グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜

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グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜 / 大泉洋
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「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

太宰治の未完の遺作を基にしたケラリーノ・サンドロヴィッチのヒット舞台を、主演に大泉洋と舞台版でも同じ役を演じた小池栄子を迎えて映画化した痛快コメディ。戦後間もない東京を舞台に、女にだらしないダメ男が、何人もいる愛人たちとの関係を清算すべく、お金で雇った偽の妻を連れて女たちに会いに行く偽夫婦作戦の顛末をコミカルに綴る。監督は「八日目の蝉」の成島出。優柔不断なダメ男ながら、なぜか女にめっぽうモテる文芸誌編集長の田島周二。闇稼業でけっこう儲けていた彼は、何人もの愛人を抱え、プレイボーイ生活を謳歌していた。ところがある時ふと我に返り、そんな生き方を改めようと、愛人たちと別れる決意をする。そこで田島は一計を案じ、金で雇ったキヌ子を妻として伴い、別れを告げるべく愛人たちのもとへと向かうのだったが…。 JAN:4907953280359

「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」 の作品情報

作品情報

製作年: 2019年
製作国: 日本

「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:19件

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1〜 5件 / 全19件

ダミ声の?ステキな小池栄子さん!

投稿日:2020/08/15 レビュアー:くまげらの森

ケラリーノ・サンドロヴィッチが太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」を基にして舞台化し、
第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた作品が「グッドバイ」。
それを成島出監督で映画化したのが本作である。

戦争の色がまだ濃い、戦後の復興期。茶箱や行李、「味の素」の赤缶などレトロな小道具がいい感じ。
ラムネを店先で味わうなど季節感や混沌とした街の風景などセットも良くできている。
主人公は、なぜか女性にもてまくり、金もたくさん持っている文芸雑誌の編集長・田島周二(大泉洋)。
何人もの愛人がいたが、青森に妻子がいることもあって、そんな生き方を改めようと別れる決意をする。偽の妻をでっち上げて愛人たちに別れを告げる作戦だ。
「偽の妻」金で雇われたのはキヌ子(小池栄子)
キヌ子は金にがめつく大食いの女。外見も泥だらけでぼろい服を着ている。
驚くのが全編、カエルのような、つぶしたダミ声で演じる事だ。
(あの中村〇緒さんのような声ね。)が、顔を洗って服を着替えると素晴らしい美女!。

この落差が本作の大きな魅力だ。昭和スタイルファッションで帽子もアクセサリーもステキ!
ボロいちゃんちゃんこのキヌ子とエレガンスなキヌ子、その両極を巧みに演じ分けている。
さて、橋本愛や水川あさみ演ずる愛人たちと上手く別れられるのかな?

太宰の「グッド・バイ」に即した進行ではあるが、終盤は原作とは違う世界へと突入する。。
身勝手だがどこか憎めない男を軽妙に演じた大泉洋(個人的には一瞬も太宰治に見えなかった)笑、
コメディエンヌとして最大の魅力を表現した小池栄子、
この二人の映画だからペーソスと味わいの明暗ある映像になったと思いました。

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戦後混乱期のドサクサに愛人と別れる《モテ男の逆転人生》

投稿日:2020/07/12 レビュアー:カマンベール

凄い2枚目って訳でもないのにモテモテの大泉洋。
妻以外の10人の愛人と手を切るためのドサクサをドタバタ喜劇で描きます。
原作は太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」
それを書き足して舞台劇にしたケラリーノ・サンドロヴィッチ(列記とした日本人の本名・小林一三)の戯曲を成島出が映画化しました。

文芸雑誌の編集長・田島(大泉洋)は何人もの愛人を抱えていた。
生活を立て直そうと愛人と手を切る決意をする。
作家の漆山(松重豊)のアドバイスは、ひと目見て「負けたー」と納得する絶世の美女を妻と偽って連れて行き、手切金を渡す・・・という策を授けられます。
そこで白羽の矢が当てられたのが、担ぎ屋のキヌ子(小池栄子)です。
この女、煤だらけの顔に汚れた衣類を身につけて、大食い、力持ちに大声のだみ声・・・と、色気のかけらも無いのだが、ひとたび着飾るとレトロな洋装の絶世美女に生まれ変わるのでした。

