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マーティン・エデン / ルカ・マリネッリ
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「マーティン・エデン」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

『野性の呼び声』などで知られるアメリカの作家ジャック・ロンドンの自伝的小説をピエトロ・マルチェッロ監督がイタリアのナポリを舞台に映画化。無軌道に生きてきた労働者階級の若者が、上流階級の娘との出会いをきっかけに、無我夢中で作家を目指す情熱と葛藤の行方を綴る。主演は本作の演技でヴェネチア国際映画祭の主演男優賞に輝いた「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」のルカ・マリネッリ。貧しい船乗りの青年マーティン。ある日、ひょんな成り行きからブルジョワ階級の令嬢エレナと出会い、その気品あふれる美しさの前に、たちまち恋に落ちる。無学のマーティンは、教養あふれるエレナに少しでも近づきたいと読書に目覚め、やがて独学で作家を目指すようになるのだったが…。 JAN:4532318014890

「マーティン・エデン」 の作品情報

作品情報

製作年:

2019年

製作国:

イタリア/フランス/ドイツ

原題:

MARTIN EDEN

「マーティン・エデン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全7件

無学の青年が、高みに登る困難と激情をジックリと描く

投稿日:2021/05/08 レビュアー:くまげらの森

「野性の呼び声」などで高名なアメリカの作家ジャック・ロンドンの自伝的小説
『マーティン・イーデン』を、舞台をイタリアに移し、ピエトロ・マルッチェロ監督で映画化。

イタリア、ナポリの労働者地区で生まれ育った貧しい船乗りのマーティン・エデンは、
ブルジョワの娘エレナ(ジェシカ・クレッシー)に出会う。
ひと目で恋に落ちたマーティンは、エレナと一緒になれるような男になろうと、
勉強し作家を目指す。
小学校もロクに出ていなかったマーティンは、バカにされ侮られ、その将来に期待する者など誰一人いなかった。
(映画はアーカイブ映像や記録映像を交えながら、マーティンの困難と挫折を追ってゆく。
大柄でハンサムなルカ・マルネッリはステキだし、文学の香りする映像はのめり込んで目を離させない魅力がある)

彼は私たちとそう変わらない人間かもしれない。
階級格差や自身に迫る貧困に向き合い、本当の自分を見つけようともがく青年の姿は、
ぼんやり生きてる私にも刺さる。

さて、努力が実り才能が花開いたマーティンは、お金を手にしたものの悩み多き人生と絶望に直面する。
願いだった「ひとかどの男」にはなったものの、少しイヤなところも持ち合わせた「人格者じゃない」人間として描かれる。
(原作と違った結末かもしれないが)自己を探して、やがて自己を放棄する旅立ちをする。
リアリティはあると思う。ジャック・ロンドンは多様な冒険小説など沢山描いた人なので
この話は(ちょっと悲しいが)これで良いと思った。

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本当の愛を求めて作家となり気づくこと

投稿日:2021/05/26 レビュアー:hinakksk

 この映画を観るまで、ジャック・ロンドンについては『野生の呼び声』の作者という程度の知識しかなかった。彼が想像以上のすばらしい作家だったのだということを初めて知った。この映画が彼の自伝に基いているとすれば、身分違いの恋を契機に、独学し、作家を志すことで、彼もまた西欧近代の矛盾に気づき、苦悩した人だったのだと分かる。貧しい労働階級の青年マーティンと裕福な良家の令嬢エレナとの悩み多き恋愛は、その象徴となっている。

 唐突に聞こえるかもしれないが、ジャック・ロンドン(1876〜1916)、夏目漱石(1867〜1916)なので、ふたりは同時代の作家である。漱石は作家であると同時に英文学の研究者で、イギリスにも留学して、この映画でマーティン・エデンが直面するように、早くから西欧近代の矛盾や格差社会の問題に気づいていた。漱石の晩年の苦悩や神経衰弱は、このことと無関係ではないと思っている。

