頭、前作『スペクター』のボンドガールだったマドレーヌ(レア・セドゥ)の 過去が明かされる。 それにしても、サフィン(ラミ・マレック)は、復讐のためにマドレーヌの母を殺害したにも関わらず 何故彼女を助けたのか? その謎が最後に解けるのかと思ったけど、そこは最後まで明かされることはなかった。 それにしても、この結末にはショックだったぁ。 『NO TIME TO DIE(死ぬときではない)』というタイトルから半ば嫌な予感はしていたけど 予感的中。 暫し呆然。最後に相応しいと言えばそうとも言えるけど、流石に涙してしまった。 ダニエル・クレイグが演じる最後のジェームス・ボンド。 きっと心置きなく演じたことだろう。 キューバでボンドを補佐するCIAの新人エージェント・パロマ(アナ・デ・アルマス)が 今回第二のボンドガールになるのかと思いきや 出番はキューバのみで、ちょっと残念。 キュートなパロマとよろしくなるのかと思ったけど 今回はいたって真面目なボンドさん。 それもそのはず、マドレーヌへの思いがあるし 後に出てくる自分の娘・マチルドのこともあるし 流石のボンドさんも、不真面目に女に走るわけにはいかなかったよね。
さよなら!!ダニエル・クレイグ・ボンド!!
投稿日
2022/02/14
レビュアー
アーモンド
6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの見納めです。 「007 カジノロワイヤル」2006年 「007 慰めの報酬」2008年 「007 スカイフォール」2012年 「007 スペクター」2012年 そして本作 「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」2021年。 監督はキャリー・ジョージ・フクナガ。 驚くべきことは、5作品が繋がりをもつストーリーなのです。 最も印象的なのは、スペクター(クリストフ・ヴァルツ)と、マドレーヌ(レア・セドゥ)の存在だ。 今作で明かされるマドレーヌとスペクターの血縁関係。 ボンドの愛を受けるマドレーヌ役のレア・セドゥ。 なんとも役不足の感が強い。 色気なし。ナイスバディの見せ場なし。 (怪しさや妖艶さ酷薄なエヴァ・グリーンが死んでるのが悔やまれる) 恋多きクレイグ・ボンドの「最後の女」には、極上のファム・ファタールがほしかった。 ボンドのカーチェイスをが見られるのはイタリアの世界遺産マテーラの細い石畳の道。 追手から逃走するボンド御用達のアスティンマーティンDB5のヘッドライトが、 マシンガンに早変わりして、車をグルグル回転させながらの銃弾連射。 敵を蹴散らす。 すかさずスモークを炊いて煙に撒いて逃走するなど、古典的手法も楽しい。 そんな、お約束のアクションシーンも満載です。 今作の悪役はサフィン(ラミ・マリック) そして舞台はサフィンの要塞に移ります。 極東の孤島へ。 ポイズン栽培基地は、極東の孤島にあった。 (ロケ地はフェロー諸島の火山島) 要塞でのポンドとサフィンの死力を尽くす闘い。 ラミ・マレックも細身でそんなに強そうな男には見えない。 相変わらず、要塞基地のデザインはモダンにして複雑怪奇。 入り組んだ要塞を縦横無尽に走り抜けマシンガンを連射して、 スタイリッシュに戦うダニエル・クレイグ。 彼ももうお歳だ!息切れもする!脚ももつれる。 そんな人間的匂いを残した007に、 最強兵器の被弾の時間が迫る。 「ノー・タイム・トゥ・ダイ」 “007は、ただの数字よ!!“ さて次の007は「WHO?」
(その1)劇場で観た感動と興奮、でも悲しい
投稿日
2022/02/12
レビュアー
趣味は洋画
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2020年、イギリス・アメリカ、カラー、163分) 「007シリーズ」第25作品目。 第6代ジェームズ・ボンド役、ダニエル・クレイグのシリーズ5作品目にして最終作。 昨年10月に劇場で観た感動と興奮はいまも醒めることなく、25作品目を記念して、レビューは本作について記した(その1)と、過去の全作品のタイトルや主な出演者を記した(その2)を投稿したい。 雪深いノルウェー。一人の幼い少女の母親が、能面をつけた謎の男に殺された。少女は恐怖に慄きながらもその男に銃を放ったが、氷上で息を吹き返した。そして割れた氷から水中に投げ出された少女にに対し、氷を銃弾で砕いて救出した。少女の名はマドレーヌ...一方、イタリア南部マテーラでは、M1−6を引退して最愛のマドレーヌ(レア・セドゥ)と平穏に暮らすジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)の姿があった。ボンドは過去に区切りをつけるべく、昔の恋人の墓を訪れたが、墓前に供えられた花にはスペクターのマークが描かれたメッセージカードがあった。