ストックホルム・ケース / イーサン・ホーク
ストックホルム・ケース
/ロバート・バドロー
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全体の平均評価点: (5点満点)
(11)
解説・ストーリー
人質がいつしか犯人にシンパシーを感じていく“ストックホルム症候群”とよばれる心理現象の語源となった実在の銀行強盗立てこもり事件を、「ブルーに生まれついて」のロバート・バドロー監督とイーサン・ホークのコンビで映画化したクライム・ドラマ。事件の顛末と人質の心の軌跡を、ユーモアを織り交ぜた軽妙な筆致で描き出す。共演はノオミ・ラパス、マーク・ストロング。1973年、スウェーデンの首都ストックホルム。何をやっても上手くいかない男ラースは思い余って銀行強盗を決断、銃を手に銀行に押し入る。幼い娘を持つ行員のビアンカら3人を人質に取り、警察との交渉で犯罪仲間のグンナーを刑務所から釈放させることに成功する。続いて金と逃走用の車を要求するラースに対し、警察は彼らを銀行の中に閉じ込める作戦に出るが…。 JAN:4907953219106
人質がいつしか犯人にシンパシーを感じていく“ストックホルム症候群”とよばれる心理現象の語源となった実在の銀行強盗立てこもり事件を、「ブルーに生まれついて」のロバート・バドロー監督とイーサン・ホークのコンビで映画化したクライム・ドラマ。事件の顛末と人質の心の軌跡を、ユーモアを織り交ぜた軽妙な筆致で描き出す。共演はノオミ・ラパス、マーク・ストロング。1973年、スウェーデンの首都ストックホルム。何をやっても上手くいかない男ラースは思い余って銀行強盗を決断、銃を手に銀行に押し入る。幼い娘を持つ行員のビアンカら3人を人質に取り、警察との交渉で犯罪仲間のグンナーを刑務所から釈放させることに成功する。続いて金と逃走用の車を要求するラースに対し、警察は彼らを銀行の中に閉じ込める作戦に出るが…。 JAN:4907953219106
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「ストックホルム・ケース」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
人質がいつしか犯人にシンパシーを感じていく“ストックホルム症候群”とよばれる心理現象の語源となった実在の銀行強盗立てこもり事件を、「ブルーに生まれついて」のロバート・バドロー監督とイーサン・ホークのコンビで映画化したクライム・ドラマ。事件の顛末と人質の心の軌跡を、ユーモアを織り交ぜた軽妙な筆致で描き出す。共演はノオミ・ラパス、マーク・ストロング。1973年、スウェーデンの首都ストックホルム。何をやっても上手くいかない男ラースは思い余って銀行強盗を決断、銃を手に銀行に押し入る。幼い娘を持つ行員のビアンカら3人を人質に取り、警察との交渉で犯罪仲間のグンナーを刑務所から釈放させることに成功する。続いて金と逃走用の車を要求するラースに対し、警察は彼らを銀行の中に閉じ込める作戦に出るが…。 JAN:4907953219106
「ストックホルム・ケース」 の作品情報
「ストックホルム・ケース」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ストックホルム・ケースの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
92分 |
日・吹 |
英・スウェーデン:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
80DRJ20910 |
2021年04月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
0人
|
0人
|
英・スウェーデン:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
ストックホルム・ケースの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
92分 |
日・吹 |
英・スウェーデン:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
80DRJ20910 |
2021年04月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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12枚
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英・スウェーデン:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
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ユーザーレビュー:11件
強盗の人柄にほのぼのしちゃう?
(2018年・カナダ、スウェーデン)
ストックホルムに行く予定もないし、銀行強盗の予定もないので知らなかったが
『ストックホルム症候群』という言葉があるらしいのだ。
その語源(いわれ)となった1973年の事件を、『ブルーに生まれついて』でイーサン・ホークと一緒に仕事をしたロバート・バドロー監督が再度組んで描いた作品である。
主人公ラース(イーサン・ホーク)は、ひとりでノルマルム広場のクレジット銀行を襲撃する。
アメリカへ逃亡して、人生をやり直したかったのだ。もとより、人を射殺するつもりはなく、銃は持っているがオドシとしてテキトーに発砲。
銀行員のビアンカ(ノオミラパス)、もう1人女性クララを、人質に立て籠りました。
彼の要求は、現金と逃走用の車、そして、犯罪者仲間のクラーク(マークストロング)の釈放、
このみっつ!
