ジャスティス・リーグ：ザック・スナイダーカット

面白かったです

全体的に暗い映画、と感じる。
物語も暗いし、映像もコスチュームも暗いトーンばかり。いや、それが今の流行りなのかも知れないが。
前半は特に、後半でも物語に大きな起伏がなく、最後の最後に一人総取りするのだが、なんだかしっくりこない。
ちょろっとラストシーンでｊさんが出るんですが、この伏線は回収されるんだろうか？

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マーベルのアベンジャーズシリーズに対抗して、スーパーマンとバットマンのDCも同じような作品を作る、ということで非常に期待しておりました。バットマンはベン・アフレックでして、いまの時代の受ける映画が分かっている方が噛んでいるし、絶対に面白くなるはずだろうと思ったのですが・・・

バットマンのベン・アフレックは、歴代のバットマンの中でもバットマンらしいバットマンでして、スーパーマンという絶対的な力をもつヒーローと対峙しつつも世の中のために戦うというスタンスが非常に出ていて良かったんです。

しかし、結果としてこのシリーズは不評。出てきたワンダーウーマンやアクアマンがいい感じに人気になったんで、個別作品を主体にすることにして、合体作品は消えていくことになりました。もちろん、バットマン、ベン・アフレックも降板。なんだかなぁ・・・

そんなシリーズにしてしまったのが、集大成であるジャスティス・リーグ。しかし、あの作品は本当の作品ではない、本当はザック・スナイダーがしっかりと作っていたのだけど、色々あってがっつり時間を短くまとめられてしまって世に出てしまい、評判が悪かっただけ、スナイダーカットであれば面白いはず！！そんな声によって出てきたのが本作品となります。

前段が長いですが、批評。元々のジャスティス・リーグは２時間くらいの作品でしたが、スナイダーカットは４時間超の超大作。二部作として作られていたのかはわかりませんが、長い長い尺をつかって、丁寧に物語を描いていきます。

まぁ、基本は２時間にまとめられていた作品と同じなんですが、あの作品に感じていた「展開早くヒーローたちが集まっていくのに、結局スーパーマンなの？？」っていう部分がそれぞれの話をしっかりと描くことによって分かりよくなっておりました。それでも、アクアマンは「？」っていう感じの活躍でしたが・・・

この作品の良かったところは、元々公開されていた作品ではよくわからなかった敵の意図や、そこに絡んでくるヒーローたちの物語。そして「単なるロボットが仲間っていうのはどういうこと？？」って思ってしまったサイボークがかなり物語のキーマンとなっているところ。半分くらいサイボークの物語といってもいいくらいですね。

それでも・・・やっぱり最後はスーパーマンががっつり出てきて終わる。このシリーズのスーパーマンは強すぎて全然感情移入ができない。やっぱり異星人なんですよ。まぁ、それはバットマン目線で描かれている作品だからなのかも知れませんが、こいつが結局全てをもっていくから、なんか面白くないんです。そして、このスーパーマン、格好いいけど、なんだろう人を惹きつけるような魅力がないんだよなぁ。

ということで４時間超えの作品で、かなりヒーローものとしては面白く出来ていて良かったんですが・・・やっぱり、元々の作品と同じく「スーパーマンが全てかよ！！」って思って終わる作品でした。こりゃ、いかんねぇ・・