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アングスト/不安 / アーウィン・レダー

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まだまだ話題作

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「アングスト/不安」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

1980年にオーストリアで起きた実在の一家惨殺事件を基に描いた1983年製作のオーストリア映画。殺人衝動を抱えたまま刑務所から出所した殺人鬼が、冷酷非情な凶行へと及ぶさまが殺人鬼自身の内面を通して徹底したリアリズムで描かれ、そのショッキングな内容のために本国オーストリアでは1週間で上映が打ち切られ、他のヨーロッパ諸国でも上映禁止になるなど各国で物議を醸したという問題作。主演は「U・ボート」のアーウィン・レダー。監督は本作が唯一の監督作となるジェラルド・カーグル。日本では「鮮血と絶叫のメロディ/引き裂かれた夜」というタイトルで一度ビデオ化されたのみだったが、世界的な再評価の機運が高まる中、2020年7月に初の劇場公開が実現。 JAN:4988003866068

「アングスト/不安」 の作品情報

作品情報

製作年:

1983年

原題:

ANGST/FEAR

「アングスト/不安」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

ユーザーレビュー:5件

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1〜 5件 / 全5件

38年間、封印されていた衝撃作品

投稿日:2021/02/23 レビュアー:カマンベール

徹底したリアリズム。
殺人現場にいるような臨場感。
殺人の実況動画と思う程にドキュメンタリー・タッチだ。
ゾッとする映像に目を背ける。
殺人鬼K.の暴力で老婦人の入れ歯の上歯、下歯が口からすっ飛ぶ。
被害者男性が車椅子の知恵遅れの障がい者なのも、
もう一人の被害者は若くスタイルの良い24歳の娘なのも、
真っ赤な口紅とミニスカートの美人なのも全て、挑戦的で扇情的なのだ。
K.は娘の片足をドアノブに紐で縛り付け、口にガムテープ、両手首をグルグル巻きで、自由を奪う。

監督の視点は徹底的に冷徹。
カメラワークは美しく斬新。
俯瞰から撮るK.の走りや歩みは、前後左右に激しく揺れる。
(彼の心の歪みのようにブレる)
狂人は内面をモノローグで語る。

日本にも「殺人をしてみたかった!!」
との動機で殺人をした者がいる。
《やりたい事と、やってはならない事の区別がつかない》
殺人衝動の妄想を昼も夜も膨らます。
境界を易々と超える人間。
k.ももちろんその一人だ。

特に印象的なのはK.を演じるアーウィン・レダー。
狂気の殺人鬼を圧倒的な存在感で、成り切りっぷりは見たことがないほどシリアル・キラーに肉薄をしてる。
カメラはK.のギョロ目をアップで写し、大口を開け歯を剥き出す表情も、
至近距離から写すことにより、見る者の恐怖を掻き立てる。
殺人暴力エネルギーは爆発するが、
アーウィン・レダーは以外と非力で、死体を運ぶのに手こずる。
死体が中々持ち上がらないのだ。(チカラを使い果たしたか?)
(死体役も受難だ・・・コンクリートの階段を顔面からゴットン、ゴットンと落ちていく)

1980年にオーストリアで実際に起こった一家3人惨殺事件を元にしている。
1983年。ジェラルド・カーグルが全資金を調達して監督。
オーストリアでは、あまりの酷評で1週間で上映中止。
ジェラルド・カーグルは全財産を失つた。
38年後に再び日の目をみた訳だが・・・評価は高い。
けれど私は2度と観ることはないだろう。

「この門をくぐる者は、一切の希望を捨てよ!」byダンテ

カーグル監督が日本公開に特別に付け加えたこの言葉が強烈に胸に響く。

命のように重たい。

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犬もあきれる殺人

投稿日:2021/03/17 レビュアー:裸足のラヴァース 2.0


何で今頃の公開になったのかが 一目瞭然の無茶苦茶なホラー映画
教育上絶対に宜しくない 殺人鬼映画death ギャ

しかるに 冒頭から揺れるカメラも煩わしく無く 奇妙に安定して
直ぐに観客を惹きつけるところが優秀な才能のある演出ですな
何かが違う すなわち実話ドキュメントとは違うアプローチです
こんな映画を撮って監督に不安は無かったのだろうか いやヒット
確実と確信してた様な熱を感じるんですが あらん案の定無一文と
あいなったようで 不安無く撮ったので 安定した力作となった皮肉