ホント、小池栄子の怪演が凄かった。
迫力と存在感で大泉洋を完全に喰ってました。

大食いの馬鹿力なのに根は純真なキヌ子は、ねずみ取りがネズミになる・・・のたとえ通り、
田島に恋してしまうのです。
その辺の気持ちのすれ違いが、嬉し恥ずかしの昭和ロマン。
笑いの質は古めかしいです(笑)
後半、あっと驚くどんでん返しも用意されています。

愛人の女医ケイ子(水沢あさみ)が達者な所を見せて好感度高いです。
爆笑とまでは行かないけれど、大泉洋のファンなら安定の面白さを十分味わえますね。

松重豊と本妻の木村多江が一泡食わせてくれますよ(笑)

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秘策“グッドバイ”

投稿日:2021/04/20 レビュアー:kazupon

監督:成島出(2019年・日本・104分)
原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治『グッド・バイ』より)

太宰治の未完で遺作と言われる『グッド・バイ』をケラさん流に翻案したってことですね。
ケラさんと言えば、『時効警察』のシリーズでも脚本・監督を務めているので、何となく想像していた通りの作風でした。まあ、軽妙と言いましょうか。
太宰治が書き遺した部分の台詞は、忠実に使っていたみたいです。

文芸雑誌の編集長・田島周二(大泉洋)は、疎開先から妻と娘を呼び戻そうと考え、差し当たっては、いつの間にか増えてしまった愛人たち(16人とか言ってた!)に別れを告げる決心をします。
でも、どうやって?何しろ、田島は優柔不断で未練がましい。
そこで、相談をした初老の作家先生(松重豊)が言うには、「どこかでスゴイ美人を見つけて来て妻に扮してもらい、愛人の一人一人を歴訪する。それで女たちは黙って引きさがる」という算段でした。
ひょんなことから見つけた美人は、何と顔見知りの担ぎ屋の女、永井キヌ子(小池栄子)で、いつもの薄汚れた仕事着を綺麗な最新モードに着替えると、素敵なレディに変身。ただ、彼女の声が・・・
何もあんなダミ声にしなくても…と思うけど、原作小説が「声が悪い」「鴉声」ということなので、ここも忠実に。
ニセ夫婦は連れ立って、花屋の青木さん(緒川たまき)、画家の水原さん(橋本愛)、女医さん(水川あさみ)の元を回ります。
喋らなければ完璧な美しい奥様のキヌ子さん。別れ話を察する愛人たち。特に泣き出しそうな花屋の青木さんに、周二は後ろ髪を引かれる思い・・・
でも、愛人宅巡りはこの三人でお終い。何故なら、先刻登場の老作家先生の予期せぬ行動のせいです。
もうこの辺から後は(太宰の小説も尽きているので)ケラさんの創作です。
占い師(戸田恵子)が出て来たリ、田島が死んだことになったり・・・数奇な運命?
元々は舞台劇として上演されていたそうなので、映画にするには、ちょっと小さくまとまり過ぎた感も否めません。
でも、いつもの大泉洋らしい力の抜けた言動が楽しく、小池栄子のビフォー・アフターも、ガメツさも、大食いで力持ちなのも面白かった。
何度も言いますが、あの声だけは別に原作通りじゃなくても良かった気がします。小池栄子のダミ声を聞く度に、映画の世界が急に遠くに行ってしまったみたいで、慌てて自分を映画の中に引き戻す必要がありました。
他にも、本妻の木村多江の妙なテンション、濱田岳の成金の下品な金歯、厚化粧の占い師の戸田恵子、青山墓地の立派なお墓とか、視聴ポイントになるかな。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

愛人たちと上手に別れる方法?

