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ファーストラヴ

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ファーストラヴ / 北川景子
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「ファーストラヴ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

人気作家・島本理生の第159回直木賞受賞作を北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介の共演で映画化したサスペンス・ミステリー。父親殺害の容疑者で動機を語ろうとしない女子大生の取材を進める公認心理師のヒロインが、取材を通して少しずつ真相に迫るさまと、それによってこれまで目を背けてきた自らの過去とも向きわざるを得なくなる葛藤の行方を描く。監督は「望み」の堤幸彦。アナウンサー志望の女子大生・聖山環菜が、父親を刺殺した容疑で逮捕される。事件はメディアでも大きく取り上げられ、環菜が動機を語らないことも話題に。そんな中、公認心理師の真壁由紀が、この事件のルポルタージュを依頼され取材に乗り出す。一方、国選弁護人として環菜の弁護に当たるのは、由紀の夫・我聞の弟で、由紀の大学時代の同級生でもある庵野迦葉だったのたが…。 JAN:4907953219762

「ファーストラヴ」 の作品情報

作品情報

製作年: 2021年
製作国: 日本

「ファーストラヴ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全10件

動機 ネタバレ

投稿日:2021/07/07 レビュアー:kazupon

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監督:堤幸彦(2021年・日本・119分)
原作:島本理生『ファーストラヴ』

関東芸大の「油絵科2号館」の女子トイレに横たわる男性の死体。
川べりを血の付いた包丁を持って歩く若い女性。
その後の報道によれば、彼女は女子大生の聖山環菜(ひじりやま・かんな/芳根京子)で、その日、都内でアナウンサーの面接試験を受けていたという。
自分は面接で失敗したと思った環奈は、父・那雄人(なおと/板尾創路)の職場である大学に行き、あの事件が起きたのだった。
環奈は、父親の殺害を認めてはいるが、動機については「自分でも分からないので、そちらで見つけてください。」と発言したと、センセーショナルに伝えられ、世間を騒がせた。

事件を取材する真壁由紀(まかべ・ゆき/北川景子)は公認心理士で、環奈の動機を探ろうと面会を重ねた。

環奈は小学生の頃、画家である環奈の父が家で教えている教室で、絵のモデルをさせられていた。
環奈はそれが嫌で堪らなかった。
自分の近くには全裸の男性モデルが立っていて、自分は大勢の男子学生の目に見つめられるのが怖かった。
環奈の話を聞きながら、由紀は思い出していた。
それは、自分の成人式の日、母から告げられた父親の秘密だった。
由紀の父は、仕事で度々フィリピンに行っていたが、そこで13〜14歳の少女を買っていたのだと言う。
どうして今そんなことを言うのか訊ねると、「あなたもこれから恋愛するでしょ。男はそういうものだと、知っておいた方がいいと思って」