現金はそこにあるし、マックイーンが『ブリット』で乗ってたかっこいい車(フォード・マスタング)を用意しろってなわがまますぎる要求もスンナリ叶う!(警察、手配力すごいぞ・・)
クラークも速攻で加わったところに、銀行の奥に隠れていた男も見つかり、さぁ逃げるぞとスタンバイも、事件は思わぬ長期戦へ突入する。
そんな中、、犯人ラースと人質ビアンカの間に、不思議な連帯感が生まれ、それは他の二人の人質も同じように感じたらしく、なんとか犯人たちの計画を成功させてやりたいという共感が、芽生え始めて来たのでした。
いや、不思議なもんですね。これは絶対人質さんたちを傷つけないというポリシーが、
警察との会話や何かから伝わったんでしょうね・・
生きるか死ぬかの緊迫下で、それを凌駕するイーサン・ホークの間抜けさ、いや温厚さ。
果たして、ラースとクラークは、アメリカへ逃走できるのでしょうか、
普通は笑えない状況なんですが、なぜか警察もズレてる、あ、一国の首相さえ介入してくるんですよ、
それがまた緊迫感なくて(笑)
決して「お笑い」じゃないシリアスなドラマのはずなんですが、ハラハラした以上に滑稽さが感じられました。イーサン・ホークとノオミ・ラパスの演技が完璧ゆえでした。
ただ、楽しいひとときは過ごしたものの、それ以上の何かがないのが惜しいと言えば惜しいかも。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
人は社会的弱者に共感しやすい
ストックホルム症候群という心理学用語のきっかけとなった、1973年にスウェーデンのストックホルムで起きた銀行強盗事件の、解決までの顛末を描いています。考えるまでもなく、人質になってしまったのは犯人(本名ラース・ニストロム)のせいなのですが、夫も警察も首相でさえも、人質に対して親身になってはくれない、人質の命よりも事件解決を優先していると、人質が感じてしまったときに、四面楚歌の状況でも人質を傷つけたりせず、むしろ要求を叶えてくれる犯人の方に共感し、協力してしまうようになる心理が、丁寧に描かれています。そしてそれは人質なりの無意識の生き残る選択でもあります。
優秀な銀行員のビアンカ・リンドは、他の2名と共に、銀行強盗の人質となって、犯人と行内に閉じ込められてしまいます。ところが警察は、体面を失わず解決することしか頭になく、女性行員の名誉も思いやらず、犯人にレイプされた可能性があると、ニュースで平気で嘘を流します。面会に来た夫に、ビアンカは必死に子どもたちのために下準備をしてある魚のソテーの調理手順を説明したのに、夫はそれを無視して結局冷凍のミートローフを食べさせ、また、犯人に頼み込んでやっとのことで電話をかけてきたビアンカの、娘と話したいという願いもあっさり却下する始末。最悪の場合、彼女にとってそれが娘と話をする最後のチャンスかもしれないのに。首相は、人質が殺されるかもしれないのに、暴力で社会秩序を乱すことは許されない、犯人が人質を連れていくことは許可できないと、原則論に終始します。人質が見放されたと感じて絶望し、公権力に対し弱者である犯人側に心が動くのも無理ありません。
人間の心理とは不思議だなあと感じます。人質事件の場合、解決するまでは、捜査側はマスコミに不用意な発言をすることなく、人質を孤立した気分にさせず、どこまでも人質の命を最優先し、必ず助け出すというメッセージや姿勢を示すことが大切なんじゃないかと思わされます。この映画での警察の対応は無神経で緊迫感に欠け、むしろのんびりとしていて、派手なアクションがあるわけでもなく、実際の事件に基いているので、さほどドラマティックというわけでもありません。けれど、イーサン・ホークをはじめ、堅実な演技をする俳優たちが揃っているので、説得力のある映画になっています。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
