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映画 太陽の子 / 柳楽優弥

映画 太陽の子 /黒崎博

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旧作

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解説・ストーリー

柳楽優弥、有村架純、三浦春馬が主演し、日米合作で製作されたNHKドラマの劇場版。原爆開発の密命を受けた若い科学者を主人公に、時代に翻弄された若者たちの悲劇の物語を描く青春群像劇。共演にイッセー尾形、國村隼、田中裕子。監督はTV「ひよっこ」「青天を衝け」の黒崎博。第二次世界大戦末期。京都帝国大学の物理学研究室では、軍の密命を受けた研究員たちが原子核爆弾の開発に心血を注ぎながらも、研究がもたらす結果の恐ろしさに葛藤を深めていた。そんな若き科学者の一人、石村修を兄のように慕う幼なじみの朝倉世津は、“建物疎開”で家を失い、修の家に居候することに。時を同じくして、出征していた修の弟・裕之が、肺の療養のために戦地から一時帰郷し、3人は久々の再会を喜び合うのだったが…。 JAN:4907953220652

作品情報

製作年:

2021年

製作国:

日本/アメリカ

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「映画 太陽の子」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

柳楽優弥、有村架純、三浦春馬が主演し、日米合作で製作されたNHKドラマの劇場版。原爆開発の密命を受けた若い科学者を主人公に、時代に翻弄された若者たちの悲劇の物語を描く青春群像劇。共演にイッセー尾形、國村隼、田中裕子。監督はTV「ひよっこ」「青天を衝け」の黒崎博。第二次世界大戦末期。京都帝国大学の物理学研究室では、軍の密命を受けた研究員たちが原子核爆弾の開発に心血を注ぎながらも、研究がもたらす結果の恐ろしさに葛藤を深めていた。そんな若き科学者の一人、石村修を兄のように慕う幼なじみの朝倉世津は、“建物疎開”で家を失い、修の家に居候することに。時を同じくして、出征していた修の弟・裕之が、肺の療養のために戦地から一時帰郷し、3人は久々の再会を喜び合うのだったが…。 JAN:4907953220652

「映画 太陽の子」 の作品情報

作品情報

製作年:

2021年

製作国:

日本/アメリカ

「映画 太陽の子」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全13件

僕らは未来を作っていると、思ってた(原爆の研究だったなんて!) ネタバレ

投稿日:2021/12/06 レビュアー:アーモンド

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

2021年(日本・アメリカ合作)監督:脚本:黒崎博(大河:晴天を衝く、他)
プロデューサー:コウ・モリ。音楽:ニコ・マーリー(愛を読む人、などの)

太平洋戦争末期の日本(1944年から1945年)
原爆開発を背景に、時代に翻弄された若者たちの生き様を描いた映画です。
海軍からの依頼で京都帝国大学(現在の京都大学)で「原子核爆弾」の研究開発が行われていたのは史実に基づく事実です。
荒勝教授(國村隼)の指揮下、研究者の石村修(柳楽優弥)等は、
日本が起死回生の勝利を収めるための秘策はこれしかない・・・と、思い詰めていく。

荒勝文策は実在の高名な物理学者でイギリス留学時代には、アインシュタインの
薫陶を受けたそうだ。
映画で、アインシュタイン(声=ピーター・ストーメア)と対話するのは、若き日の
荒勝か他の物理学者だったのかもしれない。
アインシュタインの相対性理論が、原子爆弾に直接利用された訳ではないが、
結果として原子核分裂が核爆弾開発に応用されて、原子爆弾となりアメリカが実際に使用したことを彼は深く悔いて、日本人物理学者に直接そのことを手紙で伝えているとの事だ。

ラストでは当時の京都帝国大学の荒勝文索の写真。
遠心分離機や加速器など大掛かりな機器。
その上に登っている研究員の写真もあります。
そして20名ほどの研究員たちの記念撮影の写真。
明るく楽しげに見える研究員たち・・暗さは見られない。
(彼ら、特に学生は、この時、本当に原子爆弾の殺傷力を知っていたのだろうか?)

