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Fukushima 50

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Fukushima 50 / 佐藤浩市

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「Fukushima 50」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

門田隆将のノンフィクションを原作に、若松節朗監督が映画化。東日本大震災発生後、福島第一原発を襲った史上最大の危機。1・2号機当直長の伊崎ら現場作業員は、原発内に残り原子炉の制御に奔走するが…。佐藤浩市、渡辺謙ほか、豪華キャストが共演。

「Fukushima 50」 の作品情報

作品情報

製作年: 2019年
製作国: 日本

「Fukushima 50」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

監督: 若松節朗
出演: 佐藤浩市渡辺謙吉岡秀隆安田成美
脚本: 前川洋一
原作: 門田隆将
撮影: 江原祥二

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1〜 5件 / 全31件

あの日、FUKUSHIMA原発内部でなにがあったのか?

投稿日:2020/09/28 レビュアー:カマンベール

3・11~最悪の事態から日本を守り抜いた、男たちの記録
福島第一原発内部で、なにが起こっていたのか?
まるでドキュメンタリー映画のような臨時感で描く渾身の力作です。

忘れもしない2011年3月11日。
マグニチュード9。最大震度7の大地震が東日本を襲った。
大津波に家は、車は、人は流されて、死者1万6000人。
家を失い避難民は40万人を超える未曾有の災害だった。
(今も4万人が避難所に暮らす)

この映画は福島第一原発に焦点を当てた映画です。
そのとき福島第一原子力発電所では、津波と地震によって全交流電源を喪失した。
そのため原子炉を冷却できなくなった。
この映画「FUKUSHIMA 50」は3月11日日から丸五日間。
不眠不休でメルトダウン(炉心溶溶)を防ぐため、手動で《ベント》を実行した、
中央制御室当番長・伊崎利夫(佐藤浩市)の下で働く男たちと、
指揮をとった第一原発所長・吉田昌郎(渡辺謙)など50名の命懸けの日々の記録です。
《ベント》とは、格納容器の外へ気体を放出して、圧力を下げて、結果、爆発を防ぐ作業です。

私はその日、3月11日。経験したことのない揺れの地震に驚きました。
午後2時42分でした。
福島第一原発が大変なことになっている・・・それは翌日知ったと思います。
テレビ・ニュースでは原子炉建屋の映像が望遠カメラで逐一、流されていました。
やがて原子炉の1号が爆発。
ニュースもパニックでした。
続いて3号機が大爆発。
絶体絶命のピンチでした。
この頃、吉田所長のインタビューもたびたび流されて、男っぽい頼りになる印象。
東電の本店は終始、官邸との間に挟まって、右往左往していた。
当時の総理大臣・菅直人は、真っ先に事故現場の第一原発に自衛隊ヘリコプターで
乗り込みました。
後々、総理大臣が邪魔だった。
彼の指示はむちゃめちゃで、ベントが遅れたり、原子炉をメルトダウンを遅らせるための海水注水を、突然「中止せよ!!」など、目を覆うばかりの横暴ぶりだった。

しかし現場の最前線で指揮をとる伊崎と現場作業員や、吉田昌郎所長は最悪の事態だけは避けたいと、奔走する。
何より勇気を持ち、死を覚悟してベントを開けに真っ暗な原子炉建屋に開けに行った作業員。バルブは焼けつき、手動でベントを開けるしかなかった。
(この場面が本当にハラハラしました・・・生きて帰れるの?と、)
メルトダウンはもう目前でしたね。
彼らは本当に命懸けで、よくぞ行ってくれましたね、感謝しかありません。
原子炉2号機が爆発していたら、今の日本はなかったです。
それは東日本の壊滅を意味していた。
最悪・東日本は放射能で汚染されて半径25キロメートルには住めず、
5000万人の人々が避難民になるところでした。