銀行強盗を好きになる人質=警察の攻防が楽しい
2018年(カナダ/アメリカ)ロバート・バドロー監督。
コメディですね。極限状態での洒脱なユーモアが楽しい。
会話劇がなかなか面白かったです。
アメリカとボブ・ディランとマックィーンのブリットが好きな強盗=イーサン・ホーク。
イーサンのおマヌケな銀行強盗に対処する警察。
出たとこ勝負で刻々と状況が変化する。
人質を取る→刑務所の悪友グンナー(マーク・ストロング)を呼ぶ。
逃走に車(マックィーンがブリットで乗ったムスタング)を要求。
金を奪って逃走する予定が、銀行の金庫室に閉じ込められ・・・事態がこじれて行く。
スウェーデン首相とじきじきに人質ビアンカ(ノオミ・ラパス)が交渉する。
「人質と強盗をどちらも助けて!!」
人質と銀行強盗が仲間になった瞬間だった。
ストックホルム症候群(ストックホルム・シンドローム)
この言葉は1973年にスウェーデンのストックホルムで起きたこの銀行強盗事件から
生まれた言葉です。
誘拐・監禁事件の被害者が犯人に極限状態で好意を持ってしまうケースのことを言います。
命の危険→チカラになってくれない警察や官邸→対して頼りになる優しい犯人。
映画は1973年の事件の実際の出来事と殆ど同じだと監督は話しています。
これが事実だとかなりヤバいです。
(まるで洗脳されたような人質たち)
ゆるう〜い愛すべき、ろくでなしイーサン・ホーク。
有能な銀行員で母親のノオミ・ラパス。
見せ場は少ないけれど、70年代の自由の香りのするマーク・ストロング。
(髪があると凄くイケメンですね)
実録映画のワクを超えて楽しめる、粋な映画だった。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
気のいい強盗に心を許す人質
『ストックホルム症候群』の語源になった銀行強盗事件を題材にした作品。
イーサン・ホーク演じる強盗のラースが
どうにも間抜けな感じで憎めない強盗となっている。
警察もなんか呑気な感じて、武装もせずに至近距離で犯人と対峙しているし
同じ銀行の2階に対策本部を設置して
事あるごとに降りてくるのに何も出来ない、というより何もしない。
やがてラースの要求通り、服役中のグンナーが釈放されて一緒に立てこもる。
あとの要求は逃走用の車とお金だ。
人質となった銀行員の一人ビアンカ(ノオミ・ラパス)は
ラースが自分たちに危害を加える気持ちが無いことを悟り
警察の対応にも不満を覚え、次第にラースに心を許していき
犯人と人質の間に奇妙な連帯感が生まれてくるのだ。
どこまでが事実かは判らないが、なかなか面白かった。
ビアンカたちがラースに共感し、協力するに至る心境は
ちょっと描き方が甘いかな、とは思うが
本来人質救出を最優先にするはずの警察の対応が今一つなので
気持ちは判らないでもない。
それにラースが案外気のいい男で、ちょっと魅力的ときてる(笑)
究極の極限状態で、夫子供がありながらも
ビアンカの気持ちが揺れ動いたのは、ちょっぴり頷ける。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
得るものは何もない!