実際に、石村修たちが原子爆弾の威力を知ったのは
広島に原爆が投下された8日6日以降で、
8月10日に現地入りした荒勝たち事故調査員が、
「これは原子爆弾である」と結論づけ、はじめて「原子爆弾」と命名された。
その直後、修が「次の投下は京都」と世津(有村架純)と母・フミ(田中裕子)に
避難を勧めて、自分は比叡山で爆発の瞬間を観察する・・・と告げる。
フミは「なんと恐ろしいことを!・・・科学者は!」と、絶句し、
世津は、「ご近所の人はどうするの?」と困惑する。
実際に荒勝文策は「これは千載一遇のチャンス」と公言し、
比叡山に登って京都に投下される爆弾の、
原爆投下から爆発の瞬間の状況を徹底的に観測してやろうと述べたと言う。

この映画は日本で行われていた「原子核爆弾の研究開発」という、
ショックキングでセンシティブなテーマに果敢に挑戦した映画です。
(万一、世界に先駆けて日本で完成を遂げていたら?)
そう思うと空恐ろしくなりました。
しかし映画は青春群像劇の初々しい側面も多く見られ、
石村修(柳楽優弥)
弟の裕之(三浦春馬)
幼なじみの朝倉世津(有村架純)
3人の男女を超えた清々しい友情に溢れ、思わず戦時下の圧力を忘れるひと時でもあります。
柳楽、三浦、有村の好演。
美しすぎる海と空。
格調高く内省的にして場面にマッチングしたニコ・マーリーの音楽。
重く苦しいというより、未来への伝言を感じます。

日米合作のための利点も縛りもあったでしょう。

狂気に落ちる修を演じる柳楽優弥の確かな演技力。
戦争後に思いを馳せる強さを、美しく演じた有村架純。
石村兄弟の母親役の田中裕子という人間の底力。
そして何より、軍人として国の為に死んでゆく自分の遺書の中で、
「母上とお兄様のご多幸をお祈りします。さようなら」
まるで、私たちへの別れの挨拶のようです。
これが最後の出演作の上映となったこと。
三浦春馬さん、あなたがこの世からいなくなったこと、とても悲しいです。
さようなら、そしてありがとう。





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大人も若者も葛藤の中で ネタバレ

投稿日:2022/01/09 レビュアー:くまげらの森

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

終戦間近、京都大学原子核物理学の荒勝文策教授は、
「エネルギー問題を解決したら戦争はなくなる。物理学は世界を良い方に変える。」
という思いで研究を進めていたが、海軍からの密命は、アメリカより早く
新型爆弾を作る事、複雑な思いを秘め、学生たちと実験を続けていた。
しかし、機械工具や諸材料も品不足の中、爆弾開発の実験はなかなか進まない、
遠心分離機の段階で行き詰まる。
研究室のメンバーは研究を続けていく事に疑問を持ち始める。本当に世の中の
ためになるのか・・。

実験好きの石村修(柳楽優弥)は、ウランの調達に足を運び、核分裂によって発生する
美しい光に魅せられたり、また計算式の解析に苦労していたりした。
空襲の被害を防ぐため、自宅を軍に提供した幼なじみの朝倉世津(有村架純)は、
修の家に居候することになる。
そこに修の弟の裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、久しぶりの再会を喜ぶ。
『戦争が終わったら教師になる』と、しっかりした夢を語る世津、
『死ぬのがこわくてたまらない』子供のように泣きじゃくる裕之。

そこにいるのはごく普通の若者だ。
かれらは未来の話をするが、戦争は彼らの運命を容赦なく翻弄していく。
本作は、声高に戦争反対を叫ぶのでもなく、お涙頂戴でもない。
ただ夢中になって(国の命令など関係なく)車やロボットでも作るみたいに、
原子爆弾を成功させたいと思う青年がいた・・
何も成し遂げられず、功績も残さないけど、戦争に青春を奪われた若者たちの姿があった。