環奈の母・昭菜(木村佳乃)と、由紀の母・早苗(高岡早紀)の二人を見ていて思ったことがある。
普通に考えたなら、母親は娘を守ろうとするはずなのに、昭菜は夫への弱みがあるから見て見ぬふりをし、早苗は当然夫に向けるべき非難を、娘への忠告にかこつけて秘密をバラした。
実際、世間で事件が起きる度に、同じようなことが明らかになっているが、いつも被害者は子供だ。
女性は、我が子よりも夫(男性)の方ばかり見ているように思う。
本作のテーマから逸れたので、話を元に戻す。
環奈の弁護を引き受けた庵野迦葉(あんの・かしょう/中村倫也)は、由紀の夫・真壁我聞(まかべ・がもん/窪塚洋介)の弟で、由紀とは大学の同期だった。
我聞と名字が違うのは、訳があって迦葉が我聞の両親に育てられたからだ。
我聞は、かつて報道カメラマンとして写真を撮っていたが、今は父の後を継いで写真館をやっている。
由紀は、我聞よりも先に迦葉と知り合っていたことを彼に話していなかった。そして、(迦葉には打明けた)自分の父親のことも話していなかった。
環奈の事件の真相(動機)を探る一方で、由紀と迦葉の過去も綴られるが、我聞を演じた窪塚洋介の穏やかさが救いとなった。
窪塚君には、一頃の尖った感じが無くなって、こういう落ち着いた大人の男を演じられるようになったことが感慨深かった。
さて、環奈の裁判では、母の昭菜は検察側の証人として出廷した。
昭菜の証言も、迦葉の弁護の内容も、環奈にとっては、まさに針のむしろの様相となった。
それでも環奈はよく耐え、自分が置かれた環境や、父を死に至らしめた当日の出来事を詳細に答えたと思う。
懲役8年の実刑判決を受けたが、服役中の環奈から届いた手紙には前向きな文章が綴られており、逃げずに真正面から罪と向き合う姿勢が見て取れた。
さて、タイトルの「ファーストラヴ」とは、誰とのことを指しているのか?
やはり、証言台に立ってくれた彼のことなのだろう。
彼が「巻き込まれるのが怖くて、自分は逃げた。許して欲しい。」と後悔を告げた時、環奈の目が一瞬、嬉しそうな光を放っていたから。
本作で、改めて芳根京子の演技力は凄いと思った。一人の人間の中にある、いくつもの感情や、その時どきの心の動きを、声と顔と目の表情で見せてくれた。
**********     *********  
ラストの真壁我聞の写真展に来ていた客の夫婦、サンデーモーニングに出演している安田菜津紀さんだった。
調べてみたら、ご主人も夫役での出演。
そう言えば、劇中に使われた子供たちの笑顔の写真は(雰囲気が似ていると感じていたが)安田さんの撮影によるものだそうだ。

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男たちの視線、子供の感情、助け舟は来ない ネタバレ

投稿日:2021/07/01 レビュアー:くまげらの森

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(2021年・堤幸彦監督)原作は島本理生さんの直木賞受賞作『ファーストラヴ』。
男性が観たら、結構不快になる作品だと思う。
(いつも女性をいやらしい気持ちで観てはいないさ)
公認心理師の由紀(北川景子)が、父親を殺したとされる女子大生・聖山環菜(芳根京子)と拘置所で面会し、彼女の心を開こうとするドラマだ。面会を繰り返すうちに、彼女の過去の秘密にたどり着く。
画家である父親が開いていた絵画教室の絵のモデルになっていたこと、12歳の時に知り合ったある男性の存在、そしてリストカットの傷跡……。
多分、この島本の作品世界で描かれている女性たちのトラウマは、「その程度のこと」と
思われるかもしれない。
特に、面会をする由紀の方が、自らのトラウマとも向き合う2本立て構成になっているが、
(父親がタイで少女買春をしていた)という事実が(私をいやらしい目で見る)という事とともに
ずっとその件で苦しんでいた、という事が少しピンと来ない。
(夫に話すとか隠すとか以前の問題だと思う)(義弟のカショウ君との交際歴も別に・・)
ともあれ、北川パート部分がコレなので話がボヤける。カットしてしまった方が良くないか?
(天下の堤幸彦と浅野妙子にクレームつけるくまげら)笑。

さて、真木よう子版(2020年ドラマ)も視聴済みだが、ドラマ版と大きく違うシーンがあった。
原作を読んでいないので演出かどうかは判断できないのだが、
ドラマ版では絵のモデルがカンナちゃん一人だったのに、本作ではナント!!
カンナちゃんの背後に全裸の男性二人が立っているという『ブルゾンちえみ』状態なのだ!
こ、これは想像以上にツライですよ・・
ドラマ版が「イヤだわ。早く終わってくれないかしら・・」イヤ度50ミリとすると、
本作は「てめぇ、ぜってぇイヤだし。なにこの地獄。くそ父親がっ!!」イヤ度1000ミリ!
これじゃ「イヤだ、うちに帰りたくないよ〜」
と、コンビニの優しいお兄さんに泣きつくのも仕方ないのであった。
島本がこの部分を書いたのは、ヘアヌードが芸術か卑猥か論争のあった時代かはどうでも良いが、
そのものズバリのりっぱな引き締まった若々しい裸体2体の生々しさは、映像化されてこその衝撃、「オドロキ」だろう。360度回転ビューである。
そして、それを設定したという画家である父親の好色な異常さ、無神経さ、が浮き立つのであるが、子供はそれを言えないわけですね。不愉快ですとも辛いですとも言う言葉を探せない。
男は何とも思わなくとも、女性は傷ついたまま沈黙してきた案件。

