羊飼いと風船の画像・ジャケット写真

羊飼いと風船 / ソナム・ワンモ
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「羊飼いと風船」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「轢き殺された羊」のペマ・ツェテン監督がチベットの大草原で伝統的な暮らしを続けてきた家族を主人公に贈るヒューマン・ドラマ。押し寄せる近代化の波や中国の一人っ子政策の影響が家族の中に少しずつ軋轢を生んでいく姿を、雄大な自然をバックに力強い筆致で描き出していく。出演は「轢き殺された羊」でも共演しているソナム・ワンモとジンバ。チベットの大草原に暮らす三世代の家族。牧畜で生計を立てる若い夫婦は3人の息子たちを抱え、経済的に苦しい日々を送っていた。そんな中、母親の妊娠が発覚する。喜ぶ周囲とは対照的に、母親は出産への躊躇いを募らせていくのだったが…。 JAN:4562227885472

「羊飼いと風船」 の作品情報

作品情報

製作年:

2019年

製作国:

中国

原題:

気球/BALLOON

「羊飼いと風船」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

ユーザーレビュー:5件

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1〜 5件 / 全5件

コンドーフを膨らませた風船が、泣き笑いを誘います。

投稿日:2021/09/03 レビュアー:アーモンド

2019年(中国)監督:ペマ・ツェテン。
広がる大草原に遊ぶ羊たち。
見上げる空は、遮るものひとつ無く限りなく広い。
空気も大気汚染されずに透明で芳しい筈です。

1980年代。モンゴル。
そんな美しい自然に生きるモンゴルの人々の日常、そして三世代家族のお母さんの悩みに
映画は寄り添います。
80年代のモンゴルは中国政府の進める一人っ子政策に従っています。
ときたま配られる10個ほどのコンドーム。
種付け羊みたいに絶倫のお父さんにはとても足りません。
冒頭の子供たちが膨らませて遊ぶ風船は、お母さんが枕の下に隠したなけなしの二個のコンドームでした。

政府は子供を産むな・・・というけれど、家にはもう三人の息子がいるのです。
そこへきて、お母さんには妊娠の兆候が!!

そして更におじいちゃんが亡くなりました。
モンゴルの仏教は輪廻転生を信じています。
おじいちゃんがお母さんのお腹の赤ちゃんの転生だと信じるお父さん!!

女はいつの時代にも、妊娠・出産に心を砕きます。
生死に関わったり、人生さえ変えてしまいます。

ハッキリとは描かれませんが、お母さんの妹が仏門に入り尼さんになったのにも、
関わっているようです。

モンゴルの自然が美しい。
カメラが詩情溢れて素晴らしいです。
家の窓ガラスに映る山並み、
水面に映るお母さんの表情、
窓ガラスを叩く雨粒、
全てが絵です。

自然あふれるモンゴルの人々の暮らし。
豊かな自然でもきっと寒さは厳しく、子育ては大変なのでしょう。
(お母さんの出した答えは、どうだったのでしょうね!)

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青い空に赤い風船は希望を乗せて舞い上がる

投稿日:2021/08/31 レビュアー:飛べない魔女

映像がとても綺麗。
どこまでも広がる大地、水に映る人や空が美しい。
チベットの大草原で羊飼いとして暮らす一家。
おじいちゃん、お父さん、お母さん、3人の子供(男子)、そして時々お母さんの妹。
一家は敬虔なる仏教徒で、お母さんの妹は尼になった。
(理由ははっきり描かれていないがとても深い心の傷があるみたい)

その暮らしは決して裕福ではないけれど
不幸そうにも見えない。
子供たちはのびのび育っているし
お父さんは種羊のように精力旺盛だけど、その分よく働く。
おじいちゃんも年よりだけど良く働く。
お母さんは美人で家族のために朝から晩までよく動く。

中国政府の一人っ子政策がここにもやってきた。
無料で配布されるコンドーム。(お父さんにはとても足りない(;^_^A)
輪廻転生を信じている一家は、新しく宿った子供を
お爺ちゃんの生まれ変わりであることを信じて疑わない。
産んだら罰金が課せられることもあり
お母さんは産むことを躊躇する。

古くて伝統的なものを重んじるのか
近代的な考え方に適応していくべきなのか
揺れ動く一家の気持ちを自然体で描いていく。
チベット語は言葉に抑揚がないので、ややもすると睡魔に襲われそうになったが
美しい風景と牧歌的な暮らしぶりが興味深く
最後まで引き込まれた。

羊を量産したい羊飼いと
子供を生まれることを抑制する社会の対比が
風船という比喩で描かれていていたのが面白い。

子供が念願の本物の風船を手に入れたのに
空に舞っていく赤い風船。
どこまでも、どこまでも、高く高く飛んでいく。
その風船を見上げる人たちの顔は明るい。
赤い風船は彼らの希望を乗せて飛んでいくのだ。