投稿日:2023/07/28
レビュアー:趣味は洋画
ストックホルム・ケース(2018年、カナダ・スウェーデン、カラー、92分)
単細胞の犯罪者を描いた救いようのない映画で、この映画から得るものは何もなかった。
1973年、スウェーデン・ストックホルム。大手クレジット銀行にカイ・ハンソン(イーサン・ホーク)という長髪の男が押し入り、銃を発砲して威嚇した。銀行員のビアンカ(ノオミ・ラパス)が非常ボタンを押そうとしたが、ハンソンに気づかれ断念。ハンソンはビアンカとクララ(ビー・サントス)を人質に取ると、全ての客や他の行員を逃がし、マットソン警察署長(クリストファー・ハイアーダール)に10分以内に来るよう要求した。銀行正面入り口から一人の刑事が侵入するも、銃撃戦の末にハンソンに撃たれてしまう。ハンソンは更に、既に逮捕されている親友のグンナー・ソレンソン(マーク・ストロング)の解放と、武器や逃走車を要求、聞き入れられなければ人質を殺すと言う。やがて解放されたグンナーが現れ、2人は再会を喜んだ。行内の監視カメラが切られていないことに気づくと、監視室にいた行員エロヴ(マーク・レンドール)も人質にし、彼らは金庫室に移動した。金庫室内のラジオを聞いたビアンカは、ハンソンの正体に気づき始めるが...。
‘ストックホルム症候群’ の語源になったと言われる、実際に起きた事件が題材となっているようだが、個人的には理解し難い。
人間の感情は様々で複雑、いつの間にか犯罪者に共感する感情が芽生えても不思議ではないのだろう。
その犯罪者を演じたイーサン・ホークは長髪のカツラを被り、ただギャーギャー、ワーワーとわめいているだけで、嫌悪感のみ。
そもそも無計画で銀行に押し入った動機からして、単細胞の極み。
事件解決への指揮を執る警察署長も、自己顕示欲の強いサディストで、我儘し放題。
これまた感情移入のかけらさえ無縁。
映画の冒頭 ‘信じられないでしょうが、実話に基づくストーリーです’ という意味の文言が流れる。
はい、俄かに信じられません。
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(09年)、「セブン・シスターズ」(2016年)で名を馳せたノオミ・ラパスの毅然とした演技だけが救いだった。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
強盗の人柄にほのぼのしちゃう?
投稿日
2021/04/05
レビュアー
くまげらの森
(2018年・カナダ、スウェーデン)
ストックホルムに行く予定もないし、銀行強盗の予定もないので知らなかったが
『ストックホルム症候群』という言葉があるらしいのだ。
その語源(いわれ)となった1973年の事件を、『ブルーに生まれついて』でイーサン・ホークと一緒に仕事をしたロバート・バドロー監督が再度組んで描いた作品である。
主人公ラース(イーサン・ホーク)は、ひとりでノルマルム広場のクレジット銀行を襲撃する。
アメリカへ逃亡して、人生をやり直したかったのだ。もとより、人を射殺するつもりはなく、銃は持っているがオドシとしてテキトーに発砲。
銀行員のビアンカ(ノオミラパス)、もう1人女性クララを、人質に立て籠りました。
彼の要求は、現金と逃走用の車、そして、犯罪者仲間のクラーク(マークストロング)の釈放、
このみっつ!
現金はそこにあるし、マックイーンが『ブリット』で乗ってたかっこいい車(フォード・マスタング)を用意しろってなわがまますぎる要求もスンナリ叶う!(警察、手配力すごいぞ・・)
クラークも速攻で加わったところに、銀行の奥に隠れていた男も見つかり、さぁ逃げるぞとスタンバイも、事件は思わぬ長期戦へ突入する。
そんな中、、犯人ラースと人質ビアンカの間に、不思議な連帯感が生まれ、それは他の二人の人質も同じように感じたらしく、なんとか犯人たちの計画を成功させてやりたいという共感が、芽生え始めて来たのでした。
いや、不思議なもんですね。これは絶対人質さんたちを傷つけないというポリシーが、
警察との会話や何かから伝わったんでしょうね・・
生きるか死ぬかの緊迫下で、それを凌駕するイーサン・ホークの間抜けさ、いや温厚さ。