広島に原爆が落とされて、その跡地に行く場面も、自分はこんなものを作ろうとしていたのか
という絶望と同時に、「アメリカに先を越された悔しさ」を滲ませた表情をしていた柳楽優弥。
しかし、私が感動したのはこの後だ。
「次に京都に爆弾が落ちるから比叡山に登って、観測する。」
という修に、母(田中裕子)は「科学者はそんなにバカなのか!」と言い切る。
しかし・・比叡山で母の作った握り飯を頬張る修の、無音のシーンは1分以上続く。
メシに食らいつきながら、修の目に涙が滲む。
おそらく、無音の間に観賞者にもさまざまな思いが湧くだろう。
おのれの心に問いかける大事な人への気持ち、やりたい事やるべき事の前に、誰かの
親であり子供であること。
説教臭いセリフはないし、ハデな演出もない。
しかし、問いかけるものの大きい作品であった。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

生きて未来の話をしよう ネタバレ

投稿日:2022/07/08 レビュアー:kazupon

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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監督:黒崎博(2021年・日/米・111分)
英語タイトル:GIFT OF FIR

本作の内容は、2020年にNHKで放送されたTVドラマ『太陽の子』と殆ど一緒でした。本作の方が、幾分詳細に描かれている感じ。TV版にはなかったシーンもプラスされています。
第二次世界大戦末期、日本でも「F研究」と称して「新型爆弾=原子核爆弾」の研究が進められていたということでした。
京都帝国大学(現在の京都大学)の物理学者や学生たちが、海軍から新型爆弾の開発を要請され、完成を急かされている様子と、研究者たちの葛藤が描かれていました。
アメリカに先駆けて完成すれば、この戦争は終わるというのが大義名分のようでしたが、その威力は、専門家の彼らには当然分かっているのです。
試算によれば、サンフランシスコに落とした場合、20〜30万人の犠牲が出る計算です。
また、「日本が作らなくてもアメリカが作る。アメリカが作らなければソ連が作る」原子物理学の荒勝教授(國村隼)は、遅かれ早かれ何処かの国が作るのだと言うのでした。
研究中の新型爆弾について、荒勝教授は「自分はAtomic Bomb 原子核爆弾と名付けたい」と提案していました。
研究に携わっている学生の一人が、研究バカと呼ばれている石村修(柳楽優弥)ですが、核爆弾がもたらす結果への葛藤よりも、純粋に物理学としての興味、「核分裂」そのものへの興味が勝っています。
“純粋”な興味と言えば、学問に対するひたむきさを考えがちですが、それは科学者たちの「性(さが)」であり「業(ごう)」なのだと思います。
理論を実証したくなるのでしょう。自分の目で確かめてみたくもなるのでしょう。自分たちの研究の成果が兵器に転用されるのは不本意であっても、彼ら科学者は実験せずにはいられないのでしょうか。
広島に原爆が落とされた後、修は「次に落とされるとしたら京都だろう」と、母フミ(田中裕子)と幼馴染みの世津(有村架純)に、遠くの親戚の家に疎開するよう勧めますが、彼自身は比叡山に登り、原爆が落とされる瞬間を自分の目で確かめると言うのです。
「恐い事を言わはるなあ」とフミ。「修が考える科学とはそういうことなんやな。それなら、そんな科学者を育てた母として、私は此処に残る」
この時の口調は静かながらも、凄みのきいたものでした。

修には裕之(三浦春馬)という弟がおり、父の後を継いで軍人になっています。陸軍士官として出征していましたが、一時帰還して来ます。
父の遺志に沿って自ら選んだ軍人でしたが、裕之は「恐い」「死にたくない」と泣きじゃくるシーンがありました。それでも「自分だけが死なない訳にはいかない」と、また戦地へと戻って行くことになります。
ある夜、修、裕之、世津の三人で戦争が終わった後のことについて話します。
「何のための戦争なの。日本を良くするためじゃなかったの。戦争で何もかも失ってしまったら、残っているのは人や。人を育てるんや」世津は教師になるというプランを語ります。
修と裕之は、世津の力強い言葉に気圧されるばかり。

