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ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たちの画像・ジャケット写真

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち / ジェシー・アイゼンバーグ
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「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

金融市場で繰り広げられる“高頻度取引”をめぐる驚きの実態をモチーフに贈るサスペンス・ドラマ。取引速度を0.001秒短縮してライバルを確実に出し抜き、巨額の利ざやを手にするために、カンザスからニューヨークを直線で結ぶ専用回線の敷設に執念を燃やす男たちの運命を描く。主演はジェシー・アイゼンバーグとアレキサンダー・スカルスガルド。監督は「きみへの距離、1万キロ」のキム・グエン。ニューヨークでトレーダーとして活躍するヴィンセントと従兄弟のアントンは、カンザス州にあるデータセンターとニューヨーク証券取引所のサーバーを結ぶ光ファイバーケーブルを直線で敷設できれば、従来のアクセス時間を0.001秒短縮できると思い立つ。さっそく、この壮大なプロジェクトの実現に邁進する2人だったが…。 JAN:4532612143753

「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」 の作品情報

作品情報

製作年: 2018年
原題: THE HUMMINGBIRD PROJECT

「ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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きみへの距離、1万キロ

ナイト・スリーパーズ

ユーザーレビュー:10件

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1〜 5件 / 全10件

彼らは腹黒くないから、偉人になれなかった!

投稿日:2020/10/27 レビュアー:カマンベール

凄く面白かったです。
ある意味「エジソンズ・ゲーム」より面白かった。
それはタイトルで書いたように、アントンは天才なのに良い人すぎるし、
ヴィンセントは一人で仕事を抱え込みすぎていた。
(もう少しだけ時間とお金が続けば、2人は後世に名を残した筈です)

株の大量取引で、0・001秒速くすると、年間に500億件の儲けが出る。
トレーダーだったヴィンセント(ジェシー・アイゼンバーグ)と従兄弟で天才プログラマーのアントン(アレクサンダー・スカルスガルド)は、証券会社を辞めて、
新しい事業に乗り出します。
なんとNYからカンザスシティまで1600キロ。
直線で地下ケーブルを、人家の下、湖、沼、花崗岩盤の山の中まで、
ひたすら工事して穴を掘り木を伐採し・・・引くのです。
たった30センチの巾だけど、直線距離はホント、1600キロなんですよ!!
その作業は超人手と機械と費用のかかるトンネル掘り。
(結局3千億円・・・か、それ以上のお金と2年間の歳月)

そして間には、証券会社の元上司・エヴァ(サルマ・ハエック)の妨害と脅し。
CIAにスパイさせてアントンにダメージを与えるやり口は、非常に恐怖でした。
罪無き人を罪人にするなんて、エヴァにかかれば朝飯前なんですね。
(この辺りスリラー映画です)
サルマ・ハエックの抜け目ない凄腕ぶりと悪役ぶりが、映画を引き締めます。
トレーダーのヴィンセント役のアイゼンバーグは機関銃並の早口で、
まくしたてます。
彼にも説得出来ない地主が居たり、地下ケーブルの貫通は困難を極めます。

電話線やインターネットも一番速くて、耐久性に優れているのは海底ケーブルだそうです。
ヴィンセントとアントンの狙いは、凄く良かったんですけどねー。

この映画は0・001秒を争う映画なのに泥臭いですし、鈍臭いです。
ジェシー・アイゼンバーグの道化師ぶり、
天才アントンのアレキサンダー・スカルツガルドは、驚きのまるハゲの大変貌。
「ターザンREBORN」のイケメン・ナイスバディはどこ行っちゃったんだ!!
イケメン封鎖です(でもお目々が優しくて素敵でした)

《ジンバブエのレモン農家》のエピソードが一番心に響きました。
株の利益は、レモン農家の労働者には一円も還元されない・・・
そんな当たり前なことに気づく映画でした。
お金も大事ですが、それだけではない・・・