投稿日:2020/10/01 レビュアー:hinakksk

 とばかり思っていたら、後半は全然違う展開で、少し違和感。太宰の、あの短い、しかも未完の作品を、どんな風に映画化したのかとても興味があったのですが、原作部分は映画のせいぜい2割か3割程度、しかも細かい設定は、当然ながら、色々変更してあります。後半は太宰もびっくりの完全な創作。残念ながら戯曲版は観ていないのですが、映画よりも演劇向きの素材かなあという気がしました。演劇だと大胆な省略が可能ですが、映画は細部を丁寧に描かないと、唐突な感じがします。キャストは個性豊かで、全体としては面白い映画になっているとは思います。女優陣もとても魅力的で、クラシックな衣裳等楽しめました。

疑問点をいくつか。(細かくてすみません。)
 愛人は10人以上と言っていたのに、登場するのは結局3人だけとは。偲ぶ会にもっと参加していたら、面白かったのに。

 キヌ子と田島は、一体いつ運命の恋と呼べるほどの恋愛関係になったのだろう。(コメディなので、気にしなくてもいいと言われてしまいそうですが…。)

 なのに、好きでもない相手とお金のために結婚するのは、それまでの逞しいキヌ子のイメージと全然似合わないような気が…。

 またもや便利な記憶喪失?(数日前に見たばかりの「キラーマン」でも、記憶喪失が重要な要素になっていたので。)等々。
 

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君はキレイだ〜♪ でもカラス声〜(T_T)

投稿日:2021/09/16 レビュアー:ポッシュ

ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの戯曲の映画化ということで、
かなり舞台っぽい演出になってますね。
これはノレるかノレないかが分かれそう。(演劇好きの自分は無問題!)

さて、原作は太宰治の未完の小説『グッドバイ』ですが、彼の最後の作品であります。
未完となった理由は、彼が自殺してしまったからですね。
原作の中には
「死ぬのは悲劇じゃない。喜劇だ。誰も同情しやしない。死ぬのはやめたほうがいい」
なんて意味深なセリフがあってドキッとしてしまう。(映画には出て来なかったかも)
原作は13章で絶筆。そして6月13日に入水。遺体が見つかるのが彼の誕生日の
6月19日っていう、なんだか色々な符合がこの人らしいなと思えてしまいます。

内容については既出レビューで書き尽くされていますので、そちらをご参照ください。
私は落穂拾いをやりつつ、少しだけ感想を。

まず、冒頭で「Lepin」というバーの看板が映ります。銀座のバー「ルパン」は
太宰治の行きつけのバーだったので、ちょっとした遊び心にニヤリ。
主人公の名前「田島周二」は原作通りですが、これは太宰の本名が津島修治なんで、
あ、このモテモテのダメ男は自分の事なのねと。

複数人いる愛人との関係を全て清算しようと、ニセ妻を連れて愛人の元を訪問して歩く主人公、
というアホアホなプロットは原作まんま、細かいセリフなどもわりと忠実に描かれています。
キヌ子が口にする「おそれいりまめ」という可愛いダジャレも。(大好き)^^
原作の周二には「何というゲスな駄じゃれ」って思いっきりディスられちゃうのだけど。

大食いのキヌ子が田島におごってもらうシーン。テーブルの上に食べ物がズラリと
並んでおりますが、これなんかも原作で書かれていた料理をけっこう再現していました。
「その上、キントンを所望とは」ってところもちゃんとやってましたね。^^

原作では2人目の愛人の状況が説明されるところで終わってしまっているので、
もう殆どコレはコレって感じ。別作品と言って良いんじゃないかと思う。
まぁ上手いこと話をつなげて膨らませたなと感心はするのだけど、
後半に向けてかなり暴走していって、とっ散らかり過ぎな印象は否めません。
こういう飛躍の仕方がやっぱり演劇的だなと。

小池栄子の怪演はもう、皆さんの賛辞がありますので私は割愛しますね。
特筆したいのは、後半でチラッと出てくる池谷のぶえさん!
この人は面白いですよ。舞台で何度か拝見していますが、セリフ回し可笑しいし、
アドリブかますし、とにかく達者な役者さんなので注目して欲しいなぁ。
(役について書いちゃうとネタバレになってしまうので、書けないです…スイマセン)m(_ _)m