果たして、ラースとクラークは、アメリカへ逃走できるのでしょうか、
普通は笑えない状況なんですが、なぜか警察もズレてる、あ、一国の首相さえ介入してくるんですよ、
それがまた緊迫感なくて(笑)
決して「お笑い」じゃないシリアスなドラマのはずなんですが、ハラハラした以上に滑稽さが感じられました。イーサン・ホークとノオミ・ラパスの演技が完璧ゆえでした。
ただ、楽しいひとときは過ごしたものの、それ以上の何かがないのが惜しいと言えば惜しいかも。
人は社会的弱者に共感しやすい
投稿日
2021/05/08
レビュアー
hinakksk
ストックホルム症候群という心理学用語のきっかけとなった、1973年にスウェーデンのストックホルムで起きた銀行強盗事件の、解決までの顛末を描いています。考えるまでもなく、人質になってしまったのは犯人(本名ラース・ニストロム)のせいなのですが、夫も警察も首相でさえも、人質に対して親身になってはくれない、人質の命よりも事件解決を優先していると、人質が感じてしまったときに、四面楚歌の状況でも人質を傷つけたりせず、むしろ要求を叶えてくれる犯人の方に共感し、協力してしまうようになる心理が、丁寧に描かれています。そしてそれは人質なりの無意識の生き残る選択でもあります。
優秀な銀行員のビアンカ・リンドは、他の2名と共に、銀行強盗の人質となって、犯人と行内に閉じ込められてしまいます。ところが警察は、体面を失わず解決することしか頭になく、女性行員の名誉も思いやらず、犯人にレイプされた可能性があると、ニュースで平気で嘘を流します。面会に来た夫に、ビアンカは必死に子どもたちのために下準備をしてある魚のソテーの調理手順を説明したのに、夫はそれを無視して結局冷凍のミートローフを食べさせ、また、犯人に頼み込んでやっとのことで電話をかけてきたビアンカの、娘と話したいという願いもあっさり却下する始末。最悪の場合、彼女にとってそれが娘と話をする最後のチャンスかもしれないのに。首相は、人質が殺されるかもしれないのに、暴力で社会秩序を乱すことは許されない、犯人が人質を連れていくことは許可できないと、原則論に終始します。人質が見放されたと感じて絶望し、公権力に対し弱者である犯人側に心が動くのも無理ありません。
人間の心理とは不思議だなあと感じます。人質事件の場合、解決するまでは、捜査側はマスコミに不用意な発言をすることなく、人質を孤立した気分にさせず、どこまでも人質の命を最優先し、必ず助け出すというメッセージや姿勢を示すことが大切なんじゃないかと思わされます。この映画での警察の対応は無神経で緊迫感に欠け、むしろのんびりとしていて、派手なアクションがあるわけでもなく、実際の事件に基いているので、さほどドラマティックというわけでもありません。けれど、イーサン・ホークをはじめ、堅実な演技をする俳優たちが揃っているので、説得力のある映画になっています。
銀行強盗を好きになる人質=警察の攻防が楽しい
投稿日
2021/04/06
レビュアー
カマンベール
2018年(カナダ/アメリカ)ロバート・バドロー監督。
コメディですね。極限状態での洒脱なユーモアが楽しい。
会話劇がなかなか面白かったです。
アメリカとボブ・ディランとマックィーンのブリットが好きな強盗=イーサン・ホーク。
イーサンのおマヌケな銀行強盗に対処する警察。
出たとこ勝負で刻々と状況が変化する。
人質を取る→刑務所の悪友グンナー(マーク・ストロング)を呼ぶ。
逃走に車(マックィーンがブリットで乗ったムスタング)を要求。
金を奪って逃走する予定が、銀行の金庫室に閉じ込められ・・・事態がこじれて行く。
スウェーデン首相とじきじきに人質ビアンカ(ノオミ・ラパス)が交渉する。
「人質と強盗をどちらも助けて!!」
人質と銀行強盗が仲間になった瞬間だった。
ストックホルム症候群(ストックホルム・シンドローム)
この言葉は1973年にスウェーデンのストックホルムで起きたこの銀行強盗事件から
生まれた言葉です。
誘拐・監禁事件の被害者が犯人に極限状態で好意を持ってしまうケースのことを言います。
命の危険→チカラになってくれない警察や官邸→対して頼りになる優しい犯人。
