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北里大学獣医学部に実在した動物保護サークル“犬部”を取材したノンフィクションを原案に、殺処分ゼロを目指して困難な保護活動に尽力する若者たちの奮闘を描いた青春ストーリー。主演は「私をくいとめて」の林遣都と「砕け散るところを見せてあげる」の中川大志。共演に大原櫻子、浅香航大。監督は「起終点駅 ターミナル」「影踏み」の篠原哲雄。青森県十和田市。獣医学部の学生・花井颯太は大の犬好きで、一人暮らしのアパートでたくさんの保護動物を世話していた。目の前の命を救いたいという一途な思いが高じて、ついには動物保護を目的としたサークル“犬部”を立ち上げる。同じく犬好きの同級生・柴崎涼介や猫好きの佐備川よしみらが仲間に加わり、一筋縄ではいかない動物保護に青春を捧げていく颯太だったが…。 JAN:9999207495595
製作年: |
2021年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日:未定 | |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
VPBT23541 | 2022年01月12日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
88枚 | 4人 | 18人 |
収録時間:
115分
字幕:
音声:
日:未定
レイティング:
記番:
VPBT23541
レンタル開始日:
2022年01月12日
在庫枚数
88枚
1位登録者:
4人
2位登録者:
18人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日:未定 | |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
VPBT23541 | 2022年01月12日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
88枚 | 4人 | 18人 |
収録時間:
115分
字幕:
音声:
日:未定
レイティング:
記番:
VPBT23541
レンタル開始日:
2022年01月12日
在庫枚数
88枚
1位登録者:
4人
2位登録者:
18人
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監督:篠原哲雄(2021年・日本・115分)
原作:片野ゆか『北里大学獣医学部 犬部!』
大学の獣医学科の犬バカ、猫バカを自称する学生たちが作った「犬部」
「犬部」だなんて冗談みたいな名前だけど、実際にあった動物愛護サークルの名前だそうです。
ジャケット写真を見ると、ワンコもニャンコも笑っているような顔で、癒される映画かなと思いきや、動物たちの命と真正面から向き合うオハナシでした。
まず、この作品を観て知ったこと。
以前は、外科実習の単位をとるには、生体を使っての実習が必須でした。
実習に使った動物は、安楽死。
主人公の花井颯太(林遣都)は「1匹も殺したくない」と、生体を使っての外科実習を拒否します。
代わりにあちこちの動物病院に掛け合い、臨床手術に立ち会わせてもらって、それをレポートにまとめて提出し、外科実習を履修したことにしてもらいました。
獣医学科の教授は、颯太に「一殺多生」という言葉を教えます。
元々は仏教用語で「一人を殺して多くの人を生かす」という意味ですが、颯太は頑として我が道を行きます。
犬部の仲間で友達の柴崎涼介(中川大志)も、目指すところは颯太と一緒です。でも、彼は外科実習にも参加して獣医の資格を取り、卒業後は「動物愛護センター」に就職します。
颯太は動物病院の医師となりました。
動物愛護センターでは、たとえば保護した犬を「保護1日目の部屋(檻)」「2日目の…」「3日目…」というように移動させていき、引き取り手が現れると譲渡します。
しかし、最後の部屋に残った犬たちは殺処分されます。
この殺処分ですが、(ほんの短い映像ですが)その様子をイメージ出来ました。
まるでアウシュヴィッツのようで、何とも言い難い衝撃を受けました。
これまで自分は「殺処分」の中身を考えようともしていませんでした。
ただの動物好きのオハナシではないよ。とお伝えしたくて、一番シリアスで辛い部分を取り上げました。
でも、颯太は花子という白い犬(ジャケット写真で颯太の前にいる)を、柴崎は太郎(抱っこしている)を学生時代から飼い続けます。
「犬部」での活動の一つに動物の譲渡会がありました。
様々な動機・理由で譲渡会を訪れる人々。
その人たちの希望を聞きながら、犬や猫の性格・注意点などを説明し、来てはみたけれど躊躇する人には「無理しないで下さい」「お試し期間にしますか」と、無理強いしない優しさがありました。