直後、その墓が爆発し、ボンドはバイクに乗った義眼の男プリモ(ダリ・ベンサーラ)と数台の車で追われるハメに。何とか逃げ切ったが、マドレーヌが内通したと思ったボンドは彼女の言い分も聞かず別れを告げて去っていった...。 5年後。とあるウィルス研究施設から、科学者オブルチェフ(デヴィッド・デンシック)が特定のウィルスとともに連れ去られてしまう。これを受けてCIA捜査官のフェリックス(ジェフリー・ライト)と同僚のアッシュ(ビリー・マグヌッセン)は、ジャマイカで静養中のボンドを訪ね、科学者救出とウィルス奪還を依頼した。だがボンドは引退を理由に断った。しかし、このウィルスは触れるだけで感染させることができたり、DNAを指定した人物のみ殺すことができる恐ろしい兵器だった。ボンドは自身の後継者といわれるノーミ(ラシャーナ・リンチ)から、この兵器の裏にはM1−6の部長であるM(レイフ・ファインズ)の存在があると知らされるが...。 ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドとして初登場したのが、2006年「007/カジノロワイヤル」だった。ニヒルで冷たさを感じる ‘新しいボンド’ に期待したものだが、ダニエル・クレイグという選択は間違っていなかった。外見とは異なる男の優しさは、ボンド5作品で十分に理解できたし、人間として本当の強さをもったボンドではなかったか。 いま最も ‘売れている’ 俳優ラミ・マレックをボンドの対立軸に据えたのも正解だった。 いきなり能面を付けての登場は、東洋系の不気味さを感じさせ、彼の正体が判明するに従って、興味が恐怖に変化してくる。従来にはなかったボンドの敵として、大いに注目されるであろう。 数々のアクションシーンには相変わらず「品」があり、これは「007」の伝統的なものだ。 過去のボンド役を演じた俳優の面々は、相当な肉体鍛錬を欠かさなかったであろうが、加齢とともに衰えは隠せないもの。しかしダニエル・クレイグはボンドにしては小柄ながら、肉体はピカイチであろう。 ビシッと着こなしたスーツ姿でもそれが分かる。また着こなしが実にうまいのだ。 共演陣も華やかで、前作に続きレア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツ、ナオミ・ハリス、ベン・ウィショー、レイフ・ファインズらに加え、ラシャーナ・リンチ、アナ・デ・アルマスらが加わっている。 敬愛するレビュアーさんと「次のボンド役」について意見交換したことがある。 T・Mさんはヘンリー・カヴィルを推しておられる。 私はずるがしこく3人の名を挙げ、本命リチャード・マッデン、対抗エイダン・ターナー、大穴ラシャーナ・リンチとした。 そろそろ黒人女性のボンドが誕生してもいいのでは...心身ともに強い女性ボンドが。 最後は悲しかったが、ここでは触れまい。
極私的007シリーズ論 「 007はオワコンか 」 その 3
投稿日
2022/04/08
レビュアー
ロキュータス
( 007シリーズ全般について、ネタばれあり ) 極私的007シリーズ論 「 007はオワコンか 」 その 3 「 ジェームス・ボンド 」というアイデンティティ。 2012年のロンドン・オリンピック 開会式のハイライトはジェームス・ボンド( ダニエル・クレイグ )がエスコートしてエリザベス女王( もちろんニセモノ )が行うスカイダイブ。 まさしく両者がイギリスを象徴するアイコンなのだと世界にあらためて示しました。 イアン・フレミングの設定ではボンドの外見は、ホーギー・カーマイケルという作曲家、俳優、演出家とマルチな才能を持つ人がモデル。 俳優としては全然知りませんが、かの「 わが心のジョージア 」の作曲者だそうです。 「 ジェームス・ボンド 」というのはアングロ・サクソンらしいありふれた名前だそうで、イアン・フレミングは愛読する鳥類研究書の著者から名付けたらしい。 しかしイアン・フレミングは晩年ショーン・コネリーのイメージに合わせ、ボンドをスコットランド系の血をひくという設定にしました。 2代目ジョージ・レーゼンビーが1作で降ろされたのは、「ショーン・コネリーのイメージが強すぎた」、「本人がスター気どりで天狗になり製作者やスタッフに不評だった」とか、説はいろいろありますが、「 彼がオーストラリア人だから」説がたしかあったと思います。 5代目ピアーズ・プロズナンはアイルランド出身ですが10代でイギリスに渡ってキャリアを築きましたから、ボンドはイギリス育ちのにおいがないとダメで、アメリカ人やオーストラリア人の俳優ではダメということでしょうか ? 原作第1作「 カジノ・ロワイヤル 」が発表された1953年、エリザベス二世は前年25歳で即位してまだ1年、映画第1作が公開された1962年『 ドクター・ノオ 』公開の時点でもまだ36歳の若き女王。 