ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 / シアーシャ・ローナン

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「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグがシアーシャ・ローナンと再びタッグを組み、ルイーザ・メイ・オルコットの不朽の名作『若草物語』を現代的解釈で映画化。19世紀後半のアメリカを舞台に、女性の結婚と幸せを巡る四姉妹それぞれの人生模様を、小説家を目指す次女ジョーの視点から瑞々しく綴る。四姉妹役はほかに、長女にエマ・ワトソン、三女にエリザ・スカンレン、四女にフローレンス・ピュー。共演にティモシー・シャラメ、ローラ・ダーン、メリル・ストリープ。1860年代のアメリカ、マサチューセッツ州。マーチ家の四姉妹の次女ジョーの夢は小説家になること。一方、長女のメグは控えめでしっかり者、対照的に末娘エイミーは生意気盛りでジョーとはケンカばかりしていた。そして心優しい三女のベスは、病気という試練と闘っていた。 JAN:4547462123619

「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 の作品情報

作品情報

製作年: 2019年
製作国: アメリカ
原題: LITTLE WOMEN

「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:15件

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若草物語の4人姉妹・・・自立と結婚観

投稿日:2020/08/31 レビュアー:カマンベール

有名なオルコットの自伝的小説『若草物語』を新しい視点で実写化。
監督・脚本はインディーズの女王・グレタ・ガーウィグ。
はじめてメジャーな大作を監督しました。
主演はシアーシャ・ローナン。
(出来る女なら、任せといて・・・ねっ!)

監督と主演のシアーシャの2人はmee too運動の騎手のイメージそのものなので、
溌剌と生きる小説家志望のジョーの生き様が鮮やかに浮かび上がる傑作に仕上がりました。

時代は19世紀半ば、南北戦争時代のマサチューセッツ州ボストンです。
マーチ家の4人姉妹の次女ジョー(シアーシャ・ローナン)は、作家を夢見ています。
冒頭から出版社に小説を持ち込むシーン。
作者は自分(女性)とは決して名乗りません。
女が小説を書くなんて・・・そんな偏見の根強いアメリカ出版界でした。

この時代女性が表現者として認められることも、経済的に自立することも困難だったのです。
でもジョーは信念を変えません。
たとえ隣家のローリー(ティモシー・シャラメノ)が、どんなにジョーが好きでも、夢の実現のため、文学修行のためニューヨークに勉強に行ってしまうのです。

「若草物語」は女の子の定番の小説。
私も子供の頃、メグ、ジョー、ベス、エイミーの4姉妹のストーリーに夢中でした。
ジョーは私のヒーロー。ローリーとジョーのロマンスに本当にヤキモキしました。
そしてベスの病に心を痛めました。

家計を助けるために長い黒髪を売ってお金を渡すジョーのエピソードにどんなに驚いたものか・・・
鼻の低いエイミーが洗濯バサミで鼻をつまんで寝る姿は、鼻の低い私も真似したものです。

それにしてもちゃっかりモノのエイミー。
お金持ちの叔母さん(メリル・ストリープ)にくっ付いてロンドン遊学とは、まったくモー!!
ジョーの気持ちを考えなさいよ、ねーっ!!
(まだまだお金持ちと結婚するのが一番の理想で、女の幸せ・・とされた時代です)
だからこそ、自立した生活を目指すジョーがひたすら格好いいのです。

ティモシー・シャラメ君はシアーシャには、ちょっと軽くて若くてお茶目で、弟みたいでしたねー。でもトビキリの美形でチャーミングでした。
おまけにエイミーとローリーは???なんですよ、いつの間にか!!