さてここで あらためて不安とは何なのだろうかにゃ? 基地外なの
で不安などない主人公は しかし30分でモノローグな不安を口に
するのだが 余りにも残虐な描写なので このモノローグと犬!で
少し和らげようとしていないか 役者さんは体力が持つかの不安
死体役はガラスの床を引き摺り回される事に対する不安 ダイナー
で主人公を見つめる客達の2度に渡る不安 そしてこんな撮影が可能
なのかねとの 主に撮影スタッフのこの映画最大の不安 音楽の
御大クラウスシュルツだけはサスペリアみたいな劇伴で おっさん
だけ楽しんでるなw

主役は やはりカメラなわけで ローアングルから俯瞰まで あらゆる
アングルのシネマであり 主人公を何処までアクロバチックに追える
かの実験の様な按配だ 予算上クレーンなど使えたのかどうか
あまりの面白さに よく追えなかったので再見は必須となるか

何をやってるんだか 収拾がつかない状況を 上手く娯楽映画に昇華
して 体力の限界にて映画史上最も長い殺人とその処理のホラー
映画なのだが 調べたわけじゃあないけんに 断言するには不安じゃ

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快楽と不安

投稿日:2022/07/24 レビュアー:なゆ(21)デンゲリ

 実際にあった事件をもとにした作品で、長らく日の目を見る事がなかった作品。
 衝撃的すぎて上映禁止になったらしいが、確かにそういう側面はあるだろう。

 なにせ、基本はモノローグで、ただただ人を衝動的に殺しているだけなのだから。

 快楽殺人で計画的と表現されているが、とんだ行き当たりばったり。
 殺したいという衝動だけで動いている。

 選ばれてしまった家族が災難というだけ。

 しかし、この殺人鬼を追ったドキュメンタリー風であり、彼の狂気さは恐ろしいほど伝わってくるものであり、禁止するほどだろうか……とは思う。だからこそ今、解禁されたのだろうが。

 狂気と不安だらけの作品だが、これはこれで見応えがある。

 最後まで不安しかない作品ではあるけども。

このレビューは気に入りましたか? 1人の会員が気に入ったと投稿しています

胸くそ悪くなる

投稿日:2021/03/11 レビュアー:だいこんさん

これは酷い映画だ。見ていて胸くそ悪くなる。
出演者ほとんどセリフなし、ほとんどが犯人のモノローグのみ。

素晴らしい計画だとか、完璧な計画だとか言ってるが、ただ単純に、出会い頭のようにその時にいた人を殺す。キ○○イです。

正気で見られる映画とは思わない。

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追悼 クラウス・シュルツ

投稿日:2022/05/08 レビュアー:MIGHTY MOE AND JOE

クラウス・シュルツ氏が亡くなったそうです。

「イルリヒト」も「タイムウインド」もいいけれど、
個人的に一番思い出深いのは「サイボーグ」。
今よりずっと孤独で不幸だった若い頃、
「もう人間でいたくない」というように、
あらゆる「人間らしさ」に背を向けるように、
冷徹な電子音の海に沈潜していたものです。

タンジェリン・ドリーム、アシュ・ラ・テンペル、
それぞれのデビュー作での
熱に浮かされたようなドラミングや、
「コズミック・ジョーカーズ」をはじめとする
彼が関わったジャーマン・ロックの名作群、
また彼がプロデュースしたDin A Testbildも忘れ難い。
独ロック史におけるパイオニアであり、立役者でした。
安らかにお眠りください。

この映画、彼が音楽を担当したということもあり、
ずっと気になっていました。
数年前、リバイバル上映された時には
けっこう話題になりましたよね。
シュルツ氏の逝去を機に、ようやく観てみました。

ドイツ〜中欧的な殺伐とした野蛮さやグロテスクさ
(致死量ドーリスの1stやアクショニズムの音楽・映像作品、
ファスビンダーやヘルツォークの
モノクロの初期作品などといった、ああいう)が印象的です。
前半は画角が不安定だったり極端だったりして、
主人公の主観や心理に寄り添っているよう。
そこら辺が「リアル」と評される所以ですかね。
犯行のシーンも真に迫るものがあり、公開時
上映中止になったというのも頷けます。

