ジュディ 虹の彼方に / レニー・ゼルウィガー
ジュディ 虹の彼方に
/ルパート・グールド
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全体の平均評価点: (5点満点)
(15)
解説・ストーリー
「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレネー・ゼルウィガーが伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの晩年を熱演し、アカデミー賞主演女優賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした感動の伝記映画。47歳の若さでこの世を去ったジュディの亡くなる直前のロンドン公演の日々を中心に、その波乱万丈の人生を描き出す。監督は長編2作目のルパート・グールド。1968年。かつてのハリウッド・スター、ジュディ・ガーランドは、若いころからの薬漬けがたたって今や心身ともにボロボロ。映画出演のオファーもなく、巡業ショーで生計を立てるも借金は膨らむばかり。愛する子どもたちと一緒に暮らすこともままならず、やむなく彼らを元夫に預けることに。そして自らは、いまだ根強い人気の残るロンドンに活路を見出し、再起をかけて単身渡英するジュディだったが…。 JAN:4589921411950
「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレネー・ゼルウィガーが伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの晩年を熱演し、アカデミー賞主演女優賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした感動の伝記映画。47歳の若さでこの世を去ったジュディの亡くなる直前のロンドン公演の日々を中心に、その波乱万丈の人生を描き出す。監督は長編2作目のルパート・グールド。1968年。かつてのハリウッド・スター、ジュディ・ガーランドは、若いころからの薬漬けがたたって今や心身ともにボロボロ。映画出演のオファーもなく、巡業ショーで生計を立てるも借金は膨らむばかり。愛する子どもたちと一緒に暮らすこともままならず、やむなく彼らを元夫に預けることに。そして自らは、いまだ根強い人気の残るロンドンに活路を見出し、再起をかけて単身渡英するジュディだったが…。 JAN:4589921411950
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「ジュディ 虹の彼方に」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレネー・ゼルウィガーが伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの晩年を熱演し、アカデミー賞主演女優賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした感動の伝記映画。47歳の若さでこの世を去ったジュディの亡くなる直前のロンドン公演の日々を中心に、その波乱万丈の人生を描き出す。監督は長編2作目のルパート・グールド。1968年。かつてのハリウッド・スター、ジュディ・ガーランドは、若いころからの薬漬けがたたって今や心身ともにボロボロ。映画出演のオファーもなく、巡業ショーで生計を立てるも借金は膨らむばかり。愛する子どもたちと一緒に暮らすこともままならず、やむなく彼らを元夫に預けることに。そして自らは、いまだ根強い人気の残るロンドンに活路を見出し、再起をかけて単身渡英するジュディだったが…。 JAN:4589921411950
「ジュディ 虹の彼方に」 の作品情報
「ジュディ 虹の彼方に」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ジュディ 虹の彼方にの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
日・日(大字幕) |
英:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GADR2195 |
2020年09月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
|
1人
|
1人
|
【Blu-ray】ジュディ 虹の彼方に(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
|
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GABR2194 |
2020年09月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
0人
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1人
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ジュディ 虹の彼方にの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
日・日(大字幕) |
英:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GADR2195 |
2020年09月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
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1人
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【Blu-ray】ジュディ 虹の彼方に(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
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記番: |
レンタル開始日: |
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GABR2194 |
2020年09月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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ユーザーレビュー:15件
「オズの魔法使い」ジュディ・ガーランドの伝記映画。
2020年(イギリス)
名声とは哀しいものですね。名声は人を幸せにはしない・・・そんな映画でした。
ジュディは17歳で「オズの魔法使い」の主役を演じ、懐かしい名曲「虹の彼方へ」を歌うスターでした。
しかし撮影所からはダイエット命令が出ていて、バースディ・ケーキも食べさせて貰えない。ハンバーガー禁止令まで出てたんですよ!!