ベスの重病、戦地の牧師のお父さん。慈善家の優しいお母さん。
19世紀半ばのアメリカの生活や女の子の生き方や衣装・髪型・インテリア。
お父さんが留守の家庭の心細さや寂しさ。
「若草物語」の4度目の映画化は、ジョーが小説家になるまでの物語。
女性の自立は永遠のテーマですね。
細やかな日常を描いていて、辛い戦争やベスの病気が影を落とします。
それでも4人姉妹は志たかく、それぞれが輝いていました。
すべての女性にオススメです。

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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 ネタバレ

投稿日:2020/08/29 レビュアー:片山刑事

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 アメリカの4姉妹の若いころと作家として頑張る次女の話。

 超有名な若草物語の世界を全く知らず原作も数多い映像化も全く触れてこなかった身からすると、4姉妹とその周囲の人たちの世界を描くのと次女が頑張って本を売り込むのとを交互に見せていく手法は面白く見ることができました。それに最後に主人公の小説がやっとこさ製本されて出来上がってタイトルが映し出されたときに「そうだったの!」とびっくりできるものでした。

 きれいな映像の中、イギリスが舞台かと思ってみていたら、アメリカが舞台で当時のアメリカってこんなんなんだと知ることのできる衣装美術でした。そんな中、主人公たちの恋愛や単純に空腹や病気などの未発達な医療などが描かれていきます。

 役者さんたち、女性陣から男性陣がみんなキラキラしていてはまっていましたが、ただ主人公たちが7年間を同じ役者さんが演じているので、7年後に20歳と言っていたので、どう考えても13歳に見えない役者さんだったりとノイズになってしまう配役でした。若手の俳優さんもみんな同じ顔に見えて誰が誰だかわからなくなってしまったり個人的になじみがないと苦戦する配役でした。

 あとはこういう西洋の時代物に興味がないと135分という長さが退屈に感じるところが多かったです。正直、彼らが好きになろうが嫌いになろうがどうでもいいかなと冷たい視線を送ってしまうところもありました。

 それにしても、この邦題はいかがなものか? 普通に若草物語でよかったのではないか?と思ってしまう邦題でした。そして原作の若草物語って邦題が素晴らしくて、その邦題を付けた人が天才なんだなと確認できる映画でした。

このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています

なぜ今、「若草物語」

投稿日:2020/11/01 レビュアー:くまげらの森

過去に何度も映画化されている、ルイザ・メイ・オルコットの小説「若草物語」。
女優であり「レディ・バード」で監督デビューしたグレタ・ガーウィグが映画化したのが「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(2019年 アメリカ)。

この作品は女性にはいろいろな人生があり、結婚して幸せになる者もいれば、そういうことが向いてない者もいる、という生き方の多様性についての物語である。
原作を最大限に現代的かつフェミニズム的に解釈した物語になっている。
時系列を乱し、(ボンヤリしてるとあれ?と思う)衣装も楽しく変化に富んだ映像、
主人公に次女のジョー(シアーシャ・ローナン)を据え、特に彼女の視点で物語を進めている。

ところで、なぜ今、「若草物語」なのだろうか。
(1860年代の世相とは違うから、今さら?と思うよね)
ぶっちゃけ、どんな時代でも女性は大変なの、と言いたい?
(現在はもはや多様化も複雑化もし、価値観は混在している。それでも女性は何かひたすら闘っている。)
こんな時代に若草物語はどんな勇気をくれるのか。

ガーヴィグ監督の活動が主人公のジョー・マーチ、作家オルコットの生き方と相似している。(ひいては、エマ・ワトソンもシアーシャ・ローナンも女性の権利や主張に対して一家言ある人たちだ)エマ・ワトソンは古風な役回りを演ずるので損かもしれない。
今を生きるガーヴィング監督の目を通して、ジョーとオルコットの生き方が描かれる。
結婚の幸せを求める女性を否定するのでなく、また「経済的に自立した女性」だけを「正」とするのでもない。望むならば、どんな生き方もが「価値」を持つという視座を示していく。
とりわけ主人公であるジョーは、ただ前を目指しているばかりじゃなく、「自立した女性になれるのか」と悩み、「結婚して良い妻になることが女性の在り方だ」という多勢の考え方に押しつぶされそうになっています。
隣家のローリー(ティモシー・シャラメ)と、お互いに好意を持つものの、ローリーのプロポーズをジョーは断る。口で「結婚したら人生終わり」と言いながら、決然として断るのではない。迷いも揺れもあり、観ている方が胃が痛くなる。
(そりゃそうだ、相手はシャラメだよ!)
前髪バッサバサさせながら何度も「愛してる!」と言われてみな!!
(そして、姉の気持ちを知りながら、のちに平然とローリーと結婚してしまうエイミーもどうかと思うのだよね)お前たちはどうかしてる!
だが、ジョーは試練を経て、本当に強くなる!自分の作品に自信を持ち、著作権は渡さ
い。出版社と互角に渡り合う。姉妹とは色々な事があったが、それとて自分の「肥やし」になっていると自覚しているのだ。

