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SWALLOW/スワロウ

SWALLOW/スワロウの画像・ジャケット写真

SWALLOW/スワロウ / ヘイリー・ベネット
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「SWALLOW/スワロウ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

『ハードコア』のヘイリー・ベネット主演によるスリラー。完璧な夫、郊外の邸宅、そして妊娠と、誰もが羨む暮らしを手にしたハンター。しかし、深い孤独を抱えた彼女はふとしたことからガラス玉を口に入れ、異物を呑み込む行為に取りつかれていく。※R15+

「SWALLOW/スワロウ」 の作品情報

作品情報

製作年:

2019年

製作国:

アメリカ/フランス

原題:

SWALLOW

「SWALLOW/スワロウ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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マグニフィセント・セブン

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ユーザーレビュー:14件

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1〜 5件 / 全14件

本当は吐き出したいものがあるのに

投稿日:2021/07/28 レビュアー:kazupon

監督:カーロ・ミラベラ=デイヴィス(2019年・米/仏・95分)
原題:SWALLOW(飲み込む)

ショッキングな内容なのに、とても映像が綺麗で、パステルカラーが全体を甘くコーティングしている。
主人公ハンター(ヘイリー・ベネット)の金髪のボブが可愛らしく、洋服もさり気なく高そうで羨ましくもあり、しかし、退屈そうねとケチをつけてみる。(僻むな、ワタシ)
夫のリッチー(オースティン・ストウェル)は大会社の御曹司で、ハンターに何不自由のない生活をさせてくれている。
彼の両親も金持ちらしい鷹揚さでハンターに接してくれるけれど、実のところ、この舅は「私が金を出している」と上から目線で息子に言うし、リッチーは同じことをハンターに言うのだ。(何気に優しく恩に着せている)
ハンターが妊娠すると、姑が自己啓発本をプレゼントしてくれる。
『日々、意外なこと、新しいことに挑戦してみよう』
ハンターは、本の中のそんな一文に背中を押されてしまったのか?確かに意外な挑戦ではあるけれど、選りに選ってビー玉を飲み込むことに挑戦とは…
でも、ハンターは異物を飲み込む行為に魅せられてしまった。
飲み込んでは排泄し、自分の体内を通過して出て来たモノを洗い清め、ドレッサーにコレクションする。
画面に映し出されたモノには、ピンやネジ、陶器の小さな人形まである。
ハンターの密かな楽しみは、産婦人科のエコー検査で胎児の他に異物も映し出されてしまい、リッチーに知られてしまう。
異食症という病気だと告げられ、リッチーは、―と言うより彼の母は―そんな異物を飲み込む理由を聞いてみようともせず、カウンセリングに通うよう勧める。(強制的だった)

カウンセリングの様子から、ハンターの鬱積された気持ちが少しずつ見え始める。
自分の父は本当の父親ではないけれど、母も義父もよくしてくれるし、妹たちとも仲良しだと笑う。
しかし、そんなのは嘘で、ハンターの強がりだと何となく分かる。
何度目かのカウンセリングで、自分は母がレイプされて出来たこどもだと告白。
カウンセラーが「お母さんは中絶を考えなかったのかしら」と尋ねると、母は宗教的に中絶が禁じられていたからと、ハンターは答える。

ハンターの生い立ちを知ると、彼女がこれまでいくつもの思いや言葉を飲み込んで来たのだなあと思う。
多分、異物を飲み込んだ時の苦痛と同じくらい、彼女の人生は辛く消化不良の日々だったのだろうと想像する。
自分の体を流れている血の半分(母を卑劣な行為で妊娠させ、責任を果たそうとしなかった本当の父親)をハンターは十字架のように感じていたのだと思う。
自分は父親と同じ種類の人間なのか?自分に存在価値があるのか?ずっと無意識に問い続けていたのかも知れない。
だから、ついに実の父親に会いに行く決断は、ハンターにとって、とても大きな意味を持つことだったのだろう。
レイプ犯として収監され、罪を償った父親は、ハンターの突然の訪問に衝撃を受けつつも、過去の自分の行為を恥じ、謝罪する。
ハンターは、ずっと吐き出せずにいたことを父に問う。
「私は、あなたと同じなの?」
「私のことも恥じているの?」
父は、「君の事を恥じてはいない。君は僕とは違うよ。」
こんな言葉だけで、自分のアイデンティティーを取り戻すことが出来るのだろうか?
多少、納得できないものが残るけれど、ハンターが長年のトラウマから解放されたように見えた。
ラストのトイレで(薬で)堕胎のシーンが衝撃だったけれど、そのままエンドクレジットまでトイレでの手洗いのシーンが続く。
こんなシーンから一体何を読み取れというのか?
すべて水に流して、新たな人生を!?そんなワケないか…

このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています

フェミニズム映画のフリをしつつ「生命」への愛が一片もない

投稿日:2021/06/01 レビュアー:くまげらの森

(2019年・アメリカ/フランス)カーロ・ミラベラ=デイヴィス監督。
ニューヨーク郊外の山あいに建つ、プール付きの全面ガラス張りの豪邸。
夫のリッチー(オースティン・ストウェル)は実業家の御曹司で、彼は優しく、主人公のハンター(ヘイリー・ベネット)は何不自由ない毎日を送っているように見えた。
(実際、何不自由ないっしょ。夫婦はちゃんと会話もあり、レスじゃない。義父母は気を使い、奴隷みたいには扱わない。多少、言葉の端々に見下した感はあるが、どこでだってある事だ。)

ところがこの映画が描きたいのは、ハンターが自己を押し殺して金持ち家族に認めてもらおうと、
頑張りすぎて自己を失っているという状況だ。
(ここまでで異論はあるのだが、ここがスタートなのでとりあえず「そうですか」と言っとく)

そして、生きがいもなく、孤独感に圧迫されそうなハンターは、ある時、
きれいに光るビー玉を見て、飲み込みたくてたまらなくなり、スワロウしてみたら(飲み込んでみたら)
出来たので、満足感と達成感で幸福になり、次はもっと、危ない体験をクリアして気持ちよくなろう、私ってこんなことが出来てすごいわ、と頬を紅潮させるのだった。
(これが『異食症』という摂食障害の一種で、子供と妊婦に多い。)
妊婦で食の傾向が変わる人は沢山いそうだが、さすがに安全ピンやドライバーまでは食べない。

ハンターの場合は、さらに自身の出生に特殊な事情があり、長い間その事で苦しんできた。
自分の誕生を喜べない、生まれてきたのを肯定できない事情。(ネタバレで書かないが)
異食症には、乳幼児期の無差別的な食体験の追体験という面があり、追体験することで
選択できなかった人生を選択し直すというメッセージもないわけでもない。
他人にはバカじゃんとしか映らなくても本人には別の自分になるため必死だったりする。
ハンターには、金持ち家族で息詰まる、妊娠しました、出生に悩んでる自分、という
よくもまぁ、監督も三重苦ストレスをぶっこみましたね。

さて、妊娠してるのに、危険物スワロウが家族にバレて、お前なんかどうでもいい、
俺の子供だけは傷つけるなといよいよ、本性を現したエセ上流階級家族でございます。
(というか、この人たちはハンターに良かれと色々するのよね、見張りをつけたり。)
いよいよ、鳥かごの中のスワロウ(燕)にされようというハンターは、脱出を試みます。

それが彼女の『自立』であり『解放』という事であるらしいのだけど。
根拠が宗教といえ、自身は母親から「生」を受けた。
自身はまるで汚物であるがごとく、生命を手放す。
スッキリした顔の女性たちを延々と映すトイレットのシーン。
(私には理解も同感もできぬ映画だった。)
ただし、映像表現と構成は素晴らしく、熱意と才能のある監督だと思った。

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「このヒロインだからこそ」の決断とは思うが、賛否が分かれそう…

投稿日:2021/07/13 レビュアー:コタロウ(!)