そして、就職面接の場面で、カンナは男たちの視線の集中を浴び、当時の事がフラッシュバックされて気を失ってしまう。(望んで面接して、見られるのは当たり前の事なのだから
少しナイーヴすぎたね)。失敗を報告できなくていつものようにリストカットするカンナ。
(えーと。申し訳ないですが、リストカットするならカッターで十分じゃないですか?
何も通り魔殺人のような包丁を買う必要はなかったかと。)すみません。細かくて。
娘が血の付いた包丁を持っているのに、動揺もしない母。
「父が包丁に刺さった」という娘の言葉を信じなかった母親。
諸悪の根源は母なのでしょうね。由紀さんの母も信じられない母でした。
島本理生は、崩壊した家族を描く作家なのかもしれません。

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何故にファーストラブなのか? ネタバレ

投稿日:2021/06/26 レビュアー:飛べない魔女

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父親のことがトラウマになっている二人の女性の視点で描く。
一人は父親を殺害容疑で逮捕された女子大生・環奈(芳根京子)。
もう一人は公認心理師・真壁由紀(北川景子)。
逮捕されたときに環奈が言った『動機はそちらで見つけて下さい』
という挑発的な言葉がどうしても気になり
由紀は環奈との面会を重ね
彼女に本当は何があったのかを
義理の弟で弁護士の庵野迦葉(中村倫也)とともに探っていく。
そして見えてきた真実は、由紀の過去のトラウマと重なっていくのだ。

親のエゴから傷つけられている子供たちは多いことだろう。
父親の精神的な暴力、娘に愛情を持てない母親。
そんな両親から逃れようと自傷を繰り返す少女。
題材はとても深刻。
なのに全体的にどこか中途半端な感じは否めない。
環奈の父親に対する嫌悪感と憎しみの思いが伝わりにくい。
由紀の父親に対する思いもまた同じで、中途半端。
二人とも父親に何かされたわけではなく
父のしていたことへの嫌悪感だけで、あそこまで傷つくものなのか?
二人の女性の涙の意味もどこかわざとらしく感情移入は難しかった。
タイトルのファーストラブが、環奈の初恋のことだとしたら
残酷過ぎる。

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視線のレイプ

投稿日:2021/09/07 レビュアー:アーモンド・クッキー

2021年。監督:堤幸彦。原作:島本理生(直木賞受賞作)
重苦しい内容の人間の性のタブーに挑んだ作品でした。

画家の父親を包丁で刺し殺した容疑で、娘の聖山環菜(芳根京子)が逮捕された。
「動機はそちらで見つけてください」
と、意味深な事を言って煙に巻く。

公認心理師の真壁由紀(北川景子)は環菜と何回も面会して、本当の動機を探って行く・・・
そう言う内容です。

すると環菜は幼い頃から画家の父親(板尾創路)から精神的な虐待を受けていたことが分かります。
環菜は絵画のモデルを幼い頃から、やらされていて、それを苦にしていました。

男子美大生多数のモデルとして、裸身ではなかったが、同時に横に立つモデルが全裸の
若い男の子だったのです。

私事ですが、通っていた学校が美術科もあり、長い3階の渡り廊下に200号の大作の習作が20点位飾られていました。
それを眺めるのが楽しみだったのですが、ある日の展示絵画は裸婦像でした。
その絵画は全裸のモデルが立膝をして脚を開いていたのです。
驚きました。モデルは実際にこんな卑猥なポーズをとったのでしょうか!
決して美しいとも思えないポーズ。
学校は当時は女子大でしたので、生徒は女性でも教師は男性です。
教師はどんな視線で若い女の生徒を眺めていたのだろう?

環菜が全裸の男子学生の隣で、男子美大生の視線を浴びる気持ちは少し分かる気がします。
環菜は父親から間接的なセクハラを長期間受けて心が病んだのでしょうね。
家庭という名の憩いの場所。
そこが苦痛の空間だったなら・・

保健所に勤務する友人から聞いた話しに、母親と息子が性的な関係を持つ。
そういう事例が年間5件くらいあるそうなのです。
人間は踏み外してはならない境界を乗り越えるものなのです。

本当に環菜に殺意はなかったのか?
錯乱を演じているのではないのか?