0・001秒の攻防。
結果は是非映画をご覧になって下さいね。

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そもそも正しきものなのか ネタバレ

投稿日:2020/11/16 レビュアー:くまげらの森

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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(「前置き」から続く)
さて、アメリカ大陸を半分横断するくらいの距離(1600キロ)を掘るとなると
いくらでも困難が想定される。土地買収、山越え川越えの難所、作業人員の確保、
公道を掘る権利の申請、工事は段取りが八分、と言われるくらい計画と手順がすべて。
いざ、掘り進んでから問題発生などあってならない事である。
準備だけで莫大なお金と日数がかかったはずである。
それなのに映画では、現場で次々と難問にぶちあたったように描いているが、
見切り発車など許されないはずの案件だ。
ヴィンセントの病気が発覚し、他に担当者がいないなどと言ってるが、このプロジェクトでセーフティネットを用意しないのはシロウトすぎるだろう。

それに、ヴィンセントたちが思いつくくらいの事は、他の誰かも思いつく。
もっと資本金のある人たちが同じように光ファイバーを通す作業にかかったら・・
それはすなわち、ウォール街がこのシステムの権利をヴィンセントから購入してくれない可能性を意味する。
追加予算も投入して完成が見えてきた頃、電波塔が建設され、遅延時間は劇的に改善された。
(後にこの塔は38本建ったそうである)
(映画ではその前に破産して、保険金も降りない。)
意地悪な言い方をするようだが、「出し抜いて儲けよう」という動機では、運も味方しないと思う。

しかしながら、キム・グエン監督が言うには、『仕事に邁進する姿は夢がある。』
『人生の過ごし方、僕たちが生きているスピード社会について問いかけてみた』
つまり、あのアーミッシュの人たちと和解して、一緒に作業するというシーンこそ監督押しだったのだ。
唐突なアーミッシュへの参加という流れは違和感以外の何物でもなかったが、
そうとわかれば、「あっ、そうだったの・・・」と言うしかない(笑)

さて、原作の「10億分の一秒の男たち」マイケル・ルイス著であるが、彼の主張はハッキリしている。
偽善、隠ぺい、不確実な世界である株の世界で損をするのは、なけなしの年金や給与を投資信託に預けている普通の人々であると。SEC(証券取引委員会)も、幹部が高速取引業者に天下り、彼らに有利なレポートを出してお墨付きを与えるなど、システム自体がグルになっていると。
つまり、原作は高速業者を否定している。映画は高速業者の困難を描き、夢追う男たちを描く。
世論は高速業者を登録制にするなど、規制が強まった。
さて、レビューをどうまとめるか結構困難だ。であるので、これにて失敬いたします!
(光速で消える筆者・ドロン!パッ)

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前置きとして

投稿日:2020/11/15 レビュアー:くまげらの森

2007年認証券市場の民主化によって、(ニューヨーク証券取引所とナスダック以外の)
証券取引所が乱立するようになった。
リーマンショック以降、電子化と規制で一変したウォール街。
そんな頃(2009年)高頻度取引、高速取引によって、ディーラーたちは困惑する事態に陥る。
コンピュータースクリーンが買値と高値で取引しようとすると、ふっと消えてしまう。
買う場合はそれより高い値で、売る場合はそれより低い値で取引されてしまうのだ。
注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者の姿があった。
(注・高頻度取引は2009年がピークであり、その後はコストの割りに利益が少ないため減少傾向にある。)

さて、ここにニューヨーク証券取引所とカンザスにあるデータセンターを直線の光ファイバーで結び、
1000分の1秒の短縮を試みたヴンセントとアントンの死闘を描く映画が生まれた。
実話だそうなので、実際あった話なのだろう。
(セルゲイ・アレイニコフという人が、コンピュータコードを盗んだという訴訟を起こされて、『コードは財産ではない』として無罪になったのは事実)

