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HOKUSAI

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HOKUSAI / 柳楽優弥
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「HOKUSAI」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

生涯現役を貫き、その飽くなき探求心と向上心で、90歳で亡くなるまで画業を極めるべくもがき続けた日本が世界に誇る天才絵師、葛飾北斎の謎に包まれた人生を、主演に柳楽優弥と田中泯を迎え、「余命」の河原れんのオリジナル脚本で映画化。共演は玉木宏、瀧本美織、永山瑛太、阿部寛。監督は「探偵はBARにいる」「相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」の橋本一。浮世絵の版元、蔦屋重三郎にその腕を見込まれた若き北斎だったが、なかなか認めてもらえるような絵が描けない。歌麿や写楽といったライバルたちに先を越され、苦悩を深める北斎は、本当に描きたいものを見つけるべく放浪の旅へと出るのだったが…。 JAN:4907953220256

「HOKUSAI」 の作品情報

作品情報

製作年: 2020年
製作国: 日本

「HOKUSAI」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

関連作品

関連作品

スレイブメン

マザーレイク

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

きょうは会社休みます。

ユーザーレビュー:7件

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1〜 5件 / 全7件

葛飾北斎ただ一人にスポットライトを、当てるべきだった!

投稿日:2021/10/21 レビュアー:アーモンド

2021年。監督:橋本一。企画・脚本:河原れん。
凡庸な作品です。
少しも面白くない。
調整型の監督と器用貧乏で同じく調整型の企画・脚本家。
役者は豪華スターの揃い踏み。
主役は北斎の青年期を柳楽優弥。老年期を田中泯。
他に画商の阿部寛。
喜多川歌麿の玉木宏。
戯作家・柳亭種彦の永山瑛太。
この主要キャスト5人に万遍なく華を持たせた結果、
葛飾北斎が霞んで見える。
ともかく脚本が面白くない。
企画・脚本家の河原れん。女優としても出演している。
河原の夫はエグゼクティブプロデューサーを務める細野義朗(スターダストプロの社長)
河原は20回も脚本を書き直したと言うが、確固とした原作本なら、そんなに書き直す
必要があるか?

阿部寛も玉木宏も永山瑛太も入魂の演技です。
永山瑛太は儲け役で、ラストで田中泯を喰ったかも知れない。
要するに柳楽優弥と田中泯だけを光らせる筈が、共演者が目立ってしまう・・・
そんな失敗をしました。
業界人のスタッフばかりではない、職人が丹精込めて作り上げた葛飾北斎を見たかった。
90歳まで3万点の絵を描き、ゴッホが画家仲間宛の手紙で賞賛したり、
ドビュッシーの交響詩「海」作曲のインスピレーションを与えた北斎。
冨国三十六景波しぶき。赤富士のインパクト。
観終えてその絵が心に残ってていれば、それで良かった。

葛飾北斎の映画で、世界に撃って出ようという野心は、日本映画界にないのか?
と、問いたい。

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

生ある限り絵を探求した「画狂人生」

投稿日:2021/11/11 レビュアー:くまげらの森

(2020年製作・ 橋本一監督)
「葛飾北斎」というネームバリューも字面も良い名がありながら、なぜ
『HOKUSAI』というタイトルにしたのか?
今や、「世界で最も重要な人物100人」に選ばれ、モネやマネに多大な影響を与えたと評価される北斎、
世界を意識したタイトルなのか?
だが、『神奈川沖浪裏』の絵や『赤富士』は知っていても、その人生は案外知らないのではないか。
(まぁ、謎に満ちた生涯とか言われても、資料も残ってないことですし、フィクションを含んで橋本監督、河原れん氏のシナリオは楽しみではある)
映画は、北斎の苦渋に満ちた若き日、70歳になってブレイクしてなお、絵の魂を求め
「あと5年あれば本当の絵師になれた・・!」と言いつつ、90歳で亡くなった天才絵師の「画狂人生」を描く。

さぁ、時代は江戸。町人文化が花開いた時代でありながら寛政の改革により、質素倹約や武芸が奨励され、華美を戒める幕府の厳しい弾圧が出版界を制限していた。
疫病が流行り、閉塞感が押し寄せる江戸の街。

ここに蔦屋重三郎(阿部寛)という版元があり、浮世絵や相撲絵の最先端コンテンツの発信地として機能、プロデューサーとして歌麿や写楽を世に送り出した。吉原をサロンとした豪勢なものであった。
なんと!のちの滝沢馬琴(辻本祐樹)までござらっしゃる!