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無くなる前に

投稿日:2022/01/02 レビュアー:icy

チベット仏教とチベタンの文化への興味は美術からだった。台北の故宮でたまたまやっていたチベット仏教美術の特別展示で見て、その迫力に気圧された。その後登山を趣味に加えたこともあり、高地文明への興味は更に募る。しかし、以後訪れることができているのは雲南省の香格里拉とインドのダラムシャーラーだけであり、中国政府公認ガイドを付けないと旅行できないラサをはじめとしてその中心を見ることはできていない(ダラムシャーラーはある意味では中心だが)。青海とか四川の奥地に入ってみたいし、そのままチベット越えでインドに入りたいと思うが、今の政情ではたとえお金と時間に余裕があってもリスクが大きい。要するに、チベット文化の息づく地は旅行者である私にとってあこがれの一つなのだが、恐らくはラパヌイはもちろんロライマ山に登るよりアクセスしにくいという悩みの地である。
で、時々映画に逃避する。いつも思うことは同じで、無くなる前に見たいし聞きたいし嗅ぎたいし味わいたい世界だし、その世界の住人と話してみたい。その経験は絶対にバウンダリーを押し広げることになるのが分かっているのだが、残念ながら映画ではそれは叶わない。今回も、結局は現代の先進国文明に毒された視点から経済成長の歪みや性差、宗教と科学の意味などを大脳新皮質が勝手に想うだけで、五感の何にも刺激を感じない。何のスパークもない。実際に行くと何が違うかというと、良きにつけ悪しきにつけ、相手も巻き込んでスパークする点だろう。火を起こすにはスパークが必要なのだ。
社会的忖度に汚染され、自ら汚物とならない限りはその耐え難い腐臭に殺されるだけの東京にいてこの映画を見る意味は、無くなる前に何としてもスパークさせに行かなくてはならないという決意を新たにさせることだけだろう。

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男は勝手 女は大変

投稿日:2021/08/08 レビュアー:daichan

じいちゃん、30代の夫婦、3人の男の子
中国のチベット地方 羊飼いの家族
村の診療所はコンドームを配っているけど
父は「種羊」なみに絶倫なのでとても足りないし
貧しい農村に一人っ子政策なんてなじまない

家族はみな、仏教の輪廻・転生を信じている
死んだじいちゃん、ばあちゃんが
赤ん坊となって生まれてくると信じているのだ
これ以上産むなという国家のプレッシャー
頼むから産んでくれという家族のプレッシャー

女手ひとつで男5人を支えながら
羊うん百匹を世話しながら
新たな妊娠がわかった母・ドルカル・・・
男は勝手だなー 女は大変だなー
と、幻想的で美しい映像にうっとりしながら思いました

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神秘の地、チベットの大草原の物語

投稿日:2021/08/03 レビュアー:ラストシアター

神秘的なチベットの大草原が舞台

牧畜をしながら暮らす三世代の家族
素朴で穏やかな暮らしを送っていたが、中国共産党の一人っ子政策やチベット仏教と変わりゆく社会の狭間に立たされる

大草原の厳しい土地で生きる人間のたくましさを詩的で圧倒的な映像美で描いた感動作品

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羊飼いと風船

ユーザーレビュー

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コンドーフを膨らませた風船が、泣き笑いを誘います。

投稿日

2021/09/03

レビュアー

アーモンド

2019年(中国)監督:ペマ・ツェテン。
広がる大草原に遊ぶ羊たち。
見上げる空は、遮るものひとつ無く限りなく広い。
空気も大気汚染されずに透明で芳しい筈です。

1980年代。モンゴル。
そんな美しい自然に生きるモンゴルの人々の日常、そして三世代家族のお母さんの悩みに
映画は寄り添います。
80年代のモンゴルは中国政府の進める一人っ子政策に従っています。
ときたま配られる10個ほどのコンドーム。
種付け羊みたいに絶倫のお父さんにはとても足りません。
冒頭の子供たちが膨らませて遊ぶ風船は、お母さんが枕の下に隠したなけなしの二個のコンドームでした。

政府は子供を産むな・・・というけれど、家にはもう三人の息子がいるのです。
そこへきて、お母さんには妊娠の兆候が!!

そして更におじいちゃんが亡くなりました。
モンゴルの仏教は輪廻転生を信じています。
おじいちゃんがお母さんのお腹の赤ちゃんの転生だと信じるお父さん!!

女はいつの時代にも、妊娠・出産に心を砕きます。
生死に関わったり、人生さえ変えてしまいます。

ハッキリとは描かれませんが、お母さんの妹が仏門に入り尼さんになったのにも、
関わっているようです。

モンゴルの自然が美しい。
カメラが詩情溢れて素晴らしいです。
家の窓ガラスに映る山並み、
水面に映るお母さんの表情、
窓ガラスを叩く雨粒、
全てが絵です。

自然あふれるモンゴルの人々の暮らし。
豊かな自然でもきっと寒さは厳しく、子育ては大変なのでしょう。
(お母さんの出した答えは、どうだったのでしょうね!)

