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キャッシュトラック / ジェイソン・ステイサム

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「キャッシュトラック」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

2004年のフランス映画「ブルー・レクイエム」をガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演で英語リメイクしたクライム・アクション。危険な現金輸送専門の警備会社に雇われた寡黙な新人警備員の謎に包まれた目的とその正体がスリリングに描かれていく。LAにある現金輸送専門の武装警備会社フォーティコ・セキュリティ社に、ヨーロッパの倒産した警備会社で働いていたパトリック・ヒル、通称“H”が新人警備員として雇われる。ある日、Hの乗った現金輸送車が強盗に襲われると、彼は驚異的な戦闘スキルで犯人たちを皆殺しにしてしまう。数ヵ月後、今度はHの顔を見た強盗犯が何も盗らずにその場から逃げ出してしまった。次第に同僚たちも彼が何者なのか訝るようになっていくのだったが…。 JAN:4532640325541

「キャッシュトラック」 の作品情報

作品情報

製作年:

2021年

製作国:

アメリカ/イギリス

原題:

WRATH OF MAN

「キャッシュトラック」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

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ピンク・パンサー

ワイルド・スピード SKY MISSION

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ユーザーレビュー:26件

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1〜 5件 / 全26件

凄みを増して回帰してきたスティサム ネタバレ

投稿日:2022/01/28 レビュアー:くまげらの森

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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全身から漂う張り詰めた殺気と復讐に燃える目、
第1章
ロサンゼルスの現金輸送専門会社、フォルティコ社に、入社したヒル、
通称H(ジェイソン・ステイサム)。
上司のブレットはチームに彼を紹介するが、デイヴ(ジョシュ・ハートネット)はじめ、
あまり歓迎している空気はない。
初任務で現金回収後、いきなり強盗に出くわす。
会社の規定では、人命第一で応戦してはならない、ことになっている、
だがHは、強盗の隙を突き、全員を、射殺した。(おいおい、ヤツは何者なんだ?)

第2章
実はHは犯罪組織のボス。
6ヶ月前、息子が現金輸送車襲撃に巻き込まれて死亡し、自身も負傷した。
(撃った男の目をシッカリ見たH・・)
FBIのキング(アンディ・ガルシア)に情報をもらい、強盗団をしらみつぶしに当たるものの、その中に犯人はいない。
身内の犯行かもしれぬと、標的の人物を探すため正体を隠して、フォルティコ社に潜入したのだった。

第3章
強盗事件の犯人である食い詰めた退役軍人たちの有り様を描く。
退役軍人たち6人は、まともな生活も送れず、強盗で金を得ようと、していた。
リーダーの、ジャクソン(ジェフリー・ドノヴァン)や、アウトローの、
ジャン(スコット・イーストウッド)たち6人だった。

第4章
退役軍人たちの「最後の襲撃・ブラックフライデー計画」と、壮絶なHの復讐を描く。
Hの息子が射殺された時、現場にいたのは、ジャクソンたちだった、
○○(ネタバレ)こそが、息子を射殺した犯人だった。
さらに、Hの上司のブレットこそが、一味を手引きする、仲間だった。
息子の死体検案書どおりに、同じ目にあわせるH。スティサムならコレだろ!的な
怨念のこもったやり方だが、パンツ丸出しで断末魔の○○が
ちょっと滑稽だった。(不謹慎かにゃ)

なお、リメイク元であるフランス映画『ブルーレクイエム』は、主役は元銀行員。
息子の復讐のため、という原点は同じだが、ガイ・リッチーは、スティサムを俳優デビューさせた監督でもあるため、「これだろ!」的なリターンがあったかもしれない。
雰囲気は大幅に違うが、それぞれ面白い。

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悪党が悪党を成敗する ネタバレ

投稿日:2022/01/27 レビュアー:飛べない魔女

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ジェイソン・ステイサムも、もう50歳を過ぎましたが
相変わらず私の中では世界一かっこいいハゲであることは間違いありません。
なので、ガイ・リッチー監督とジェイソンが
16年ぶりに4度目のタッグを組んだ作品ということで
とても楽しみにしていました。

ガイ・リッチーのお得意の時間軸を前後させて事の次第を描く手法は
興味をそそられ引きこまれました。
でも、後半はただドンパチしているだけという印象でした。
ジェイソン演じる主人公も悪党なので
人を殺すことに躊躇などしません。
とにかくいっぱい人が死んで、最後には復讐をとげる主人公です。
この後始末は、アンディ・ガルシア演じるFBIのオジサンがしてくれる
ということでしょうか。
アンディ・ガルシア、ジョシュ・ハートネットが超脇役というのにも
驚きました。
息子を殺した男はスコット・イーストウッドに似てるな〜って思っていたら
ご本人だった!