(ちなみに、われらがツタヤ書店の創業者、増田社長の祖父の事業が「蔦屋」という屋号であったことに加え、「蔦屋重三郎にあやかりたい」という願いがあっての「ツタヤ」だそうです。)
豆知識ね。あやかりたいだけで血縁はないのよ、クス・・

そんな重三郎にみいだされつつも、「絵に心がない」などと言われ、懊悩する貧乏絵師の
勝川春朗(柳楽優弥)後の北斎。
喜多川歌麿や東洲斎写楽の台頭に焦りつつ、絶望して海に入ったところで、生涯テーマとなる「波」に出会った!柳楽の波に向かっていく姿、砂をかきむしる手、
絶望してその手に掴んだものこそ「本当に描きたいもの」だったに違いない。
当代随一の人気絵師となってゆく北斎。

そして、画面は後年の葛飾北斎(田中泯)となる。
これがまたすごい!!強風の中で筆をとるシーンも、プルシアンブルーの絵の具との出会いもすごいが、なんと70歳で脳卒中にかかるも自力で克服し、手が震え、足がよろめくも、
(現在の東京〜長野)をその足で往復しちゃったりするのだ!
「今だから見えるものがあるはずだ」苦難の底で探し当てたものを、後世の我々は芸術作品として感動を継承してゆく。
映画は芸術家の苦悩とその価値を描いていて、そこに面白さと感動がありました。
田中泯の狂気の演技が素晴らしいですね。

『神奈川沖浪裏』が日本の2024年新紙幣デザインに採用されるなど、北斎が知ったら
そんな事には目もくれず、新しい画材を求めてさらに一歩を踏み出してゆくに違いない。

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

観てるのが苦痛だった

投稿日:2021/11/24 レビュアー:勇光

画家の生涯を語るというよりも当時の幕府の圧政を告発するような感じの話だった。
で、演出がとにかくカッタルかった。
思わせぶりで長くてスローなカットが多く、なにかあるのかと思って観ていると何もない。
で、終始そればっかり。
柳楽優弥っていう役者の顔もわたしは好きになれない。目つきがねっとりしていて、スケベそうで、なにやら執念深そうだが、イケスカナイ顔である。北斎の画風とはまるで合わない。こんな顔の役者をよく主役につかったもんだと思った。
橋本一って監督の映画はこれが初めてだったのだが、二度と観ないだろう。

ちなみに、北斎が勝川派を波紋されて独立したのは34歳である。柳楽優弥は若すぎる。鏡磨師、貸本屋の丁稚、木版彫刻師の従弟などをして独学で画家を目指し、勝川春章の門下に入ったのは16歳で、兄弟子のパワハラでまいったそうだから、34歳で独立したときにはそれなりの面構えになっていたはず。なのに、柳楽には困苦して独立したっていうような風格はまるでない。ただナマイキなだけ。

それから、北斎はとにかくしょっしゅう引っ越ししていたらしい。生涯に93回引っ越したという話がある。ひどいときは1日に3回も引っ越したそう。この映画ではこの重用なポイントをまるで描いていない。
当時の江戸は火事が多く、引っ越しばかりしていたのに一度も火事に遭わなかったというのが北斎の自慢で、火事よけの御札みたいなものを売ったりもしていたらしいが、75歳で火事に遭い、全財産を失ったときには徳利を割って、その破片をパレットにして絵を描いたというような逸話もあるようだ。が、映画にはそういうシーンはなかった。

また、北斎は2度結婚して2男4女を設けたそうで、画業のアシスタントを務めていたお栄(葛飾応為)は三女であった。で、このお栄は豪傑だったそうで、北斎とおなじく掃除ということを一切しなかったらしい。
北斎は2度も中風で倒れており、柚子の薬で治ったとなっているが、そんなもので手の震えが完治したというのは信じられない。富嶽三十六景は北斎がレイアウトを描いて、お栄が清書したものがあったのかもしれない。のだが、映画に登場するお栄は絵を描いていない。

とにかく、つまらなくて退屈でまいった。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

波乱万丈な人生は描ききれていない

投稿日:2021/11/23 レビュアー:飛べない魔女

第2章まではけっこう面白かったのに
第3章でいきなり年をとって中抜け感が半端ない。
その間に波乱万丈ないろいろがあったはずのそこも見たかった。
一気に時を進めたことで繋ぎに違和感をおぼえてしまった。

