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あのこは貴族 / 門脇麦

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「あのこは貴族」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

人気作家・山内マリコの同名ベストセラーを門脇麦と水原希子の主演で映画化。東京生まれのお嬢様と上京組のOLを主人公に、それぞれに息苦しさを抱えていた2人が、ふとした出会いをきっかけに自らの生き方を見つめ直していく姿を描く。共演は高良健吾、石橋静河。監督は「グッド・ストライプス」の岨手由貴子。榛原華子は東京生まれの箱入り娘。何不自由なく育ってきたが、20代後半になり、恋人に振られたことで焦り始め婚活に奔走する。そして、ついに良家の生まれである弁護士の青木幸一郎と出会い、運命の相手と確信する。一方、地方出身で、名門大学入学を機に上京した時岡美紀。学費が続かず中退した彼女だったが、OLとして働きながら今も東京でがんばっていた。そんな美紀は、腐れ縁の青木幸一郎との関係に行き詰まりを感じ始めていたのだが…。 JAN:4934569738653

「あのこは貴族」 の作品情報

作品情報

製作年:

2020年

製作国:

日本

「あのこは貴族」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全8件

さりげない決心が違う未来へ続く

投稿日:2021/10/29 レビュアー:くまげらの森

「あのこは貴族」
日本に貴族は存在しない。おちゃめなタイトルだこと。
原作山内マリコは、「アズミハルコは行方不明」「ここは退屈むかえにきて」
が映画化されている人気作家だ。が、作風はわりとポップなんだと思う。
監督脚本は、岨手由貴子さんだ。

榛原(はいばら)家は東京の松濤に家がある。父は医者でいわゆる上流家庭である。
華子(門脇麦)は箱入り娘。その箱入り娘が男に振られたとあって、家族はすぐに見合いの話をする。
「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子は承諾する。
何回かのお見合いを経て、華子が承諾したのは弁護士の青木幸一郎(高良健吾)。
代々、政治家を輩出してきた名門の子息で、将来は幸一郎も代議士になることを義務付けられていた。榛原家よりはるかに上を行く超上流家庭である。2人の結婚が決まる。

一方、富山出身の時岡美紀(水原希子)は、
慶應義塾大学に合格して上京したものの、そこには付属高校から上がってきた内部グループがあり、美紀たち外部生とは違う種類の学生だった。その後、父の失業によって学費に窮して、美紀は大学を中退する。
そして、キャバクラで働いているうちに、コネをつかんで大手企業に入社したのだ。
地方から慶應義塾に合格するなんてよほど勉強したに違いないし中退するのも(自分のせいじゃないから)悔しかったろう。
(指導教員にでも何かしら相談できなかったのか?)しかし、その後大手に入社できたのもやはり自分の努力あればこそだし、いわば「這い上がる力」みたいなものはある美紀である。

一見交わるはずのない2人が、ある人物によって結び付けられる。幸一郎である。
実は、美紀と幸一郎は大学時代の同級生で、その後、腐れ縁の関係になっていた。
華子の友達逸子(石橋静河)により、顔をあわせた二人。
東京の街には厳然たる階層が存在していて、美紀のような多くの「地方出身者の養分」を吸い取って東京は成立している。
だが、そんな階層に関係なく、華子には華子の、美紀には美紀の生きづらさがある。
直接的には、女性の生き方を描いた女性映画という捉え方をされるかもしれない。
だが、男は男でまた息苦しさを感じている。
お互いに違う感性の人間を知って、ほんの少し、自らを解放した女性たちの姿が、清々しい。
その決断は、何かで足踏みしている観客の、背中も押してくれるに違いない。

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階層を超えた女性同士のゆる〜い連帯への希望

投稿日:2021/12/13 レビュアー:hinakksk

 一般ピープルがふつうに生活していれば、おそらく気づくことがないだろう東京のヒエラルキー社会を、生活者の視点で巧みに描いている。東京は実際は見えない階級格差で社会的に分断されていて、それが垣間見えるのが、例えば、幼稚舎からのストレートな内部進学のある、この映画にも登場する慶応義塾のような大学で、特に美紀のように地方から進学した人は軽いカルチャーショックを受けるだろう。もちろんはっきりした壁があるわけではなく、誰もが好きなクラブやサークルに入れるし、表面的には交友関係もあるけれど、もの凄くお金がかかり、興味や関心も異なるので、明らかに出自によって棲み分けがされています。映画で、里英が思わず「この子たち貴族」とつぶやくように、うっかり一緒にお茶でもすると、学生なのにお茶1回で5千円以上払う破目になります。