自分のレビュー・・・というか、思いつくままの感想文も、とっ散らかってしまいましたが、
こんなところで。

・・・あ、そうだ、思い出した!
以前、自分はレビューの中で「“筆を置く”は死語?」なんて書いたのですが、
これ間違いでした。正しくは「筆を擱く」なんだそう。
「擱く(おく)」という難しい漢字、「置く」という意味の他に「やめる」という意味があるので、
これで「書くのをやめる」という意味になるそうです。
こんなところで何なんですが、訂正させてくださいませ。(^^;

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グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜

ユーザーレビュー

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ダミ声の?ステキな小池栄子さん!

投稿日

2020/08/15

レビュアー

くまげらの森

ケラリーノ・サンドロヴィッチが太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」を基にして舞台化し、
第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた作品が「グッドバイ」。
それを成島出監督で映画化したのが本作である。

戦争の色がまだ濃い、戦後の復興期。茶箱や行李、「味の素」の赤缶などレトロな小道具がいい感じ。
ラムネを店先で味わうなど季節感や混沌とした街の風景などセットも良くできている。
主人公は、なぜか女性にもてまくり、金もたくさん持っている文芸雑誌の編集長・田島周二(大泉洋)。
何人もの愛人がいたが、青森に妻子がいることもあって、そんな生き方を改めようと別れる決意をする。偽の妻をでっち上げて愛人たちに別れを告げる作戦だ。
「偽の妻」金で雇われたのはキヌ子(小池栄子)
キヌ子は金にがめつく大食いの女。外見も泥だらけでぼろい服を着ている。
驚くのが全編、カエルのような、つぶしたダミ声で演じる事だ。
(あの中村〇緒さんのような声ね。)が、顔を洗って服を着替えると素晴らしい美女!。

この落差が本作の大きな魅力だ。昭和スタイルファッションで帽子もアクセサリーもステキ!
ボロいちゃんちゃんこのキヌ子とエレガンスなキヌ子、その両極を巧みに演じ分けている。
さて、橋本愛や水川あさみ演ずる愛人たちと上手く別れられるのかな?

太宰の「グッド・バイ」に即した進行ではあるが、終盤は原作とは違う世界へと突入する。。
身勝手だがどこか憎めない男を軽妙に演じた大泉洋(個人的には一瞬も太宰治に見えなかった)笑、
コメディエンヌとして最大の魅力を表現した小池栄子、
この二人の映画だからペーソスと味わいの明暗ある映像になったと思いました。

戦後混乱期のドサクサに愛人と別れる《モテ男の逆転人生》

投稿日

2020/07/12

レビュアー

カマンベール

凄い2枚目って訳でもないのにモテモテの大泉洋。
妻以外の10人の愛人と手を切るためのドサクサをドタバタ喜劇で描きます。
原作は太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」
それを書き足して舞台劇にしたケラリーノ・サンドロヴィッチ(列記とした日本人の本名・小林一三)の戯曲を成島出が映画化しました。

文芸雑誌の編集長・田島(大泉洋)は何人もの愛人を抱えていた。
生活を立て直そうと愛人と手を切る決意をする。
作家の漆山(松重豊)のアドバイスは、ひと目見て「負けたー」と納得する絶世の美女を妻と偽って連れて行き、手切金を渡す・・・という策を授けられます。
そこで白羽の矢が当てられたのが、担ぎ屋のキヌ子(小池栄子)です。
この女、煤だらけの顔に汚れた衣類を身につけて、大食い、力持ちに大声のだみ声・・・と、色気のかけらも無いのだが、ひとたび着飾るとレトロな洋装の絶世美女に生まれ変わるのでした。

ホント、小池栄子の怪演が凄かった。
迫力と存在感で大泉洋を完全に喰ってました。

大食いの馬鹿力なのに根は純真なキヌ子は、ねずみ取りがネズミになる・・・のたとえ通り、
田島に恋してしまうのです。
その辺の気持ちのすれ違いが、嬉し恥ずかしの昭和ロマン。
笑いの質は古めかしいです(笑)
後半、あっと驚くどんでん返しも用意されています。