若き北斎を演じる柳楽優弥。
老いた北斎を演じる田中泯。
それぞれの迫真の演技は良かった。
北斎を見いだした蔦屋重三郎を演じる阿部寛も味があって良かった。
瑛太演じる武士でありながらご法度の読み物作家となった種彦の
信念を曲げない姿も立派だった。
役者陣の演技は見事だったけれど、
娯楽は幕府を揺るがすとか思っていた馬鹿な時代に、
弾圧を受けながらも、自分の描きたいものを描いていった芸術家たちの生きざまは
上っ面を舐めた程度であったのが残念。

因みに、蔦屋重三郎という今でいう出版社のお方は
TSUTAYAさんの名の由来になったのだそうだ。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

ロックンローラー

投稿日:2021/11/13 レビュアー:ビンス

ダリが好きです。
ゴッホが好きです。
横尾忠則が好きです。
そして葛飾北斎が好きです。
特に最近は
北斎を含めた浮世絵、日本画にハマっており
その美しさ
その凄まじさに心打たれていたところに
この作品の登場です。
葛飾北斎の物語。
88歳で生涯を閉じるまで
道を究めんと進んだ男
「天が私の命をあと5年保ったなら
本当の絵描きになることができるだろう」と言った男
北斎の到達したかった「絵描き」の境地とは?
彼の人生がとても気になりました。
ストーリーを追ってみると
これまで何も知らずに
北斎の作品だけからの情報で思い描いていた
彼のイメージと
実際の人物像は全く違うんだなということを思い知ります。
どちらかと言えば「静」のイメージだった北斎が
「動」でした。
ロックでした。
北斎はロックンローラーでした。
シビれるほどに。
「絵」にすべてを捧げていました。
なんだか益々
彼の作品を堪能したい気持ちが強くなりました。
物語は
葛飾北斎という人物と
その人生をある程度知ってる人向きに作られています。
卒中したことなど全く知らなかったので
そこからの復活には
違和感しかありませんでしたが、
実際に復活し
その後に「富嶽三十六景」を描くんですから
驚嘆しかありません。
北斎は「完成」しませんでした。
諦めることも止めることもなく
その生涯の限りで
未完成に殉じたんだと思います。
完全未完成のロックンローラー
カッコよすぎるじゃないですか。

ただ
キャスティングが良くなかったと思います。
柳楽くんから25年後に田中泯さんは
無理がありすぎると思う。
それを成立させるなら
種彦はもっと老けてないと
もっと年齢の高い俳優にしないと
瑛大では若すぎて
二人の年齢の幅と見た目が合わない。
そんなことが気にかかって
ストーリーに集中できなくなります。


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HOKUSAI

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葛飾北斎ただ一人にスポットライトを、当てるべきだった!

投稿日

2021/10/21

レビュアー

アーモンド

2021年。監督:橋本一。企画・脚本:河原れん。
凡庸な作品です。
少しも面白くない。
調整型の監督と器用貧乏で同じく調整型の企画・脚本家。
役者は豪華スターの揃い踏み。
主役は北斎の青年期を柳楽優弥。老年期を田中泯。
他に画商の阿部寛。
喜多川歌麿の玉木宏。
戯作家・柳亭種彦の永山瑛太。
この主要キャスト5人に万遍なく華を持たせた結果、
葛飾北斎が霞んで見える。
ともかく脚本が面白くない。
企画・脚本家の河原れん。女優としても出演している。
河原の夫はエグゼクティブプロデューサーを務める細野義朗(スターダストプロの社長)
河原は20回も脚本を書き直したと言うが、確固とした原作本なら、そんなに書き直す
必要があるか?