 この映画は、それはある意味当然で仕方がないこと、どの階層に属していても、それなりの悩みを抱えていたり生きづらさがあるのは同じだしと、抵抗せずに受け入れているので、階層間の深刻な葛藤は描かれません。だから、幸一郎を間にした華子や美紀も対立することなく、あっさり現状を受け入れて、ある意味、現実的で賢い選択をします。そして、それぞれが自分の与えられた場で、自分らしい幸せな生き方を模索して、前向きに人生と向き合っていく姿に、肯定的で温かな視線が向けられています。

 階層を超えた女性同士のゆる〜い連帯の可能性を示唆していて、案外こういうやり方のほうが受け入れ易いし、遠回りのようでいて、ゆっくりと社会を変えていくのかもしれないと思わされます。映画は、「一章 東京(とりわけその中心の、とある階層)」、「二章 外部(ある地方都市と、女子の運命)」、「三章 邂逅」、「四章 結婚」、「五章 彷徨」と5部構成になっているけれど、前半に比べて三章以下はとても短く、章立てがあまり有効に機能しているとは思えない。華子と美紀の背景や人物像はとても丁寧に描かれているのに、結婚以降の物語が説明不足になっているのが少し残念。結末部分をやや物足りなく感じてしまう。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

家事手伝いです

投稿日:2021/11/09 レビュアー:裸足のラヴァース 2.0


冒頭 タクシーで走る東京の夜 けっこう上手く撮れてるはずだが
ああ ブルレでないとダメだにゃあ がっくり さてその行き先での
ツィートでは 会食の場面が上流階級を描いて すごい描写と
あったのだけど 特に秀でた演出にはなってないよ なんだかなあ

三島が太宰治の某小説の 貴族についての描写に あり得ないと
ケチ付けしてたのを思い出すのだが 我が邦の貴族様は 何処に
いらっしゃるんだろうか これはまあネタよね 作る側も 演ずる側も
ましてや観客に至ってはキゾクなんて知らねえしい

で このお嬢ちゃんが 意外に行動的で 出逢いに賭けて出るのには
いいぞ ええぞ 頑張れって感じ しかし相手は誇張された馬鹿男
ばっかで30分経っても面白くならないので 主演二人が出会うまで
早送りちゃん そこからは いくらか面白くはなるのだが どうにも
格差社会の戯画化以上に出ず 何とも制度的な演出が続き なにか
突出するものが無いのだ もっと低予算で良質の作品はインディで
幾らでもあるよね このお上品振りにはいささかガッカリ この設定
は もっとコメディ寄りにすべきだったかな

主演の二人と しずかちゃんは良かったのにねえ 映画芸術の
ワースト3に入る事を予想しとこうかな

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対称的な二人の女性を描きだす

投稿日:2022/01/11 レビュアー:飛べない魔女

いいところのお嬢様である華子(門脇麦)は29歳で家事手伝い。
今どき家事手伝いとかいう肩書があるのか!とびっくりした(笑)
お見合いを繰り返すものの、なかなかこれという男性に巡り合えずにいた。
そんなある日、義理の兄から弁護士である幸一郎(高良健吾)を紹介され
一目惚れをする。

一方、地方の普通の家に育ち有名大学に実力で入学したものの
親の経済力で中退せざるを得なかった美紀(水原希子)。
大学時代からキャバ嬢としてアルバイトをしながら何とか東京で生きてきた美紀は
ある日客として来ていた同級生・幸一郎と再会する。

ドロドロの三角関係を描いた話かと思いきや
意外にも爽やかなストーリーだった。
華子の何色にも染まっていないような純真さが
今時の女子にこんな子がいるのか!?と思うが
貴族だから次元が違うのかな?(笑)
逆にそのピュアさが良かったかもしれない。