2020年の今日、むしろ結婚して専業主婦になりたくとも、経済的に許されない人が
沢山いる。結婚さえ出来ない時代なのだ。産めば生んだで保育園にも入れない!
若者の負担は大きく、いつ終息するともしれないコロナ禍。疲弊する世の中・・
(鶴田浩二は歌う♪どこに希望がございましょう・・真っ暗闇じゃござんせんか・)
それにしても。(コメントらんに続く)

このレビューは気に入りましたか? 8人の会員が気に入ったと投稿しています

常に強い女性であろうとするジョーの姿に心打たれた

投稿日:2020/09/01 レビュアー:飛べない魔女

2020年アカデミー賞6部門にノミネート(その内衣装デザインで受賞)された本作。
本来であれば日本では3月27日より公開予定が
新型コロナウィルスの影響で公開が延期され、6月12日に晴れて封切りとなりました。
子供の頃から『若草物語』が大好きで、何度も何度も読み返した小説ですから
公開を今か今かと楽しみにしていました。
ようやく見ることが出来ました。
とても良かったです。

映画は『若草物語〜続・若草物語』までを丁寧に描いていきます。
現在と7年前が入り乱れて差し込まれるので時系列が少々ややこしいです。
当初エマ・ストーンに決まったいた長女メグ役ですが
彼女が役を降りたため、代役でエマ・ワトソンが演じています。
私の中のメグの良妻賢母のイメージであるメグは、こちらのエマの方があっていたと思うので
却ってよかったのではないでしょうか?
次女で主役のジョー役にシアーシャ・ローナン。
がさつで短期でそれでいて情にもろいジョーを完璧に演じていました。
お馴染みのストーリーですが、とても丁寧に感性豊かな若草物語が出来上がっていました。
1860年代、時は南北戦争の頃のアメリカです。
女性が自立して生活するのは大変なことだった時代です。
そんな時代の中で、作者オルコット自身と投影しているともいえる主人公ジョーが
常に強い女性であろうとする姿に心打たれました。

4人の姉妹の成長とそれを見守る賢母のマーチ夫人(ローラ・ダーン)、
お向かいのお金持ちローレンス家の孫息子ローリー(ティモシー・シャラメ)とミスターローレンス。
ローリーの家庭教師であるブルック先生。
お金持ちで嫌味だけど本当は皆を愛して止まないマーチ叔母さん(メリル・ストリーブ)
お馴染みの面々が原作小説に忠実に登場していて本当に嬉しかったです。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

大地に息づく四姉妹の心音

投稿日:2020/12/06 レビュアー:趣味は洋画

ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語(2019年・アメリカ、カラー、135分)

「若草物語」。
1933年版(ジョージ・キューカー監督)、1949年版(マーヴィン・ルロイ監督)、1994年版(ジリアン・アームストロング監督)に続く4作品目の鑑賞です。