颯太と柴崎の卒業後の様子(逮捕されたり、挫折したり)、ずっと支え合う犬部の仲間の友情も描かれて、私は本作に出会えてよかったと思います。
理想や正義を押し付けず、自分たちに出来ることを地道にやって行く。命に謙虚なオハナシでした。
このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています
獣医学部の学生が犬猫の保護活動をするサークルを立ち上げ、
卒業後、獣医師となった主人公が変わらぬ熱意で動物と向き合い、
命を助けようと奮闘する姿を描いている。
もう、冒頭の風景描写でモッフモフのフクロウの赤ちゃん出てくるし、
動物好きにはたまらんってぐらいのワンニャン祭りですが、
描かれている内容はけっこうシリアスで重い。
殺処分される犬猫をどうしたら救えるのか、そもそも、なぜ
そういう不幸な命が生まれ続け、後を絶たないのか。
やりきれない現状を嘆きつつも、主人公の颯太(林遣都)も親友の柴崎(中川大志)も
正義をふりかざして誰かを責めるようなことはしない。
ただ、自分が出来ることを淡々とやる。
「動物との向き合い方には色々あって、正解なんてない」と言うセリフが出てくるが、
まぁ、そういうスタンスの作品なのですね。
悪辣なペット業者も出てくるけど、そういう人を悪者に仕立てて糾弾して終わり、
にしてないところがイイ。
地域の獣医師や行政なども一丸となって取り組んでいくべき問題じゃないの?と
なかなか懐の深い見解を提示している。
まぁ、しかし、ハラハラしたり心がズキンズキン痛んだりで、ボロ泣きしました。
犬の花子チャンがイイ演技しています。助演女優賞あげたいわ。
このレビューは気に入りましたか? 8人の会員が気に入ったと投稿しています
命の重さは皆同じであるということを全面に押し出した作品。
人間のエゴで捨てられたり、放置されたりする多くの犬猫を救おうと
獣医学部学生のときから奔走する花井颯太と柴崎涼介。
サークル犬部を作って保護活動と譲渡会を行ってきた。
熱血で短気な花井と物静かで冷静な柴崎。
対照的な二人は処分される犬猫がいない未来を願って
やがてそれぞれの道に進む。
彼らが学生の時代は2003年。
当時は保健所から処分される予定の犬猫をもらい受け
手術の訓練用に生きたまま生体実習をしていたということに
大きな衝撃をうけました。
動物は人間と違って口が効けないから
どこが痛いとか、どんな症状があるとか
言えないので診断は人間より難しいでしょう。
でも生きたまま、というところが残酷です。
(じゃあ、学校での生きたままのカエルの解剖はいいのか?ってことにもなりますが。。)
そんな残酷なことはしたくないと花井は実習を拒否。
実習は卒業には必須なため、別のやり方で彼は課題をクリアーします。
一匹も殺したくない!という思いが、獣医師になった現在も
無料で避妊手術を引き受けたり
損得抜きで昼夜問わず奮闘する花井先生の姿に感動しました。
動物病院は本当にバカ高いです。
それでも愛犬は我が子と一緒。
お金には変えられないのです。
このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
2021年。原作・原案は片野ゆかのノンフィクションで『北里大学獣医学部 犬部』
監督は篠原哲雄が、脚本は動物保護のドキュメンタリー映像作家でもある山田あかね。
内容はとても重いのですが、可愛いワンちゃんに癒される時間でもありました。
青森県北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」をモデルにした青春ドラマです。
16年前。
獣医学部に入学した花井颯太(林遣都)のアパートに迷い犬が現れる。
やがて獣医学部の助手たちが、犬を探しに現れる。
一度、手渡した颯太だったが、その犬は再び逃げてきたのだ。
そしてその犬が獣医学部の生体実験に使われる犬・・・実験犬と、颯太は知る。
「この子を殺してはならない」
ひとつの命を守る。助ける。
それが颯太の人生のテーマとなった日でした。
そして16年後、獣医師となった颯太の過去と現在が行きつ戻りつしながら
紡がれていきます。
颯太と親友の柴崎(中川大志)
理想に萌え、犬の命を守るため、危険をも顧みずに突っ走る花井颯太(林遣都)の生き方と、
組織の内側から変えて行こうとする柴崎涼介(中川大志)の生き方。
2人の対照的な生き方を中心に、重くなりがちな題材を、林遣都の熱血獣医師が吹き飛ばしてくれます。明るいです。
ブレないし一直線です。
しかし、どうしても触れなくてはならないのは、
☆犬猫の殺処分の現実。
☆保護犬の譲渡会。
☆当時在籍の獣医学部で行われていた生体実験。
特に犬に行われる「生体実験」の文字を聞いただけで、激しく動揺する自分がいました。
(ペットに振り回せられる人々に、半ばシニカルな気持ちもありましたが、・・)
これは辛い。
実験実習を断固として拒否した颯太。
卒業も危ぶまれる危機に!
