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博士と狂人

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博士と狂人 / メル・ギブソン

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「博士と狂人」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

世界最高峰の辞書“オックスフォード英語大辞典”(通称OED)にまつわる驚きの誕生秘話をメル・ギブソンとショーン・ペンの共演で映画化した実話ドラマ。サイモン・ウィンチェスターの世界的ベストセラー・ノンフィクションを原作に、世界に冠たる辞書の編纂に大きな役割果たした異端の天才2人の数奇な運命と友情の軌跡をドラマチックに描き出す。監督はメル・ギブソン監督作「アポカリプト」で脚本を手掛け、本作が記念すべき長編監督デビューとなるP・B・シェムラン。19世紀中ごろ。貧しい家に生まれ、独学で言語学者となったマレー博士は、オックスフォード大学で進められていた新たな辞書編纂プロジェクトの中心を担うことに。そのあまりにも壮大な計画は困難を極めるが、謎の協力者から送られてくる大量の資料が大きな力となるが…。 JAN:4532612147157

「博士と狂人」 の作品情報

作品情報

製作年: 2018年
原題: THE PROFESSOR AND THE MADMAN

「博士と狂人」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:7件

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1〜 5件 / 全7件

「監獄の囚人」が、世界に冠たる辞書作りに貢献

投稿日:2021/03/26 レビュアー:くまげらの森

ヴィクトリア朝時代のイギリスは、世界の4分の1を支配下においており、
植民地を統制するには共通の言語が必要であった。
オックスフォード大学は史上初の英語辞書「OED(オックスフォード英語大辞典)」を編纂するプロジェクトに取り組んでいた。
プロジェクト主幹のジェームズ・マレー(メル・ギブソン)は、スコットランド出身で、貧しさのため高等教育を受けられず、独学でさまざまな言語や学問を修めてきたいわば在野の秀才だった。

同じ頃、ロンドンでは米国の退役軍人がPTSDによる人違いで男を銃殺する事件が起きる。
犯人のウィリアム・チェスター・マイナー(ショーン・ペン)は南北戦争に従軍した後、精神を病み英国に流れ着いていた。責任能力なしで無罪となったマイナーは精神病院に収容される。元々豊かな教養があり、彼の治癒の可能性を認めた所長は、特別に広い居室を与えて好きなだけ本を読むことを許可した。

1873年、マレー教授が本に挟んだ、「辞書ボランテァ募集」を見つけたマイナーは、早速応募し、1000枚にも及ぶ単語カードをオックスフォードに郵送した。
ただの辞書というより、古語、廃語、俗語、外来語などとその変遷を収録すべく用例を集めていたマレーたちは、作業が進まず行き詰まっていたのでマイナーの応援を非常に歓び、
以後、マレー教授とマイナーの間に、固い友情と信頼関係が育まれる。

マイナーが人違いで射殺してしまった事の償い、未亡人へのお金の支払いや食料の提供も
ストーリーに組み込まれる。いくら償っても償いは終わらないとするマイナー・・。
貧困層である未亡人イライザは字が読めない。マイナーがイライザに読み書きを教えると申し出る場面が美しい。
「言葉は君を自由にする。言葉のツバサを持てば世界の果てまで飛べる」
いつしかマイナーとイライザの心は通い合うようになるのだが、苦悩するマイナーはついに、おのれの局部を切り取るという行為に出る。厳しい信仰心と、償いの身である事に許しがたかったのだ。そして、院長の計略により、さらなる試練が待っていた。

ショーン・ペンの凄まじい体験に比べると、メル・ギブソンは影が薄いようにも思える。
が、16歳で助教授、20歳で校長先生と苦学震旦の人であり、オックスフォードの理事たちからは嫌われつつ、学閥もなく、この困難な仕事に没入した。ある意味、狂気がなければできないだろう。
OEDは実に70年の歳月を掛け1928年に完成した。

辞書といえば『どらえもん辞典』しかお世話になっていない私が、本当のこの映画の困難は理解できないのかもしれない。史実を元にしたなかなか渋い作品だった。

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世界最高の辞書OED誕生秘話

投稿日:2021/03/25 レビュアー:カマンベール

2018年(イギリス他)
感動というより興味深い映画でした。
キャスティングも実力派の渋い俳優揃いです。
違うキャストと別のアプローチならもう少し面白くなったのではとも考えます。

もともとが辞書作り(オックスフォード英語大辞典)を膨大な年月をかけて編纂する・・
はじめから地味なのですが、そこに殺人犯で心を病んだ男マイナー(ショーン・ペン)が、
ボランティアとして協力したことから起こる、横やりと軋轢が最大の見せ場になります。
マイナーの心の闇も19世紀にこんなに複雑な心の男がいたのかと興味深かった。