福島原発の1号機では廃炉の手順に9年経った今も苦戦して遅々として進みません。
狭い日本に原子力発電所は運転中33基。
廃止・解体中(26基)
建設計画中と建設中止と錯綜しています。
廃炉のプルトニウムの捨て場も困難な中、核のゴミをどうするつもりなのでしょう。

東日本大震災以上の地震と津波が来る確率は、考えたくないですが、
かなりの確率であるでしょう。
日本が住めない国にならないことを祈るばかりです。

このレビューは気に入りましたか? 25人の会員が気に入ったと投稿しています

東電の責任は大きい、でも日本の危機に命がけで戦った人たちがいた

投稿日:2020/09/27 レビュアー:飛べない魔女

凄く良かったです。
コロナの影響で見たい時に見れなかった本作。
映画館が再開された翌週に我が街の小さな映画館で上映されていたので
観に行きました。
普段からあまり人は入らない映画館ですが、5人でした。
密には全くなりませんでした。

あの時、テレビで福島第一、第3原発が爆発していく様子を
かたずを飲んで誰もが見ていたのに違いありません。
第2原発も危うくなるなか、ヘリコプターで放水するのも生放送で見ていました。
風が強くて半分も水がかかっていなかったことを記憶しています。
そして後で聞いた話では、あの放水は全く無意味で
世界に日本政府のパフォーマンスだったと聞きました。
映画の中でも、渡辺謙さん演じる吉田所長が言います。
『雀のしょんべん程度だ』
劇中では総理大臣や官僚の名前は敢えて出てきませんが(単に総理と言われるだけ)
官僚たち、特に首相の横暴な態度と無能ぶりが明かされています。
(事実を基に作られたフィクション作品ということではありますが。。)

現場はまさに戦闘状態で、放射能と言う巨大な敵と現場で向き合って必死に戦った人達。
命を懸けて、それはまさに決死隊だったいう事実。
もしあの時第二原発も爆発して放射能が流出したら
東京をも含む東日本は誰も住めない状態になっていたといいます。
彼らの決死の作業のお蔭で、今の生活がある、これは事実です。
本当に感動しました。

すべてが想定外だったことで起こった事故。
何事もなめてかかるとこうなるという歴史です。
このことは私たちは絶対に忘れてはいけないことだと思います。
原発という手に負えない巨大な生き物を飼うには
それに伴う代償が必要ということでしょう。
便利の裏にある危険。
まさに歴史が証明した事実ですね。
これを映画にした勇気を称えたいです。
謙さん、浩一さん他、名優たちによる演技も素晴らしかったです。

東電の責任は重大だと思う。
でもあの日、あの場所で命がけで日本の危機と戦った人たちがいたことを
私たちは知るべきだと、そして忘れてはいけないのだと思いました。

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Fukushima 50 ネタバレ

投稿日:2020/09/26 レビュアー:片山刑事

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 東日本大震災で福島第一原発で働く職員さんなど決死の作業の話。

 1幕目で平和な日常を描くのではなく、開始1秒から震災が発生して緊急事態の原発を描いていく緊張感がよかったです。それが120分続いてどっと疲れる内容でした。

 テロップや原発の地図などでしっかりと状況などを説明してから作業員の行動に入るため、彼らが何をしようとしているのかわかりやすい見せ方もよかったです。あそこのバルブを開ける、水を入れる、など次から次に問題が発生して対応していく現場の作業員の方たちの苦労を知ることができてそれだけでも価値のある1本だと思いました。

 ベテラン俳優さんたちの存在感もさすがで現場の作業員や東電の職員、政治関係者、皆さん素晴らしいお芝居でリアリティあるものに一層なっていたと思います。

 佐野史郎さん演じる総理大臣は登場してからずっと叫び続けていて疲れそうだなと心配してしまうくらい常に怒っているキャラクターでした。映画だと単純にオマヌケな総理というわかりやすい方向になっていましたが、原作にあった東電との情報のかみ合わなさや不信感も描いてほしかったです。