北川景子の公認心理師の経験した苦痛と環菜の虐待とは、少し種類が違うのではと
思いました。
全体に不自然さを否めない映画でした。

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おっさん向けではない

投稿日:2021/09/08 レビュアー:勇光

家内が観たいというのでつきあいで観た。が、はじまってすぐにパソコンの方に行き、耳だけで観た。
途中経過も結末もつまらなかったと思う。

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1〜 5件 / 全10件

ファーストラヴ

ユーザーレビュー

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動機

投稿日

2021/07/07

レビュアー

kazupon

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監督:堤幸彦(2021年・日本・119分)
原作:島本理生『ファーストラヴ』

関東芸大の「油絵科2号館」の女子トイレに横たわる男性の死体。
川べりを血の付いた包丁を持って歩く若い女性。
その後の報道によれば、彼女は女子大生の聖山環菜(ひじりやま・かんな/芳根京子)で、その日、都内でアナウンサーの面接試験を受けていたという。
自分は面接で失敗したと思った環奈は、父・那雄人(なおと/板尾創路)の職場である大学に行き、あの事件が起きたのだった。
環奈は、父親の殺害を認めてはいるが、動機については「自分でも分からないので、そちらで見つけてください。」と発言したと、センセーショナルに伝えられ、世間を騒がせた。

事件を取材する真壁由紀(まかべ・ゆき/北川景子)は公認心理士で、環奈の動機を探ろうと面会を重ねた。

環奈は小学生の頃、画家である環奈の父が家で教えている教室で、絵のモデルをさせられていた。
環奈はそれが嫌で堪らなかった。
自分の近くには全裸の男性モデルが立っていて、自分は大勢の男子学生の目に見つめられるのが怖かった。
環奈の話を聞きながら、由紀は思い出していた。
それは、自分の成人式の日、母から告げられた父親の秘密だった。
由紀の父は、仕事で度々フィリピンに行っていたが、そこで13〜14歳の少女を買っていたのだと言う。
どうして今そんなことを言うのか訊ねると、「あなたもこれから恋愛するでしょ。男はそういうものだと、知っておいた方がいいと思って」

環奈の母・昭菜(木村佳乃)と、由紀の母・早苗(高岡早紀)の二人を見ていて思ったことがある。
普通に考えたなら、母親は娘を守ろうとするはずなのに、昭菜は夫への弱みがあるから見て見ぬふりをし、早苗は当然夫に向けるべき非難を、娘への忠告にかこつけて秘密をバラした。
実際、世間で事件が起きる度に、同じようなことが明らかになっているが、いつも被害者は子供だ。
女性は、我が子よりも夫(男性)の方ばかり見ているように思う。
本作のテーマから逸れたので、話を元に戻す。
環奈の弁護を引き受けた庵野迦葉(あんの・かしょう/中村倫也)は、由紀の夫・真壁我聞(まかべ・がもん/窪塚洋介)の弟で、由紀とは大学の同期だった。
我聞と名字が違うのは、訳があって迦葉が我聞の両親に育てられたからだ。
我聞は、かつて報道カメラマンとして写真を撮っていたが、今は父の後を継いで写真館をやっている。
由紀は、我聞よりも先に迦葉と知り合っていたことを彼に話していなかった。そして、(迦葉には打明けた)自分の父親のことも話していなかった。
環奈の事件の真相(動機)を探る一方で、由紀と迦葉の過去も綴られるが、我聞を演じた窪塚洋介の穏やかさが救いとなった。
窪塚君には、一頃の尖った感じが無くなって、こういう落ち着いた大人の男を演じられるようになったことが感慨深かった。
さて、環奈の裁判では、母の昭菜は検察側の証人として出廷した。
昭菜の証言も、迦葉の弁護の内容も、環奈にとっては、まさに針のむしろの様相となった。
それでも環奈はよく耐え、自分が置かれた環境や、父を死に至らしめた当日の出来事を詳細に答えたと思う。
懲役8年の実刑判決を受けたが、服役中の環奈から届いた手紙には前向きな文章が綴られており、逃げずに真正面から罪と向き合う姿勢が見て取れた。
さて、タイトルの「ファーストラヴ」とは、誰とのことを指しているのか?
やはり、証言台に立ってくれた彼のことなのだろう。
彼が「巻き込まれるのが怖くて、自分は逃げた。許して欲しい。」と後悔を告げた時、環奈の目が一瞬、嬉しそうな光を放っていたから。
本作で、改めて芳根京子の演技力は凄いと思った。一人の人間の中にある、いくつもの感情や、その時どきの心の動きを、声と顔と目の表情で見せてくれた。
**********     *********  
ラストの真壁我聞の写真展に来ていた客の夫婦、サンデーモーニングに出演している安田菜津紀さんだった。
調べてみたら、ご主人も夫役での出演。
そう言えば、劇中に使われた子供たちの笑顔の写真は(雰囲気が似ていると感じていたが)安田さんの撮影によるものだそうだ。

