喜劇　愛妻物語

メッチャおもろいです。
夫婦漫才か？ドツき漫才か？みたいな、水川あさみの妻の毒舌炸裂！
（3食抜いても観る価値ありますよ！！)

売れない脚本家の夫・豪太（濱田岳)
10年以上家計を支える妻・チカ（水川あさみ)
倦怠期のでセックスレスに悩む剛太の、取材の四国家族旅行が、
とんでもない夫婦の傷口に塩を塗り込むことに・・・

濱田岳のグズっぷりが、ホントに真に迫ってて、妻が怒り狂うのが、
当たり前に思えてくる。
《息するな！》《死んじゃうよ！》
《なら、死ねば！！」なんて朝飯前。
パワハラでもここまで言うまい・・・と思うほど、めったメタに恫喝します。

セックスレスに悩む豪太は、マッサージとか言ってご機嫌を取るんだけど、
チカの気持ちは、甘さのカケラもない・・・萎えてます。
分かるわ〜チカちゃんの気持ち。
豪太はカネなし、仕事なし、チカラなし・・・
ダメっぷりのエピソードは嫌になる程ありますから、観て下さい。
濱田岳はホントに上手いです。
そしてチカちゃんの憤懣も分かりすぎるほど、真に迫ります。
売れない夫に尽くして10年。
（ドン底の悲しさが胸を打ちます。)

監督・脚本は足立紳。
『百円の恋』の脚本家・足立紳が2016年に発表した自伝小説「乳房に蚊」を、
自ら脚本・監督を務めて映画化しました。

実話かーーい！！
奥さん怒ってるぞ！！
(豪太も、パソコンくらい自分で打てーーー！！)

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久々に一気観した非常に面白い作品だ。日常の裕福でない人間の生活の描写が素晴らしく、あるある感満載である。交際初期のお互いのいい面ばかりを見ていたのがいつしか相手のムカつく箇所ばかりが気になる夫婦のあり様が見事にリアルに描かれている。特にキネマ旬報主演女優賞も獲った水川あさみのキツさは絶品である。彼女のうだつの上がらない旦那に対するイラつき感は半端なく思う様にならない人間のイラついた精神状態を旦那に罵詈雑言を浴びせて何とか発散しているリアルな生活を見事に描写している。これは作者の実際の経験値が無いと絵空事になってしまって、しらけてしまうがこれは正にリアルそのものである。それでもこの作品が陰湿で重苦しくならないのは旦那の濱田岳のふわふわしたキャラと奥さんにセックスさせてもらえないので、どうしたらやらせて貰えるかあの手、この手を考える楽天的な、常日頃野郎が皆、概ね考えているエロい妄想をこれも気取らずにあっけらかんと描写しているからだ。この作品自体に散りばめた笑える要素がこのストーリーが重苦しくなるのを排除している。それでも終盤、久々に二人の仲が良くなりかけて旦那と店で奥さんが機嫌よくお酒を飲んでいると脚本家の旦那の携帯に電話が入る。今後の二人の希望の源泉になっていた旦那のシナリオが突然に没の連絡が入って状況が一変する。この間の悪さも正に生活、人生に有り得るケースを見事に描いた。奥さんは一気に落胆し、酒を飲むのを止めて店を出て彷徨う様に路上を無言で歩いているが、突然幼い娘と後ろから付いてきた旦那に「もう別れてほしい。」と真剣に告げるのだ。このクライマックスの二人の激しいやり取りは見応えがあって素晴らしい。時に人が思いが煮詰まって生活や人生で突然感情の起伏が激しくなったり一気に感情が爆発したりするリアルなやり取りが正に生活、人生である。ここまで煮詰まった二人がその後エンドクレジット中に見せるやり取りも又、夫婦のあり様を描いてリアルそのもので好漢が持てる。同年、以前観た、やはり新境地を開いた長澤まさみの「ＭＯＴＨＥＲ」でだらしない母親を演じた彼女にキネ旬主演女優賞をあげたいと思っていたが、こちらの水川も素晴らしく結果的に水川が獲ったが長澤も日本アカデミー賞で主演女優賞を獲れて良かった。

冒頭、いきなり
「僕はしばらく妻とセックスしていない」
とかいうセリフが入り、娘が
「セックスって何〜？」
とりあえず、「ハグとかする事」と言って誤魔化した（笑）

それにしても夫、稼ぎが少ないうえ車の運転も出来ない。
パソコンの入力も出来ない。
映画を観ながら魅力を探すが見つからない。
せめて誠実であれと思うがバイト先で浮気もしているようだ。
これじゃヨメも怒るだろう。
（浮気はバレてないようだが）
でもヨメ、いくら腹がたっても、娘の前であまり父親をコケにするのはいけませんね。

しかし、それでも一緒にご飯を食べ一緒に寝る。
不思議な夫婦だ。
喧嘩するほど仲がいい？
夫婦というのは他人にはよく分からないもの。
この夫婦はこれでいいのかもしれない。

７５点　

でも全然共感できなくて愛情も感じなくて1時間観て耐えられなくなって観るのをやめました。夫婦間で思いやりの欠片もない。なんでそんな事するの？なんでそんなこと言うの？と口出ししてしまうくらい理解できない。愛妻？申し訳ないけれど最後まで見ていない私が言えないけど愛はどこにあったんだろう。