それにしても、いくらブラックフライデーとはいえ
キャッシュレスのこのご時世に
あんなに多くのキャッシュをトラックで運ぶということが
時代錯誤のような気がしたのですが。。。どうなんでしょう?
キャッシュトラックの運転手も銃社会のアメリカでは命掛けですね。

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『ブルー・レクイエム』のリメイク

投稿日:2022/02/25 レビュアー:kazupon

監督:ガイ・リッチー(2021年・米/英・119分)
原題:WRATH OF MAN   ※WRATH(復讐)

オリジナルは、2004年の仏映画『ブルー・レクイエム』
原題の通り復讐する男の物語だが、オリジナルの主人公が無名の一銀行員であるのに対して、本作の主人公パトリック・ヒル(通称“H”/ジェイソン・ステイサム)は、登場シーンから眼光鋭く異彩を放っている。
パトリックは、現金輸送専門の警備会社「フォーティコ警備」の人員補充の面接に応募し採用になった。
仕事柄、危険が付き物との説明を受け、先日、警備員が殺され一般人も犠牲になったと告げられる。犯人はまだ捕まっていないという。
「体力検査」「射撃」「運転と駐車」のテストで合格点ギリギリで合格した“H”だったが、後にトンデモナイ腕前を披露して見せてくれることになる。
時間軸が過去と現在を行きつ戻りつしていく中で、“H”の正体やフォーティコ警備に就職した理由が分かっていく。分かってみると、彼の強さや冷酷さも納得できるというものだ。

これは、ガイ・リッチー監督が、ステイサムを見せたいように見せ、ステイサムもやりたいようにやっている。そんな作品に感じた。
ジョシュ・ハートネットは、本作では脇役ながら割と最後の方まで命はあったけれど、ちょっと気の毒。
アンディ・ガルシアはFBI捜査官の役で渋かったが、やはり彼も脇役。ギャングを追う立場でありながら、裏では「こいつらは殺してもかまわない。」とキャッシュトラック襲撃の容疑者候補(悪党ばかり!)のリストを渡す。悪党の命に価値はないってことか・・・
スコット・イーストウッドの役が元軍人というだけあり、殺戮に関してはかなりのスキルを発揮する。
さて、復讐を遂げた男の物語は、アクションとドンパチ満載でスカッとはするが、後には何も残らない。後味の悪さすら残らなかった。
オリジナルもリメイクの本作も甲乙つけ難く面白かった。ただ一点、オリジナルのラストだけは、復讐する男の心情が伝わってくる深みがあったと思う。今もまだ映像を思い出すことが出来る。

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「凄惨で壮絶な復讐劇」というレビューは完全なネタバレです!

投稿日:2022/04/04 レビュアー:hinakksk

 ネタバレ表示をつけ忘れてしまいました。本当に申し訳ございません。気付かずに読まれてしまわれた方には心よりお詫び申し上げます。許し難い不注意で、本当に重ねてお詫びいたします。

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凄惨で壮絶な復讐劇

投稿日:2022/04/04 レビュアー:hinakksk

 強欲には際限が無いという映画でもある。お金や(または、復讐)のためなら、相手が敵であろうと一般人であろうと次々と人を殺害し、暴虐の限りを尽くす。復讐劇にはある種の正当性が必要だと思うのだが、悪に染まることなく成長した最愛の息子が強盗の犠牲になって殺されたとはいえ、主人公自身も強盗か何かの悪の組織を率いており、25年間もFBIの監視下にある要注意人物なので、何だかなあという気がする。ジェイソン・ステイサムが、そんな悪人には見えないので、よけいにこの設定には無理があるように感じる。さらに、序盤の段階で、潜入した警備会社で強盗団の人質になった同僚を危険も顧みず電光石火に救出する英雄的な行動を描いて、いい人というアリバイ作りをしているけれど、矛盾を大きくするだけでモヤモヤする。