愛人の女医ケイ子(水沢あさみ)が達者な所を見せて好感度高いです。
爆笑とまでは行かないけれど、大泉洋のファンなら安定の面白さを十分味わえますね。

松重豊と本妻の木村多江が一泡食わせてくれますよ(笑)

秘策“グッドバイ”

投稿日

2021/04/20

レビュアー

kazupon

監督:成島出(2019年・日本・104分)
原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治『グッド・バイ』より)

太宰治の未完で遺作と言われる『グッド・バイ』をケラさん流に翻案したってことですね。
ケラさんと言えば、『時効警察』のシリーズでも脚本・監督を務めているので、何となく想像していた通りの作風でした。まあ、軽妙と言いましょうか。
太宰治が書き遺した部分の台詞は、忠実に使っていたみたいです。

文芸雑誌の編集長・田島周二(大泉洋)は、疎開先から妻と娘を呼び戻そうと考え、差し当たっては、いつの間にか増えてしまった愛人たち(16人とか言ってた!)に別れを告げる決心をします。
でも、どうやって?何しろ、田島は優柔不断で未練がましい。
そこで、相談をした初老の作家先生(松重豊)が言うには、「どこかでスゴイ美人を見つけて来て妻に扮してもらい、愛人の一人一人を歴訪する。それで女たちは黙って引きさがる」という算段でした。
ひょんなことから見つけた美人は、何と顔見知りの担ぎ屋の女、永井キヌ子(小池栄子)で、いつもの薄汚れた仕事着を綺麗な最新モードに着替えると、素敵なレディに変身。ただ、彼女の声が・・・
何もあんなダミ声にしなくても…と思うけど、原作小説が「声が悪い」「鴉声」ということなので、ここも忠実に。
ニセ夫婦は連れ立って、花屋の青木さん(緒川たまき)、画家の水原さん(橋本愛)、女医さん(水川あさみ)の元を回ります。
喋らなければ完璧な美しい奥様のキヌ子さん。別れ話を察する愛人たち。特に泣き出しそうな花屋の青木さんに、周二は後ろ髪を引かれる思い・・・
でも、愛人宅巡りはこの三人でお終い。何故なら、先刻登場の老作家先生の予期せぬ行動のせいです。
もうこの辺から後は(太宰の小説も尽きているので)ケラさんの創作です。
占い師(戸田恵子)が出て来たリ、田島が死んだことになったり・・・数奇な運命?
元々は舞台劇として上演されていたそうなので、映画にするには、ちょっと小さくまとまり過ぎた感も否めません。
でも、いつもの大泉洋らしい力の抜けた言動が楽しく、小池栄子のビフォー・アフターも、ガメツさも、大食いで力持ちなのも面白かった。
何度も言いますが、あの声だけは別に原作通りじゃなくても良かった気がします。小池栄子のダミ声を聞く度に、映画の世界が急に遠くに行ってしまったみたいで、慌てて自分を映画の中に引き戻す必要がありました。
他にも、本妻の木村多江の妙なテンション、濱田岳の成金の下品な金歯、厚化粧の占い師の戸田恵子、青山墓地の立派なお墓とか、視聴ポイントになるかな。

愛人たちと上手に別れる方法?

投稿日

2020/10/01

レビュアー

hinakksk

 とばかり思っていたら、後半は全然違う展開で、少し違和感。太宰の、あの短い、しかも未完の作品を、どんな風に映画化したのかとても興味があったのですが、原作部分は映画のせいぜい2割か3割程度、しかも細かい設定は、当然ながら、色々変更してあります。後半は太宰もびっくりの完全な創作。残念ながら戯曲版は観ていないのですが、映画よりも演劇向きの素材かなあという気がしました。演劇だと大胆な省略が可能ですが、映画は細部を丁寧に描かないと、唐突な感じがします。キャストは個性豊かで、全体としては面白い映画になっているとは思います。女優陣もとても魅力的で、クラシックな衣裳等楽しめました。