ちょっと自分でも支離滅裂になって来ました。
私には、本作の意図するところが理解出来ず、咀嚼しきれていません。
タイトルの「太陽の子」とは何を意味しているのでしょうか。シナリオの段階では「神の火」、英語タイトルでは「Prometheus’Fire」だったそうです。原爆を指していると考えても良いのでしょうか?
「国際共同制作」という体裁で作られた本作は、何処に(何に)配慮しているのか、とても曖昧な印象を受けました。
公式サイトの特別映像では、ハリウッドが本作の魅力に驚嘆したとありました。「防御や告発の視点ではない。とても清潔で無垢な視点だ。」とアメリカ人スタッフが言っていましたが、私にはその「視点」が分かりません。
「戦争」や「原爆」の是非を問うのではなく、そういう時代を生きた若者たちの青春を描いたと聞いても素直に納得出来ず、複雑な思いが残りました。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

「 芹沢博士 」の苦悩を想う。

投稿日:2022/01/13 レビュアー:ロキュータス

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もう二度と知ってはいけない

投稿日:2022/07/09 レビュアー:ビンス

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ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:13件

僕らは未来を作っていると、思ってた(原爆の研究だったなんて!)

投稿日

2021/12/06

レビュアー

アーモンド

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2021年(日本・アメリカ合作)監督:脚本:黒崎博(大河:晴天を衝く、他)
プロデューサー:コウ・モリ。音楽:ニコ・マーリー(愛を読む人、などの)

太平洋戦争末期の日本(1944年から1945年)
原爆開発を背景に、時代に翻弄された若者たちの生き様を描いた映画です。
海軍からの依頼で京都帝国大学(現在の京都大学)で「原子核爆弾」の研究開発が行われていたのは史実に基づく事実です。
荒勝教授(國村隼)の指揮下、研究者の石村修(柳楽優弥)等は、
日本が起死回生の勝利を収めるための秘策はこれしかない・・・と、思い詰めていく。

荒勝文策は実在の高名な物理学者でイギリス留学時代には、アインシュタインの
薫陶を受けたそうだ。
映画で、アインシュタイン(声=ピーター・ストーメア)と対話するのは、若き日の
荒勝か他の物理学者だったのかもしれない。
アインシュタインの相対性理論が、原子爆弾に直接利用された訳ではないが、
結果として原子核分裂が核爆弾開発に応用されて、原子爆弾となりアメリカが実際に使用したことを彼は深く悔いて、日本人物理学者に直接そのことを手紙で伝えているとの事だ。

ラストでは当時の京都帝国大学の荒勝文索の写真。
遠心分離機や加速器など大掛かりな機器。
その上に登っている研究員の写真もあります。
そして20名ほどの研究員たちの記念撮影の写真。
明るく楽しげに見える研究員たち・・暗さは見られない。
(彼ら、特に学生は、この時、本当に原子爆弾の殺傷力を知っていたのだろうか?)

実際に、石村修たちが原子爆弾の威力を知ったのは
広島に原爆が投下された8日6日以降で、
8月10日に現地入りした荒勝たち事故調査員が、
「これは原子爆弾である」と結論づけ、はじめて「原子爆弾」と命名された。
その直後、修が「次の投下は京都」と世津(有村架純)と母・フミ(田中裕子)に
避難を勧めて、自分は比叡山で爆発の瞬間を観察する・・・と告げる。
フミは「なんと恐ろしいことを!・・・科学者は!」と、絶句し、
世津は、「ご近所の人はどうするの?」と困惑する。
実際に荒勝文策は「これは千載一遇のチャンス」と公言し、
比叡山に登って京都に投下される爆弾の、
原爆投下から爆発の瞬間の状況を徹底的に観測してやろうと述べたと言う。