 それに仕方ないですが、現在進行形で解決していない事故なので映画として圧力を下げるために努力していて、結果偶然何とかなった、的なもので終わっちゃうのでカタルシスなどはないのが残念でした。それに主人公の子ども時代に「お父さん、お正月に帰ってね」的な回想もいるのかな? という感じでしたが、さらになぜかアメリカ軍の司令官的な人が「いい思い出だ」と飛行機のラジコンを日本の少年と飛ばすという回想も一体何だったのか謎の思い出エピソードでした。それにやはり日本映画の問題点なのか、海外の役者さんが出てくると急に安っぽくなってしまうのも残念でした。そして最後のテロップも新型コロナウィルス後に見るとむなしいテロップになってしまっていました。

 とはいえ、派手な映像も安っぽくなく原発事故が起こるとどうなるのかを勉強になれる1作でした。

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あの3.11から もうすぐ10年

投稿日:2021/02/14 レビュアー:kazupon

監督:若松節朗(2019年・日本・122分)
原作:門田隆将著『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五百日』

2011年3月11日午後2時46分。マグニチュード9.0、最大震度7の大地震が発生。(日本の観測史上最大)
テレビでは、どのチャンネルも「三陸沖の太平洋が震源」と報じ、日本地図の太平洋沿岸の海岸線は、広範囲が赤く表示されていました。
それは津波警報が出されている地域でしたが、程無く津波の第一波が押し寄せ、福島第一原子力発電所(イチエフ)も想定外の大津波に襲われたのです。
本作は、その津波による浸水で全電源を失ったイチエフ内で、最悪の事態を回避すべく命がけで戦った作業員たちの記録です。
当時、テレビの報道番組では、全電源を喪失したイチエフは、原子炉を冷やすことが出来ない状況にあることを知らせる傍ら、連日のように原子炉の構造の図を示し、そう簡単にはメルトダウンは起こらないと報道し続けていたことを覚えています。
また、「原災法十条」の宣言や「ベント」など、聞き慣れない言葉に戸惑った人は多かった筈です。
私たち素人が聞いても役に立たない情報ばかりで、一番の不安は「チェルノブイリ」のようになるのではないか?ということでした。
本作を観て、最悪の場合、被害範囲は東京を含む半径250q、避難対象人口は約5000万人、その被害はチェルノブイリの10倍だったと知りました。
恥ずかしながら、私は「Fukushima 50」という呼称を知りませんでした。
本作を観て、原作を読んで、非常な覚悟を持って原子炉建屋内に入って行かれた方々の勇気や責任感に敬意と感謝の気持ちで一杯です。
彼らを「決死隊」として送り出さなければならなかった吉田所長はじめ、指揮をとられた方々の苦悩と決断にも頭が下がります。
(コメント欄につづきます)

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今を生きることが 未来の礎となるならば

投稿日:2021/03/06 レビュアー:ビンス

あれから10年が経とうとしている今
今だからだけではないはずだ
東日本大震災
そして福島原発事故を扱ったこの作品を観て
涙を流さずにはいられなかった
心が奮えずにはいられなかった
日本が死んだかもしれない危機に
決死の覚悟で挑んだ職員の方々
その姿勢に心からの敬意を表したいです。
原子力の使用に賛成か反対かは
作品を観るにあたっては問題ではなく
起こってしまった事故に
どう対応するか
その責任と行動
職員の思いに心を動かされました。
故郷を守るため
住民を守るため
家族を守るため
日本を守るため
決して諦めず
投げ出さず
今を生きることを選び続ける職員たち
決死の覚悟で作業にあたることは
死を選ぶことではありません
死を覚悟して今を生きることです
今を生き抜くことです
その今を生き抜き
今を積み重ねた先に未来があるのならば
それは尊い礎なんだと思います
彼らの示した今の積み重ねの
先にある未来を生きている今日
その思いを強くしました。

慢心が引き起こした事故だったなら
人間はそこから学習し
前に進みます
しかし、そんな人間でも想像できなかった事態が
現在、地球規模で起こり続けています。
物語の最後に記された未来は消えてしまいました。
この事態をも
人間は克服できると信じて
今を積み重ねるしかありません。

政府のというか総理のクソみたいな対応と行動
みたいではないな
これは紛れもなくクソでした。

この映画に
先輩がスタッフとして関わっているということが
誇らしかったです。

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Fukushima 50

ユーザーレビュー

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あの日、FUKUSHIMA原発内部でなにがあったのか?