対する柴崎は、どんなに辛くても実験実習に参加する。
動物愛護センターに保護された犬や猫は、保護期間が過ぎると順番に殺処分されます。
颯太は「殺処分ゼロ」との信念を曲げない。
ここでも柴崎は「殺処分を少しづつ減らして、将来はゼロにする」と、
自らは動物愛護センターの職員に就職するのでした。
この柴崎の選択が重いです。
精神的に本当に辛かったのは、柴崎だったのではないか?と、思いました。
愛護センターでも譲渡会でも、早く貰い手がつくのは、愛らしい子猫や子犬。
病気の犬猫、年老いた犬猫は殺処分にいち早く送られるのです。
(人間社会同様に、ほんとうに現実は厳しい)
あと犬や猫は寿命が短いので「看取り」の問題があります。
看取りに後悔の念を持つ人も、出てきます。
人工透析を受けるネコちゃん。
白内障の手術を受けるワンちゃん。
癌も人間並みに多いし治療も基本人間に準じます。
スーパーでは犬猫用のオムツも普通に売られています。
治療費は手術代含めて膨大です。
(捨ててしまう人も、泣く泣く捨ててる人が大勢いるのも、分かります)
命は愛おしいです。
私は以前、冬空にインコを逃してしまったことを今でも後悔しています。
(娘にどれ程泣かれたことか?)
最近、飼い始めたハムスター。
隙間に入り込むと出てこれない。踏んだら大変だし、で、緊張の日々です。
「痛い」も「熱い」も「寒い」も言えない、飼い主に全生命を委ねる愛しい子です。
いくら犬が好きでも、全世界の犬や猫を幸せには出来ません。
全世界の子供を幸せに出来ないのと同様に。
それは無理なのです。
愛する犬をチカラの限り、出来る範囲で守り抜く花井颯太が、
最高に格好良かった!!
(エンドロールのワンニャン・小動物たちは、もう、可愛くてたまらんワン!)
(エンディング曲の歌詞も映画にマッチしてて、メチャ良かったです)
このレビューは気に入りましたか? 3人の会員が気に入ったと投稿しています
林遣都、中川大志(ちょっと福士蒼汰君に似てる)主演「犬部!」を見ました
私、結構林遣都君、好きなんですよね。「しゃぼん玉」で、市原悦子さんと共演した作品ですが、「あ、この子、いい役者になるな〜」と思いました。
獣医学生の花井颯太は、子供のころからの犬好きで、自分のアパートで犬の保護活動をしていた。
一匹の実験用の犬を助けたことから、親友の柴崎と、保護活動のサークル「犬部」を立ち上げる
動物病院を開設した颯太は、ある日、警察に逮捕され、心配した犬部の仲間たちが集まるが、なぜかそこには柴崎がいなかった。。
この作品、実話らしいです。
今は「しっぽの会」という名称になってるそうですが。
問題になってる無責任なブリーダーから犬を救うところから始まるんですが、涙頂戴ではなく、犬の殺処分など、重いシーンも描いています(これは胸が詰まった)(あ、直前の様子だけです。でも、重いです)
この作品は、誰を責めてる作品ではないです。
ただ、目の前の命を救いたいという思いだけで颯太は動き、柴崎は、それでも減らない犬の殺処分を減らそうと、別の方向に進んでいくのですが、それでも、誰も責めてないんです
っていうか、説教くさくないんですよね
「あふれるほどの愛でしか世界は変わらない」というのがテーマです。
考えさせられたのは獣医であっても、実験のために犬を使うんですよ。
颯太はそれを拒否し、動物病院へ頼み込んで手術立ち合いなどでレポートを書いて資格を取るんです。
映画のあとのクレジットで、今は犬を実験台にしていません、、って出ていました
これから犬を飼う人、今、飼っている人にも見てほしい映画です(あ、猫も出てきます)
ぶれない颯太が、ラストに犬連れて歩くんですが、なんか、そこで初めてジーンときて泣けてしまいました(すぐ泣く)
飼っていたウサギ、思い出しちゃったし。
飼い主を100%信用した目。それだけは裏切りたくないですね。
このレビューは気に入りましたか? 2人の会員が気に入ったと投稿しています
犬部!