この映画は日本で行われていた「原子核爆弾の研究開発」という、
ショックキングでセンシティブなテーマに果敢に挑戦した映画です。
(万一、世界に先駆けて日本で完成を遂げていたら?)
そう思うと空恐ろしくなりました。
しかし映画は青春群像劇の初々しい側面も多く見られ、
石村修(柳楽優弥)
弟の裕之(三浦春馬)
幼なじみの朝倉世津(有村架純)
3人の男女を超えた清々しい友情に溢れ、思わず戦時下の圧力を忘れるひと時でもあります。
柳楽、三浦、有村の好演。
美しすぎる海と空。
格調高く内省的にして場面にマッチングしたニコ・マーリーの音楽。
重く苦しいというより、未来への伝言を感じます。

日米合作のための利点も縛りもあったでしょう。

狂気に落ちる修を演じる柳楽優弥の確かな演技力。
戦争後に思いを馳せる強さを、美しく演じた有村架純。
石村兄弟の母親役の田中裕子という人間の底力。
そして何より、軍人として国の為に死んでゆく自分の遺書の中で、
「母上とお兄様のご多幸をお祈りします。さようなら」
まるで、私たちへの別れの挨拶のようです。
これが最後の出演作の上映となったこと。
三浦春馬さん、あなたがこの世からいなくなったこと、とても悲しいです。
さようなら、そしてありがとう。





大人も若者も葛藤の中で

投稿日

2022/01/09

レビュアー

くまげらの森

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終戦間近、京都大学原子核物理学の荒勝文策教授は、
「エネルギー問題を解決したら戦争はなくなる。物理学は世界を良い方に変える。」
という思いで研究を進めていたが、海軍からの密命は、アメリカより早く
新型爆弾を作る事、複雑な思いを秘め、学生たちと実験を続けていた。
しかし、機械工具や諸材料も品不足の中、爆弾開発の実験はなかなか進まない、
遠心分離機の段階で行き詰まる。
研究室のメンバーは研究を続けていく事に疑問を持ち始める。本当に世の中の
ためになるのか・・。

実験好きの石村修(柳楽優弥)は、ウランの調達に足を運び、核分裂によって発生する
美しい光に魅せられたり、また計算式の解析に苦労していたりした。
空襲の被害を防ぐため、自宅を軍に提供した幼なじみの朝倉世津(有村架純)は、
修の家に居候することになる。
そこに修の弟の裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、久しぶりの再会を喜ぶ。
『戦争が終わったら教師になる』と、しっかりした夢を語る世津、
『死ぬのがこわくてたまらない』子供のように泣きじゃくる裕之。

そこにいるのはごく普通の若者だ。
かれらは未来の話をするが、戦争は彼らの運命を容赦なく翻弄していく。
本作は、声高に戦争反対を叫ぶのでもなく、お涙頂戴でもない。
ただ夢中になって(国の命令など関係なく)車やロボットでも作るみたいに、
原子爆弾を成功させたいと思う青年がいた・・
何も成し遂げられず、功績も残さないけど、戦争に青春を奪われた若者たちの姿があった。

広島に原爆が落とされて、その跡地に行く場面も、自分はこんなものを作ろうとしていたのか
という絶望と同時に、「アメリカに先を越された悔しさ」を滲ませた表情をしていた柳楽優弥。
しかし、私が感動したのはこの後だ。
「次に京都に爆弾が落ちるから比叡山に登って、観測する。」
という修に、母(田中裕子)は「科学者はそんなにバカなのか!」と言い切る。
しかし・・比叡山で母の作った握り飯を頬張る修の、無音のシーンは1分以上続く。
メシに食らいつきながら、修の目に涙が滲む。
おそらく、無音の間に観賞者にもさまざまな思いが湧くだろう。
おのれの心に問いかける大事な人への気持ち、やりたい事やるべき事の前に、誰かの
親であり子供であること。
説教臭いセリフはないし、ハデな演出もない。
しかし、問いかけるものの大きい作品であった。

生きて未来の話をしよう

投稿日

2022/07/08

レビュアー

kazupon

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監督:黒崎博(2021年・日/米・111分)
英語タイトル:GIFT OF FIR