女性監督(グレタ・ガーウィグ)だけに、‘より女性的な感覚目線’ かと思いきや、結構シビアな演出も端々に見られ、従来の作品に勝るとも劣らない出来栄えです。

次女のジョー(シアーシャ・ローナン)が母親(ローラ・ダーン)に云います。
‘私、思うんだけど...つまり...女には心だけじゃなくて知性も魂もある。美しさだけじゃなくて野心も才能もある。世間の人が言うように、結婚だけが女の幸せなんて絶対に思わない。なのに...たまらなく寂しいの。‘ ・・・・このセリフが本作の象徴であるかのようでした。

姉妹の父親(ボブ・オーデンカーク)が戦地から帰ってきたときの、四姉妹たちと母親のとびっきり嬉しそうな顔・顔・顔...父親は家族を抱きしめ、満面の笑みを湛える。
本作で最も感動するシーンかもしれません。
しかし、すぐさま悲しい場面に切り替わります。ベス(エリザ・スカンレン)の病死です。
セリフの多用を避け、母親が涙をためてジョーに顔をうずめるシーン...十分です。

アカデミー賞ではジャクリーヌ・デュランが衣装デザイン賞を受賞しました。
なるほど、19世紀半ばのパーティで身に纏う大きなドレスから、庶民の普段着まで、しっかりとした時代考証を感じました。
アカデミー賞の作品賞ノミネートは33年版に続く2度目、演技部門では94年版で主演女優賞にノミネートされたウィノナ・ライダーに続く2人目・3人目です。(主演ノミネート、シアーシャ・ローナン、助演ノミネート、フローレンス・ピュー)
4作品でオスカー獲得はゼロ、49年版に至ってはノミネートなしという結果に終わっています。
(ジューン・アリスンもエリザベス・テイラーもいい演技だったのに...)

母親を演じたローラ・ダーンは、落ち着いた、いい女優さんになりました。
肩肘張らず、目立たず、自然体の演技が良かったです。
大伯母役のメリル・ストリープと腕を組み合い、話しながら歩くシーンがありますが、大ベテランとベテランの差はあるものの、新旧のふれあいが感じられて心地よかった。
そのローラ・ダーン、本作ではアカデミー賞に無縁ながら、別作品(マリッジ・ストーリー)で見事、助演女優賞を受賞したのでした。

四女エイミーを演じたフローレンス・ピュー。
2018年「トレイン・ミッション」でリーアム・ニーソンと共演、鼻ピアスのファンキーな学生役が印象深い。まだ24歳の彼女、将来性を感じるに十分な好演だった。(大物に成長する予感)

他の共演陣ではティモシー・シャラメ、クリス・クーパーらが脇w固めています。

全編にわたる風景美は特筆もので、特に紅葉の木々や、草地が美しく、しっかりと目に焼き付いています。

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1〜 5件 / 全15件

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

ユーザーレビュー

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若草物語の4人姉妹・・・自立と結婚観

投稿日

2020/08/31

レビュアー

カマンベール

有名なオルコットの自伝的小説『若草物語』を新しい視点で実写化。
監督・脚本はインディーズの女王・グレタ・ガーウィグ。
はじめてメジャーな大作を監督しました。
主演はシアーシャ・ローナン。
(出来る女なら、任せといて・・・ねっ!)

監督と主演のシアーシャの2人はmee too運動の騎手のイメージそのものなので、
溌剌と生きる小説家志望のジョーの生き様が鮮やかに浮かび上がる傑作に仕上がりました。

時代は19世紀半ば、南北戦争時代のマサチューセッツ州ボストンです。
マーチ家の4人姉妹の次女ジョー(シアーシャ・ローナン)は、作家を夢見ています。
冒頭から出版社に小説を持ち込むシーン。
作者は自分(女性)とは決して名乗りません。
女が小説を書くなんて・・・そんな偏見の根強いアメリカ出版界でした。

この時代女性が表現者として認められることも、経済的に自立することも困難だったのです。
でもジョーは信念を変えません。
たとえ隣家のローリー(ティモシー・シャラメノ)が、どんなにジョーが好きでも、夢の実現のため、文学修行のためニューヨークに勉強に行ってしまうのです。