男たちの視線、子供の感情、助け舟は来ない

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レビュアー

くまげらの森

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(2021年・堤幸彦監督)原作は島本理生さんの直木賞受賞作『ファーストラヴ』。
男性が観たら、結構不快になる作品だと思う。
(いつも女性をいやらしい気持ちで観てはいないさ)
公認心理師の由紀(北川景子)が、父親を殺したとされる女子大生・聖山環菜(芳根京子)と拘置所で面会し、彼女の心を開こうとするドラマだ。面会を繰り返すうちに、彼女の過去の秘密にたどり着く。
画家である父親が開いていた絵画教室の絵のモデルになっていたこと、12歳の時に知り合ったある男性の存在、そしてリストカットの傷跡……。
多分、この島本の作品世界で描かれている女性たちのトラウマは、「その程度のこと」と
思われるかもしれない。
特に、面会をする由紀の方が、自らのトラウマとも向き合う2本立て構成になっているが、
(父親がタイで少女買春をしていた)という事実が(私をいやらしい目で見る)という事とともに
ずっとその件で苦しんでいた、という事が少しピンと来ない。
(夫に話すとか隠すとか以前の問題だと思う)(義弟のカショウ君との交際歴も別に・・)
ともあれ、北川パート部分がコレなので話がボヤける。カットしてしまった方が良くないか?
(天下の堤幸彦と浅野妙子にクレームつけるくまげら)笑。

さて、真木よう子版(2020年ドラマ)も視聴済みだが、ドラマ版と大きく違うシーンがあった。
原作を読んでいないので演出かどうかは判断できないのだが、
ドラマ版では絵のモデルがカンナちゃん一人だったのに、本作ではナント!!
カンナちゃんの背後に全裸の男性二人が立っているという『ブルゾンちえみ』状態なのだ!
こ、これは想像以上にツライですよ・・
ドラマ版が「イヤだわ。早く終わってくれないかしら・・」イヤ度50ミリとすると、
本作は「てめぇ、ぜってぇイヤだし。なにこの地獄。くそ父親がっ!!」イヤ度1000ミリ!
これじゃ「イヤだ、うちに帰りたくないよ〜」
と、コンビニの優しいお兄さんに泣きつくのも仕方ないのであった。
島本がこの部分を書いたのは、ヘアヌードが芸術か卑猥か論争のあった時代かはどうでも良いが、
そのものズバリのりっぱな引き締まった若々しい裸体2体の生々しさは、映像化されてこその衝撃、「オドロキ」だろう。360度回転ビューである。
そして、それを設定したという画家である父親の好色な異常さ、無神経さ、が浮き立つのであるが、子供はそれを言えないわけですね。不愉快ですとも辛いですとも言う言葉を探せない。
男は何とも思わなくとも、女性は傷ついたまま沈黙してきた案件。

そして、就職面接の場面で、カンナは男たちの視線の集中を浴び、当時の事がフラッシュバックされて気を失ってしまう。(望んで面接して、見られるのは当たり前の事なのだから
少しナイーヴすぎたね)。失敗を報告できなくていつものようにリストカットするカンナ。
(えーと。申し訳ないですが、リストカットするならカッターで十分じゃないですか?
何も通り魔殺人のような包丁を買う必要はなかったかと。)すみません。細かくて。
娘が血の付いた包丁を持っているのに、動揺もしない母。
「父が包丁に刺さった」という娘の言葉を信じなかった母親。
諸悪の根源は母なのでしょうね。由紀さんの母も信じられない母でした。
島本理生は、崩壊した家族を描く作家なのかもしれません。

何故にファーストラブなのか?