 この映画の主人公マーティン・エデンは、たまたま彼女の弟アルトゥーロを助けたことから、ブルジョワ階級の令嬢エレナ・オルシーニと知り合い、恋をする。自分の無学、無教養を痛感し、彼女に相応しい相手になるべく、生活に困窮しながらも、必死に本を読み独学するが、小学校4年までの学歴では、その差は容易には埋められない。

 書物を通して多くを学んだマーティンは、やがて自分の内面の創造力に突き動かされて作家を志すようになるが、書いても書いても原稿は送り返され、ついには同居していた姉夫婦の家を追い出されてしまう。列車で偶然知り合った親切な未亡人マリアから部屋を借りて、のんびりした田舎で執筆活動を続けるのだが、ついにお金も尽きて、農作業の手伝いをするようになる始末。

 マリアに仕立ててもらったスーツを着て、エレナの家のパーティに参加するが、エレナの母には、浅学で作家志望なんて妄想だと軽蔑される。また、エレナは、労働階級出身のマーティンを本当の意味では理解も共感もしていない。重労働の農作業に倒れてしまうマーティンだったが、ついに雑誌に彼の短編小説が掲載される。エレナの家で知り合った新聞の編集者ブリスには、社会主義が君の書いたものに意義を与えると助言されるが、マーティンは、社会主義体制も結局は現体制同様に腐敗して、強者が弱者を支配するようになるだけだと批判する。

 また、エレナの家での晩餐会では、自由主義を絶賛する有産階級の人々に、自由主義の矛盾点をとうとうと述べて顰蹙をかう。当然完全な自由はあり得ず、アナーキーを避けるためには、どこかで規制が働き、法の管理が行われる。そしてそこには政治権力が作用して、不公正の余地が生じる。これは善悪の問題ではなく、自由主義あるいは資本主義のやむを得ない側面だ。普通はそれらの不都合な真実に目をつぶり見ないふりをして深く追究しない。けれど洞察力鋭い作家のような人は、その矛盾を看過できない。この問題に完全な答はあり得ないので、突き詰めてしまうと、過激になるか、あるいは絶望するしかない。

 マーティンは作家として成功するけれど、近代の自由主義が招く格差社会という問題の不可能性に直面した彼にとっては、もはや富は恩返しする以外には何の意味も持たない。恋愛もまたその矛盾を大きくするだけで、彼を救ってはくれない。彼の深い憂鬱と絶望感がひしひしと伝わってくる。

 映画の序盤は、カンツォーネによってマーティンの心情が代弁されていて、中盤以降は折々に挿入されるセピアがかったモノクロ映像で、彼の思考や想像の世界が表現されていて、とても興味深い。

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名声を得ても幸せになれない、ジャック・ロンドン

投稿日:2021/05/13 レビュアー:カマンベール

実は「野性の呼び声」創作秘話を期待して観ていました。
ところが思惑はハズレ、まったく違ってました。
マーティン・エデン(マーティン・イーデン)は「野性の呼び声」の作者として世界的に有名なジャック・ロンドンの自伝的小説の主人公の名前(題名)なのです。
イタリア語の映画で2019年作品(イタリア/フランス/ドイツ合作)
どうしてまた、イタリアが舞台なの?
(ジャック・ロンドンの生まれはアメリカ・カリフォルニア州!!)

想像してた映画とは違うけれど、純文学作家の苦悩の自叙伝。
とても奥行きの深い映画でした。
まず主演俳優が好い。
イタリアを代表する俳優の一人のルカ・マリネッリ。
目の下の隈が深い人生経験を伺わせる。
監督:脚本はビエトロ・マルチェッロ。
エデンの過去の記憶が、セピア色の画面でドキュメンタリー・タッチで
描かれている。

忘れてならないのは、マーティン・エデンを小説家へと導く令嬢エレナ。
マーティンがエレナへの愛から小説家を目指したのです。
しかしエレナの求める幸せと、マーティンの目指す方向は次第にずれて行くのだ。
貧しくて、無学、小学校の4年で辞めて働きに出たマーティン・エデン。
船乗り、工場、下働き。
地を這うような生活にも希望を持って生きていた。
作家になる夢の実現のため努力を重ねる。
書いては出版社に送り、それは書いても書いても送り返される。
30遍も50篇も返送されるれる日々。