睡眠時間も十分に貰えず、眠気覚ましに薬物(飲み薬)を与えられ、そして不眠を訴えるとまたまた枕元に睡眠薬を置かれるのです。
そうしてジュディは薬物常習者になるのですから、ハリウッド・スター残酷物語ですね。
この映画は少女期の回想シーンも度々出てきますが、1968年47歳のジュディが、ハリウッドの仕事にあぶれて、イギリスのロンドンで5週間行った公演のステージシーンが中心に撮影されています。
演じるレニー・ゼルウィガーは1954年の「スター誕生」主演当時のご本人に瓜二つです。
髪型(黒髪のショート)や肩をすくめたり、くちをとがらす仕草までそっくりです。
おまけに歌唱シーンは全曲レニー・ゼルウィガーが歌っています。
歌唱力そして孤独をコートのようにまとった入魂の演技は、アカデミー賞主演女優賞に相応しい見事な出来栄えでした。
子供思いの優しいジュディが、子供のそばに住めない姿も哀れでした。
それにしても少女スター時代のハリウッドの精神的虐待とも思える仕打ち。
ダイエットの空腹に耐えた辛い記憶。
休みも満足にもらえず働き詰め少女時代。
その記憶は生涯に渡ってジュディを苦しめた。
薬漬けにされたこと・・・そしてお酒に逃げて溺れた。
ジュディ・ガーランドは、古きハリウッドの、スター酷使システムの犠牲者でした。
神様が惜しみなく与えてくれたのは、大衆を魅了するその歌声力と圧倒的なカリスマ性だけでした。
オーバーザレインボーの歌詞・・・
《鳥たちは虹を超えて飛ぶ、ああ、なぜ私にはできないの?》
その言葉が哀しいです。
でもラストのラストで、ジュディの大ファンのゲイ・カップルとの交流・・・彼らの自宅で夜中のスクランブルエッグを食べたり、ラストステージで、歌えなくなったジュディを、歌いつなぐシーンは涙なしでは見られませんでした。
それがせめてもの慰めでした。
このレビューは気に入りましたか?
18人の会員が気に入ったと投稿しています
ジュディ 虹の彼方に
投稿日:2020/10/06
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
主人公のレネー・ゼルウィガーが圧巻の映画で劇中で何度か出てくる歌唱シーンのどれもが惹きつけられる魅力的な映画になっていました。
かつてのハリウッドスターが現在は愛する娘とも引き離されて、生活費にも苦労している中、ロンドンでショーをして人々を魅了する話。
子役時代のブラックな職場を交互に映していって、好きなものも食べさせてもらえず睡眠もさせてもらえず覚せい剤で働かせるという。そりゃ成長したら破綻するわなという「オズの魔法使い」を普通に楽しめない作りでした。
子役時代と現在の生活が描かれ、ロンドンで公演をするけれど歌唱に自信がなく何とか逃げられないかと考えるけど。いざ舞台に立ったら圧巻の歌唱でそこから公演が成功するけれど、お客さんと揉めたことにより降ろされることになる。結婚相手は映画館の権利の契約ができるかもと、生活を安定させて娘を取り戻せるかもと頑張るけれど…。
話自体はよくある展開で新鮮さはないですが、LGBTについて理解ある人だったり子どものためにというジュディ・ガーランドさんのことが学べる伝記映画としてもレネー・ゼルウィガーさんの魅力いっぱいの映画で楽しめる120分でした。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
「伝説」に挑んだレネー・ゼルウィガー
投稿日:2020/10/12
レビュアー:趣味は洋画
ジュディ 虹の彼方に(2019年、イギリス・アメリカ、カラー、118分)
ジュディ・ガーランド(1922.06.10〜1969.06.22)米・ミネソタ州生まれ
レネー・ゼルウィガー(1969.04.25〜 )米・テキサス州生まれ
奇遇で、何か因縁を感じますね。
ジュディ・ガーランドを演じたレネー・ゼルウィガーは、ジュディが亡くなる僅か58日前に生まれているのです。
ジュディの47年の生涯を支えてきたものは、幾たびもの挫折を乗り越えた飽くなき芸人根性でしょう。ミュージカル・スターとして有り余る才能を持った彼女ですが、天才ゆえの過敏な神経が、飲酒や睡眠薬の過剰摂取に繋がっていったのかもしれません。そんなジュディの晩年を、レネー・ゼルウィガーがジュディになりきって演じています。凄みすら感じるレネーの熱演に心打たれます。