「若草物語」は女の子の定番の小説。
私も子供の頃、メグ、ジョー、ベス、エイミーの4姉妹のストーリーに夢中でした。
ジョーは私のヒーロー。ローリーとジョーのロマンスに本当にヤキモキしました。
そしてベスの病に心を痛めました。

家計を助けるために長い黒髪を売ってお金を渡すジョーのエピソードにどんなに驚いたものか・・・
鼻の低いエイミーが洗濯バサミで鼻をつまんで寝る姿は、鼻の低い私も真似したものです。

それにしてもちゃっかりモノのエイミー。
お金持ちの叔母さん(メリル・ストリープ)にくっ付いてロンドン遊学とは、まったくモー!!
ジョーの気持ちを考えなさいよ、ねーっ!!
(まだまだお金持ちと結婚するのが一番の理想で、女の幸せ・・とされた時代です)
だからこそ、自立した生活を目指すジョーがひたすら格好いいのです。

ティモシー・シャラメ君はシアーシャには、ちょっと軽くて若くてお茶目で、弟みたいでしたねー。でもトビキリの美形でチャーミングでした。
おまけにエイミーとローリーは???なんですよ、いつの間にか!!

ベスの重病、戦地の牧師のお父さん。慈善家の優しいお母さん。
19世紀半ばのアメリカの生活や女の子の生き方や衣装・髪型・インテリア。
お父さんが留守の家庭の心細さや寂しさ。
「若草物語」の4度目の映画化は、ジョーが小説家になるまでの物語。
女性の自立は永遠のテーマですね。
細やかな日常を描いていて、辛い戦争やベスの病気が影を落とします。
それでも4人姉妹は志たかく、それぞれが輝いていました。
すべての女性にオススメです。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

投稿日

2020/08/29

レビュアー

片山刑事

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 アメリカの4姉妹の若いころと作家として頑張る次女の話。

 超有名な若草物語の世界を全く知らず原作も数多い映像化も全く触れてこなかった身からすると、4姉妹とその周囲の人たちの世界を描くのと次女が頑張って本を売り込むのとを交互に見せていく手法は面白く見ることができました。それに最後に主人公の小説がやっとこさ製本されて出来上がってタイトルが映し出されたときに「そうだったの!」とびっくりできるものでした。

 きれいな映像の中、イギリスが舞台かと思ってみていたら、アメリカが舞台で当時のアメリカってこんなんなんだと知ることのできる衣装美術でした。そんな中、主人公たちの恋愛や単純に空腹や病気などの未発達な医療などが描かれていきます。

 役者さんたち、女性陣から男性陣がみんなキラキラしていてはまっていましたが、ただ主人公たちが7年間を同じ役者さんが演じているので、7年後に20歳と言っていたので、どう考えても13歳に見えない役者さんだったりとノイズになってしまう配役でした。若手の俳優さんもみんな同じ顔に見えて誰が誰だかわからなくなってしまったり個人的になじみがないと苦戦する配役でした。

 あとはこういう西洋の時代物に興味がないと135分という長さが退屈に感じるところが多かったです。正直、彼らが好きになろうが嫌いになろうがどうでもいいかなと冷たい視線を送ってしまうところもありました。

 それにしても、この邦題はいかがなものか? 普通に若草物語でよかったのではないか?と思ってしまう邦題でした。そして原作の若草物語って邦題が素晴らしくて、その邦題を付けた人が天才なんだなと確認できる映画でした。

なぜ今、「若草物語」

投稿日

2020/11/01

レビュアー

くまげらの森

過去に何度も映画化されている、ルイザ・メイ・オルコットの小説「若草物語」。
女優であり「レディ・バード」で監督デビューしたグレタ・ガーウィグが映画化したのが「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(2019年 アメリカ)。