疑問点をいくつか。(細かくてすみません。)
 愛人は10人以上と言っていたのに、登場するのは結局3人だけとは。偲ぶ会にもっと参加していたら、面白かったのに。

 キヌ子と田島は、一体いつ運命の恋と呼べるほどの恋愛関係になったのだろう。(コメディなので、気にしなくてもいいと言われてしまいそうですが…。)

 なのに、好きでもない相手とお金のために結婚するのは、それまでの逞しいキヌ子のイメージと全然似合わないような気が…。

 またもや便利な記憶喪失?(数日前に見たばかりの「キラーマン」でも、記憶喪失が重要な要素になっていたので。)等々。
 

君はキレイだ〜♪ でもカラス声〜(T_T)

投稿日

2021/09/16

レビュアー

ポッシュ

ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの戯曲の映画化ということで、
かなり舞台っぽい演出になってますね。
これはノレるかノレないかが分かれそう。(演劇好きの自分は無問題!)

さて、原作は太宰治の未完の小説『グッドバイ』ですが、彼の最後の作品であります。
未完となった理由は、彼が自殺してしまったからですね。
原作の中には
「死ぬのは悲劇じゃない。喜劇だ。誰も同情しやしない。死ぬのはやめたほうがいい」
なんて意味深なセリフがあってドキッとしてしまう。(映画には出て来なかったかも)
原作は13章で絶筆。そして6月13日に入水。遺体が見つかるのが彼の誕生日の
6月19日っていう、なんだか色々な符合がこの人らしいなと思えてしまいます。

内容については既出レビューで書き尽くされていますので、そちらをご参照ください。
私は落穂拾いをやりつつ、少しだけ感想を。

まず、冒頭で「Lepin」というバーの看板が映ります。銀座のバー「ルパン」は
太宰治の行きつけのバーだったので、ちょっとした遊び心にニヤリ。
主人公の名前「田島周二」は原作通りですが、これは太宰の本名が津島修治なんで、
あ、このモテモテのダメ男は自分の事なのねと。

複数人いる愛人との関係を全て清算しようと、ニセ妻を連れて愛人の元を訪問して歩く主人公、
というアホアホなプロットは原作まんま、細かいセリフなどもわりと忠実に描かれています。
キヌ子が口にする「おそれいりまめ」という可愛いダジャレも。(大好き)^^
原作の周二には「何というゲスな駄じゃれ」って思いっきりディスられちゃうのだけど。

大食いのキヌ子が田島におごってもらうシーン。テーブルの上に食べ物がズラリと
並んでおりますが、これなんかも原作で書かれていた料理をけっこう再現していました。
「その上、キントンを所望とは」ってところもちゃんとやってましたね。^^

原作では2人目の愛人の状況が説明されるところで終わってしまっているので、
もう殆どコレはコレって感じ。別作品と言って良いんじゃないかと思う。
まぁ上手いこと話をつなげて膨らませたなと感心はするのだけど、
後半に向けてかなり暴走していって、とっ散らかり過ぎな印象は否めません。
こういう飛躍の仕方がやっぱり演劇的だなと。

小池栄子の怪演はもう、皆さんの賛辞がありますので私は割愛しますね。
特筆したいのは、後半でチラッと出てくる池谷のぶえさん!
この人は面白いですよ。舞台で何度か拝見していますが、セリフ回し可笑しいし、
アドリブかますし、とにかく達者な役者さんなので注目して欲しいなぁ。
(役について書いちゃうとネタバレになってしまうので、書けないです…スイマセン)m(_ _)m

自分のレビュー・・・というか、思いつくままの感想文も、とっ散らかってしまいましたが、
こんなところで。

・・・あ、そうだ、思い出した!
以前、自分はレビューの中で「“筆を置く”は死語?」なんて書いたのですが、
これ間違いでした。正しくは「筆を擱く」なんだそう。
「擱く(おく)」という難しい漢字、「置く」という意味の他に「やめる」という意味があるので、
これで「書くのをやめる」という意味になるそうです。
こんなところで何なんですが、訂正させてくださいませ。(^^;

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