妊娠中の専業主婦ハンターが「異食症」を発症し…という異色のお話。
子羊が屠殺され、白インゲン豆を添えたソテーとして供されるオープニング。
無慈悲な匂いがプンプンしている…

夫や義父母に従順なハンターは、義母から贈られた啓発本の一説に目をとめる。
そこには「毎日、驚くようなことや新しいことに挑戦しよう」と書かれていた。
ハンターの挑戦、それは異物を飲み込むことだった。

ビー玉に始まり南京錠や陶器の人形まで、様々なものを飲み込むハンター。
彼女は排便後、飲み込んだ異物を回収、洗浄し、ドレッサーの上に戦利品よろしく並べる。
ハンターが病んでいることが如実に表れていた。

富豪の夫を持ち、ハドソン川を望む豪邸で裕福に暮らすハンター。
だが、夫リッチーや義父母のハンターへの愛は、保護や管理を思わせる。
リッチーは、ハンターの精神疾患を本人の許可なく友人たちに話す。
ペットの食糞や拾い食いに悩む飼い主のように…

タイトル「SWALLOW」には、飲み込む、侮辱に耐える等の意味があるとか…
ハンターの異食症には、リッチーや義父母、妊娠だけでなく、生い立ちにも起因していた。
「私は存在していいのか」「嫌われたくない」そんなことばかり考えて生きていたハンター。
従順だったハンターが、自らの意思で下した決断には驚かされた。
あの決断は「ハンターだからこそ」とは思うが、賛否が分かれそうな結末だった。

登場人物の衣装、彼女が飲み込む異物、豪邸からの眺望、生活感のない室内などが、
美しく撮られていた。

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おっとりした若奥さまの内面は、無間地獄!!

投稿日:2021/05/04 レビュアー:カマンベール

とてもユニーク。とても複雑。そして唯一無二の独創性。
パステルカラーで描き上げた作品は、驚きと衝撃を秘めていました。

2019年(アメリカ/フランス合作)監督:カーロ・ミラベラ=ディヴィス

お金持ちの玉の輿に乗った若奥さまのハンター(ヘイリー・ベネット)は、
ハドソン川沿いの美邸で何不自由なく優雅に暮らしていました。

従順で理想的な妻を演じるうちに心は徐々に蝕まれていたのだろうか?
ある日、ビー玉を食べたい欲求を抑えきれずに、飲み込むのだった。
その行為が、なんともハンターには甘美な瞬間で充実感を覚え、
なんとも言えない解放感を味合うのだった。
→ビー玉→画鋲→虫ピン→小さなドライバー、
次々と呑み込むのをやめられない・・・

異食症と診断されるハンター。
(はじめて聞く言葉です。)
異食症とは、栄養の無いものを食べたくなる症候(紙・土・粘土・氷など、)
子供と妊婦に多く見られる。
ハンターはそう妊娠もしています。
本当に思いつかないユニークさ・・・ですが、後半、更に更に予想外の展開をして行きます。

本当に、監督・脚本のカーロ監督(女性です)
女性ならではの発想とそして発展と展開・・・凄い才能です。
後半は、ハンターの「出生の秘密」
ハンターはなんとも数奇な運命のもとに生まれたていたのです。

ハンターが背負いきれなかった「出生の秘密」
しかし彼女は、真正面から向き合い、戦いを挑み、運命をこじ開ける道を選びます。

見た目には、なんとも個性の薄いヘイリー・ベネット。
優しくふんわりした容姿から想像の付かない、パワフルで実力のある演技でした。
彼女あっての「SWALLOW/スワロウ」
女性なら共感できる優れた作品でした。

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こうして巣に閉じ込められていた燕は飛び立った

投稿日:2021/07/31 レビュアー:飛べない魔女

スワロウは燕という意味と飲み込むという意味があり
どちらにも掛けているのでしょう。
うまいことタイトル付けをしたものです。

主人公のハンターは裕福で優しい夫と豪邸に暮らしています。
富裕層にありがちな人を見下したようなところがある夫とその家族ですが
夫にもその家族にも従順なハンター。
ハンターの話の腰を折ると言う失礼な振る舞いにも、笑顔で我慢する彼女です。
その従順さは、夫に嫌われたくない、夫の家族とうまく付き合いたいという証なのでしょう。
心の窮屈さは次第に病んでいき、食べ物以外を飲み込む『異食症』になっていくハンター。
ビー玉を飲み込んで下から出てきたそれを取り出して洗浄し、満足気に微笑みます。
飲み込んでは、出てきたものを戦利品のように並べていくハンターは
もう危ない病気であることが判ります。