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独特の空気感を持っていて好感が持てる。 ネタバレ

投稿日:2022/05/10 レビュアー:CCR

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昨年のキネマ旬報の批評家、読者ベストテン、共にいい位置を獲った作品なので相応の期待感はあったが自分の想像以上に上手く出来ている映画で感心した。特に自分は主役の門脇麦という女優を以前から何となく気にはしていた。以前、大河ドラマ「麒麟がくる」で歴史上では存在しない、ドラマとして創作設定された役ながら、かなり出番の多い重要な使われ方をしていて記憶に残っていた所、最近、菅田将暉と組んだドラマ「ミステリと言う勿れ」で解離性同一性障害の隠れた性格の方の悲しい役を非常に印象的に演じて、これで彼女を一目置く様になった。只、今回はあの時とは全く逆の箱入り娘のお嬢さん、華子役で又違う面を見せる。本作が気に入ったのでパンフを購入したら門脇のインタビューが載っていて印象的なコメントを述べる女優さんだったので尚更気に入った。「華子をよくあるステレオタイプの「ザ・お嬢様」というキャラクターにはしたくなかったんです。」この作品の描く、自分では選べない生まれた境遇や家柄や印象で縛られる状況に共明し、彼女自身も俳優の仕事を始めた頃、「おとなしそうだね」とよく云われて、そういう役が多かったそうだ。インタビューの最後に述べる本作についての彼女のコメントは、この作品の本質を言い得ている。「この物語で華子と美紀は、互いに出会うことで自分を縛っていたものから少しずつ解放されていきます。それぞれが自分で自分にかけていた呪縛から解き放たれていくんです。自分を「こんなものかな」と決めつけないで、もっと自分のことを好きになって、好きなように生きていいんだよ・・・そんな風に背中を押してくれる。だからこれは人間賛歌の映画なのだと思います。」本作が女性監督というのも何か納得出来る。見ていて実に細やかな配慮がされている作風を感じるのだ。(華子がキッチンで義兄と喋るシーンで彼女がジャムの瓶に指を突っ込んで舐めるのは現場に入ってから脚本も書いている監督がその場で決めてスタッフに急遽ジャムを買いに行って貰ったそうだ。パーティ会場で石橋静河がテーブルのマカロンタワーからこっそりてっぺんのひとつをひょいと取るところも現場での指示だったそうだ。)パンフにはその監督、岨手由貴子のインタビューも載っていて、そのコメントもこの作品の正に核心を突いている。「ポイントは2人が決して「親友」にならないところです。親友になってしまうといかにもフィクションですが、断絶を断絶のままにしている。そこがリアルだと思います。誰もがみんな友達になる必要はない。でも違いを理解して、相手が困っている時や助けが必要だと感じた時には手を差し伸べて、お茶を出してあげる。それが出来れば十分。」・・・全く同感である。彼女は脚本執筆の段階で「華子役が出来るのは門脇麦しかいない。」と彼女を想定していたそうで、逆に美紀役が決まるまでには時間がかかり、水原希子の名前が上がったときは廻りも意外な候補に結構驚いたそうで水原も廻りに「麦ちゃんと役が逆なんじゃない?」と言われたそうだ。しかし、彼女は「美紀のキャラクターはほとんど私自身。年齢的にも今の自分にぴったりだと思う。」と述べている。(本作のリアルさという点で特にそれを感じたのは一緒にレンタルした同じキネ旬でベストテンに入り、主演の尾野真千子が女優賞を獲った「茜色に焼かれる」を観たせいもある。この作品は序盤から中盤までは生活する事の厳しさ・辛さをもの凄くリアルに描写して非常に良かったのだが終盤にかけてから話を盛り上げたいせいか、作りが徐々にドラマっぽくなってしまって自分には失速を感じた。尾野が力演しているのは本当よく分かるのだが、終盤の彼女がずーっと堪えて気持ちを抑えていたが遂にブチ切れて包丁持って修羅場になる展開や、尾野に絡んで来るヘルスの店長役、永瀬正敏はぶっきらぼうなのだが、実はいい奴で親切で、こういう人間もいるよっていう救いや希望として描いているのだとは思うが、前半が現実の厳しさをあれだけリアルに、残酷に描いたのにこの展開は作者の思いは分かるが余りに現実っぽさに欠けて残念と思ってしまう。もう少し後半の展開を変えてほしかった。)本作で有望な女性監督が西川美和に続いて出てきた事は嬉しい。(河瀬直美なんぞは自分はこの中に含めたくはない。)