この作品は女性にはいろいろな人生があり、結婚して幸せになる者もいれば、そういうことが向いてない者もいる、という生き方の多様性についての物語である。
原作を最大限に現代的かつフェミニズム的に解釈した物語になっている。
時系列を乱し、(ボンヤリしてるとあれ?と思う)衣装も楽しく変化に富んだ映像、
主人公に次女のジョー(シアーシャ・ローナン)を据え、特に彼女の視点で物語を進めている。

ところで、なぜ今、「若草物語」なのだろうか。
(1860年代の世相とは違うから、今さら?と思うよね)
ぶっちゃけ、どんな時代でも女性は大変なの、と言いたい?
(現在はもはや多様化も複雑化もし、価値観は混在している。それでも女性は何かひたすら闘っている。)
こんな時代に若草物語はどんな勇気をくれるのか。

ガーヴィグ監督の活動が主人公のジョー・マーチ、作家オルコットの生き方と相似している。(ひいては、エマ・ワトソンもシアーシャ・ローナンも女性の権利や主張に対して一家言ある人たちだ)エマ・ワトソンは古風な役回りを演ずるので損かもしれない。
今を生きるガーヴィング監督の目を通して、ジョーとオルコットの生き方が描かれる。
結婚の幸せを求める女性を否定するのでなく、また「経済的に自立した女性」だけを「正」とするのでもない。望むならば、どんな生き方もが「価値」を持つという視座を示していく。
とりわけ主人公であるジョーは、ただ前を目指しているばかりじゃなく、「自立した女性になれるのか」と悩み、「結婚して良い妻になることが女性の在り方だ」という多勢の考え方に押しつぶされそうになっています。
隣家のローリー(ティモシー・シャラメ)と、お互いに好意を持つものの、ローリーのプロポーズをジョーは断る。口で「結婚したら人生終わり」と言いながら、決然として断るのではない。迷いも揺れもあり、観ている方が胃が痛くなる。
(そりゃそうだ、相手はシャラメだよ!)
前髪バッサバサさせながら何度も「愛してる!」と言われてみな!!
(そして、姉の気持ちを知りながら、のちに平然とローリーと結婚してしまうエイミーもどうかと思うのだよね)お前たちはどうかしてる!
だが、ジョーは試練を経て、本当に強くなる!自分の作品に自信を持ち、著作権は渡さ
い。出版社と互角に渡り合う。姉妹とは色々な事があったが、それとて自分の「肥やし」になっていると自覚しているのだ。

2020年の今日、むしろ結婚して専業主婦になりたくとも、経済的に許されない人が
沢山いる。結婚さえ出来ない時代なのだ。産めば生んだで保育園にも入れない!
若者の負担は大きく、いつ終息するともしれないコロナ禍。疲弊する世の中・・
(鶴田浩二は歌う♪どこに希望がございましょう・・真っ暗闇じゃござんせんか・)
それにしても。(コメントらんに続く)

常に強い女性であろうとするジョーの姿に心打たれた

投稿日

2020/09/01

レビュアー

飛べない魔女

2020年アカデミー賞6部門にノミネート(その内衣装デザインで受賞)された本作。
本来であれば日本では3月27日より公開予定が
新型コロナウィルスの影響で公開が延期され、6月12日に晴れて封切りとなりました。
子供の頃から『若草物語』が大好きで、何度も何度も読み返した小説ですから
公開を今か今かと楽しみにしていました。
ようやく見ることが出来ました。
とても良かったです。

映画は『若草物語〜続・若草物語』までを丁寧に描いていきます。
現在と7年前が入り乱れて差し込まれるので時系列が少々ややこしいです。
当初エマ・ストーンに決まったいた長女メグ役ですが
彼女が役を降りたため、代役でエマ・ワトソンが演じています。
私の中のメグの良妻賢母のイメージであるメグは、こちらのエマの方があっていたと思うので
却ってよかったのではないでしょうか?
次女で主役のジョー役にシアーシャ・ローナン。
がさつで短期でそれでいて情にもろいジョーを完璧に演じていました。
お馴染みのストーリーですが、とても丁寧に感性豊かな若草物語が出来上がっていました。
1860年代、時は南北戦争の頃のアメリカです。
女性が自立して生活するのは大変なことだった時代です。
そんな時代の中で、作者オルコット自身と投影しているともいえる主人公ジョーが
常に強い女性であろうとする姿に心打たれました。