ハンターを演じるヘイリー・ベネットの掴みどころないような透明感が良かったです。
『スリラー』とありますが、そこまでのサスペンス要素はなく
見ているこちら側は、ハンターがどうなるのだろうとハラハラしながら見守ることになります。
そこそこ面白かったです。

ただ、あんな綺麗なワンピースを着てプールの掃除や花壇の土いじりするのは
いくらお金持ちでも違和感でしたけどね(;^_^A

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1〜 5件 / 全14件

SWALLOW/スワロウ

ユーザーレビュー

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本当は吐き出したいものがあるのに

投稿日

2021/07/28

レビュアー

kazupon

監督:カーロ・ミラベラ=デイヴィス(2019年・米/仏・95分)
原題:SWALLOW(飲み込む)

ショッキングな内容なのに、とても映像が綺麗で、パステルカラーが全体を甘くコーティングしている。
主人公ハンター(ヘイリー・ベネット)の金髪のボブが可愛らしく、洋服もさり気なく高そうで羨ましくもあり、しかし、退屈そうねとケチをつけてみる。(僻むな、ワタシ)
夫のリッチー(オースティン・ストウェル)は大会社の御曹司で、ハンターに何不自由のない生活をさせてくれている。
彼の両親も金持ちらしい鷹揚さでハンターに接してくれるけれど、実のところ、この舅は「私が金を出している」と上から目線で息子に言うし、リッチーは同じことをハンターに言うのだ。(何気に優しく恩に着せている)
ハンターが妊娠すると、姑が自己啓発本をプレゼントしてくれる。
『日々、意外なこと、新しいことに挑戦してみよう』
ハンターは、本の中のそんな一文に背中を押されてしまったのか?確かに意外な挑戦ではあるけれど、選りに選ってビー玉を飲み込むことに挑戦とは…
でも、ハンターは異物を飲み込む行為に魅せられてしまった。
飲み込んでは排泄し、自分の体内を通過して出て来たモノを洗い清め、ドレッサーにコレクションする。
画面に映し出されたモノには、ピンやネジ、陶器の小さな人形まである。
ハンターの密かな楽しみは、産婦人科のエコー検査で胎児の他に異物も映し出されてしまい、リッチーに知られてしまう。
異食症という病気だと告げられ、リッチーは、―と言うより彼の母は―そんな異物を飲み込む理由を聞いてみようともせず、カウンセリングに通うよう勧める。(強制的だった)

カウンセリングの様子から、ハンターの鬱積された気持ちが少しずつ見え始める。
自分の父は本当の父親ではないけれど、母も義父もよくしてくれるし、妹たちとも仲良しだと笑う。
しかし、そんなのは嘘で、ハンターの強がりだと何となく分かる。
何度目かのカウンセリングで、自分は母がレイプされて出来たこどもだと告白。
カウンセラーが「お母さんは中絶を考えなかったのかしら」と尋ねると、母は宗教的に中絶が禁じられていたからと、ハンターは答える。

ハンターの生い立ちを知ると、彼女がこれまでいくつもの思いや言葉を飲み込んで来たのだなあと思う。
多分、異物を飲み込んだ時の苦痛と同じくらい、彼女の人生は辛く消化不良の日々だったのだろうと想像する。
自分の体を流れている血の半分(母を卑劣な行為で妊娠させ、責任を果たそうとしなかった本当の父親)をハンターは十字架のように感じていたのだと思う。
自分は父親と同じ種類の人間なのか?自分に存在価値があるのか?ずっと無意識に問い続けていたのかも知れない。
だから、ついに実の父親に会いに行く決断は、ハンターにとって、とても大きな意味を持つことだったのだろう。
レイプ犯として収監され、罪を償った父親は、ハンターの突然の訪問に衝撃を受けつつも、過去の自分の行為を恥じ、謝罪する。
ハンターは、ずっと吐き出せずにいたことを父に問う。
「私は、あなたと同じなの?」
「私のことも恥じているの?」
父は、「君の事を恥じてはいない。君は僕とは違うよ。」
こんな言葉だけで、自分のアイデンティティーを取り戻すことが出来るのだろうか?
多少、納得できないものが残るけれど、ハンターが長年のトラウマから解放されたように見えた。
ラストのトイレで(薬で)堕胎のシーンが衝撃だったけれど、そのままエンドクレジットまでトイレでの手洗いのシーンが続く。
こんなシーンから一体何を読み取れというのか?
すべて水に流して、新たな人生を!?そんなワケないか…