投稿日

2020/09/28

レビュアー

カマンベール

3・11~最悪の事態から日本を守り抜いた、男たちの記録
福島第一原発内部で、なにが起こっていたのか?
まるでドキュメンタリー映画のような臨時感で描く渾身の力作です。

忘れもしない2011年3月11日。
マグニチュード9。最大震度7の大地震が東日本を襲った。
大津波に家は、車は、人は流されて、死者1万6000人。
家を失い避難民は40万人を超える未曾有の災害だった。
(今も4万人が避難所に暮らす)

この映画は福島第一原発に焦点を当てた映画です。
そのとき福島第一原子力発電所では、津波と地震によって全交流電源を喪失した。
そのため原子炉を冷却できなくなった。
この映画「FUKUSHIMA 50」は3月11日日から丸五日間。
不眠不休でメルトダウン(炉心溶溶)を防ぐため、手動で《ベント》を実行した、
中央制御室当番長・伊崎利夫(佐藤浩市)の下で働く男たちと、
指揮をとった第一原発所長・吉田昌郎(渡辺謙)など50名の命懸けの日々の記録です。
《ベント》とは、格納容器の外へ気体を放出して、圧力を下げて、結果、爆発を防ぐ作業です。

私はその日、3月11日。経験したことのない揺れの地震に驚きました。
午後2時42分でした。
福島第一原発が大変なことになっている・・・それは翌日知ったと思います。
テレビ・ニュースでは原子炉建屋の映像が望遠カメラで逐一、流されていました。
やがて原子炉の1号が爆発。
ニュースもパニックでした。
続いて3号機が大爆発。
絶体絶命のピンチでした。
この頃、吉田所長のインタビューもたびたび流されて、男っぽい頼りになる印象。
東電の本店は終始、官邸との間に挟まって、右往左往していた。
当時の総理大臣・菅直人は、真っ先に事故現場の第一原発に自衛隊ヘリコプターで
乗り込みました。
後々、総理大臣が邪魔だった。
彼の指示はむちゃめちゃで、ベントが遅れたり、原子炉をメルトダウンを遅らせるための海水注水を、突然「中止せよ!!」など、目を覆うばかりの横暴ぶりだった。

しかし現場の最前線で指揮をとる伊崎と現場作業員や、吉田昌郎所長は最悪の事態だけは避けたいと、奔走する。
何より勇気を持ち、死を覚悟してベントを開けに真っ暗な原子炉建屋に開けに行った作業員。バルブは焼けつき、手動でベントを開けるしかなかった。
(この場面が本当にハラハラしました・・・生きて帰れるの?と、)
メルトダウンはもう目前でしたね。
彼らは本当に命懸けで、よくぞ行ってくれましたね、感謝しかありません。
原子炉2号機が爆発していたら、今の日本はなかったです。
それは東日本の壊滅を意味していた。
最悪・東日本は放射能で汚染されて半径25キロメートルには住めず、
5000万人の人々が避難民になるところでした。

福島原発の1号機では廃炉の手順に9年経った今も苦戦して遅々として進みません。
狭い日本に原子力発電所は運転中33基。
廃止・解体中(26基)
建設計画中と建設中止と錯綜しています。
廃炉のプルトニウムの捨て場も困難な中、核のゴミをどうするつもりなのでしょう。