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父親のことがトラウマになっている二人の女性の視点で描く。
一人は父親を殺害容疑で逮捕された女子大生・環奈(芳根京子)。
もう一人は公認心理師・真壁由紀(北川景子)。
逮捕されたときに環奈が言った『動機はそちらで見つけて下さい』
という挑発的な言葉がどうしても気になり
由紀は環奈との面会を重ね
彼女に本当は何があったのかを
義理の弟で弁護士の庵野迦葉(中村倫也)とともに探っていく。
そして見えてきた真実は、由紀の過去のトラウマと重なっていくのだ。

親のエゴから傷つけられている子供たちは多いことだろう。
父親の精神的な暴力、娘に愛情を持てない母親。
そんな両親から逃れようと自傷を繰り返す少女。
題材はとても深刻。
なのに全体的にどこか中途半端な感じは否めない。
環奈の父親に対する嫌悪感と憎しみの思いが伝わりにくい。
由紀の父親に対する思いもまた同じで、中途半端。
二人とも父親に何かされたわけではなく
父のしていたことへの嫌悪感だけで、あそこまで傷つくものなのか?
二人の女性の涙の意味もどこかわざとらしく感情移入は難しかった。
タイトルのファーストラブが、環奈の初恋のことだとしたら
残酷過ぎる。

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アーモンド・クッキー

2021年。監督:堤幸彦。原作:島本理生(直木賞受賞作)
重苦しい内容の人間の性のタブーに挑んだ作品でした。

画家の父親を包丁で刺し殺した容疑で、娘の聖山環菜(芳根京子)が逮捕された。
「動機はそちらで見つけてください」
と、意味深な事を言って煙に巻く。

公認心理師の真壁由紀(北川景子)は環菜と何回も面会して、本当の動機を探って行く・・・
そう言う内容です。

すると環菜は幼い頃から画家の父親(板尾創路)から精神的な虐待を受けていたことが分かります。
環菜は絵画のモデルを幼い頃から、やらされていて、それを苦にしていました。

男子美大生多数のモデルとして、裸身ではなかったが、同時に横に立つモデルが全裸の
若い男の子だったのです。

私事ですが、通っていた学校が美術科もあり、長い3階の渡り廊下に200号の大作の習作が20点位飾られていました。
それを眺めるのが楽しみだったのですが、ある日の展示絵画は裸婦像でした。
その絵画は全裸のモデルが立膝をして脚を開いていたのです。
驚きました。モデルは実際にこんな卑猥なポーズをとったのでしょうか!
決して美しいとも思えないポーズ。
学校は当時は女子大でしたので、生徒は女性でも教師は男性です。
教師はどんな視線で若い女の生徒を眺めていたのだろう?

環菜が全裸の男子学生の隣で、男子美大生の視線を浴びる気持ちは少し分かる気がします。
環菜は父親から間接的なセクハラを長期間受けて心が病んだのでしょうね。
家庭という名の憩いの場所。
そこが苦痛の空間だったなら・・

保健所に勤務する友人から聞いた話しに、母親と息子が性的な関係を持つ。
そういう事例が年間5件くらいあるそうなのです。
人間は踏み外してはならない境界を乗り越えるものなのです。

本当に環菜に殺意はなかったのか?
錯乱を演じているのではないのか?

北川景子の公認心理師の経験した苦痛と環菜の虐待とは、少し種類が違うのではと
思いました。
全体に不自然さを否めない映画でした。

おっさん向けではない

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家内が観たいというのでつきあいで観た。が、はじまってすぐにパソコンの方に行き、耳だけで観た。
途中経過も結末もつまらなかったと思う。

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