フェミニズム映画のフリをしつつ「生命」への愛が一片もない

投稿日

2021/06/01

レビュアー

くまげらの森

(2019年・アメリカ/フランス)カーロ・ミラベラ=デイヴィス監督。
ニューヨーク郊外の山あいに建つ、プール付きの全面ガラス張りの豪邸。
夫のリッチー(オースティン・ストウェル)は実業家の御曹司で、彼は優しく、主人公のハンター(ヘイリー・ベネット)は何不自由ない毎日を送っているように見えた。
(実際、何不自由ないっしょ。夫婦はちゃんと会話もあり、レスじゃない。義父母は気を使い、奴隷みたいには扱わない。多少、言葉の端々に見下した感はあるが、どこでだってある事だ。)

ところがこの映画が描きたいのは、ハンターが自己を押し殺して金持ち家族に認めてもらおうと、
頑張りすぎて自己を失っているという状況だ。
(ここまでで異論はあるのだが、ここがスタートなのでとりあえず「そうですか」と言っとく)

そして、生きがいもなく、孤独感に圧迫されそうなハンターは、ある時、
きれいに光るビー玉を見て、飲み込みたくてたまらなくなり、スワロウしてみたら(飲み込んでみたら)
出来たので、満足感と達成感で幸福になり、次はもっと、危ない体験をクリアして気持ちよくなろう、私ってこんなことが出来てすごいわ、と頬を紅潮させるのだった。
(これが『異食症』という摂食障害の一種で、子供と妊婦に多い。)
妊婦で食の傾向が変わる人は沢山いそうだが、さすがに安全ピンやドライバーまでは食べない。

ハンターの場合は、さらに自身の出生に特殊な事情があり、長い間その事で苦しんできた。
自分の誕生を喜べない、生まれてきたのを肯定できない事情。(ネタバレで書かないが)
異食症には、乳幼児期の無差別的な食体験の追体験という面があり、追体験することで
選択できなかった人生を選択し直すというメッセージもないわけでもない。
他人にはバカじゃんとしか映らなくても本人には別の自分になるため必死だったりする。
ハンターには、金持ち家族で息詰まる、妊娠しました、出生に悩んでる自分、という
よくもまぁ、監督も三重苦ストレスをぶっこみましたね。

さて、妊娠してるのに、危険物スワロウが家族にバレて、お前なんかどうでもいい、
俺の子供だけは傷つけるなといよいよ、本性を現したエセ上流階級家族でございます。
(というか、この人たちはハンターに良かれと色々するのよね、見張りをつけたり。)
いよいよ、鳥かごの中のスワロウ(燕)にされようというハンターは、脱出を試みます。

それが彼女の『自立』であり『解放』という事であるらしいのだけど。
根拠が宗教といえ、自身は母親から「生」を受けた。
自身はまるで汚物であるがごとく、生命を手放す。
スッキリした顔の女性たちを延々と映すトイレットのシーン。
(私には理解も同感もできぬ映画だった。)
ただし、映像表現と構成は素晴らしく、熱意と才能のある監督だと思った。

「このヒロインだからこそ」の決断とは思うが、賛否が分かれそう…

投稿日

2021/07/13

レビュアー

コタロウ(!)

妊娠中の専業主婦ハンターが「異食症」を発症し…という異色のお話。
子羊が屠殺され、白インゲン豆を添えたソテーとして供されるオープニング。
無慈悲な匂いがプンプンしている…

夫や義父母に従順なハンターは、義母から贈られた啓発本の一説に目をとめる。
そこには「毎日、驚くようなことや新しいことに挑戦しよう」と書かれていた。
ハンターの挑戦、それは異物を飲み込むことだった。

ビー玉に始まり南京錠や陶器の人形まで、様々なものを飲み込むハンター。
彼女は排便後、飲み込んだ異物を回収、洗浄し、ドレッサーの上に戦利品よろしく並べる。
ハンターが病んでいることが如実に表れていた。