チャーチルはまだ存命で、インドが独立して14年しか経っておらず、コモンウエルス( 英連邦 )になって日が浅く、まだ植民地を多く持っていて、大英帝国のカラーはまだ濃く残っていました。 私見では、小説でも映画でもスパイものは、1970年代までイギリス、フランスなどヨーロッパのものがおもしろかったと思います。 鉄のカーテンがあって冷戦の前線にありましたし、アメリカとの関係でイギリスは国際政治の陰謀術数に長けた、帝国主義の兄貴分・先輩という趣きでした。 しかし1980年代超大国アメリカはレーガン政権以降、「 帝国 」であることに開き直ると、スパイ小説や映画はアメリカものががぜんおもしろくなります。 ヨーロッパ統合に伴いそれぞれの国家の存在は小さくなった現実を反映してか、イギリスはじめ西欧諸国の情報部はアメリカの子分のような描写となってしまいました。 イギリスは結局EUを離脱しコモンウエルスに軸足を移しましたが、そこでもイギリスとカナダやオーストラリア、ニュージーランドとは宗主国からしだいに並列的な関係になりました。 本国でもイングランドとスコットランド、ウエールズ、北アイルランドの関係が中央集権から自治が進んで、これもより並列的な傾向が強まりました。 そして映画シリーズが始まった頃は、イギリスという国家、所属するMI6とボンドとの絶対的なものでしたが、ダニエル・クレイグのシリーズでは違いますね。 すきま風、あるいは関係がゆらいで相互に懐疑的になる場面が出てきました。 ボンドは現代の「騎士」ですが、現状、イギリス王室に対する報道や映画などをコンサバな日本人から見ると不敬じゃないかと感じることがありますし、一方で王室のふるまいにもいかがなものかと思う時があります。 エリザベス女王の後、チャールズ皇太子、ウィリアム王子の代になった時、国民との関係はどうなっていくでしょうか。 次のボンドは敬意と忠誠を王室と国家に捧げていけるでしょうか。 フォーマルな場では、「 男はタキシード 女はドレス 」というドレスコード、「 紳士が淑女をエスコート 」し「 レディス&ジェントルメン 」という口上であいさつを始めるのが「 決めごと 」でしたが、007シリーズは「 伝統 」と多様性を求める時代の変化とこれからどう折り合いをつけていくのでしょうか。 ( つづく )
落日の輝きをセンチメンタルに描く
投稿日
2022/03/27
レビュアー
hinakksk
ダニエル・クレイグの、心身ともにスッキリと引き締まった、渋くて無駄のない、ハードボイルドな、それでいてどこか人間的で温かい、ジェームズ・ボンドがとても好きでした。けれど、今作はメロドラマティックになり過ぎて、これはもうアクションが生命線の007とは言えないのじゃないかというのが、正直な感想。昨今の流行りなのかもしれないし、気持ちは分からないでもないけれど、163分というのは、やはり映画館で楽しむには長すぎるんじゃないでしょうか。 雪に覆われた森の中の一軒家のシーンから始まって、マテーラの狭い石畳や階段で車やオートバイによるカーチェイスを繰り広げ、駅でマドレーヌに別れを告げて、タイトルバックが入るまでは、甘辛で静と動のバランスもとれていて、とてもいい導入部。すでに引退しているのだから、年老いたジェームズ・ボンドもさらに渋さが増して全然悪くない。 最初、復讐と裏切りの連鎖を描くのかと思いきや、ストーリーは淡々と進み、オブルチェフやローガン・アッシュを除いて予想外のことは何も起こらない。情報を引き出したり、相手を油断させたりする作戦なのかもしれないが、宿敵に対してやたらと謝ったりするのも、何だか不甲斐なくてジェームズ・ボンドらしくない。彼の冷静沈着なイメージとは相反する。 後半になるに従ってメロドラマ化してアクションが単調になっていくのにも、テンションが下がってしまう。さらに最大の敵スフィンと、まるでドストエフスキーの「大審問官」のような対話をするに至っては、これが007なのだろうかと疑念を感じずにはいられない。善悪の判断を任された選択の自由は普通の人間には重荷であって、本当は自由や独立のために闘いたいと望んでいるわけではない。むしろ権威や力のある者に唯々諾々と服従するほうがずっと幸せなのだなんて、どこかの権力者が喜びそうなこんな根源的な問いは、もっと時間を取って他の映画でやってほしい。 今作ではQの活躍場面が多く、少数精鋭ながら緻密なデザインの機能的なガジェットや、翼が折り畳み式になった、水中でも活動できるハイテクのグライダーが登場したりと、凄くよかったです。また、生物兵器が、対応するDNAの相手だけを殺す極小のバイオロボットに進化しているのも興味深かったのですが、実用化されそうで、空恐ろしくも感じました。ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドは、本当にこれで最後なのだと思うと、とても残念で仕方ありません。
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