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あのこは貴族

ユーザーレビュー

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さりげない決心が違う未来へ続く

投稿日

2021/10/29

レビュアー

くまげらの森

「あのこは貴族」
日本に貴族は存在しない。おちゃめなタイトルだこと。
原作山内マリコは、「アズミハルコは行方不明」「ここは退屈むかえにきて」
が映画化されている人気作家だ。が、作風はわりとポップなんだと思う。
監督脚本は、岨手由貴子さんだ。

榛原(はいばら)家は東京の松濤に家がある。父は医者でいわゆる上流家庭である。
華子(門脇麦)は箱入り娘。その箱入り娘が男に振られたとあって、家族はすぐに見合いの話をする。
「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子は承諾する。
何回かのお見合いを経て、華子が承諾したのは弁護士の青木幸一郎(高良健吾)。
代々、政治家を輩出してきた名門の子息で、将来は幸一郎も代議士になることを義務付けられていた。榛原家よりはるかに上を行く超上流家庭である。2人の結婚が決まる。

一方、富山出身の時岡美紀(水原希子)は、
慶應義塾大学に合格して上京したものの、そこには付属高校から上がってきた内部グループがあり、美紀たち外部生とは違う種類の学生だった。その後、父の失業によって学費に窮して、美紀は大学を中退する。
そして、キャバクラで働いているうちに、コネをつかんで大手企業に入社したのだ。
地方から慶應義塾に合格するなんてよほど勉強したに違いないし中退するのも(自分のせいじゃないから)悔しかったろう。
(指導教員にでも何かしら相談できなかったのか?)しかし、その後大手に入社できたのもやはり自分の努力あればこそだし、いわば「這い上がる力」みたいなものはある美紀である。

一見交わるはずのない2人が、ある人物によって結び付けられる。幸一郎である。
実は、美紀と幸一郎は大学時代の同級生で、その後、腐れ縁の関係になっていた。
華子の友達逸子(石橋静河)により、顔をあわせた二人。
東京の街には厳然たる階層が存在していて、美紀のような多くの「地方出身者の養分」を吸い取って東京は成立している。
だが、そんな階層に関係なく、華子には華子の、美紀には美紀の生きづらさがある。
直接的には、女性の生き方を描いた女性映画という捉え方をされるかもしれない。
だが、男は男でまた息苦しさを感じている。
お互いに違う感性の人間を知って、ほんの少し、自らを解放した女性たちの姿が、清々しい。
その決断は、何かで足踏みしている観客の、背中も押してくれるに違いない。

階層を超えた女性同士のゆる〜い連帯への希望

投稿日

2021/12/13

レビュアー

hinakksk

 一般ピープルがふつうに生活していれば、おそらく気づくことがないだろう東京のヒエラルキー社会を、生活者の視点で巧みに描いている。東京は実際は見えない階級格差で社会的に分断されていて、それが垣間見えるのが、例えば、幼稚舎からのストレートな内部進学のある、この映画にも登場する慶応義塾のような大学で、特に美紀のように地方から進学した人は軽いカルチャーショックを受けるだろう。もちろんはっきりした壁があるわけではなく、誰もが好きなクラブやサークルに入れるし、表面的には交友関係もあるけれど、もの凄くお金がかかり、興味や関心も異なるので、明らかに出自によって棲み分けがされています。映画で、里英が思わず「この子たち貴族」とつぶやくように、うっかり一緒にお茶でもすると、学生なのにお茶1回で5千円以上払う破目になります。