思い起こせば、その頃がマーティンは一番幸せだったのではなかったか?
文筆が認められ名声を得ても、マーティンの心は満たされない。
(エレナと結ばれなかったからとは、思えないが・・・それは本人にしか分からない)
イタリア・ナポリの労働者層に、社会主義思想が広まり、
労働組合運動が始まる。
マーティンは、思想的リーダー性を求められるが、そこにも居心地の悪さを感じる。
そして遂に作品が認められて、作家の道が開かれる。

ジャック・ロンドン(1876年~1916年。40歳没)
世界を股にかけた行動派。小説家、ジャーナリスト、エッセイスト。
「野性の呼び声」(2003年)は世界47カ国で読まれている。

「マーティン・エデン」のラスト。
ジャック・ロンドンは、“それ”を心に決めていたのだろうか?

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絶望の青春

投稿日:2021/05/09 レビュアー:ラストシアター

ヴェネツィア国際映画祭
男優賞受賞

米国の作家ジャック・ロンドンの自伝的小説を、イタリアを舞台にした作品

ナポリの労働者地区の貧しい船員の青年は、上流階級の娘に恋したことから、文学の世界に目覚め独学で作家を志す

「絶望の青春」を見事に演じたルカ・マリネッリが素晴らしい

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何か違う

投稿日:2021/10/31 レビュアー:icy

色々なレビューでも評価の高い作品。J. Londonは"White Fang"しか読んでいないが、それよりも彼に心酔してアラスカに冒険に行き、死んだChris McCandlessには強い思いがあるので、London自身や彼の作品の影響力にも関心はあった。
結果、期待外れ。平板なプロット。映像や音楽にも斬新さは感じられない。主演の男優の目力はなかなか強力だが、全体としては40〜50年前の映画のような古臭さが漂っている印象。
世界的に民衆の間の経済格差が再び問題になり、社会主義革命はともかく純粋な資本主義・民主主義には崩壊の予兆が感じられる現代にあって、古い階級闘争をそのまま背景にしたストーリーを提示されても面白くない。善意から大衆が揃って地獄に歩みを進める不気味な世界を描かないと、それに対峙しつつ己の人生の限界にも苦悩する主人公の孤独に迫力が出ない。孤独は社会との関係と個人との関係の両方に絶望した時に絶頂に達するのだから。

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1〜 5件 / 全7件

マーティン・エデン

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:7件

無学の青年が、高みに登る困難と激情をジックリと描く

投稿日

2021/05/08

レビュアー

くまげらの森

「野性の呼び声」などで高名なアメリカの作家ジャック・ロンドンの自伝的小説
『マーティン・イーデン』を、舞台をイタリアに移し、ピエトロ・マルッチェロ監督で映画化。

イタリア、ナポリの労働者地区で生まれ育った貧しい船乗りのマーティン・エデンは、
ブルジョワの娘エレナ(ジェシカ・クレッシー)に出会う。
ひと目で恋に落ちたマーティンは、エレナと一緒になれるような男になろうと、
勉強し作家を目指す。
小学校もロクに出ていなかったマーティンは、バカにされ侮られ、その将来に期待する者など誰一人いなかった。
(映画はアーカイブ映像や記録映像を交えながら、マーティンの困難と挫折を追ってゆく。
大柄でハンサムなルカ・マルネッリはステキだし、文学の香りする映像はのめり込んで目を離させない魅力がある)

彼は私たちとそう変わらない人間かもしれない。
階級格差や自身に迫る貧困に向き合い、本当の自分を見つけようともがく青年の姿は、
ぼんやり生きてる私にも刺さる。

さて、努力が実り才能が花開いたマーティンは、お金を手にしたものの悩み多き人生と絶望に直面する。
願いだった「ひとかどの男」にはなったものの、少しイヤなところも持ち合わせた「人格者じゃない」人間として描かれる。
(原作と違った結末かもしれないが)自己を探して、やがて自己を放棄する旅立ちをする。
リアリティはあると思う。ジャック・ロンドンは多様な冒険小説など沢山描いた人なので
この話は(ちょっと悲しいが)これで良いと思った。