1968年。幼い2人の子をもつ47歳のジュディ(レネー・ゼルウィガー)は、クラブ巡業の日々が続いていた。全盛期を過ぎた彼女のギャラは安く、宿泊代が払えず定宿のホテルを追い出される。仕方なく3番目の夫だったシドニー・ラフト(ルーファス・シーウェル)の家を訪ねるが、2人の子の親権をめぐって口論となる。次に2番目の夫だったヴィンセント・ミネリとの間に生まれたライザ・ミネリ(ジェマ・リア=デヴェロー)のパーティ会場に向かうジュディ。そこでミッキー・ディーンズ(フィン・ウィットロック)という若い実業家と出会ったジュディは意気投合する。数日後、ジュディの元へ、ロンドンの著名な興行主のバーナード(マイケル・ガンボン)からライブショーへの出演依頼が来る。ジュディは借金返済と生活費を稼ぐ為、単身ロンドンに向かう...。
驚きました。
レネー・ゼルウィガーといえば01年「ブリジット・ジョーンズの日記」を思い出しますが、02年「シカゴ」や03年「コールドマウンテン」の彼女も印象的でした。その彼女がまったく変貌を遂げたように感じたのが、近作の2016年「砂上の法廷」であり、2017年「奇跡の絆」でした。
ところが本作はまったく別人のレネーでした。
まるで魂がジュディに乗り移ったような感じで、一挙手一投足すべてジュディに瓜二つです。
彼女は本編で6曲歌ったと思うのですが、その歌い方、首を振りながらの表情はそっくり。
何より歌唱力とパフォーマンス、素晴らしいの一語です。
華やかなショービジネスの世界が描かれますが、相反するように業界の厳しさや虚無感に晒されるジュディの姿も映し出されます。ロンドンの裏通りを一人歩くジュディの後姿には、胸が締め付けられる思いです。
まだ若いと思っていたのですが、いつの間にかレネーも50歳になっていたのですね。
晩年のジュディを演じきるには適した年齢で、アカデミー主演女優賞受賞は当然の結果でした。
もう一人、期待の新星と呼びたい女優が出演していました。
ロンドンにおけるジュディのマネージャー兼世話係ロザリンを演じたジェシー・バックリーです。
アイルランド生まれの彼女は、出演時30歳と思われますが、キュートな感じながら抑えた演技で脇を固めました。将来性を感じます。
とにかく ‘レネー・ゼルウィガー復活宣言’、そう呼びたくなるような傑作でした。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
虹をつかむことが出来なかったスターの人生
子役で売れっ子になったことで
過酷なダイエットと多忙な日々で
子供らしい少女時代を送ることが出来なったジュディ。
その反動が大人になってからお酒と薬物に走らせたのでしょうか?
そのせいで、現場に遅刻してきたり
お客に暴言を吐いたりと
我がままぶりも半端ないジュディですが
その裏側に見える彼女の孤独が凄く切なかったです。
薬とお酒で体も精神もボロボロなのに
舞台に立つとその輝きを取り戻し
観客を魅了するジュディはまさしくスターだったのでしょう。
でも、スターであったことで女性としての普通の幸せは
掴むことが出来なかったように思えました。
5度の結婚がそれを物語っているのでしょう。
ジュディを演じたレネー・ゼルウィガーの演技と歌が素晴らしかった。
アカデミー賞の主演女優賞を受賞しましたね。
ひところブヨブヨしていた彼女ですが
本作のジュディを演じるに当たりかなり痩せたのではないでしょうか。
まさしくそこににいたのは晩年のジュディでした。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
「ゴールに到着することがすべてじゃない」
「夢に向かって歩いていくことが大切なの。たぶん希望を抱いて人生の道をコツコツ歩いていれば、それで十分だと思うの。希望は必要よ、どんな人にも。」 ジュディがどんな気持ちでこの言葉を口にしたのかと思うと、胸が締めつけられるようだ。ハリウッドスターの物語なのに、イギリス映画だということが、すべてを語っている。生活の破綻した晩年のジュディ・ガーランドを正当に評価し、傷つきながらも挫けまいとするジュディとその最後のロンドン公演の日々を繊細に描いていて、救われる思いがする。
