「スキャンダル」 の解説・あらすじ・ストーリー
アメリカの保守系メディアを代表するニュース専門放送局“FOXニュース”で起きたセクシャルハラスメント事件の全貌をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化した実録ドラマ。監督は「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ。2016年、FOXニュースのベテラン女性キャスター、グレッチェン・カールソンは、人気番組の担当を降ろされたのを機に、絶大な権力を持ち長年セクハラを繰り返してきたロジャー・エイルズCEOを訴える準備を進める。一方、看板キャスターのメーガン・ケリーは、女性蔑視が目に余るドナルド・トランプ大統領候補への対決姿勢を鮮明にしていく。そんな中、メインキャスターの座を狙う野心あふれる若手ケイラ・ポスピシルは、ついにロジャーとの面接のチャンスを得るが…。 JAN:4589921411820
「スキャンダル」 の作品情報
製作年: | 2019年 |
---|---|
製作国: | アメリカ/カナダ |
原題: | BOMBSHELL |
「スキャンダル」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
監督: | ジェイ・ローチ |
---|---|
製作総指揮: | ミーガン・エリソン 、 ジェイソン・クロース 、 リチャード・マコーネル |
出演: | シャーリーズ・セロン 、 ニコール・キッドマン 、 マーゴット・ロビー 、 ジョン・リスゴー 、 ケイト・マッキノン 、 コニー・ブリットン 、 マルコム・マクダウェル 、 マーク・デュプラス 、 ロブ・ディレイニー |
脚本: | チャールズ・ランドルフ |
---|
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
109分 | 日・日(大字幕)・吹 | 英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
GADR2182 | 2020年08月05日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
232枚 | 29人 | 12人 |
収録時間:
109分
字幕:
日・日(大字幕)・吹
音声:
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
レイティング:
記番:
GADR2182
レンタル開始日:
2020年08月05日
在庫枚数
232枚
1位登録者:
29人
2位登録者:
12人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
109分 | ||
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
GABR2181 | 2020年08月05日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
89枚 | 31人 | 34人 |
収録時間:
109分
字幕:
音声:
レイティング:
記番:
GABR2181
レンタル開始日:
2020年08月05日
在庫枚数
89枚
1位登録者:
31人
2位登録者:
34人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
109分 | 日・日(大字幕)・吹 | 英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
GADR2182 | 2020年08月05日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
232枚 | 29人 | 12人 |
収録時間:
109分
字幕:
日・日(大字幕)・吹
音声:
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
レイティング:
記番:
GADR2182
レンタル開始日:
2020年08月05日
在庫枚数
232枚
1位登録者:
29人
2位登録者:
12人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
109分 | ||
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
GABR2181 | 2020年08月05日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
89枚 | 31人 | 34人 |
収録時間:
109分
字幕:
音声:
レイティング:
記番:
GABR2181
レンタル開始日:
2020年08月05日
在庫枚数
89枚
1位登録者:
31人
2位登録者:
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結局はお金・・ですか?
楽しくも面白くもなんともない映画です。
アメリカはFOXテレビのベテラン・キャスターのグレッチェン(ニコール・キッドマン)が
容姿の衰えをほのめかされてクビを宣告されます。
グレッチェンは、待ってました、とばかりに、FOXテレビのCEO・ロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)を、セクハラで訴えます。
黙っていた女たちが一斉にセクハラ・CEOやら映画有名プロデューサーを訴える機運が高まった時期が来たのです。
ハリウッドでもプロデューサーが訴えられてられて大騒動でした。
アナウンサーだって、キャスターだって《人気花形番組》の目立つポジションが欲しい!!
女優もキャスターも人気商売なのは同じだなのですね。
この映画の大きな欠点は、じゃあ、グレッチェンさん、あなたはロジャーに何をされたのですか?
寝たのですか?酷い屈辱的扱いを受けたのですか?