映画は1973年の事件の実際の出来事と殆ど同じだと監督は話しています。
これが事実だとかなりヤバいです。
(まるで洗脳されたような人質たち)
ゆるう〜い愛すべき、ろくでなしイーサン・ホーク。
有能な銀行員で母親のノオミ・ラパス。
見せ場は少ないけれど、70年代の自由の香りのするマーク・ストロング。
(髪があると凄くイケメンですね)
実録映画のワクを超えて楽しめる、粋な映画だった。
気のいい強盗に心を許す人質
投稿日
2021/06/05
レビュアー
飛べない魔女
『ストックホルム症候群』の語源になった銀行強盗事件を題材にした作品。
イーサン・ホーク演じる強盗のラースが
どうにも間抜けな感じで憎めない強盗となっている。
警察もなんか呑気な感じて、武装もせずに至近距離で犯人と対峙しているし
同じ銀行の2階に対策本部を設置して
事あるごとに降りてくるのに何も出来ない、というより何もしない。
やがてラースの要求通り、服役中のグンナーが釈放されて一緒に立てこもる。
あとの要求は逃走用の車とお金だ。
人質となった銀行員の一人ビアンカ(ノオミ・ラパス)は
ラースが自分たちに危害を加える気持ちが無いことを悟り
警察の対応にも不満を覚え、次第にラースに心を許していき
犯人と人質の間に奇妙な連帯感が生まれてくるのだ。
どこまでが事実かは判らないが、なかなか面白かった。
ビアンカたちがラースに共感し、協力するに至る心境は
ちょっと描き方が甘いかな、とは思うが
本来人質救出を最優先にするはずの警察の対応が今一つなので
気持ちは判らないでもない。
それにラースが案外気のいい男で、ちょっと魅力的ときてる(笑)
究極の極限状態で、夫子供がありながらも
ビアンカの気持ちが揺れ動いたのは、ちょっぴり頷ける。
得るものは何もない!
投稿日
2023/07/28
レビュアー
趣味は洋画
ストックホルム・ケース(2018年、カナダ・スウェーデン、カラー、92分)
単細胞の犯罪者を描いた救いようのない映画で、この映画から得るものは何もなかった。
1973年、スウェーデン・ストックホルム。大手クレジット銀行にカイ・ハンソン(イーサン・ホーク)という長髪の男が押し入り、銃を発砲して威嚇した。銀行員のビアンカ(ノオミ・ラパス)が非常ボタンを押そうとしたが、ハンソンに気づかれ断念。ハンソンはビアンカとクララ(ビー・サントス)を人質に取ると、全ての客や他の行員を逃がし、マットソン警察署長(クリストファー・ハイアーダール)に10分以内に来るよう要求した。銀行正面入り口から一人の刑事が侵入するも、銃撃戦の末にハンソンに撃たれてしまう。ハンソンは更に、既に逮捕されている親友のグンナー・ソレンソン(マーク・ストロング)の解放と、武器や逃走車を要求、聞き入れられなければ人質を殺すと言う。やがて解放されたグンナーが現れ、2人は再会を喜んだ。行内の監視カメラが切られていないことに気づくと、監視室にいた行員エロヴ(マーク・レンドール)も人質にし、彼らは金庫室に移動した。金庫室内のラジオを聞いたビアンカは、ハンソンの正体に気づき始めるが...。
‘ストックホルム症候群’ の語源になったと言われる、実際に起きた事件が題材となっているようだが、個人的には理解し難い。
人間の感情は様々で複雑、いつの間にか犯罪者に共感する感情が芽生えても不思議ではないのだろう。
その犯罪者を演じたイーサン・ホークは長髪のカツラを被り、ただギャーギャー、ワーワーとわめいているだけで、嫌悪感のみ。
そもそも無計画で銀行に押し入った動機からして、単細胞の極み。
事件解決への指揮を執る警察署長も、自己顕示欲の強いサディストで、我儘し放題。
これまた感情移入のかけらさえ無縁。
映画の冒頭 ‘信じられないでしょうが、実話に基づくストーリーです’ という意味の文言が流れる。
はい、俄かに信じられません。
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(09年)、「セブン・シスターズ」(2016年)で名を馳せたノオミ・ラパスの毅然とした演技だけが救いだった。
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