本当の愛を求めて作家となり気づくこと

投稿日

2021/05/26

レビュアー

hinakksk

 この映画を観るまで、ジャック・ロンドンについては『野生の呼び声』の作者という程度の知識しかなかった。彼が想像以上のすばらしい作家だったのだということを初めて知った。この映画が彼の自伝に基いているとすれば、身分違いの恋を契機に、独学し、作家を志すことで、彼もまた西欧近代の矛盾に気づき、苦悩した人だったのだと分かる。貧しい労働階級の青年マーティンと裕福な良家の令嬢エレナとの悩み多き恋愛は、その象徴となっている。

 唐突に聞こえるかもしれないが、ジャック・ロンドン(1876〜1916)、夏目漱石(1867〜1916)なので、ふたりは同時代の作家である。漱石は作家であると同時に英文学の研究者で、イギリスにも留学して、この映画でマーティン・エデンが直面するように、早くから西欧近代の矛盾や格差社会の問題に気づいていた。漱石の晩年の苦悩や神経衰弱は、このことと無関係ではないと思っている。

 この映画の主人公マーティン・エデンは、たまたま彼女の弟アルトゥーロを助けたことから、ブルジョワ階級の令嬢エレナ・オルシーニと知り合い、恋をする。自分の無学、無教養を痛感し、彼女に相応しい相手になるべく、生活に困窮しながらも、必死に本を読み独学するが、小学校4年までの学歴では、その差は容易には埋められない。

 書物を通して多くを学んだマーティンは、やがて自分の内面の創造力に突き動かされて作家を志すようになるが、書いても書いても原稿は送り返され、ついには同居していた姉夫婦の家を追い出されてしまう。列車で偶然知り合った親切な未亡人マリアから部屋を借りて、のんびりした田舎で執筆活動を続けるのだが、ついにお金も尽きて、農作業の手伝いをするようになる始末。

 マリアに仕立ててもらったスーツを着て、エレナの家のパーティに参加するが、エレナの母には、浅学で作家志望なんて妄想だと軽蔑される。また、エレナは、労働階級出身のマーティンを本当の意味では理解も共感もしていない。重労働の農作業に倒れてしまうマーティンだったが、ついに雑誌に彼の短編小説が掲載される。エレナの家で知り合った新聞の編集者ブリスには、社会主義が君の書いたものに意義を与えると助言されるが、マーティンは、社会主義体制も結局は現体制同様に腐敗して、強者が弱者を支配するようになるだけだと批判する。

 また、エレナの家での晩餐会では、自由主義を絶賛する有産階級の人々に、自由主義の矛盾点をとうとうと述べて顰蹙をかう。当然完全な自由はあり得ず、アナーキーを避けるためには、どこかで規制が働き、法の管理が行われる。そしてそこには政治権力が作用して、不公正の余地が生じる。これは善悪の問題ではなく、自由主義あるいは資本主義のやむを得ない側面だ。普通はそれらの不都合な真実に目をつぶり見ないふりをして深く追究しない。けれど洞察力鋭い作家のような人は、その矛盾を看過できない。この問題に完全な答はあり得ないので、突き詰めてしまうと、過激になるか、あるいは絶望するしかない。

 マーティンは作家として成功するけれど、近代の自由主義が招く格差社会という問題の不可能性に直面した彼にとっては、もはや富は恩返しする以外には何の意味も持たない。恋愛もまたその矛盾を大きくするだけで、彼を救ってはくれない。彼の深い憂鬱と絶望感がひしひしと伝わってくる。

 映画の序盤は、カンツォーネによってマーティンの心情が代弁されていて、中盤以降は折々に挿入されるセピアがかったモノクロ映像で、彼の思考や想像の世界が表現されていて、とても興味深い。

