食われる家族

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（2020年制作・韓国）
自分が観てつまらないと基本、レビューは書かない。
観る人が見れば「面白い」場合もあるからだ。（感性の押し売りはしたくない）
しかし、あまりにも面白くないと、今度はレビューしたくなる。

今作は、マインドコントロールを題材にしたサスペンス風の展開だ。
建築家のソジン（キム・ムヨル）は、子供の頃6歳の妹の手を離し、それっきり妹は
行方不明になった。
25年後、妻を亡くしたばかりのソジンの元へ「妹が見つかった」という連絡が入り、
ユジンというその女性のDNA検査もして（99％だったので）
父母ともども一緒に暮らすことになる。
家族に巧みに取り入り、娘のイェナも、おばさんになつく。
しかし、ソジンは「怪しい」と思って警戒する。

ユジンはゾンビでもロボットでもスパイでもなく、ただの婚期を逃した女ふうなので、
やってる事の不手際が目につく。寝る前に老人や子供に耳元でウソを囁いて洗脳している。
重苦しい雰囲気の作品だ。
苦しんでるソジンの状態もいまいちスッキリしないし、正体不明のユジンの疲れた顔も
美しくはない。
後半、あるカルト宗教の巧妙な仕掛けが明らかになるが、ただ儀式に「子供」が必要だというだけで、
殺人も含め、普通の家族をボロボロに壊す団体。こんな話のどこに共感できるだろうか。
カルトの怖さとか家族の温かさを描くにも中途半端だと思った。

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すっかりタイトルに騙されて借りてみたら
ゾンビものではなかった！(笑)
でも、まあこれはこれで最初は面白かった。
ちょっと『パラサイト』と被る内容ではあるけれど
20年以上前に行方不明になった妹が戻ってきたことで
家族がどんどん変なになっていく様は
ある意味ゾンビ化しているような感じだった。
いったい何が起こっているのか？
いったい何が目的なのか？
ぐいぐいと引き込まれていった。

なのに、その目的の蓋を開けてみてば、え？何それ？
わざわざこんな手の込んだことしなくても
子供を連れていけばいいじゃないの？ってな感じで
そこはちょっと納得が行かなかった。
で、結局彼女は本物の妹だったのか否か？
本当の妹だったのだろう。
でなきゃ、DNA鑑定の件は説明がつかないし
まさか鑑定人までそのスジの人だったというわけでも無さそうだし。。

前半が面白かっただけに、後半の失速気味は否めず
惜しい作品という感じ。

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最近増えたパラサイト洗脳系。
最愛の妻をひき逃げ事故で亡くし、幼い愛娘と共に実家にひとまず戻った主人公ソジン。
彼は幼少期に妹が行方不明となる悲劇を背負っていた。
亡き妻の悲しさから立ち直れない中、ある日突然妹が見つかったという電話が入る。
DNA鑑定でも確定とされた妹は、ソジンの実家で暮らす事になるが・・・。

中盤までは本当に面白かったです。善人を装う妹に心を許して大歓迎する老いた両親、人見知りのはずの愛娘さえも妹になつき始める。全てが妹の思うがまま。洗脳されジワジワと進む不気味さがよかった。
次第に本性を表す妹の真意もわからなくてサスペンス感MAX。

気になるのは妹の真意。
それが明確になる後半、興醒め、ドン引き。
おいおいそうなるのーっ？的な。折角面白かった今までが壊滅。くだらねー。
普通に洗脳して支配する方が面白かった。
このオチがなかったらなかなかの良作だっただけに残念。

よき父親でありよき夫だったソジンに花丸をあげましょう。





おすすめ度 60％

後半というか謎が分かりかけてくるとありえないというか突拍子すぎて少し残念な気持ちになりました。
最初は怖くて面白かったので驚きました。
財産目当てでお金持ちを狙って乗っ取りの方のが面白い気がしました。ラストの終わり方もあれだけこじれたのに割とあっけなくて少しもったいない感じがしました

始まりは怖いし、イライラさせる展開がおもしろい。でも終わりの方はあまりにもこじつけだし、薬を使うあたりもしらける。
徹底的に乗っ取ればとても怖い話になったでしょうね。