4人の姉妹の成長とそれを見守る賢母のマーチ夫人(ローラ・ダーン)、
お向かいのお金持ちローレンス家の孫息子ローリー(ティモシー・シャラメ)とミスターローレンス。
ローリーの家庭教師であるブルック先生。
お金持ちで嫌味だけど本当は皆を愛して止まないマーチ叔母さん(メリル・ストリーブ)
お馴染みの面々が原作小説に忠実に登場していて本当に嬉しかったです。

大地に息づく四姉妹の心音

投稿日

2020/12/06

レビュアー

趣味は洋画

ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語(2019年・アメリカ、カラー、135分)

「若草物語」。
1933年版(ジョージ・キューカー監督)、1949年版(マーヴィン・ルロイ監督)、1994年版(ジリアン・アームストロング監督)に続く4作品目の鑑賞です。

女性監督(グレタ・ガーウィグ)だけに、‘より女性的な感覚目線’ かと思いきや、結構シビアな演出も端々に見られ、従来の作品に勝るとも劣らない出来栄えです。

次女のジョー(シアーシャ・ローナン)が母親(ローラ・ダーン)に云います。
‘私、思うんだけど...つまり...女には心だけじゃなくて知性も魂もある。美しさだけじゃなくて野心も才能もある。世間の人が言うように、結婚だけが女の幸せなんて絶対に思わない。なのに...たまらなく寂しいの。‘ ・・・・このセリフが本作の象徴であるかのようでした。

姉妹の父親(ボブ・オーデンカーク)が戦地から帰ってきたときの、四姉妹たちと母親のとびっきり嬉しそうな顔・顔・顔...父親は家族を抱きしめ、満面の笑みを湛える。
本作で最も感動するシーンかもしれません。
しかし、すぐさま悲しい場面に切り替わります。ベス(エリザ・スカンレン)の病死です。
セリフの多用を避け、母親が涙をためてジョーに顔をうずめるシーン...十分です。

アカデミー賞ではジャクリーヌ・デュランが衣装デザイン賞を受賞しました。
なるほど、19世紀半ばのパーティで身に纏う大きなドレスから、庶民の普段着まで、しっかりとした時代考証を感じました。
アカデミー賞の作品賞ノミネートは33年版に続く2度目、演技部門では94年版で主演女優賞にノミネートされたウィノナ・ライダーに続く2人目・3人目です。(主演ノミネート、シアーシャ・ローナン、助演ノミネート、フローレンス・ピュー)
4作品でオスカー獲得はゼロ、49年版に至ってはノミネートなしという結果に終わっています。
(ジューン・アリスンもエリザベス・テイラーもいい演技だったのに...)

母親を演じたローラ・ダーンは、落ち着いた、いい女優さんになりました。
肩肘張らず、目立たず、自然体の演技が良かったです。
大伯母役のメリル・ストリープと腕を組み合い、話しながら歩くシーンがありますが、大ベテランとベテランの差はあるものの、新旧のふれあいが感じられて心地よかった。
そのローラ・ダーン、本作ではアカデミー賞に無縁ながら、別作品(マリッジ・ストーリー)で見事、助演女優賞を受賞したのでした。

四女エイミーを演じたフローレンス・ピュー。
2018年「トレイン・ミッション」でリーアム・ニーソンと共演、鼻ピアスのファンキーな学生役が印象深い。まだ24歳の彼女、将来性を感じるに十分な好演だった。(大物に成長する予感)

他の共演陣ではティモシー・シャラメ、クリス・クーパーらが脇w固めています。

全編にわたる風景美は特筆もので、特に紅葉の木々や、草地が美しく、しっかりと目に焼き付いています。

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