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:6件
投稿日
2021/12/05
レビュアー
kazupon※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
監督:篠原哲雄(2021年・日本・115分)
原作:片野ゆか『北里大学獣医学部 犬部!』
大学の獣医学科の犬バカ、猫バカを自称する学生たちが作った「犬部」
「犬部」だなんて冗談みたいな名前だけど、実際にあった動物愛護サークルの名前だそうです。
ジャケット写真を見ると、ワンコもニャンコも笑っているような顔で、癒される映画かなと思いきや、動物たちの命と真正面から向き合うオハナシでした。
まず、この作品を観て知ったこと。
以前は、外科実習の単位をとるには、生体を使っての実習が必須でした。
実習に使った動物は、安楽死。
主人公の花井颯太(林遣都)は「1匹も殺したくない」と、生体を使っての外科実習を拒否します。
代わりにあちこちの動物病院に掛け合い、臨床手術に立ち会わせてもらって、それをレポートにまとめて提出し、外科実習を履修したことにしてもらいました。
獣医学科の教授は、颯太に「一殺多生」という言葉を教えます。
元々は仏教用語で「一人を殺して多くの人を生かす」という意味ですが、颯太は頑として我が道を行きます。
犬部の仲間で友達の柴崎涼介(中川大志)も、目指すところは颯太と一緒です。でも、彼は外科実習にも参加して獣医の資格を取り、卒業後は「動物愛護センター」に就職します。
颯太は動物病院の医師となりました。
動物愛護センターでは、たとえば保護した犬を「保護1日目の部屋(檻)」「2日目の…」「3日目…」というように移動させていき、引き取り手が現れると譲渡します。
しかし、最後の部屋に残った犬たちは殺処分されます。
この殺処分ですが、(ほんの短い映像ですが)その様子をイメージ出来ました。
まるでアウシュヴィッツのようで、何とも言い難い衝撃を受けました。
これまで自分は「殺処分」の中身を考えようともしていませんでした。
ただの動物好きのオハナシではないよ。とお伝えしたくて、一番シリアスで辛い部分を取り上げました。
でも、颯太は花子という白い犬(ジャケット写真で颯太の前にいる)を、柴崎は太郎(抱っこしている)を学生時代から飼い続けます。
「犬部」での活動の一つに動物の譲渡会がありました。
様々な動機・理由で譲渡会を訪れる人々。
その人たちの希望を聞きながら、犬や猫の性格・注意点などを説明し、来てはみたけれど躊躇する人には「無理しないで下さい」「お試し期間にしますか」と、無理強いしない優しさがありました。
颯太と柴崎の卒業後の様子(逮捕されたり、挫折したり)、ずっと支え合う犬部の仲間の友情も描かれて、私は本作に出会えてよかったと思います。
理想や正義を押し付けず、自分たちに出来ることを地道にやって行く。命に謙虚なオハナシでした。
投稿日
2021/11/28
レビュアー
ポッシュ獣医学部の学生が犬猫の保護活動をするサークルを立ち上げ、
卒業後、獣医師となった主人公が変わらぬ熱意で動物と向き合い、
命を助けようと奮闘する姿を描いている。
もう、冒頭の風景描写でモッフモフのフクロウの赤ちゃん出てくるし、
動物好きにはたまらんってぐらいのワンニャン祭りですが、
描かれている内容はけっこうシリアスで重い。
殺処分される犬猫をどうしたら救えるのか、そもそも、なぜ
そういう不幸な命が生まれ続け、後を絶たないのか。
やりきれない現状を嘆きつつも、主人公の颯太(林遣都)も親友の柴崎(中川大志)も
正義をふりかざして誰かを責めるようなことはしない。
ただ、自分が出来ることを淡々とやる。
「動物との向き合い方には色々あって、正解なんてない」と言うセリフが出てくるが、