ところで、キム・グエン監督のこの映画であるが。
見ているうちにいくつもの疑問がわいてくる。
★ ビジネスマインドについて
★ 原作である「フラッシュ・ボーイズ10億分の1秒の男たち」との乖離

では、本作の感想をネタバレボタンでのちほど投稿いたします。

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コンピューターで株取引をする高頻度取引に関わった二人の男の物語

投稿日:2020/10/05 レビュアー:飛べない魔女

イトコ同士のジェシー・アイゼンバーグ 演じる ヴィンセント・ザレスキと
アレクサンダー・スカルスガルド 演じるアントン・ザレスキ。
二人は光ファイバーをカンザスからニューヨークまで
(その距離1600KM)にケーブルをひくことにより
0.001秒早いシステムを構築しようと悪銭苦闘。
天才プログラマーであるアントンの知恵と
口八丁の発案者ヴィンセントの度胸が世界をひっくり返せるのか?

0.001秒早くすることにより、先物買いが出来ることになるらしいのだが
正直、平凡に生きる私ごときには皆目ピンとこない話題で
相変わらず早口でまくし立てるジェシー・アイゼンバーグに目を回しそうになったことや
原型と留めない変身ぶり(髪がない!!その上猫背の冴えない中年男!)のアレクサンダー・スカルスガルトに
目が釘付けになったこと以外、あまり入り込めなかった。
0.001秒早くするために命まで懸けたヴィンセントは
やっぱりお金持ちになりたかったのかな?

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生きることの意味を考えさせられる映画

投稿日:2020/12/05 レビュアー:勇光

どこまでホントの話かわからないが面白かった。

オープニングの空撮による荒野の道路の映像がいつの間にか接写による道路の土の映像になっているところは芸術的である。地面に穴を掘ってケーブルを通す話なのでこのようなオープニングにしたのだろう。で、ラストは土と戦うアーミッシュを見せて、ケーブルに命をかけた男のバカバカしさを表現しているようだ。

ストーリーはウォール街のマネーゲームに挑戦する青年の話。ケーブル工事がうまくいかず悪戦苦闘する姿をメインに描いているが、映画の核心部はそこではない。
頭をズルむけになるまで剃り込んだアレクサンダー・スカルスガルドが、ケーブ敷設によって通信速度を15ミリ秒(0.015秒)速くすることにより株取引で莫大な利益をだせることをウエイトレスに説明するシーンが映画の中盤にある。例え話にレモンを売る業者の株のことが出てくる。レモン業者の株を買おうとする者がいたら、その者よりも15ミリ秒速くその株を買って1セント高く売りつけられるという話をする。たった1セントでも、その取引を1日のうちに何千万件も行えば莫大なカネになる、という話であった。で、それを聞いたウエイトレスは「それでレモン農家はいくら儲かるのか?」と訊ねる。アレクサンダー・スカルスガルドは返事に困る。この映画の核心部はここにある。

我々は基本的にレモン農家のように暮らしている。なんらかの品物をつくって客に売ったり、なんらかのサービスをお客に提供して対価を得て、そのカネを洋服代や食費や家賃や交通費に使っている。これが実体経済というものである。
ところが、世の中にはその実体経済とは別次元の世界でマネーゲームを行い、レモン農家を何千年やっても稼げないようなカネを稼ぐ者がいる。その世界の総本山はロスチャイルド家である。ロスチャイルド家は1940年の段階で世界の富の半分を支配していたと推定されており、これは、アメリカの総資産の2倍の額のカネだったらしい。ロスチャイルド家は鉄道や電話やダイヤモンドなどの実体のあるビジネスもしていたが、メインは金融業であった。で、この金融業が動かしているカネは1940年当時と現代では比べものにならない。カネを貸して金利をとるというだけなら実体経済の一部であるが、今行われている金融業はそういうものではない。オプション取引だのスワップ取引だのの虚構の中で行われる取引は実体経済よりも大きな経済に膨らんでいる。おそらくロスチャイルド家は、今ならば全世界の富の9割以上を支配しているだろう。
我々はロスチャイルド家とその仲間たちが支配する経済体制の中でレモン農家のようなことをやって日銭を稼いでおり、せっせと稼いだカネをわけのわからないところでかすめ取られている。