本作の内容は、2020年にNHKで放送されたTVドラマ『太陽の子』と殆ど一緒でした。本作の方が、幾分詳細に描かれている感じ。TV版にはなかったシーンもプラスされています。
第二次世界大戦末期、日本でも「F研究」と称して「新型爆弾=原子核爆弾」の研究が進められていたということでした。
京都帝国大学(現在の京都大学)の物理学者や学生たちが、海軍から新型爆弾の開発を要請され、完成を急かされている様子と、研究者たちの葛藤が描かれていました。
アメリカに先駆けて完成すれば、この戦争は終わるというのが大義名分のようでしたが、その威力は、専門家の彼らには当然分かっているのです。
試算によれば、サンフランシスコに落とした場合、20〜30万人の犠牲が出る計算です。
また、「日本が作らなくてもアメリカが作る。アメリカが作らなければソ連が作る」原子物理学の荒勝教授(國村隼)は、遅かれ早かれ何処かの国が作るのだと言うのでした。
研究中の新型爆弾について、荒勝教授は「自分はAtomic Bomb 原子核爆弾と名付けたい」と提案していました。
研究に携わっている学生の一人が、研究バカと呼ばれている石村修(柳楽優弥)ですが、核爆弾がもたらす結果への葛藤よりも、純粋に物理学としての興味、「核分裂」そのものへの興味が勝っています。
“純粋”な興味と言えば、学問に対するひたむきさを考えがちですが、それは科学者たちの「性(さが)」であり「業(ごう)」なのだと思います。
理論を実証したくなるのでしょう。自分の目で確かめてみたくもなるのでしょう。自分たちの研究の成果が兵器に転用されるのは不本意であっても、彼ら科学者は実験せずにはいられないのでしょうか。
広島に原爆が落とされた後、修は「次に落とされるとしたら京都だろう」と、母フミ(田中裕子)と幼馴染みの世津(有村架純)に、遠くの親戚の家に疎開するよう勧めますが、彼自身は比叡山に登り、原爆が落とされる瞬間を自分の目で確かめると言うのです。
「恐い事を言わはるなあ」とフミ。「修が考える科学とはそういうことなんやな。それなら、そんな科学者を育てた母として、私は此処に残る」
この時の口調は静かながらも、凄みのきいたものでした。

修には裕之(三浦春馬)という弟がおり、父の後を継いで軍人になっています。陸軍士官として出征していましたが、一時帰還して来ます。
父の遺志に沿って自ら選んだ軍人でしたが、裕之は「恐い」「死にたくない」と泣きじゃくるシーンがありました。それでも「自分だけが死なない訳にはいかない」と、また戦地へと戻って行くことになります。
ある夜、修、裕之、世津の三人で戦争が終わった後のことについて話します。
「何のための戦争なの。日本を良くするためじゃなかったの。戦争で何もかも失ってしまったら、残っているのは人や。人を育てるんや」世津は教師になるというプランを語ります。
修と裕之は、世津の力強い言葉に気圧されるばかり。

ちょっと自分でも支離滅裂になって来ました。
私には、本作の意図するところが理解出来ず、咀嚼しきれていません。
タイトルの「太陽の子」とは何を意味しているのでしょうか。シナリオの段階では「神の火」、英語タイトルでは「Prometheus’Fire」だったそうです。原爆を指していると考えても良いのでしょうか?
「国際共同制作」という体裁で作られた本作は、何処に(何に)配慮しているのか、とても曖昧な印象を受けました。
公式サイトの特別映像では、ハリウッドが本作の魅力に驚嘆したとありました。「防御や告発の視点ではない。とても清潔で無垢な視点だ。」とアメリカ人スタッフが言っていましたが、私にはその「視点」が分かりません。
「戦争」や「原爆」の是非を問うのではなく、そういう時代を生きた若者たちの青春を描いたと聞いても素直に納得出来ず、複雑な思いが残りました。

「 芹沢博士 」の苦悩を想う。

投稿日

2022/01/13

レビュアー

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もう二度と知ってはいけない

投稿日

2022/07/09

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ビンス

1〜 5件 / 全13件

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映画 太陽の子