名声を得ても幸せになれない、ジャック・ロンドン

投稿日

2021/05/13

レビュアー

カマンベール

実は「野性の呼び声」創作秘話を期待して観ていました。
ところが思惑はハズレ、まったく違ってました。
マーティン・エデン(マーティン・イーデン)は「野性の呼び声」の作者として世界的に有名なジャック・ロンドンの自伝的小説の主人公の名前(題名)なのです。
イタリア語の映画で2019年作品(イタリア/フランス/ドイツ合作)
どうしてまた、イタリアが舞台なの?
(ジャック・ロンドンの生まれはアメリカ・カリフォルニア州!!)

想像してた映画とは違うけれど、純文学作家の苦悩の自叙伝。
とても奥行きの深い映画でした。
まず主演俳優が好い。
イタリアを代表する俳優の一人のルカ・マリネッリ。
目の下の隈が深い人生経験を伺わせる。
監督:脚本はビエトロ・マルチェッロ。
エデンの過去の記憶が、セピア色の画面でドキュメンタリー・タッチで
描かれている。

忘れてならないのは、マーティン・エデンを小説家へと導く令嬢エレナ。
マーティンがエレナへの愛から小説家を目指したのです。
しかしエレナの求める幸せと、マーティンの目指す方向は次第にずれて行くのだ。
貧しくて、無学、小学校の4年で辞めて働きに出たマーティン・エデン。
船乗り、工場、下働き。
地を這うような生活にも希望を持って生きていた。
作家になる夢の実現のため努力を重ねる。
書いては出版社に送り、それは書いても書いても送り返される。
30遍も50篇も返送されるれる日々。

思い起こせば、その頃がマーティンは一番幸せだったのではなかったか?
文筆が認められ名声を得ても、マーティンの心は満たされない。
(エレナと結ばれなかったからとは、思えないが・・・それは本人にしか分からない)
イタリア・ナポリの労働者層に、社会主義思想が広まり、
労働組合運動が始まる。
マーティンは、思想的リーダー性を求められるが、そこにも居心地の悪さを感じる。
そして遂に作品が認められて、作家の道が開かれる。

ジャック・ロンドン(1876年~1916年。40歳没)
世界を股にかけた行動派。小説家、ジャーナリスト、エッセイスト。
「野性の呼び声」(2003年)は世界47カ国で読まれている。

「マーティン・エデン」のラスト。
ジャック・ロンドンは、“それ”を心に決めていたのだろうか?

絶望の青春

投稿日

2021/05/09

レビュアー

ラストシアター

ヴェネツィア国際映画祭
男優賞受賞

米国の作家ジャック・ロンドンの自伝的小説を、イタリアを舞台にした作品

ナポリの労働者地区の貧しい船員の青年は、上流階級の娘に恋したことから、文学の世界に目覚め独学で作家を志す

「絶望の青春」を見事に演じたルカ・マリネッリが素晴らしい

何か違う

投稿日

2021/10/31

レビュアー

icy

色々なレビューでも評価の高い作品。J. Londonは"White Fang"しか読んでいないが、それよりも彼に心酔してアラスカに冒険に行き、死んだChris McCandlessには強い思いがあるので、London自身や彼の作品の影響力にも関心はあった。
結果、期待外れ。平板なプロット。映像や音楽にも斬新さは感じられない。主演の男優の目力はなかなか強力だが、全体としては40〜50年前の映画のような古臭さが漂っている印象。
世界的に民衆の間の経済格差が再び問題になり、社会主義革命はともかく純粋な資本主義・民主主義には崩壊の予兆が感じられる現代にあって、古い階級闘争をそのまま背景にしたストーリーを提示されても面白くない。善意から大衆が揃って地獄に歩みを進める不気味な世界を描かないと、それに対峙しつつ己の人生の限界にも苦悩する主人公の孤独に迫力が出ない。孤独は社会との関係と個人との関係の両方に絶望した時に絶頂に達するのだから。

1〜 5件 / 全7件