阿部寛も玉木宏も永山瑛太も入魂の演技です。
永山瑛太は儲け役で、ラストで田中泯を喰ったかも知れない。
要するに柳楽優弥と田中泯だけを光らせる筈が、共演者が目立ってしまう・・・
そんな失敗をしました。
業界人のスタッフばかりではない、職人が丹精込めて作り上げた葛飾北斎を見たかった。
90歳まで3万点の絵を描き、ゴッホが画家仲間宛の手紙で賞賛したり、
ドビュッシーの交響詩「海」作曲のインスピレーションを与えた北斎。
冨国三十六景波しぶき。赤富士のインパクト。
観終えてその絵が心に残ってていれば、それで良かった。

葛飾北斎の映画で、世界に撃って出ようという野心は、日本映画界にないのか?
と、問いたい。

生ある限り絵を探求した「画狂人生」

投稿日

2021/11/11

レビュアー

くまげらの森

(2020年製作・ 橋本一監督)
「葛飾北斎」というネームバリューも字面も良い名がありながら、なぜ
『HOKUSAI』というタイトルにしたのか?
今や、「世界で最も重要な人物100人」に選ばれ、モネやマネに多大な影響を与えたと評価される北斎、
世界を意識したタイトルなのか?
だが、『神奈川沖浪裏』の絵や『赤富士』は知っていても、その人生は案外知らないのではないか。
(まぁ、謎に満ちた生涯とか言われても、資料も残ってないことですし、フィクションを含んで橋本監督、河原れん氏のシナリオは楽しみではある)
映画は、北斎の苦渋に満ちた若き日、70歳になってブレイクしてなお、絵の魂を求め
「あと5年あれば本当の絵師になれた・・!」と言いつつ、90歳で亡くなった天才絵師の「画狂人生」を描く。

さぁ、時代は江戸。町人文化が花開いた時代でありながら寛政の改革により、質素倹約や武芸が奨励され、華美を戒める幕府の厳しい弾圧が出版界を制限していた。
疫病が流行り、閉塞感が押し寄せる江戸の街。

ここに蔦屋重三郎(阿部寛)という版元があり、浮世絵や相撲絵の最先端コンテンツの発信地として機能、プロデューサーとして歌麿や写楽を世に送り出した。吉原をサロンとした豪勢なものであった。
なんと!のちの滝沢馬琴(辻本祐樹)までござらっしゃる!

(ちなみに、われらがツタヤ書店の創業者、増田社長の祖父の事業が「蔦屋」という屋号であったことに加え、「蔦屋重三郎にあやかりたい」という願いがあっての「ツタヤ」だそうです。)
豆知識ね。あやかりたいだけで血縁はないのよ、クス・・

そんな重三郎にみいだされつつも、「絵に心がない」などと言われ、懊悩する貧乏絵師の
勝川春朗(柳楽優弥)後の北斎。
喜多川歌麿や東洲斎写楽の台頭に焦りつつ、絶望して海に入ったところで、生涯テーマとなる「波」に出会った!柳楽の波に向かっていく姿、砂をかきむしる手、
絶望してその手に掴んだものこそ「本当に描きたいもの」だったに違いない。
当代随一の人気絵師となってゆく北斎。

そして、画面は後年の葛飾北斎(田中泯)となる。
これがまたすごい!!強風の中で筆をとるシーンも、プルシアンブルーの絵の具との出会いもすごいが、なんと70歳で脳卒中にかかるも自力で克服し、手が震え、足がよろめくも、
(現在の東京〜長野)をその足で往復しちゃったりするのだ!
「今だから見えるものがあるはずだ」苦難の底で探し当てたものを、後世の我々は芸術作品として感動を継承してゆく。
映画は芸術家の苦悩とその価値を描いていて、そこに面白さと感動がありました。
田中泯の狂気の演技が素晴らしいですね。

『神奈川沖浪裏』が日本の2024年新紙幣デザインに採用されるなど、北斎が知ったら
そんな事には目もくれず、新しい画材を求めてさらに一歩を踏み出してゆくに違いない。

観てるのが苦痛だった

投稿日

2021/11/24

レビュアー

勇光

画家の生涯を語るというよりも当時の幕府の圧政を告発するような感じの話だった。
で、演出がとにかくカッタルかった。
思わせぶりで長くてスローなカットが多く、なにかあるのかと思って観ていると何もない。
で、終始そればっかり。
柳楽優弥っていう役者の顔もわたしは好きになれない。目つきがねっとりしていて、スケベそうで、なにやら執念深そうだが、イケスカナイ顔である。北斎の画風とはまるで合わない。こんな顔の役者をよく主役につかったもんだと思った。
橋本一って監督の映画はこれが初めてだったのだが、二度と観ないだろう。

ちなみに、北斎が勝川派を波紋されて独立したのは34歳である。柳楽優弥は若すぎる。鏡磨師、貸本屋の丁稚、木版彫刻師の従弟などをして独学で画家を目指し、勝川春章の門下に入ったのは16歳で、兄弟子のパワハラでまいったそうだから、34歳で独立したときにはそれなりの面構えになっていたはず。なのに、柳楽には困苦して独立したっていうような風格はまるでない。ただナマイキなだけ。