まぁ、そういうスタンスの作品なのですね。
悪辣なペット業者も出てくるけど、そういう人を悪者に仕立てて糾弾して終わり、
にしてないところがイイ。
地域の獣医師や行政なども一丸となって取り組んでいくべき問題じゃないの?と
なかなか懐の深い見解を提示している。
まぁ、しかし、ハラハラしたり心がズキンズキン痛んだりで、ボロ泣きしました。
犬の花子チャンがイイ演技しています。助演女優賞あげたいわ。
投稿日
2021/12/24
レビュアー
飛べない魔女命の重さは皆同じであるということを全面に押し出した作品。
人間のエゴで捨てられたり、放置されたりする多くの犬猫を救おうと
獣医学部学生のときから奔走する花井颯太と柴崎涼介。
サークル犬部を作って保護活動と譲渡会を行ってきた。
熱血で短気な花井と物静かで冷静な柴崎。
対照的な二人は処分される犬猫がいない未来を願って
やがてそれぞれの道に進む。
彼らが学生の時代は2003年。
当時は保健所から処分される予定の犬猫をもらい受け
手術の訓練用に生きたまま生体実習をしていたということに
大きな衝撃をうけました。
動物は人間と違って口が効けないから
どこが痛いとか、どんな症状があるとか
言えないので診断は人間より難しいでしょう。
でも生きたまま、というところが残酷です。
(じゃあ、学校での生きたままのカエルの解剖はいいのか?ってことにもなりますが。。)
そんな残酷なことはしたくないと花井は実習を拒否。
実習は卒業には必須なため、別のやり方で彼は課題をクリアーします。
一匹も殺したくない!という思いが、獣医師になった現在も
無料で避妊手術を引き受けたり
損得抜きで昼夜問わず奮闘する花井先生の姿に感動しました。
動物病院は本当にバカ高いです。
それでも愛犬は我が子と一緒。
お金には変えられないのです。
投稿日
2021/12/01
レビュアー
アーモンド※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
2021年。原作・原案は片野ゆかのノンフィクションで『北里大学獣医学部 犬部』
監督は篠原哲雄が、脚本は動物保護のドキュメンタリー映像作家でもある山田あかね。
内容はとても重いのですが、可愛いワンちゃんに癒される時間でもありました。
青森県北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」をモデルにした青春ドラマです。
16年前。
獣医学部に入学した花井颯太(林遣都)のアパートに迷い犬が現れる。
やがて獣医学部の助手たちが、犬を探しに現れる。
一度、手渡した颯太だったが、その犬は再び逃げてきたのだ。
そしてその犬が獣医学部の生体実験に使われる犬・・・実験犬と、颯太は知る。
「この子を殺してはならない」
ひとつの命を守る。助ける。
それが颯太の人生のテーマとなった日でした。
そして16年後、獣医師となった颯太の過去と現在が行きつ戻りつしながら
紡がれていきます。
颯太と親友の柴崎(中川大志)
理想に萌え、犬の命を守るため、危険をも顧みずに突っ走る花井颯太(林遣都)の生き方と、
組織の内側から変えて行こうとする柴崎涼介(中川大志)の生き方。
2人の対照的な生き方を中心に、重くなりがちな題材を、林遣都の熱血獣医師が吹き飛ばしてくれます。明るいです。
ブレないし一直線です。
しかし、どうしても触れなくてはならないのは、
☆犬猫の殺処分の現実。
☆保護犬の譲渡会。
☆当時在籍の獣医学部で行われていた生体実験。
特に犬に行われる「生体実験」の文字を聞いただけで、激しく動揺する自分がいました。
(ペットに振り回せられる人々に、半ばシニカルな気持ちもありましたが、・・)
これは辛い。
実験実習を断固として拒否した颯太。
卒業も危ぶまれる危機に!