ハリウッドは、まだまだ未来に希望を抱いていた可憐な少女だったジュディをショービジネスの商品として扱い、身も心もぼろぼろにして、彼女が薬物中毒やアルコール依存で使い物にならなくなると、まるで不良品のように棄て去ったのだ。ロンドン公演でのロザリンのように、晩年の彼女を献身的に支え、助ける人が誰もいなかったということが、とても哀しい。どんなに立ち直ろうと必死になっても、元夫は、彼女がロンドンにいるのを幸いに彼女の生きがいである子どもたちの親権を合法的に彼女から奪い、新婚の夫は、契約が頓挫するや、口論の末彼女に酷い言葉を投げつけて去っていく。彼女の深い絶望と孤独が痛々しい。
ハリウッドは、利益のために、ある意味、彼女を破滅させたのに、誰も責任を取らず、世間は、アルコールや薬物中毒でトラブルを起こし続けるジュディに対し、とても冷ややかだ。才能溢れる10代の少女の自由を奪い、徹底的に管理し、好きな物を食べることも自由に眠ることも禁じ、薬物や睡眠薬で彼女をコントロールして、時には1日18時間も働かせる。おそらく現代なら許されないだろう、MGMのルイス・B・メイヤーによる児童虐待であり洗脳とも言える。こんな体験をして、その後の人生を無事に送れるはずがない。晩年のロンドンでも、過酷な少女時代のフラッシュバックに苦しむ彼女の姿が描かれている。
辛い人生そのものが刻み込まれたような、それでも苦しみをも昇華しなお輝く、ジュディの歌唱のシーンは、どれもが圧巻で、心に沁み込むようなその渾身の歌声に涙が止まらない。まるでジュディその人が憑依したとしか思えない、レネー・ゼルウィガーの演技は、ただただ素晴らしく、彼女の見事な歌唱と演技に対し、最大の敬意を表したい。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
「オズの魔法使い」ジュディ・ガーランドの伝記映画。
投稿日
2020/09/02
レビュアー
カマンベール
2020年(イギリス)
名声とは哀しいものですね。名声は人を幸せにはしない・・・そんな映画でした。
ジュディは17歳で「オズの魔法使い」の主役を演じ、懐かしい名曲「虹の彼方へ」を歌うスターでした。
しかし撮影所からはダイエット命令が出ていて、バースディ・ケーキも食べさせて貰えない。ハンバーガー禁止令まで出てたんですよ!!
睡眠時間も十分に貰えず、眠気覚ましに薬物(飲み薬)を与えられ、そして不眠を訴えるとまたまた枕元に睡眠薬を置かれるのです。
そうしてジュディは薬物常習者になるのですから、ハリウッド・スター残酷物語ですね。
この映画は少女期の回想シーンも度々出てきますが、1968年47歳のジュディが、ハリウッドの仕事にあぶれて、イギリスのロンドンで5週間行った公演のステージシーンが中心に撮影されています。
演じるレニー・ゼルウィガーは1954年の「スター誕生」主演当時のご本人に瓜二つです。
髪型(黒髪のショート)や肩をすくめたり、くちをとがらす仕草までそっくりです。
おまけに歌唱シーンは全曲レニー・ゼルウィガーが歌っています。
歌唱力そして孤独をコートのようにまとった入魂の演技は、アカデミー賞主演女優賞に相応しい見事な出来栄えでした。
子供思いの優しいジュディが、子供のそばに住めない姿も哀れでした。
それにしても少女スター時代のハリウッドの精神的虐待とも思える仕打ち。
ダイエットの空腹に耐えた辛い記憶。
休みも満足にもらえず働き詰め少女時代。
その記憶は生涯に渡ってジュディを苦しめた。
薬漬けにされたこと・・・そしてお酒に逃げて溺れた。
ジュディ・ガーランドは、古きハリウッドの、スター酷使システムの犠牲者でした。
神様が惜しみなく与えてくれたのは、大衆を魅了するその歌声力と圧倒的なカリスマ性だけでした。
オーバーザレインボーの歌詞・・・
《鳥たちは虹を超えて飛ぶ、ああ、なぜ私にはできないの?》
その言葉が哀しいです。
でもラストのラストで、ジュディの大ファンのゲイ・カップルとの交流・・・彼らの自宅で夜中のスクランブルエッグを食べたり、ラストステージで、歌えなくなったジュディを、歌いつなぐシーンは涙なしでは見られませんでした。
それがせめてもの慰めでした。
ジュディ 虹の彼方に
投稿日
2020/10/06
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
主人公のレネー・ゼルウィガーが圧巻の映画で劇中で何度か出てくる歌唱シーンのどれもが惹きつけられる魅力的な映画になっていました。
かつてのハリウッドスターが現在は愛する娘とも引き離されて、生活費にも苦労している中、ロンドンでショーをして人々を魅了する話。