 映画は、物語の鍵となる、現金輸送車が強盗団に急襲され一般人や警備員が銃殺される強盗事件がプロローグになっていて、その後、小見出しのつけられた4つのパートで構成されている。冒頭の強盗事件は、物語の進行過程で、さらに被害者の視点と加害者側の強盗犯の視点から2回描き直されて、復讐劇の背景がよく理解できるようになっている。

 <悪霊>では、フォーティコ・セキュリティという警備会社に入社する主人公パトリック・ヒル(Hと呼ばれるようになる)が、正体不明の謎の人物として登場する。6人の強盗団相手に同僚を救出するという活躍もするが、同僚のブレットと組んだ現金輸送中に強盗に襲われたものの、Hの顔を見て強盗団が逃げ出したことから、ブレットは「亡霊でも見たかのようだった。彼はヤバい悪霊だ」と主張する。Hがフォーティコに入社した理由は謎のままだ。

 <しらみつぶし>では、被害者の立場から、冒頭の強盗事件が回想され、最愛の息子ダギーを喪ったH(本名ハーグリーヴズ)が、復讐しようと固く決意して犯人捜しをしているのだと明らかになる。最初は怒りのあまり、犯人の可能性のある者を手当たり次第に拷問したり殺したりしていたのだが、やり過ぎだと部下に制止され、内部犯行かもしれないと疑って、身分を偽り、警備会社フォーティコに潜入するまでが描かれる。

 <野獣ども>では、今度は実行犯側から冒頭の事件の回想。元軍人で組織された粗暴な6人の犯行だと分かる。元軍曹でリーダーのジャックは、家庭では良き父親で、軍人としての誇りを持つ冷静沈着な人物だが、他のメンバー同様お金に目がくらみ、自分たちの強盗の犠牲となって人が死ぬことを何とも思っていない。彼らは、大金の動く11月のビッグ・フライデーに、集金した現金輸送車が戻って来る警備会社フォーティコそのものを襲撃する大掛かりな計画を立てる。

 <肝臓、肺、脾臓、そして心臓> これは、検視報告書による、Hの息子ダギーが銃撃によって損傷を受けた部位。Hが、文字通り、目には目を歯には歯をという形の復讐をするという予告になっている。しかし、必ずしも復讐シーンに重点があるわけではなく、フォーティコ社内での壮絶な銃撃戦がクライマックスのように感じる。今まで何らかの思い入れのあった登場人物がほとんど全員情け容赦なく殺されてしまうので心が凍りついてしまう。ここまでする必要があったのかと言いたくなる。Hが復讐を遂げようが遂げるまいが、悪人同士ならともかく、罪のない人々が余りにも犠牲になり過ぎる。また、欲望に憑りつかれた人間のどこまでも卑劣で浅ましい姿が浮き彫りにされている。オープニングの、怒りの赤い炎がメラメラ燃え上がるようなタイトルバックだけはスタイリッシュで美しいです。

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キャッシュトラック

ユーザーレビュー

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凄みを増して回帰してきたスティサム

投稿日

2022/01/28

レビュアー

くまげらの森

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全身から漂う張り詰めた殺気と復讐に燃える目、
第1章
ロサンゼルスの現金輸送専門会社、フォルティコ社に、入社したヒル、
通称H(ジェイソン・ステイサム)。
上司のブレットはチームに彼を紹介するが、デイヴ(ジョシュ・ハートネット)はじめ、
あまり歓迎している空気はない。
初任務で現金回収後、いきなり強盗に出くわす。
会社の規定では、人命第一で応戦してはならない、ことになっている、
だがHは、強盗の隙を突き、全員を、射殺した。(おいおい、ヤツは何者なんだ?)

第2章
実はHは犯罪組織のボス。
6ヶ月前、息子が現金輸送車襲撃に巻き込まれて死亡し、自身も負傷した。
(撃った男の目をシッカリ見たH・・)
FBIのキング(アンディ・ガルシア)に情報をもらい、強盗団をしらみつぶしに当たるものの、その中に犯人はいない。
身内の犯行かもしれぬと、標的の人物を探すため正体を隠して、フォルティコ社に潜入したのだった。

第3章
強盗事件の犯人である食い詰めた退役軍人たちの有り様を描く。
退役軍人たち6人は、まともな生活も送れず、強盗で金を得ようと、していた。
リーダーの、ジャクソン(ジェフリー・ドノヴァン)や、アウトローの、
ジャン(スコット・イーストウッド)たち6人だった。