青い空に赤い風船は希望を乗せて舞い上がる

投稿日

2021/08/31

レビュアー

飛べない魔女

映像がとても綺麗。
どこまでも広がる大地、水に映る人や空が美しい。
チベットの大草原で羊飼いとして暮らす一家。
おじいちゃん、お父さん、お母さん、3人の子供(男子)、そして時々お母さんの妹。
一家は敬虔なる仏教徒で、お母さんの妹は尼になった。
(理由ははっきり描かれていないがとても深い心の傷があるみたい)

その暮らしは決して裕福ではないけれど
不幸そうにも見えない。
子供たちはのびのび育っているし
お父さんは種羊のように精力旺盛だけど、その分よく働く。
おじいちゃんも年よりだけど良く働く。
お母さんは美人で家族のために朝から晩までよく動く。

中国政府の一人っ子政策がここにもやってきた。
無料で配布されるコンドーム。(お父さんにはとても足りない(;^_^A)
輪廻転生を信じている一家は、新しく宿った子供を
お爺ちゃんの生まれ変わりであることを信じて疑わない。
産んだら罰金が課せられることもあり
お母さんは産むことを躊躇する。

古くて伝統的なものを重んじるのか
近代的な考え方に適応していくべきなのか
揺れ動く一家の気持ちを自然体で描いていく。
チベット語は言葉に抑揚がないので、ややもすると睡魔に襲われそうになったが
美しい風景と牧歌的な暮らしぶりが興味深く
最後まで引き込まれた。

羊を量産したい羊飼いと
子供を生まれることを抑制する社会の対比が
風船という比喩で描かれていていたのが面白い。

子供が念願の本物の風船を手に入れたのに
空に舞っていく赤い風船。
どこまでも、どこまでも、高く高く飛んでいく。
その風船を見上げる人たちの顔は明るい。
赤い風船は彼らの希望を乗せて飛んでいくのだ。

無くなる前に

投稿日

2022/01/02

レビュアー

icy

チベット仏教とチベタンの文化への興味は美術からだった。台北の故宮でたまたまやっていたチベット仏教美術の特別展示で見て、その迫力に気圧された。その後登山を趣味に加えたこともあり、高地文明への興味は更に募る。しかし、以後訪れることができているのは雲南省の香格里拉とインドのダラムシャーラーだけであり、中国政府公認ガイドを付けないと旅行できないラサをはじめとしてその中心を見ることはできていない(ダラムシャーラーはある意味では中心だが)。青海とか四川の奥地に入ってみたいし、そのままチベット越えでインドに入りたいと思うが、今の政情ではたとえお金と時間に余裕があってもリスクが大きい。要するに、チベット文化の息づく地は旅行者である私にとってあこがれの一つなのだが、恐らくはラパヌイはもちろんロライマ山に登るよりアクセスしにくいという悩みの地である。
で、時々映画に逃避する。いつも思うことは同じで、無くなる前に見たいし聞きたいし嗅ぎたいし味わいたい世界だし、その世界の住人と話してみたい。その経験は絶対にバウンダリーを押し広げることになるのが分かっているのだが、残念ながら映画ではそれは叶わない。今回も、結局は現代の先進国文明に毒された視点から経済成長の歪みや性差、宗教と科学の意味などを大脳新皮質が勝手に想うだけで、五感の何にも刺激を感じない。何のスパークもない。実際に行くと何が違うかというと、良きにつけ悪しきにつけ、相手も巻き込んでスパークする点だろう。火を起こすにはスパークが必要なのだ。
社会的忖度に汚染され、自ら汚物とならない限りはその耐え難い腐臭に殺されるだけの東京にいてこの映画を見る意味は、無くなる前に何としてもスパークさせに行かなくてはならないという決意を新たにさせることだけだろう。

男は勝手 女は大変

投稿日

2021/08/08

レビュアー

daichan

じいちゃん、30代の夫婦、3人の男の子
中国のチベット地方 羊飼いの家族
村の診療所はコンドームを配っているけど
父は「種羊」なみに絶倫なのでとても足りないし
貧しい農村に一人っ子政策なんてなじまない

家族はみな、仏教の輪廻・転生を信じている
死んだじいちゃん、ばあちゃんが
赤ん坊となって生まれてくると信じているのだ
これ以上産むなという国家のプレッシャー
頼むから産んでくれという家族のプレッシャー

女手ひとつで男5人を支えながら
羊うん百匹を世話しながら
新たな妊娠がわかった母・ドルカル・・・
男は勝手だなー 女は大変だなー
と、幻想的で美しい映像にうっとりしながら思いました

神秘の地、チベットの大草原の物語

投稿日

2021/08/03

レビュアー

ラストシアター

神秘的なチベットの大草原が舞台

牧畜をしながら暮らす三世代の家族
素朴で穏やかな暮らしを送っていたが、中国共産党の一人っ子政策やチベット仏教と変わりゆく社会の狭間に立たされる

大草原の厳しい土地で生きる人間のたくましさを詩的で圧倒的な映像美で描いた感動作品

1〜 5件 / 全5件