オックスフォード英語大辞典(OED)は41万語を収録する世界最高峰の辞書です。
大学も出ずに独学で20カ国語を操る男・ジェームズ・マレーをメル・ギブソン。
辞書作りに膨大な資料を送って来る男マイナーが殺人犯でしかも狂人とは?
原作はノンフィクションのベストセラー。
「博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話」
(サイモン・ウィンチェスター著)
メル・ギブソンはマレー博士の落ち着いた嘘のない重厚な人物像を熱演。
対してショーン・ペンは自分の犯した罪の重さに押し潰され、そしてまた
被害者の妻を愛することで、自らを傷付けてしまう(ここは、ショッキングです)
やはり狂人役がこんなに似合う人は他にいないかも知れません。

オックスフォードの美しい景色や書籍が山積みの部屋。
そして何よりマレー博士亡き後も続けられて70年掛かって完成された
「オックスフォード英語大辞典」こそが主役の映画でした。
しかしOEDのどこがそんなに重要で凄いのか?
あまり伝わってこなかった。
ネットの情報は360度に渡って多方向に検索できますね。
その情報を正しく選ぶことこそが難しいと言える現代社会です。
「オックスフォード英語大辞典(OED)」より引用と書けば、
その語彙の情報の正確さにお墨付きが与えられる・・・
そんな価値があるのかも知れません。

・・・辞書は言葉の海を渡る舟・・・
目的はこの映画の《OED》も「舟を編む」の辞書《大渡海》と同じ。
しかし「舟を編む」程の、若く魅力的な人物が生き生き動くような感動には
至らなかったと言うのが本音です。

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辞書を作る大変さを描くというよりも、博士と囚人の友情物語

投稿日:2021/03/28 レビュアー:飛べない魔女

なかなか良かったです。
史実に基づくノンフィクション『博士と狂人―世界最高の辞書 OEDの誕生秘話』を
基に映画化されています。
どこまでが史実かは不明ですが
ドラマとしてはかなり引き込まれました。
辞書を作る大変さは『舟を編む』でも味わいましたが
オックスフォード大学という名門大学において作成される辞書に
狂人とされる囚人が関与していたとあっては
それは大事だったことでしょう。

ショーン・ペン演じるウィリアム・マイナーはアメリカの元軍医。
何故イギリスに渡ってきたのかは不明でしたが
彼はアメリカの南北戦争時代に
自分が犯したことによる罪の意識から精神を病んでしまい
殺人を犯してしまいます。
その殺人の罪の意識から更に精神は闇の中へ。
彼の心を救ったのは、辞書作りのために募集したボランティアでした。
辞書の編集責任を任されたのは、博士号をもたない学者マレー。
演じるのはメル・ギブソン。
主演の二人の演技が見事です。
罪の意識が深すぎて、許されれば許される程に
不安定な精神状態の泥沼から抜け出れなくなるウィリアム。
彼を友、兄弟と呼び、手を差し伸べ救い出そうとするマレー博士。
《単語》という単純な繋がりを通じて深まる二人の絆と
マレー博士の揺るがることの無い強い信念に感動しました。

ちょっとグロイシーンもあるので、苦手な人はご注意を。

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独学者と天才

投稿日:2021/04/12 レビュアー:ラストシアター

『#博士と狂人』
世界最高峰の「オックスフォード英語大辞典」誕生の信じられない真実

貧しい育ちで学士号を持たない学者のマレー
殺人犯で精神病院に入れられたアメリカ人の元軍医のマイナー

辞典の創作を通して2人に絆が生まれる

マイナーの壮絶な人生を演じるショーンの渾身の鬼気迫る演技が凄い

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大辞典編纂は世界制覇の手段でもあった!

投稿日:2021/04/22 レビュアー:哲郎

「オックスフォード英語辞典」編纂初期の経緯物語で、編纂に大きく貢献した二人の偉人のエピソードを並行して描いています。
一人は編纂主幹となり辞典の礎を築いたジェームズ・マレー博士。もう一人は医療刑務所から膨大な用例を送り、編纂作業を大いに助けたウィリアム・マイナー博士。ただし、マイナー博士は殺人の罪で裁判にかけられ、精神疾患を理由に無期限の保護措置を受ける身。

作品としてはマレー博士に関わる辞典編纂過程でのいろいろな出来事よりも、マイナー博士と彼が殺めてしまった人の妻との切ないやりとりのほうがむしろ話の中心で、マイナー博士を演じたショーン・ペンがいい仕事してますね。
私が「なるほど」と惹かれた部分は、あの大辞典編纂の事業が大英帝国の世界制覇の手段でもあったという点。武力や経済力だけでなく、自国語をも植民地支配の道具とし、そのために圧倒的な大辞典を作るという戦略はやはり当時の超大国を思わせる。事実、その後「英語」は世界の共通語になった。