第4章
退役軍人たちの「最後の襲撃・ブラックフライデー計画」と、壮絶なHの復讐を描く。
Hの息子が射殺された時、現場にいたのは、ジャクソンたちだった、
○○(ネタバレ)こそが、息子を射殺した犯人だった。
さらに、Hの上司のブレットこそが、一味を手引きする、仲間だった。
息子の死体検案書どおりに、同じ目にあわせるH。スティサムならコレだろ!的な
怨念のこもったやり方だが、パンツ丸出しで断末魔の○○が
ちょっと滑稽だった。(不謹慎かにゃ)

なお、リメイク元であるフランス映画『ブルーレクイエム』は、主役は元銀行員。
息子の復讐のため、という原点は同じだが、ガイ・リッチーは、スティサムを俳優デビューさせた監督でもあるため、「これだろ!」的なリターンがあったかもしれない。
雰囲気は大幅に違うが、それぞれ面白い。

悪党が悪党を成敗する

投稿日

2022/01/27

レビュアー

飛べない魔女

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ジェイソン・ステイサムも、もう50歳を過ぎましたが
相変わらず私の中では世界一かっこいいハゲであることは間違いありません。
なので、ガイ・リッチー監督とジェイソンが
16年ぶりに4度目のタッグを組んだ作品ということで
とても楽しみにしていました。

ガイ・リッチーのお得意の時間軸を前後させて事の次第を描く手法は
興味をそそられ引きこまれました。
でも、後半はただドンパチしているだけという印象でした。
ジェイソン演じる主人公も悪党なので
人を殺すことに躊躇などしません。
とにかくいっぱい人が死んで、最後には復讐をとげる主人公です。
この後始末は、アンディ・ガルシア演じるFBIのオジサンがしてくれる
ということでしょうか。
アンディ・ガルシア、ジョシュ・ハートネットが超脇役というのにも
驚きました。
息子を殺した男はスコット・イーストウッドに似てるな〜って思っていたら
ご本人だった!

それにしても、いくらブラックフライデーとはいえ
キャッシュレスのこのご時世に
あんなに多くのキャッシュをトラックで運ぶということが
時代錯誤のような気がしたのですが。。。どうなんでしょう?
キャッシュトラックの運転手も銃社会のアメリカでは命掛けですね。

『ブルー・レクイエム』のリメイク

投稿日

2022/02/25

レビュアー

kazupon

監督:ガイ・リッチー(2021年・米/英・119分)
原題:WRATH OF MAN   ※WRATH(復讐)

オリジナルは、2004年の仏映画『ブルー・レクイエム』
原題の通り復讐する男の物語だが、オリジナルの主人公が無名の一銀行員であるのに対して、本作の主人公パトリック・ヒル(通称“H”/ジェイソン・ステイサム)は、登場シーンから眼光鋭く異彩を放っている。
パトリックは、現金輸送専門の警備会社「フォーティコ警備」の人員補充の面接に応募し採用になった。
仕事柄、危険が付き物との説明を受け、先日、警備員が殺され一般人も犠牲になったと告げられる。犯人はまだ捕まっていないという。
「体力検査」「射撃」「運転と駐車」のテストで合格点ギリギリで合格した“H”だったが、後にトンデモナイ腕前を披露して見せてくれることになる。
時間軸が過去と現在を行きつ戻りつしていく中で、“H”の正体やフォーティコ警備に就職した理由が分かっていく。分かってみると、彼の強さや冷酷さも納得できるというものだ。

これは、ガイ・リッチー監督が、ステイサムを見せたいように見せ、ステイサムもやりたいようにやっている。そんな作品に感じた。
ジョシュ・ハートネットは、本作では脇役ながら割と最後の方まで命はあったけれど、ちょっと気の毒。
アンディ・ガルシアはFBI捜査官の役で渋かったが、やはり彼も脇役。ギャングを追う立場でありながら、裏では「こいつらは殺してもかまわない。」とキャッシュトラック襲撃の容疑者候補(悪党ばかり!)のリストを渡す。悪党の命に価値はないってことか・・・
スコット・イーストウッドの役が元軍人というだけあり、殺戮に関してはかなりのスキルを発揮する。
さて、復讐を遂げた男の物語は、アクションとドンパチ満載でスカッとはするが、後には何も残らない。後味の悪さすら残らなかった。
オリジナルもリメイクの本作も甲乙つけ難く面白かった。ただ一点、オリジナルのラストだけは、復讐する男の心情が伝わってくる深みがあったと思う。今もまだ映像を思い出すことが出来る。

「凄惨で壮絶な復讐劇」というレビューは完全なネタバレです!