それから、北斎はとにかくしょっしゅう引っ越ししていたらしい。生涯に93回引っ越したという話がある。ひどいときは1日に3回も引っ越したそう。この映画ではこの重用なポイントをまるで描いていない。
当時の江戸は火事が多く、引っ越しばかりしていたのに一度も火事に遭わなかったというのが北斎の自慢で、火事よけの御札みたいなものを売ったりもしていたらしいが、75歳で火事に遭い、全財産を失ったときには徳利を割って、その破片をパレットにして絵を描いたというような逸話もあるようだ。が、映画にはそういうシーンはなかった。

また、北斎は2度結婚して2男4女を設けたそうで、画業のアシスタントを務めていたお栄(葛飾応為)は三女であった。で、このお栄は豪傑だったそうで、北斎とおなじく掃除ということを一切しなかったらしい。
北斎は2度も中風で倒れており、柚子の薬で治ったとなっているが、そんなもので手の震えが完治したというのは信じられない。富嶽三十六景は北斎がレイアウトを描いて、お栄が清書したものがあったのかもしれない。のだが、映画に登場するお栄は絵を描いていない。

とにかく、つまらなくて退屈でまいった。

波乱万丈な人生は描ききれていない

投稿日

2021/11/23

レビュアー

飛べない魔女

第2章まではけっこう面白かったのに
第3章でいきなり年をとって中抜け感が半端ない。
その間に波乱万丈ないろいろがあったはずのそこも見たかった。
一気に時を進めたことで繋ぎに違和感をおぼえてしまった。

若き北斎を演じる柳楽優弥。
老いた北斎を演じる田中泯。
それぞれの迫真の演技は良かった。
北斎を見いだした蔦屋重三郎を演じる阿部寛も味があって良かった。
瑛太演じる武士でありながらご法度の読み物作家となった種彦の
信念を曲げない姿も立派だった。
役者陣の演技は見事だったけれど、
娯楽は幕府を揺るがすとか思っていた馬鹿な時代に、
弾圧を受けながらも、自分の描きたいものを描いていった芸術家たちの生きざまは
上っ面を舐めた程度であったのが残念。

因みに、蔦屋重三郎という今でいう出版社のお方は
TSUTAYAさんの名の由来になったのだそうだ。

ロックンローラー

投稿日

2021/11/13

レビュアー

ビンス

ダリが好きです。
ゴッホが好きです。
横尾忠則が好きです。
そして葛飾北斎が好きです。
特に最近は
北斎を含めた浮世絵、日本画にハマっており
その美しさ
その凄まじさに心打たれていたところに
この作品の登場です。
葛飾北斎の物語。
88歳で生涯を閉じるまで
道を究めんと進んだ男
「天が私の命をあと5年保ったなら
本当の絵描きになることができるだろう」と言った男
北斎の到達したかった「絵描き」の境地とは?
彼の人生がとても気になりました。
ストーリーを追ってみると
これまで何も知らずに
北斎の作品だけからの情報で思い描いていた
彼のイメージと
実際の人物像は全く違うんだなということを思い知ります。
どちらかと言えば「静」のイメージだった北斎が
「動」でした。
ロックでした。
北斎はロックンローラーでした。
シビれるほどに。
「絵」にすべてを捧げていました。
なんだか益々
彼の作品を堪能したい気持ちが強くなりました。
物語は
葛飾北斎という人物と
その人生をある程度知ってる人向きに作られています。
卒中したことなど全く知らなかったので
そこからの復活には
違和感しかありませんでしたが、
実際に復活し
その後に「富嶽三十六景」を描くんですから
驚嘆しかありません。
北斎は「完成」しませんでした。
諦めることも止めることもなく
その生涯の限りで
未完成に殉じたんだと思います。
完全未完成のロックンローラー
カッコよすぎるじゃないですか。

ただ
キャスティングが良くなかったと思います。
柳楽くんから25年後に田中泯さんは
無理がありすぎると思う。
それを成立させるなら
種彦はもっと老けてないと
もっと年齢の高い俳優にしないと
瑛大では若すぎて
二人の年齢の幅と見た目が合わない。
そんなことが気にかかって
ストーリーに集中できなくなります。


1〜 5件 / 全7件