辞典編纂の史実の話ではつまらないので、映画化に際してはかなりの脚色が施されていると思うが、それでもちょっとつまらないですねぇ...
これはもっと大胆に、史実を基にした<映画作品>としてマイナー博士の半生を描く話にしたほうがよかったかも。
彼は名家の出身で博学のせいか、医療拘置にあっても異例の好待遇を受けている。いわば貴族なみの扱いをされていたわけで、その点アメリカでの生い立ちや南北戦争後にPTSDになった様子など興味深く、この人の生涯を物語にした作品を見てみたいと思った。

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博士と狂人

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「監獄の囚人」が、世界に冠たる辞書作りに貢献

投稿日

2021/03/26

レビュアー

くまげらの森

ヴィクトリア朝時代のイギリスは、世界の4分の1を支配下においており、
植民地を統制するには共通の言語が必要であった。
オックスフォード大学は史上初の英語辞書「OED(オックスフォード英語大辞典)」を編纂するプロジェクトに取り組んでいた。
プロジェクト主幹のジェームズ・マレー(メル・ギブソン)は、スコットランド出身で、貧しさのため高等教育を受けられず、独学でさまざまな言語や学問を修めてきたいわば在野の秀才だった。

同じ頃、ロンドンでは米国の退役軍人がPTSDによる人違いで男を銃殺する事件が起きる。
犯人のウィリアム・チェスター・マイナー(ショーン・ペン)は南北戦争に従軍した後、精神を病み英国に流れ着いていた。責任能力なしで無罪となったマイナーは精神病院に収容される。元々豊かな教養があり、彼の治癒の可能性を認めた所長は、特別に広い居室を与えて好きなだけ本を読むことを許可した。

1873年、マレー教授が本に挟んだ、「辞書ボランテァ募集」を見つけたマイナーは、早速応募し、1000枚にも及ぶ単語カードをオックスフォードに郵送した。
ただの辞書というより、古語、廃語、俗語、外来語などとその変遷を収録すべく用例を集めていたマレーたちは、作業が進まず行き詰まっていたのでマイナーの応援を非常に歓び、
以後、マレー教授とマイナーの間に、固い友情と信頼関係が育まれる。

マイナーが人違いで射殺してしまった事の償い、未亡人へのお金の支払いや食料の提供も
ストーリーに組み込まれる。いくら償っても償いは終わらないとするマイナー・・。
貧困層である未亡人イライザは字が読めない。マイナーがイライザに読み書きを教えると申し出る場面が美しい。
「言葉は君を自由にする。言葉のツバサを持てば世界の果てまで飛べる」
いつしかマイナーとイライザの心は通い合うようになるのだが、苦悩するマイナーはついに、おのれの局部を切り取るという行為に出る。厳しい信仰心と、償いの身である事に許しがたかったのだ。そして、院長の計略により、さらなる試練が待っていた。

ショーン・ペンの凄まじい体験に比べると、メル・ギブソンは影が薄いようにも思える。
が、16歳で助教授、20歳で校長先生と苦学震旦の人であり、オックスフォードの理事たちからは嫌われつつ、学閥もなく、この困難な仕事に没入した。ある意味、狂気がなければできないだろう。
OEDは実に70年の歳月を掛け1928年に完成した。

辞書といえば『どらえもん辞典』しかお世話になっていない私が、本当のこの映画の困難は理解できないのかもしれない。史実を元にしたなかなか渋い作品だった。

世界最高の辞書OED誕生秘話

投稿日

2021/03/25

レビュアー

カマンベール

2018年(イギリス他)
感動というより興味深い映画でした。
キャスティングも実力派の渋い俳優揃いです。
違うキャストと別のアプローチならもう少し面白くなったのではとも考えます。

もともとが辞書作り(オックスフォード英語大辞典)を膨大な年月をかけて編纂する・・
はじめから地味なのですが、そこに殺人犯で心を病んだ男マイナー(ショーン・ペン)が、
ボランティアとして協力したことから起こる、横やりと軋轢が最大の見せ場になります。
マイナーの心の闇も19世紀にこんなに複雑な心の男がいたのかと興味深かった。

オックスフォード英語大辞典(OED)は41万語を収録する世界最高峰の辞書です。
大学も出ずに独学で20カ国語を操る男・ジェームズ・マレーをメル・ギブソン。
辞書作りに膨大な資料を送って来る男マイナーが殺人犯でしかも狂人とは?
原作はノンフィクションのベストセラー。
「博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話」
(サイモン・ウィンチェスター著)
メル・ギブソンはマレー博士の落ち着いた嘘のない重厚な人物像を熱演。
対してショーン・ペンは自分の犯した罪の重さに押し潰され、そしてまた
被害者の妻を愛することで、自らを傷付けてしまう(ここは、ショッキングです)
やはり狂人役がこんなに似合う人は他にいないかも知れません。