ここがまったく描かれないことです。
聞くところでは、ロジャーとグレッチェンの間で何が有ったかは、語らないことが、示談金を貰いための条件だったとか。
非常に歯切れが悪い。
過去にどんな屈辱を受けたか知りませんが、20億円貰った・・・と聞いて穏やかな
気分になれませんね。
そして何より、ロジャーもグレッチェンも映画の公式サイトでは顔写真が載っています。
アメリカのテレビ局の話・・・私たちは本人を知りません。
これが例えば、テレビ朝日の社長とよく見る○○○☆☆☆さんとかの顔見知りのスキャンダル・・・だったなら、大体の人柄も分かるし思い入れも強くなるけれど、ですね。
たしかに良い仕事を餌に、権力を傘に性的接待を強要することはあってはならないことです。
ここは大声で言いたいです。
だからって20億円はあまりに大き過ぎる。
社会的に葬り去られたとは言え、ロジャーの退職金の65億円も、犯罪者に追い金ですよ。
損をするのはFOXテレビの視聴者、つまり一般の人たちなんです。
(本当に腹立たしい映画です)
カズ・ヒロさんがアカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。
たしかにシャーリズ・セロンはご本人に似てます。
(けれどウィンストン・チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンの特殊メイクには遠く及ばなかったですね)
このレビューは気に入りましたか? 13人の会員が気に入ったと投稿しています
セクハラ・スキャンダルの顛末
全米を驚かせた、2016年に起きたテレビ業界での実際のセクハラ訴訟騒動。
当時アメリカのニュース放送局で視聴率ナンバーワンを誇った『FOXニュース』で、
絶対権力を誇ったCEOロジャー・エイルズが訴えられた。
彼は、女性キャスターを次々と起用して活躍の場を与えていたが、起用の見返りに
女性たちに性的関係を強要していた、と言うのだ。
ベテランキャスターのグレッチェン(ニコール・キッドマン)は降板を機会に
集めておいたセクハラの証拠を提出する。
トップキャスターであるメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、自分もロジャーから受けたかつてのセクハラを告発すべきか悩む。
ここで告発に加わると、犠牲者扱いされ、弱みを見せることになるのではないか、それは望まぬ。
弱さを見せずに男社会でここまで成功したのだ。
また新人のケイラ(マーゴット・ロビー)(彼女のみ架空の存在)は、野心的で上のポジションを狙っていた。
面会で、ロジャーに、スカートをめくってみろ、もっとパンティが見えるまで上げよ、と言われるが。
訴訟の行方は二転三転、攻めるグレッチェンに対して、守るロジャー側も黙ってはいない。
FOX社内の同調圧力が、すごいというか、ロジャーが失脚すれば自分たちの給与も危なくなると考えるのも仕方ないだろう。見て見ぬふり。社内からの証言は出ない。
セクハラ訴訟の困難さが浮き彫りになる。問題は依然として現在進行形だとも言える。
セクハラがテーマの議論は、立場によって、思うところがありすぎて楽しくはない。
本作も、大女優がそろい踏みで出演してるわりにはエンタメ的に「面白くない」。
特にシャーリーズ・セロンは「私だったら何年も黙っていない。許せない。」という気持ちはあったろうが、本作のプロデューサーを買って出ている。
世間に問う事によって、被害を止めたい意図もわかるのだが、グレッチェンは華やかな仕事をしてあこがれの存在、なおかつ和解金を〇〇億円も貰った、ロジャーは退職金を65億円も手にし、
この映画を観る事もなく亡くなった、と聞くと、庶民はもっとひどいセクハラにあってる!と、考えて
私が虚しくなるのは、この映画と関係ないよな、とか筆はあらぬ方に滑るばかりだ。
そこまで思わなくとも、いろいろな意味で、映画としてのワクワク感があまりない作品だと思った。
このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています
スキャンダル
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
アメリカのテレビ局で起きたセクハラスキャンダルの話。
テレビ局のトップがその権力を利用して、女性たちにセクハラをしていたという事実を知ることができるといった教科書的な意味のある作品だと思いました。
ただエンタメ映画としては終始淡々と描かれていくだけで、そこにトップを訴えた女性たちが権力サイドからの攻撃に耐えるとか反撃するカタルシスとかあまりないもので残念でした。
最初にトップを訴えたキャスターが後に続く女性たちがいなくて味方がいないのがだんんだんと訴える女性が増えてきて逆転していくとか。現在のトップキャスターが昔セクハラされていたのに、最初は静観しているけど訴えるかどうか悩むとか心の葛藤もあっさりとしたものでした。新人キャスターも外野から事件を眺めているだけで、最後に仕事について語るモノローグが入るだけで急な心情吐露でついてきないモノローグでした。
トップのセクハラ発言を録音していたのが決定的で逆転するとかも台詞で語られるだけで映像として見せてくれないのでカタルシスとかは一切なかったです。あとこの邦題はもうすこしどうにかならなかったかな? とか思っちゃいました。
豪華キャストの競演といった映像が見ものの映画でした。
このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています
「TVは視覚メディアだ。スカートは短く!」
FOX TVのCEOであるロジャー・エイルズ。
女性社員へのセクハラで提訴され失脚したその顛末にメスを入れた作品。