投稿日

2022/04/04

レビュアー

hinakksk

 ネタバレ表示をつけ忘れてしまいました。本当に申し訳ございません。気付かずに読まれてしまわれた方には心よりお詫び申し上げます。許し難い不注意で、本当に重ねてお詫びいたします。

凄惨で壮絶な復讐劇

投稿日

2022/04/04

レビュアー

hinakksk

 強欲には際限が無いという映画でもある。お金や(または、復讐)のためなら、相手が敵であろうと一般人であろうと次々と人を殺害し、暴虐の限りを尽くす。復讐劇にはある種の正当性が必要だと思うのだが、悪に染まることなく成長した最愛の息子が強盗の犠牲になって殺されたとはいえ、主人公自身も強盗か何かの悪の組織を率いており、25年間もFBIの監視下にある要注意人物なので、何だかなあという気がする。ジェイソン・ステイサムが、そんな悪人には見えないので、よけいにこの設定には無理があるように感じる。さらに、序盤の段階で、潜入した警備会社で強盗団の人質になった同僚を危険も顧みず電光石火に救出する英雄的な行動を描いて、いい人というアリバイ作りをしているけれど、矛盾を大きくするだけでモヤモヤする。

 映画は、物語の鍵となる、現金輸送車が強盗団に急襲され一般人や警備員が銃殺される強盗事件がプロローグになっていて、その後、小見出しのつけられた4つのパートで構成されている。冒頭の強盗事件は、物語の進行過程で、さらに被害者の視点と加害者側の強盗犯の視点から2回描き直されて、復讐劇の背景がよく理解できるようになっている。

 <悪霊>では、フォーティコ・セキュリティという警備会社に入社する主人公パトリック・ヒル(Hと呼ばれるようになる)が、正体不明の謎の人物として登場する。6人の強盗団相手に同僚を救出するという活躍もするが、同僚のブレットと組んだ現金輸送中に強盗に襲われたものの、Hの顔を見て強盗団が逃げ出したことから、ブレットは「亡霊でも見たかのようだった。彼はヤバい悪霊だ」と主張する。Hがフォーティコに入社した理由は謎のままだ。

 <しらみつぶし>では、被害者の立場から、冒頭の強盗事件が回想され、最愛の息子ダギーを喪ったH(本名ハーグリーヴズ)が、復讐しようと固く決意して犯人捜しをしているのだと明らかになる。最初は怒りのあまり、犯人の可能性のある者を手当たり次第に拷問したり殺したりしていたのだが、やり過ぎだと部下に制止され、内部犯行かもしれないと疑って、身分を偽り、警備会社フォーティコに潜入するまでが描かれる。

 <野獣ども>では、今度は実行犯側から冒頭の事件の回想。元軍人で組織された粗暴な6人の犯行だと分かる。元軍曹でリーダーのジャックは、家庭では良き父親で、軍人としての誇りを持つ冷静沈着な人物だが、他のメンバー同様お金に目がくらみ、自分たちの強盗の犠牲となって人が死ぬことを何とも思っていない。彼らは、大金の動く11月のビッグ・フライデーに、集金した現金輸送車が戻って来る警備会社フォーティコそのものを襲撃する大掛かりな計画を立てる。

 <肝臓、肺、脾臓、そして心臓> これは、検視報告書による、Hの息子ダギーが銃撃によって損傷を受けた部位。Hが、文字通り、目には目を歯には歯をという形の復讐をするという予告になっている。しかし、必ずしも復讐シーンに重点があるわけではなく、フォーティコ社内での壮絶な銃撃戦がクライマックスのように感じる。今まで何らかの思い入れのあった登場人物がほとんど全員情け容赦なく殺されてしまうので心が凍りついてしまう。ここまでする必要があったのかと言いたくなる。Hが復讐を遂げようが遂げるまいが、悪人同士ならともかく、罪のない人々が余りにも犠牲になり過ぎる。また、欲望に憑りつかれた人間のどこまでも卑劣で浅ましい姿が浮き彫りにされている。オープニングの、怒りの赤い炎がメラメラ燃え上がるようなタイトルバックだけはスタイリッシュで美しいです。

1〜 5件 / 全26件