この映画の主人公はロスチャイルド家とその仲間たちが行っている取引のうわまえをはねようとしており、その挑戦にはそれなりの意義があったと思われる。彼等がホントに欲しかったのはパークアベニューのアパートメントではなく、丘の上の小さな家と子どもたちに買ってやるアイスクリームだったってところが泣ける。

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1〜 5件 / 全10件

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち

ユーザーレビュー

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彼らは腹黒くないから、偉人になれなかった!

投稿日

2020/10/27

レビュアー

カマンベール

凄く面白かったです。
ある意味「エジソンズ・ゲーム」より面白かった。
それはタイトルで書いたように、アントンは天才なのに良い人すぎるし、
ヴィンセントは一人で仕事を抱え込みすぎていた。
(もう少しだけ時間とお金が続けば、2人は後世に名を残した筈です)

株の大量取引で、0・001秒速くすると、年間に500億件の儲けが出る。
トレーダーだったヴィンセント(ジェシー・アイゼンバーグ)と従兄弟で天才プログラマーのアントン(アレクサンダー・スカルスガルド)は、証券会社を辞めて、
新しい事業に乗り出します。
なんとNYからカンザスシティまで1600キロ。
直線で地下ケーブルを、人家の下、湖、沼、花崗岩盤の山の中まで、
ひたすら工事して穴を掘り木を伐採し・・・引くのです。
たった30センチの巾だけど、直線距離はホント、1600キロなんですよ!!
その作業は超人手と機械と費用のかかるトンネル掘り。
(結局3千億円・・・か、それ以上のお金と2年間の歳月)

そして間には、証券会社の元上司・エヴァ(サルマ・ハエック)の妨害と脅し。
CIAにスパイさせてアントンにダメージを与えるやり口は、非常に恐怖でした。
罪無き人を罪人にするなんて、エヴァにかかれば朝飯前なんですね。
(この辺りスリラー映画です)
サルマ・ハエックの抜け目ない凄腕ぶりと悪役ぶりが、映画を引き締めます。
トレーダーのヴィンセント役のアイゼンバーグは機関銃並の早口で、
まくしたてます。
彼にも説得出来ない地主が居たり、地下ケーブルの貫通は困難を極めます。

電話線やインターネットも一番速くて、耐久性に優れているのは海底ケーブルだそうです。
ヴィンセントとアントンの狙いは、凄く良かったんですけどねー。

この映画は0・001秒を争う映画なのに泥臭いですし、鈍臭いです。
ジェシー・アイゼンバーグの道化師ぶり、
天才アントンのアレキサンダー・スカルツガルドは、驚きのまるハゲの大変貌。
「ターザンREBORN」のイケメン・ナイスバディはどこ行っちゃったんだ!!
イケメン封鎖です(でもお目々が優しくて素敵でした)

《ジンバブエのレモン農家》のエピソードが一番心に響きました。
株の利益は、レモン農家の労働者には一円も還元されない・・・
そんな当たり前なことに気づく映画でした。
お金も大事ですが、それだけではない・・・

0・001秒の攻防。
結果は是非映画をご覧になって下さいね。

そもそも正しきものなのか

投稿日

2020/11/16

レビュアー

くまげらの森

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(「前置き」から続く)
さて、アメリカ大陸を半分横断するくらいの距離(1600キロ)を掘るとなると
いくらでも困難が想定される。土地買収、山越え川越えの難所、作業人員の確保、
公道を掘る権利の申請、工事は段取りが八分、と言われるくらい計画と手順がすべて。
いざ、掘り進んでから問題発生などあってならない事である。
準備だけで莫大なお金と日数がかかったはずである。
それなのに映画では、現場で次々と難問にぶちあたったように描いているが、
見切り発車など許されないはずの案件だ。
ヴィンセントの病気が発覚し、他に担当者がいないなどと言ってるが、このプロジェクトでセーフティネットを用意しないのはシロウトすぎるだろう。