 この映画は、それはある意味当然で仕方がないこと、どの階層に属していても、それなりの悩みを抱えていたり生きづらさがあるのは同じだしと、抵抗せずに受け入れているので、階層間の深刻な葛藤は描かれません。だから、幸一郎を間にした華子や美紀も対立することなく、あっさり現状を受け入れて、ある意味、現実的で賢い選択をします。そして、それぞれが自分の与えられた場で、自分らしい幸せな生き方を模索して、前向きに人生と向き合っていく姿に、肯定的で温かな視線が向けられています。

 階層を超えた女性同士のゆる〜い連帯の可能性を示唆していて、案外こういうやり方のほうが受け入れ易いし、遠回りのようでいて、ゆっくりと社会を変えていくのかもしれないと思わされます。映画は、「一章 東京(とりわけその中心の、とある階層)」、「二章 外部(ある地方都市と、女子の運命)」、「三章 邂逅」、「四章 結婚」、「五章 彷徨」と5部構成になっているけれど、前半に比べて三章以下はとても短く、章立てがあまり有効に機能しているとは思えない。華子と美紀の背景や人物像はとても丁寧に描かれているのに、結婚以降の物語が説明不足になっているのが少し残念。結末部分をやや物足りなく感じてしまう。

家事手伝いです

投稿日

2021/11/09

レビュアー

裸足のラヴァース 2.0


冒頭 タクシーで走る東京の夜 けっこう上手く撮れてるはずだが
ああ ブルレでないとダメだにゃあ がっくり さてその行き先での
ツィートでは 会食の場面が上流階級を描いて すごい描写と
あったのだけど 特に秀でた演出にはなってないよ なんだかなあ

三島が太宰治の某小説の 貴族についての描写に あり得ないと
ケチ付けしてたのを思い出すのだが 我が邦の貴族様は 何処に
いらっしゃるんだろうか これはまあネタよね 作る側も 演ずる側も
ましてや観客に至ってはキゾクなんて知らねえしい

で このお嬢ちゃんが 意外に行動的で 出逢いに賭けて出るのには
いいぞ ええぞ 頑張れって感じ しかし相手は誇張された馬鹿男
ばっかで30分経っても面白くならないので 主演二人が出会うまで
早送りちゃん そこからは いくらか面白くはなるのだが どうにも
格差社会の戯画化以上に出ず 何とも制度的な演出が続き なにか
突出するものが無いのだ もっと低予算で良質の作品はインディで
幾らでもあるよね このお上品振りにはいささかガッカリ この設定
は もっとコメディ寄りにすべきだったかな

主演の二人と しずかちゃんは良かったのにねえ 映画芸術の
ワースト3に入る事を予想しとこうかな

対称的な二人の女性を描きだす

投稿日

2022/01/11

レビュアー

飛べない魔女

いいところのお嬢様である華子(門脇麦)は29歳で家事手伝い。
今どき家事手伝いとかいう肩書があるのか!とびっくりした(笑)
お見合いを繰り返すものの、なかなかこれという男性に巡り合えずにいた。
そんなある日、義理の兄から弁護士である幸一郎(高良健吾)を紹介され
一目惚れをする。

一方、地方の普通の家に育ち有名大学に実力で入学したものの
親の経済力で中退せざるを得なかった美紀(水原希子)。
大学時代からキャバ嬢としてアルバイトをしながら何とか東京で生きてきた美紀は
ある日客として来ていた同級生・幸一郎と再会する。

ドロドロの三角関係を描いた話かと思いきや
意外にも爽やかなストーリーだった。
華子の何色にも染まっていないような純真さが
今時の女子にこんな子がいるのか!?と思うが
貴族だから次元が違うのかな?(笑)
逆にそのピュアさが良かったかもしれない。