しかし、僕が最も秀逸だと思ったのはラストシーン。
主人公の凶行を平凡な市民的日常に溶け込ませるような、
狂気と平穏さの境界に揺さぶりをかけ
曖昧にするような幕切れには、素晴らしいと唸らされました。
「幼少時の虐待から社会的逸脱へ」という不幸の連鎖や
家族関係にまつわるトラウマといった背景も、
今日的な文脈から再評価された一因だと思います。

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アングスト/不安

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38年間、封印されていた衝撃作品

投稿日

2021/02/23

レビュアー

カマンベール

徹底したリアリズム。
殺人現場にいるような臨場感。
殺人の実況動画と思う程にドキュメンタリー・タッチだ。
ゾッとする映像に目を背ける。
殺人鬼K.の暴力で老婦人の入れ歯の上歯、下歯が口からすっ飛ぶ。
被害者男性が車椅子の知恵遅れの障がい者なのも、
もう一人の被害者は若くスタイルの良い24歳の娘なのも、
真っ赤な口紅とミニスカートの美人なのも全て、挑戦的で扇情的なのだ。
K.は娘の片足をドアノブに紐で縛り付け、口にガムテープ、両手首をグルグル巻きで、自由を奪う。

監督の視点は徹底的に冷徹。
カメラワークは美しく斬新。
俯瞰から撮るK.の走りや歩みは、前後左右に激しく揺れる。
(彼の心の歪みのようにブレる)
狂人は内面をモノローグで語る。

日本にも「殺人をしてみたかった!!」
との動機で殺人をした者がいる。
《やりたい事と、やってはならない事の区別がつかない》
殺人衝動の妄想を昼も夜も膨らます。
境界を易々と超える人間。
k.ももちろんその一人だ。

特に印象的なのはK.を演じるアーウィン・レダー。
狂気の殺人鬼を圧倒的な存在感で、成り切りっぷりは見たことがないほどシリアル・キラーに肉薄をしてる。
カメラはK.のギョロ目をアップで写し、大口を開け歯を剥き出す表情も、
至近距離から写すことにより、見る者の恐怖を掻き立てる。
殺人暴力エネルギーは爆発するが、
アーウィン・レダーは以外と非力で、死体を運ぶのに手こずる。
死体が中々持ち上がらないのだ。(チカラを使い果たしたか?)
(死体役も受難だ・・・コンクリートの階段を顔面からゴットン、ゴットンと落ちていく)

1980年にオーストリアで実際に起こった一家3人惨殺事件を元にしている。
1983年。ジェラルド・カーグルが全資金を調達して監督。
オーストリアでは、あまりの酷評で1週間で上映中止。
ジェラルド・カーグルは全財産を失つた。
38年後に再び日の目をみた訳だが・・・評価は高い。
けれど私は2度と観ることはないだろう。

「この門をくぐる者は、一切の希望を捨てよ!」byダンテ

カーグル監督が日本公開に特別に付け加えたこの言葉が強烈に胸に響く。

命のように重たい。

犬もあきれる殺人

投稿日

2021/03/17

レビュアー

裸足のラヴァース 2.0


何で今頃の公開になったのかが 一目瞭然の無茶苦茶なホラー映画
教育上絶対に宜しくない 殺人鬼映画death ギャ

しかるに 冒頭から揺れるカメラも煩わしく無く 奇妙に安定して
直ぐに観客を惹きつけるところが優秀な才能のある演出ですな
何かが違う すなわち実話ドキュメントとは違うアプローチです
こんな映画を撮って監督に不安は無かったのだろうか いやヒット
確実と確信してた様な熱を感じるんですが あらん案の定無一文と
あいなったようで 不安無く撮ったので 安定した力作となった皮肉

さてここで あらためて不安とは何なのだろうかにゃ? 基地外なの
で不安などない主人公は しかし30分でモノローグな不安を口に
するのだが 余りにも残虐な描写なので このモノローグと犬!で
少し和らげようとしていないか 役者さんは体力が持つかの不安
死体役はガラスの床を引き摺り回される事に対する不安 ダイナー
で主人公を見つめる客達の2度に渡る不安 そしてこんな撮影が可能
なのかねとの 主に撮影スタッフのこの映画最大の不安 音楽の
御大クラウスシュルツだけはサスペリアみたいな劇伴で おっさん
だけ楽しんでるなw