オックスフォードの美しい景色や書籍が山積みの部屋。
そして何よりマレー博士亡き後も続けられて70年掛かって完成された
「オックスフォード英語大辞典」こそが主役の映画でした。
しかしOEDのどこがそんなに重要で凄いのか?
あまり伝わってこなかった。
ネットの情報は360度に渡って多方向に検索できますね。
その情報を正しく選ぶことこそが難しいと言える現代社会です。
「オックスフォード英語大辞典(OED)」より引用と書けば、
その語彙の情報の正確さにお墨付きが与えられる・・・
そんな価値があるのかも知れません。

・・・辞書は言葉の海を渡る舟・・・
目的はこの映画の《OED》も「舟を編む」の辞書《大渡海》と同じ。
しかし「舟を編む」程の、若く魅力的な人物が生き生き動くような感動には
至らなかったと言うのが本音です。

辞書を作る大変さを描くというよりも、博士と囚人の友情物語

投稿日

2021/03/28

レビュアー

飛べない魔女

なかなか良かったです。
史実に基づくノンフィクション『博士と狂人―世界最高の辞書 OEDの誕生秘話』を
基に映画化されています。
どこまでが史実かは不明ですが
ドラマとしてはかなり引き込まれました。
辞書を作る大変さは『舟を編む』でも味わいましたが
オックスフォード大学という名門大学において作成される辞書に
狂人とされる囚人が関与していたとあっては
それは大事だったことでしょう。

ショーン・ペン演じるウィリアム・マイナーはアメリカの元軍医。
何故イギリスに渡ってきたのかは不明でしたが
彼はアメリカの南北戦争時代に
自分が犯したことによる罪の意識から精神を病んでしまい
殺人を犯してしまいます。
その殺人の罪の意識から更に精神は闇の中へ。
彼の心を救ったのは、辞書作りのために募集したボランティアでした。
辞書の編集責任を任されたのは、博士号をもたない学者マレー。
演じるのはメル・ギブソン。
主演の二人の演技が見事です。
罪の意識が深すぎて、許されれば許される程に
不安定な精神状態の泥沼から抜け出れなくなるウィリアム。
彼を友、兄弟と呼び、手を差し伸べ救い出そうとするマレー博士。
《単語》という単純な繋がりを通じて深まる二人の絆と
マレー博士の揺るがることの無い強い信念に感動しました。

ちょっとグロイシーンもあるので、苦手な人はご注意を。

独学者と天才

投稿日

2021/04/12

レビュアー

ラストシアター

『#博士と狂人』
世界最高峰の「オックスフォード英語大辞典」誕生の信じられない真実

貧しい育ちで学士号を持たない学者のマレー
殺人犯で精神病院に入れられたアメリカ人の元軍医のマイナー

辞典の創作を通して2人に絆が生まれる

マイナーの壮絶な人生を演じるショーンの渾身の鬼気迫る演技が凄い

大辞典編纂は世界制覇の手段でもあった!

投稿日

2021/04/22

レビュアー

哲郎

「オックスフォード英語辞典」編纂初期の経緯物語で、編纂に大きく貢献した二人の偉人のエピソードを並行して描いています。
一人は編纂主幹となり辞典の礎を築いたジェームズ・マレー博士。もう一人は医療刑務所から膨大な用例を送り、編纂作業を大いに助けたウィリアム・マイナー博士。ただし、マイナー博士は殺人の罪で裁判にかけられ、精神疾患を理由に無期限の保護措置を受ける身。

作品としてはマレー博士に関わる辞典編纂過程でのいろいろな出来事よりも、マイナー博士と彼が殺めてしまった人の妻との切ないやりとりのほうがむしろ話の中心で、マイナー博士を演じたショーン・ペンがいい仕事してますね。
私が「なるほど」と惹かれた部分は、あの大辞典編纂の事業が大英帝国の世界制覇の手段でもあったという点。武力や経済力だけでなく、自国語をも植民地支配の道具とし、そのために圧倒的な大辞典を作るという戦略はやはり当時の超大国を思わせる。事実、その後「英語」は世界の共通語になった。

辞典編纂の史実の話ではつまらないので、映画化に際してはかなりの脚色が施されていると思うが、それでもちょっとつまらないですねぇ...
これはもっと大胆に、史実を基にした<映画作品>としてマイナー博士の半生を描く話にしたほうがよかったかも。
彼は名家の出身で博学のせいか、医療拘置にあっても異例の好待遇を受けている。いわば貴族なみの扱いをされていたわけで、その点アメリカでの生い立ちや南北戦争後にPTSDになった様子など興味深く、この人の生涯を物語にした作品を見てみたいと思った。

1〜 5件 / 全7件