それに、ヴィンセントたちが思いつくくらいの事は、他の誰かも思いつく。
もっと資本金のある人たちが同じように光ファイバーを通す作業にかかったら・・
それはすなわち、ウォール街がこのシステムの権利をヴィンセントから購入してくれない可能性を意味する。
追加予算も投入して完成が見えてきた頃、電波塔が建設され、遅延時間は劇的に改善された。
(後にこの塔は38本建ったそうである)
(映画ではその前に破産して、保険金も降りない。)
意地悪な言い方をするようだが、「出し抜いて儲けよう」という動機では、運も味方しないと思う。

しかしながら、キム・グエン監督が言うには、『仕事に邁進する姿は夢がある。』
『人生の過ごし方、僕たちが生きているスピード社会について問いかけてみた』
つまり、あのアーミッシュの人たちと和解して、一緒に作業するというシーンこそ監督押しだったのだ。
唐突なアーミッシュへの参加という流れは違和感以外の何物でもなかったが、
そうとわかれば、「あっ、そうだったの・・・」と言うしかない(笑)

さて、原作の「10億分の一秒の男たち」マイケル・ルイス著であるが、彼の主張はハッキリしている。
偽善、隠ぺい、不確実な世界である株の世界で損をするのは、なけなしの年金や給与を投資信託に預けている普通の人々であると。SEC(証券取引委員会)も、幹部が高速取引業者に天下り、彼らに有利なレポートを出してお墨付きを与えるなど、システム自体がグルになっていると。
つまり、原作は高速業者を否定している。映画は高速業者の困難を描き、夢追う男たちを描く。
世論は高速業者を登録制にするなど、規制が強まった。
さて、レビューをどうまとめるか結構困難だ。であるので、これにて失敬いたします!
(光速で消える筆者・ドロン!パッ)

前置きとして

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2020/11/15

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くまげらの森

2007年認証券市場の民主化によって、(ニューヨーク証券取引所とナスダック以外の)
証券取引所が乱立するようになった。
リーマンショック以降、電子化と規制で一変したウォール街。
そんな頃(2009年)高頻度取引、高速取引によって、ディーラーたちは困惑する事態に陥る。
コンピュータースクリーンが買値と高値で取引しようとすると、ふっと消えてしまう。
買う場合はそれより高い値で、売る場合はそれより低い値で取引されてしまうのだ。
注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者の姿があった。
(注・高頻度取引は2009年がピークであり、その後はコストの割りに利益が少ないため減少傾向にある。)

さて、ここにニューヨーク証券取引所とカンザスにあるデータセンターを直線の光ファイバーで結び、
1000分の1秒の短縮を試みたヴンセントとアントンの死闘を描く映画が生まれた。
実話だそうなので、実際あった話なのだろう。
(セルゲイ・アレイニコフという人が、コンピュータコードを盗んだという訴訟を起こされて、『コードは財産ではない』として無罪になったのは事実)

ところで、キム・グエン監督のこの映画であるが。
見ているうちにいくつもの疑問がわいてくる。
★ ビジネスマインドについて
★ 原作である「フラッシュ・ボーイズ10億分の1秒の男たち」との乖離

では、本作の感想をネタバレボタンでのちほど投稿いたします。

コンピューターで株取引をする高頻度取引に関わった二人の男の物語

投稿日

2020/10/05

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飛べない魔女

イトコ同士のジェシー・アイゼンバーグ 演じる ヴィンセント・ザレスキと
アレクサンダー・スカルスガルド 演じるアントン・ザレスキ。
二人は光ファイバーをカンザスからニューヨークまで
(その距離1600KM)にケーブルをひくことにより
0.001秒早いシステムを構築しようと悪銭苦闘。
天才プログラマーであるアントンの知恵と
口八丁の発案者ヴィンセントの度胸が世界をひっくり返せるのか?