対する柴崎は、どんなに辛くても実験実習に参加する。
動物愛護センターに保護された犬や猫は、保護期間が過ぎると順番に殺処分されます。
颯太は「殺処分ゼロ」との信念を曲げない。
ここでも柴崎は「殺処分を少しづつ減らして、将来はゼロにする」と、
自らは動物愛護センターの職員に就職するのでした。
この柴崎の選択が重いです。
精神的に本当に辛かったのは、柴崎だったのではないか?と、思いました。
愛護センターでも譲渡会でも、早く貰い手がつくのは、愛らしい子猫や子犬。
病気の犬猫、年老いた犬猫は殺処分にいち早く送られるのです。
(人間社会同様に、ほんとうに現実は厳しい)
あと犬や猫は寿命が短いので「看取り」の問題があります。
看取りに後悔の念を持つ人も、出てきます。
人工透析を受けるネコちゃん。
白内障の手術を受けるワンちゃん。
癌も人間並みに多いし治療も基本人間に準じます。
スーパーでは犬猫用のオムツも普通に売られています。
治療費は手術代含めて膨大です。
(捨ててしまう人も、泣く泣く捨ててる人が大勢いるのも、分かります)
命は愛おしいです。
私は以前、冬空にインコを逃してしまったことを今でも後悔しています。
(娘にどれ程泣かれたことか?)
最近、飼い始めたハムスター。
隙間に入り込むと出てこれない。踏んだら大変だし、で、緊張の日々です。
「痛い」も「熱い」も「寒い」も言えない、飼い主に全生命を委ねる愛しい子です。
いくら犬が好きでも、全世界の犬や猫を幸せには出来ません。
全世界の子供を幸せに出来ないのと同様に。
それは無理なのです。
愛する犬をチカラの限り、出来る範囲で守り抜く花井颯太が、
最高に格好良かった!!
(エンドロールのワンニャン・小動物たちは、もう、可愛くてたまらんワン!)
(エンディング曲の歌詞も映画にマッチしてて、メチャ良かったです)
投稿日
2021/11/25
レビュアー
じゃじゃまる林遣都、中川大志(ちょっと福士蒼汰君に似てる)主演「犬部!」を見ました
私、結構林遣都君、好きなんですよね。「しゃぼん玉」で、市原悦子さんと共演した作品ですが、「あ、この子、いい役者になるな〜」と思いました。
獣医学生の花井颯太は、子供のころからの犬好きで、自分のアパートで犬の保護活動をしていた。
一匹の実験用の犬を助けたことから、親友の柴崎と、保護活動のサークル「犬部」を立ち上げる
動物病院を開設した颯太は、ある日、警察に逮捕され、心配した犬部の仲間たちが集まるが、なぜかそこには柴崎がいなかった。。
この作品、実話らしいです。
今は「しっぽの会」という名称になってるそうですが。
問題になってる無責任なブリーダーから犬を救うところから始まるんですが、涙頂戴ではなく、犬の殺処分など、重いシーンも描いています(これは胸が詰まった)(あ、直前の様子だけです。でも、重いです)
この作品は、誰を責めてる作品ではないです。
ただ、目の前の命を救いたいという思いだけで颯太は動き、柴崎は、それでも減らない犬の殺処分を減らそうと、別の方向に進んでいくのですが、それでも、誰も責めてないんです
っていうか、説教くさくないんですよね
「あふれるほどの愛でしか世界は変わらない」というのがテーマです。
考えさせられたのは獣医であっても、実験のために犬を使うんですよ。
颯太はそれを拒否し、動物病院へ頼み込んで手術立ち合いなどでレポートを書いて資格を取るんです。
映画のあとのクレジットで、今は犬を実験台にしていません、、って出ていました
これから犬を飼う人、今、飼っている人にも見てほしい映画です(あ、猫も出てきます)
ぶれない颯太が、ラストに犬連れて歩くんですが、なんか、そこで初めてジーンときて泣けてしまいました(すぐ泣く)
飼っていたウサギ、思い出しちゃったし。
飼い主を100%信用した目。それだけは裏切りたくないですね。