ＫＩＬＬＥＲＭＡＮ／キラーマン

裏社会の男たち。
ボスの汚れた金をマネーロンダリングする洗浄屋の、モーとスカンク。
スカンクが欲を出して、麻薬でボスの金を増やそうとする。
ところがその麻薬・・・汚職警官の押収物だった。
モーとスカンク、ヤバイわ！！
危ない橋渡ってしまった。
なんとモーは踏み込んだ警官に殴られて、記憶喪失になってしまう！！

モーとスカンクってさ！いかにものあだ名だよね。
実直なモーに、いささか頭の鈍いスカンク。
モーの隠れた素顔を知ったその時・・・モーは自分が何者か？
分かる？分からない？
兎も角、全員ワル。《ワルとワルの、汚れた金の奪い合い》
リアム・ヘムズワースが、カッコいい！！
(お兄ちゃん(クリス）より、ちと地味だけどね）
終わってみれば、友情物語・・・だった(笑）
意外と後味良し！！
悪くないです。

　宝石商のモー・ダイヤモンドは、２年前に知り合ったスカンクことボビーと協力して、麻薬の売上金の資金洗浄を行っている。ボビーの伯父で麻薬組織のボスから信頼され、さらに高額の仕事を引き受けることに。ところが、最初の200万ドルの資金を預かった時点で、突然延期になる。ボビーは、その資金を利用して、麻薬の売買で一儲けすることを企む。

　モーは反対するのだが、ボビーの熱心さに根負けして、しぶしぶ承知したところ、それは悪徳警官たちの罠だった。仲間の助けで、麻薬と資金の両方を持って危うく逃げ出すことができたのだが、逃走中に車のクラッシュ事故でモーが負傷し、記憶喪失となってしまう。

　何も覚えていないモーは、もはや頼れるのはボビーだけ。組織を守ることしか考えないボビーの伯父は関わりたがらないし、悪徳警官たちは、麻薬を取り戻そうと必死に迫ってくる。モーとボビーは逃走しながら、互いに相棒を守り抜こうと信義を尽くすのだが…というストーリー。

　アクション映画というよりもバイオレンス系で、暗く少々陰惨な点は、私的には難点なのですが、プロットはなかなか凝っていて、最後に予想外の展開となります。そして、キラーマンというタイトルの意味も判明。見始めたら多少のことは我慢して、最後まで見ないと、この映画の良さや面白さは分からないかと。　

組織の手先となって違法なお金を洗浄する仕事をするモーとスカンク。
組織の目を盗んで大金を増やそうとモーの反対を押し切りスカンクは強行する。
でもそれは罠だった！
悪徳刑事から命を狙われることになる二人。
そんな折、記憶喪失になってしまうモー。
なんとかモーに思い出させようと躍起になるスカンク。
所詮は悪と悪の抗争なんだけど
悪徳刑事の極悪非道ぶりが凄くて恐ろしかった。
最後に明かされる意外な真実と
半ば予想通りのスカンクの決断は
男の友情を感じられて良かった。

全体的にむさ苦しい映像のオンパレードで
痛々しいシーンも多々あり
ずっと話が暗いのと、リアム・ヘムズワースに華がないのがちょっと難点。
(お兄ちゃんに比べると地味だよね）
そして最後の最後にタイトルの意味がわかる。
まあでも、本格バイオレンスクライムサスペンスってことで
まあまあ面白かった。