子役時代のブラックな職場を交互に映していって、好きなものも食べさせてもらえず睡眠もさせてもらえず覚せい剤で働かせるという。そりゃ成長したら破綻するわなという「オズの魔法使い」を普通に楽しめない作りでした。
子役時代と現在の生活が描かれ、ロンドンで公演をするけれど歌唱に自信がなく何とか逃げられないかと考えるけど。いざ舞台に立ったら圧巻の歌唱でそこから公演が成功するけれど、お客さんと揉めたことにより降ろされることになる。結婚相手は映画館の権利の契約ができるかもと、生活を安定させて娘を取り戻せるかもと頑張るけれど…。
話自体はよくある展開で新鮮さはないですが、LGBTについて理解ある人だったり子どものためにというジュディ・ガーランドさんのことが学べる伝記映画としてもレネー・ゼルウィガーさんの魅力いっぱいの映画で楽しめる120分でした。
「伝説」に挑んだレネー・ゼルウィガー
投稿日
2020/10/12
レビュアー
趣味は洋画
ジュディ 虹の彼方に(2019年、イギリス・アメリカ、カラー、118分)
ジュディ・ガーランド(1922.06.10〜1969.06.22)米・ミネソタ州生まれ
レネー・ゼルウィガー(1969.04.25〜 )米・テキサス州生まれ
奇遇で、何か因縁を感じますね。
ジュディ・ガーランドを演じたレネー・ゼルウィガーは、ジュディが亡くなる僅か58日前に生まれているのです。
ジュディの47年の生涯を支えてきたものは、幾たびもの挫折を乗り越えた飽くなき芸人根性でしょう。ミュージカル・スターとして有り余る才能を持った彼女ですが、天才ゆえの過敏な神経が、飲酒や睡眠薬の過剰摂取に繋がっていったのかもしれません。そんなジュディの晩年を、レネー・ゼルウィガーがジュディになりきって演じています。凄みすら感じるレネーの熱演に心打たれます。
1968年。幼い2人の子をもつ47歳のジュディ(レネー・ゼルウィガー)は、クラブ巡業の日々が続いていた。全盛期を過ぎた彼女のギャラは安く、宿泊代が払えず定宿のホテルを追い出される。仕方なく3番目の夫だったシドニー・ラフト(ルーファス・シーウェル)の家を訪ねるが、2人の子の親権をめぐって口論となる。次に2番目の夫だったヴィンセント・ミネリとの間に生まれたライザ・ミネリ(ジェマ・リア=デヴェロー)のパーティ会場に向かうジュディ。そこでミッキー・ディーンズ(フィン・ウィットロック)という若い実業家と出会ったジュディは意気投合する。数日後、ジュディの元へ、ロンドンの著名な興行主のバーナード(マイケル・ガンボン)からライブショーへの出演依頼が来る。ジュディは借金返済と生活費を稼ぐ為、単身ロンドンに向かう...。
驚きました。
レネー・ゼルウィガーといえば01年「ブリジット・ジョーンズの日記」を思い出しますが、02年「シカゴ」や03年「コールドマウンテン」の彼女も印象的でした。その彼女がまったく変貌を遂げたように感じたのが、近作の2016年「砂上の法廷」であり、2017年「奇跡の絆」でした。
ところが本作はまったく別人のレネーでした。
まるで魂がジュディに乗り移ったような感じで、一挙手一投足すべてジュディに瓜二つです。
彼女は本編で6曲歌ったと思うのですが、その歌い方、首を振りながらの表情はそっくり。
何より歌唱力とパフォーマンス、素晴らしいの一語です。
華やかなショービジネスの世界が描かれますが、相反するように業界の厳しさや虚無感に晒されるジュディの姿も映し出されます。ロンドンの裏通りを一人歩くジュディの後姿には、胸が締め付けられる思いです。
まだ若いと思っていたのですが、いつの間にかレネーも50歳になっていたのですね。
晩年のジュディを演じきるには適した年齢で、アカデミー主演女優賞受賞は当然の結果でした。
もう一人、期待の新星と呼びたい女優が出演していました。
ロンドンにおけるジュディのマネージャー兼世話係ロザリンを演じたジェシー・バックリーです。
アイルランド生まれの彼女は、出演時30歳と思われますが、キュートな感じながら抑えた演技で脇を固めました。将来性を感じます。
とにかく ‘レネー・ゼルウィガー復活宣言’、そう呼びたくなるような傑作でした。
虹をつかむことが出来なかったスターの人生
投稿日
2020/09/29
レビュアー
飛べない魔女
子役で売れっ子になったことで
過酷なダイエットと多忙な日々で
子供らしい少女時代を送ることが出来なったジュディ。
その反動が大人になってからお酒と薬物に走らせたのでしょうか?