富豪の夫を持ち、ハドソン川を望む豪邸で裕福に暮らすハンター。
だが、夫リッチーや義父母のハンターへの愛は、保護や管理を思わせる。
リッチーは、ハンターの精神疾患を本人の許可なく友人たちに話す。
ペットの食糞や拾い食いに悩む飼い主のように…

タイトル「SWALLOW」には、飲み込む、侮辱に耐える等の意味があるとか…
ハンターの異食症には、リッチーや義父母、妊娠だけでなく、生い立ちにも起因していた。
「私は存在していいのか」「嫌われたくない」そんなことばかり考えて生きていたハンター。
従順だったハンターが、自らの意思で下した決断には驚かされた。
あの決断は「ハンターだからこそ」とは思うが、賛否が分かれそうな結末だった。

登場人物の衣装、彼女が飲み込む異物、豪邸からの眺望、生活感のない室内などが、
美しく撮られていた。

おっとりした若奥さまの内面は、無間地獄!!

投稿日

2021/05/04

レビュアー

カマンベール

とてもユニーク。とても複雑。そして唯一無二の独創性。
パステルカラーで描き上げた作品は、驚きと衝撃を秘めていました。

2019年(アメリカ/フランス合作)監督:カーロ・ミラベラ=ディヴィス

お金持ちの玉の輿に乗った若奥さまのハンター(ヘイリー・ベネット)は、
ハドソン川沿いの美邸で何不自由なく優雅に暮らしていました。

従順で理想的な妻を演じるうちに心は徐々に蝕まれていたのだろうか?
ある日、ビー玉を食べたい欲求を抑えきれずに、飲み込むのだった。
その行為が、なんともハンターには甘美な瞬間で充実感を覚え、
なんとも言えない解放感を味合うのだった。
→ビー玉→画鋲→虫ピン→小さなドライバー、
次々と呑み込むのをやめられない・・・

異食症と診断されるハンター。
(はじめて聞く言葉です。)
異食症とは、栄養の無いものを食べたくなる症候(紙・土・粘土・氷など、)
子供と妊婦に多く見られる。
ハンターはそう妊娠もしています。
本当に思いつかないユニークさ・・・ですが、後半、更に更に予想外の展開をして行きます。

本当に、監督・脚本のカーロ監督(女性です)
女性ならではの発想とそして発展と展開・・・凄い才能です。
後半は、ハンターの「出生の秘密」
ハンターはなんとも数奇な運命のもとに生まれたていたのです。

ハンターが背負いきれなかった「出生の秘密」
しかし彼女は、真正面から向き合い、戦いを挑み、運命をこじ開ける道を選びます。

見た目には、なんとも個性の薄いヘイリー・ベネット。
優しくふんわりした容姿から想像の付かない、パワフルで実力のある演技でした。
彼女あっての「SWALLOW/スワロウ」
女性なら共感できる優れた作品でした。

こうして巣に閉じ込められていた燕は飛び立った

投稿日

2021/07/31

レビュアー

飛べない魔女

スワロウは燕という意味と飲み込むという意味があり
どちらにも掛けているのでしょう。
うまいことタイトル付けをしたものです。

主人公のハンターは裕福で優しい夫と豪邸に暮らしています。
富裕層にありがちな人を見下したようなところがある夫とその家族ですが
夫にもその家族にも従順なハンター。
ハンターの話の腰を折ると言う失礼な振る舞いにも、笑顔で我慢する彼女です。
その従順さは、夫に嫌われたくない、夫の家族とうまく付き合いたいという証なのでしょう。
心の窮屈さは次第に病んでいき、食べ物以外を飲み込む『異食症』になっていくハンター。
ビー玉を飲み込んで下から出てきたそれを取り出して洗浄し、満足気に微笑みます。
飲み込んでは、出てきたものを戦利品のように並べていくハンターは
もう危ない病気であることが判ります。

ハンターを演じるヘイリー・ベネットの掴みどころないような透明感が良かったです。
『スリラー』とありますが、そこまでのサスペンス要素はなく
見ているこちら側は、ハンターがどうなるのだろうとハラハラしながら見守ることになります。
そこそこ面白かったです。

ただ、あんな綺麗なワンピースを着てプールの掃除や花壇の土いじりするのは
いくらお金持ちでも違和感でしたけどね(;^_^A

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