主役は やはりカメラなわけで ローアングルから俯瞰まで あらゆる
アングルのシネマであり 主人公を何処までアクロバチックに追える
かの実験の様な按配だ 予算上クレーンなど使えたのかどうか
あまりの面白さに よく追えなかったので再見は必須となるか

何をやってるんだか 収拾がつかない状況を 上手く娯楽映画に昇華
して 体力の限界にて映画史上最も長い殺人とその処理のホラー
映画なのだが 調べたわけじゃあないけんに 断言するには不安じゃ

快楽と不安

投稿日

2022/07/24

レビュアー

なゆ(21)デンゲリ

 実際にあった事件をもとにした作品で、長らく日の目を見る事がなかった作品。
 衝撃的すぎて上映禁止になったらしいが、確かにそういう側面はあるだろう。

 なにせ、基本はモノローグで、ただただ人を衝動的に殺しているだけなのだから。

 快楽殺人で計画的と表現されているが、とんだ行き当たりばったり。
 殺したいという衝動だけで動いている。

 選ばれてしまった家族が災難というだけ。

 しかし、この殺人鬼を追ったドキュメンタリー風であり、彼の狂気さは恐ろしいほど伝わってくるものであり、禁止するほどだろうか……とは思う。だからこそ今、解禁されたのだろうが。

 狂気と不安だらけの作品だが、これはこれで見応えがある。

 最後まで不安しかない作品ではあるけども。

胸くそ悪くなる

投稿日

2021/03/11

レビュアー

だいこんさん

これは酷い映画だ。見ていて胸くそ悪くなる。
出演者ほとんどセリフなし、ほとんどが犯人のモノローグのみ。

素晴らしい計画だとか、完璧な計画だとか言ってるが、ただ単純に、出会い頭のようにその時にいた人を殺す。キ○○イです。

正気で見られる映画とは思わない。

追悼 クラウス・シュルツ

投稿日

2022/05/08

レビュアー

MIGHTY MOE AND JOE

クラウス・シュルツ氏が亡くなったそうです。

「イルリヒト」も「タイムウインド」もいいけれど、
個人的に一番思い出深いのは「サイボーグ」。
今よりずっと孤独で不幸だった若い頃、
「もう人間でいたくない」というように、
あらゆる「人間らしさ」に背を向けるように、
冷徹な電子音の海に沈潜していたものです。

タンジェリン・ドリーム、アシュ・ラ・テンペル、
それぞれのデビュー作での
熱に浮かされたようなドラミングや、
「コズミック・ジョーカーズ」をはじめとする
彼が関わったジャーマン・ロックの名作群、
また彼がプロデュースしたDin A Testbildも忘れ難い。
独ロック史におけるパイオニアであり、立役者でした。
安らかにお眠りください。

この映画、彼が音楽を担当したということもあり、
ずっと気になっていました。
数年前、リバイバル上映された時には
けっこう話題になりましたよね。
シュルツ氏の逝去を機に、ようやく観てみました。

ドイツ〜中欧的な殺伐とした野蛮さやグロテスクさ
(致死量ドーリスの1stやアクショニズムの音楽・映像作品、
ファスビンダーやヘルツォークの
モノクロの初期作品などといった、ああいう)が印象的です。
前半は画角が不安定だったり極端だったりして、
主人公の主観や心理に寄り添っているよう。
そこら辺が「リアル」と評される所以ですかね。
犯行のシーンも真に迫るものがあり、公開時
上映中止になったというのも頷けます。

しかし、僕が最も秀逸だと思ったのはラストシーン。
主人公の凶行を平凡な市民的日常に溶け込ませるような、
狂気と平穏さの境界に揺さぶりをかけ
曖昧にするような幕切れには、素晴らしいと唸らされました。
「幼少時の虐待から社会的逸脱へ」という不幸の連鎖や
家族関係にまつわるトラウマといった背景も、
今日的な文脈から再評価された一因だと思います。

1〜 5件 / 全5件