そのせいで、現場に遅刻してきたり
お客に暴言を吐いたりと
我がままぶりも半端ないジュディですが
その裏側に見える彼女の孤独が凄く切なかったです。
薬とお酒で体も精神もボロボロなのに
舞台に立つとその輝きを取り戻し
観客を魅了するジュディはまさしくスターだったのでしょう。
でも、スターであったことで女性としての普通の幸せは
掴むことが出来なかったように思えました。
5度の結婚がそれを物語っているのでしょう。
ジュディを演じたレネー・ゼルウィガーの演技と歌が素晴らしかった。
アカデミー賞の主演女優賞を受賞しましたね。
ひところブヨブヨしていた彼女ですが
本作のジュディを演じるに当たりかなり痩せたのではないでしょうか。
まさしくそこににいたのは晩年のジュディでした。
「ゴールに到着することがすべてじゃない」
投稿日
2020/10/08
レビュアー
hinakksk
「夢に向かって歩いていくことが大切なの。たぶん希望を抱いて人生の道をコツコツ歩いていれば、それで十分だと思うの。希望は必要よ、どんな人にも。」 ジュディがどんな気持ちでこの言葉を口にしたのかと思うと、胸が締めつけられるようだ。ハリウッドスターの物語なのに、イギリス映画だということが、すべてを語っている。生活の破綻した晩年のジュディ・ガーランドを正当に評価し、傷つきながらも挫けまいとするジュディとその最後のロンドン公演の日々を繊細に描いていて、救われる思いがする。
ハリウッドは、まだまだ未来に希望を抱いていた可憐な少女だったジュディをショービジネスの商品として扱い、身も心もぼろぼろにして、彼女が薬物中毒やアルコール依存で使い物にならなくなると、まるで不良品のように棄て去ったのだ。ロンドン公演でのロザリンのように、晩年の彼女を献身的に支え、助ける人が誰もいなかったということが、とても哀しい。どんなに立ち直ろうと必死になっても、元夫は、彼女がロンドンにいるのを幸いに彼女の生きがいである子どもたちの親権を合法的に彼女から奪い、新婚の夫は、契約が頓挫するや、口論の末彼女に酷い言葉を投げつけて去っていく。彼女の深い絶望と孤独が痛々しい。
ハリウッドは、利益のために、ある意味、彼女を破滅させたのに、誰も責任を取らず、世間は、アルコールや薬物中毒でトラブルを起こし続けるジュディに対し、とても冷ややかだ。才能溢れる10代の少女の自由を奪い、徹底的に管理し、好きな物を食べることも自由に眠ることも禁じ、薬物や睡眠薬で彼女をコントロールして、時には1日18時間も働かせる。おそらく現代なら許されないだろう、MGMのルイス・B・メイヤーによる児童虐待であり洗脳とも言える。こんな体験をして、その後の人生を無事に送れるはずがない。晩年のロンドンでも、過酷な少女時代のフラッシュバックに苦しむ彼女の姿が描かれている。
辛い人生そのものが刻み込まれたような、それでも苦しみをも昇華しなお輝く、ジュディの歌唱のシーンは、どれもが圧巻で、心に沁み込むようなその渾身の歌声に涙が止まらない。まるでジュディその人が憑依したとしか思えない、レネー・ゼルウィガーの演技は、ただただ素晴らしく、彼女の見事な歌唱と演技に対し、最大の敬意を表したい。
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