独特の空気感を持っていて好感が持てる。

投稿日

2022/05/10

レビュアー

CCR

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昨年のキネマ旬報の批評家、読者ベストテン、共にいい位置を獲った作品なので相応の期待感はあったが自分の想像以上に上手く出来ている映画で感心した。特に自分は主役の門脇麦という女優を以前から何となく気にはしていた。以前、大河ドラマ「麒麟がくる」で歴史上では存在しない、ドラマとして創作設定された役ながら、かなり出番の多い重要な使われ方をしていて記憶に残っていた所、最近、菅田将暉と組んだドラマ「ミステリと言う勿れ」で解離性同一性障害の隠れた性格の方の悲しい役を非常に印象的に演じて、これで彼女を一目置く様になった。只、今回はあの時とは全く逆の箱入り娘のお嬢さん、華子役で又違う面を見せる。本作が気に入ったのでパンフを購入したら門脇のインタビューが載っていて印象的なコメントを述べる女優さんだったので尚更気に入った。「華子をよくあるステレオタイプの「ザ・お嬢様」というキャラクターにはしたくなかったんです。」この作品の描く、自分では選べない生まれた境遇や家柄や印象で縛られる状況に共明し、彼女自身も俳優の仕事を始めた頃、「おとなしそうだね」とよく云われて、そういう役が多かったそうだ。インタビューの最後に述べる本作についての彼女のコメントは、この作品の本質を言い得ている。「この物語で華子と美紀は、互いに出会うことで自分を縛っていたものから少しずつ解放されていきます。それぞれが自分で自分にかけていた呪縛から解き放たれていくんです。自分を「こんなものかな」と決めつけないで、もっと自分のことを好きになって、好きなように生きていいんだよ・・・そんな風に背中を押してくれる。だからこれは人間賛歌の映画なのだと思います。」本作が女性監督というのも何か納得出来る。見ていて実に細やかな配慮がされている作風を感じるのだ。(華子がキッチンで義兄と喋るシーンで彼女がジャムの瓶に指を突っ込んで舐めるのは現場に入ってから脚本も書いている監督がその場で決めてスタッフに急遽ジャムを買いに行って貰ったそうだ。パーティ会場で石橋静河がテーブルのマカロンタワーからこっそりてっぺんのひとつをひょいと取るところも現場での指示だったそうだ。)パンフにはその監督、岨手由貴子のインタビューも載っていて、そのコメントもこの作品の正に核心を突いている。「ポイントは2人が決して「親友」にならないところです。親友になってしまうといかにもフィクションですが、断絶を断絶のままにしている。そこがリアルだと思います。誰もがみんな友達になる必要はない。でも違いを理解して、相手が困っている時や助けが必要だと感じた時には手を差し伸べて、お茶を出してあげる。それが出来れば十分。」・・・全く同感である。彼女は脚本執筆の段階で「華子役が出来るのは門脇麦しかいない。」と彼女を想定していたそうで、逆に美紀役が決まるまでには時間がかかり、水原希子の名前が上がったときは廻りも意外な候補に結構驚いたそうで水原も廻りに「麦ちゃんと役が逆なんじゃない?」と言われたそうだ。しかし、彼女は「美紀のキャラクターはほとんど私自身。年齢的にも今の自分にぴったりだと思う。」と述べている。(本作のリアルさという点で特にそれを感じたのは一緒にレンタルした同じキネ旬でベストテンに入り、主演の尾野真千子が女優賞を獲った「茜色に焼かれる」を観たせいもある。この作品は序盤から中盤までは生活する事の厳しさ・辛さをもの凄くリアルに描写して非常に良かったのだが終盤にかけてから話を盛り上げたいせいか、作りが徐々にドラマっぽくなってしまって自分には失速を感じた。尾野が力演しているのは本当よく分かるのだが、終盤の彼女がずーっと堪えて気持ちを抑えていたが遂にブチ切れて包丁持って修羅場になる展開や、尾野に絡んで来るヘルスの店長役、永瀬正敏はぶっきらぼうなのだが、実はいい奴で親切で、こういう人間もいるよっていう救いや希望として描いているのだとは思うが、前半が現実の厳しさをあれだけリアルに、残酷に描いたのにこの展開は作者の思いは分かるが余りに現実っぽさに欠けて残念と思ってしまう。もう少し後半の展開を変えてほしかった。)本作で有望な女性監督が西川美和に続いて出てきた事は嬉しい。(河瀬直美なんぞは自分はこの中に含めたくはない。)

1〜 5件 / 全8件