東日本大震災以上の地震と津波が来る確率は、考えたくないですが、
かなりの確率であるでしょう。
日本が住めない国にならないことを祈るばかりです。

東電の責任は大きい、でも日本の危機に命がけで戦った人たちがいた

投稿日

2020/09/27

レビュアー

飛べない魔女

凄く良かったです。
コロナの影響で見たい時に見れなかった本作。
映画館が再開された翌週に我が街の小さな映画館で上映されていたので
観に行きました。
普段からあまり人は入らない映画館ですが、5人でした。
密には全くなりませんでした。

あの時、テレビで福島第一、第3原発が爆発していく様子を
かたずを飲んで誰もが見ていたのに違いありません。
第2原発も危うくなるなか、ヘリコプターで放水するのも生放送で見ていました。
風が強くて半分も水がかかっていなかったことを記憶しています。
そして後で聞いた話では、あの放水は全く無意味で
世界に日本政府のパフォーマンスだったと聞きました。
映画の中でも、渡辺謙さん演じる吉田所長が言います。
『雀のしょんべん程度だ』
劇中では総理大臣や官僚の名前は敢えて出てきませんが(単に総理と言われるだけ)
官僚たち、特に首相の横暴な態度と無能ぶりが明かされています。
(事実を基に作られたフィクション作品ということではありますが。。)

現場はまさに戦闘状態で、放射能と言う巨大な敵と現場で向き合って必死に戦った人達。
命を懸けて、それはまさに決死隊だったいう事実。
もしあの時第二原発も爆発して放射能が流出したら
東京をも含む東日本は誰も住めない状態になっていたといいます。
彼らの決死の作業のお蔭で、今の生活がある、これは事実です。
本当に感動しました。

すべてが想定外だったことで起こった事故。
何事もなめてかかるとこうなるという歴史です。
このことは私たちは絶対に忘れてはいけないことだと思います。
原発という手に負えない巨大な生き物を飼うには
それに伴う代償が必要ということでしょう。
便利の裏にある危険。
まさに歴史が証明した事実ですね。
これを映画にした勇気を称えたいです。
謙さん、浩一さん他、名優たちによる演技も素晴らしかったです。

東電の責任は重大だと思う。
でもあの日、あの場所で命がけで日本の危機と戦った人たちがいたことを
私たちは知るべきだと、そして忘れてはいけないのだと思いました。

Fukushima 50

投稿日

2020/09/26

レビュアー

片山刑事

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 東日本大震災で福島第一原発で働く職員さんなど決死の作業の話。

 1幕目で平和な日常を描くのではなく、開始1秒から震災が発生して緊急事態の原発を描いていく緊張感がよかったです。それが120分続いてどっと疲れる内容でした。

 テロップや原発の地図などでしっかりと状況などを説明してから作業員の行動に入るため、彼らが何をしようとしているのかわかりやすい見せ方もよかったです。あそこのバルブを開ける、水を入れる、など次から次に問題が発生して対応していく現場の作業員の方たちの苦労を知ることができてそれだけでも価値のある1本だと思いました。

 ベテラン俳優さんたちの存在感もさすがで現場の作業員や東電の職員、政治関係者、皆さん素晴らしいお芝居でリアリティあるものに一層なっていたと思います。

 佐野史郎さん演じる総理大臣は登場してからずっと叫び続けていて疲れそうだなと心配してしまうくらい常に怒っているキャラクターでした。映画だと単純にオマヌケな総理というわかりやすい方向になっていましたが、原作にあった東電との情報のかみ合わなさや不信感も描いてほしかったです。

 それに仕方ないですが、現在進行形で解決していない事故なので映画として圧力を下げるために努力していて、結果偶然何とかなった、的なもので終わっちゃうのでカタルシスなどはないのが残念でした。それに主人公の子ども時代に「お父さん、お正月に帰ってね」的な回想もいるのかな? という感じでしたが、さらになぜかアメリカ軍の司令官的な人が「いい思い出だ」と飛行機のラジコンを日本の少年と飛ばすという回想も一体何だったのか謎の思い出エピソードでした。それにやはり日本映画の問題点なのか、海外の役者さんが出てくると急に安っぽくなってしまうのも残念でした。そして最後のテロップも新型コロナウィルス後に見るとむなしいテロップになってしまっていました。