0.001秒早くすることにより、先物買いが出来ることになるらしいのだが
正直、平凡に生きる私ごときには皆目ピンとこない話題で
相変わらず早口でまくし立てるジェシー・アイゼンバーグに目を回しそうになったことや
原型と留めない変身ぶり(髪がない!!その上猫背の冴えない中年男!)のアレクサンダー・スカルスガルトに
目が釘付けになったこと以外、あまり入り込めなかった。
0.001秒早くするために命まで懸けたヴィンセントは
やっぱりお金持ちになりたかったのかな?

生きることの意味を考えさせられる映画

投稿日

2020/12/05

レビュアー

勇光

どこまでホントの話かわからないが面白かった。

オープニングの空撮による荒野の道路の映像がいつの間にか接写による道路の土の映像になっているところは芸術的である。地面に穴を掘ってケーブルを通す話なのでこのようなオープニングにしたのだろう。で、ラストは土と戦うアーミッシュを見せて、ケーブルに命をかけた男のバカバカしさを表現しているようだ。

ストーリーはウォール街のマネーゲームに挑戦する青年の話。ケーブル工事がうまくいかず悪戦苦闘する姿をメインに描いているが、映画の核心部はそこではない。
頭をズルむけになるまで剃り込んだアレクサンダー・スカルスガルドが、ケーブ敷設によって通信速度を15ミリ秒(0.015秒)速くすることにより株取引で莫大な利益をだせることをウエイトレスに説明するシーンが映画の中盤にある。例え話にレモンを売る業者の株のことが出てくる。レモン業者の株を買おうとする者がいたら、その者よりも15ミリ秒速くその株を買って1セント高く売りつけられるという話をする。たった1セントでも、その取引を1日のうちに何千万件も行えば莫大なカネになる、という話であった。で、それを聞いたウエイトレスは「それでレモン農家はいくら儲かるのか?」と訊ねる。アレクサンダー・スカルスガルドは返事に困る。この映画の核心部はここにある。

我々は基本的にレモン農家のように暮らしている。なんらかの品物をつくって客に売ったり、なんらかのサービスをお客に提供して対価を得て、そのカネを洋服代や食費や家賃や交通費に使っている。これが実体経済というものである。
ところが、世の中にはその実体経済とは別次元の世界でマネーゲームを行い、レモン農家を何千年やっても稼げないようなカネを稼ぐ者がいる。その世界の総本山はロスチャイルド家である。ロスチャイルド家は1940年の段階で世界の富の半分を支配していたと推定されており、これは、アメリカの総資産の2倍の額のカネだったらしい。ロスチャイルド家は鉄道や電話やダイヤモンドなどの実体のあるビジネスもしていたが、メインは金融業であった。で、この金融業が動かしているカネは1940年当時と現代では比べものにならない。カネを貸して金利をとるというだけなら実体経済の一部であるが、今行われている金融業はそういうものではない。オプション取引だのスワップ取引だのの虚構の中で行われる取引は実体経済よりも大きな経済に膨らんでいる。おそらくロスチャイルド家は、今ならば全世界の富の9割以上を支配しているだろう。
我々はロスチャイルド家とその仲間たちが支配する経済体制の中でレモン農家のようなことをやって日銭を稼いでおり、せっせと稼いだカネをわけのわからないところでかすめ取られている。

この映画の主人公はロスチャイルド家とその仲間たちが行っている取引のうわまえをはねようとしており、その挑戦にはそれなりの意義があったと思われる。彼等がホントに欲しかったのはパークアベニューのアパートメントではなく、丘の上の小さな家と子どもたちに買ってやるアイスクリームだったってところが泣ける。

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