 とはいえ、派手な映像も安っぽくなく原発事故が起こるとどうなるのかを勉強になれる1作でした。

あの3.11から もうすぐ10年

投稿日

2021/02/14

レビュアー

kazupon

監督:若松節朗(2019年・日本・122分)
原作:門田隆将著『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五百日』

2011年3月11日午後2時46分。マグニチュード9.0、最大震度7の大地震が発生。(日本の観測史上最大)
テレビでは、どのチャンネルも「三陸沖の太平洋が震源」と報じ、日本地図の太平洋沿岸の海岸線は、広範囲が赤く表示されていました。
それは津波警報が出されている地域でしたが、程無く津波の第一波が押し寄せ、福島第一原子力発電所(イチエフ)も想定外の大津波に襲われたのです。
本作は、その津波による浸水で全電源を失ったイチエフ内で、最悪の事態を回避すべく命がけで戦った作業員たちの記録です。
当時、テレビの報道番組では、全電源を喪失したイチエフは、原子炉を冷やすことが出来ない状況にあることを知らせる傍ら、連日のように原子炉の構造の図を示し、そう簡単にはメルトダウンは起こらないと報道し続けていたことを覚えています。
また、「原災法十条」の宣言や「ベント」など、聞き慣れない言葉に戸惑った人は多かった筈です。
私たち素人が聞いても役に立たない情報ばかりで、一番の不安は「チェルノブイリ」のようになるのではないか?ということでした。
本作を観て、最悪の場合、被害範囲は東京を含む半径250q、避難対象人口は約5000万人、その被害はチェルノブイリの10倍だったと知りました。
恥ずかしながら、私は「Fukushima 50」という呼称を知りませんでした。
本作を観て、原作を読んで、非常な覚悟を持って原子炉建屋内に入って行かれた方々の勇気や責任感に敬意と感謝の気持ちで一杯です。
彼らを「決死隊」として送り出さなければならなかった吉田所長はじめ、指揮をとられた方々の苦悩と決断にも頭が下がります。
(コメント欄につづきます)

今を生きることが 未来の礎となるならば

投稿日

2021/03/06

レビュアー

ビンス

あれから10年が経とうとしている今
今だからだけではないはずだ
東日本大震災
そして福島原発事故を扱ったこの作品を観て
涙を流さずにはいられなかった
心が奮えずにはいられなかった
日本が死んだかもしれない危機に
決死の覚悟で挑んだ職員の方々
その姿勢に心からの敬意を表したいです。
原子力の使用に賛成か反対かは
作品を観るにあたっては問題ではなく
起こってしまった事故に
どう対応するか
その責任と行動
職員の思いに心を動かされました。
故郷を守るため
住民を守るため
家族を守るため
日本を守るため
決して諦めず
投げ出さず
今を生きることを選び続ける職員たち
決死の覚悟で作業にあたることは
死を選ぶことではありません
死を覚悟して今を生きることです
今を生き抜くことです
その今を生き抜き
今を積み重ねた先に未来があるのならば
それは尊い礎なんだと思います
彼らの示した今の積み重ねの
先にある未来を生きている今日
その思いを強くしました。

慢心が引き起こした事故だったなら
人間はそこから学習し
前に進みます
しかし、そんな人間でも想像できなかった事態が
現在、地球規模で起こり続けています。
物語の最後に記された未来は消えてしまいました。
この事態をも
人間は克服できると信じて
今を積み重ねるしかありません。

政府のというか総理のクソみたいな対応と行動
みたいではないな
これは紛れもなくクソでした。

この映画に
先輩がスタッフとして関わっているということが
誇らしかったです。

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