登場人物が多く、展開もスピーディー。
名前も覚えられないうちに
次から次へといろいろな人が出てくるので
頭をフル回転させないと話についていけない。
それでもロジャー・エイルズのセクハラ行為は明確で
そのパワハラを伴うセクハラ行為に対して立ち上がった女性たちの勇気には拍手を送りたい。
TVは視覚メディアだから、女性の脚がすべて、もっと短いスカートをはけ、
組んだ脚が映るようにカメラを引かせたりと
女性の体を強調することに余念のないCEOの言葉は絶対で
帝王と呼ばれた男がセクハラで落ちて行ったということも
アメリカ社会の怖さを感じる内容だった。
権力を笠にきて、女性たちに出世を約束する代わりに
体を差し出させるゲスな男たち。
女性は拒めば地位は奪われるだろうと不安に駆られる。
その気持ちを利用して女性たちをわが物にしていたロジャー・エイルズのような男は
大勢いるのだろう。
ただ、訴訟によって勝ち取った金額を知るとあまりの額の違いに愕然とした。
結局は雲の上のお話だったのか。。。と(;^_^A
人気キャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)のメイクを担当した
カズ・ヒロが『ウィンストン・チャーチル』に続きアカデミー賞で
メイクアップ・ヘアスタイル賞を受賞した。
シャーリーズ・セロンは原型をとどめない変身ぶり。
本物のメーガン・ケリーにそっくりとなっていた。
そこそこには面白かった。
このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています
セクハラにどう対応し、どこで妥協するかは、被害者個人の選択
だから、この主題は、スキャンダラスではあっても、ドラマティックにはなり難い。事実をある程度脚色しながら、脚本は丁寧で、まるで記録映画のように、ドキュメンタリータッチでほぼ時系列に描かれている。実力も華もある主演女優3人の迫真の共演が、この映画の品格を高めている。
冒頭、トップキャスターのメーガン・ケリーが、人気テレビ局FOXニュースの社内と組織を案内して、とても興味深いのだが、その圧倒的な権力構造にめまいがする。意向に逆らったら簡単に握りつぶされてしまいそうな、生き馬の目を抜く組織のなかで、才知にも容姿にも恵まれた女性たちが、熾烈な競争を繰り広げている。権力の怖ろしさを片鱗でも知っていれば、ポストや収入を天秤にかけて、セクハラやパワハラに忍従したり、むしろ昇進のためにそれを利用したとしても、彼女たちを責められない。
けれど、理由がなんであれ、グレッチェン・カールソンのように、我慢ならないと感じるときは必ずくる。黙って去るのもひとつの美学だが、勇気を奮い起こして相手を告発することだってできるのだ。彼女の用意周到さに、したたかだと眉をひそめる人々はいるだろう。けれど巨大な権力に対してドン・キホーテのように立ち向かうには、生半可な覚悟ではできないし、多大なリスクを負わなければならない。もし、他の女性たちの賛同が得られなければ、ルディのケースのように、どんなに優秀でもこの業界では抹殺されてしまいかねないのだ。ナチ占領下のパリの苦情箱のように、社員の電話もネット通信も密かに監視し、探偵に身辺調査までさせるような相手に、緻密な戦略を立てて挑むのは保身のためには当然のことだ。そこまでしても、成功の保証はないのだから。
メーガン・ケリーは、ポストも社内の立場も、グレッチェンよりずっと恵まれているけれど、彼女にさえセクハラ被害の過去がある。グレッチェンのセクハラ訴訟の危険性をよく分かっている彼女は、沈黙を保って、家族や地位やスタッフのためにどう対応するのが最善なのか、慎重に考える。彼女は被害者のリストを手に入れて、個人的に彼女たちをリサーチし、予想以上に酷い実態に愕然とする。若いケイラまで被害にあっている、しかも最近のことだと知り、自らも声を上げることを決意する。それを伝え聞いたグレッチェンの涙が、彼女の重圧の大きさを物語っている。
グレッチェンの告発だけで、すべてが変わるわけではない。セクハラの加害者たちが完全に排除されるわけではないと分かったケイラ・ポスピシルはまた、彼女独自の決断をする。グレッチェンが最後まで争わず和解しようとも、どこまで事実を明らかにするのか、どの時点で妥協するのかは、あくまで被害者自身が決めることだ。彼女たちのように、キャリアを危険に晒しても、まず勇気を出して行動することが、社会に大きな影響を与えることだろう。この映画の貢献も少なからずあるだろう。誰もが理不尽なことを理不尽だと拒否できる、それによって不当な扱いを受けることのない社会へと、少しでも近づくように願っている。
このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています
スキャンダル
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:17件
2020/06/29
楽しくも面白くもなんともない映画です。
アメリカはFOXテレビのベテラン・キャスターのグレッチェン(ニコール・キッドマン)が
容姿の衰えをほのめかされてクビを宣告されます。
グレッチェンは、待ってました、とばかりに、FOXテレビのCEO・ロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)を、セクハラで訴えます。
黙っていた女たちが一斉にセクハラ・CEOやら映画有名プロデューサーを訴える機運が高まった時期が来たのです。
ハリウッドでもプロデューサーが訴えられてられて大騒動でした。
アナウンサーだって、キャスターだって《人気花形番組》の目立つポジションが欲しい!!
女優もキャスターも人気商売なのは同じだなのですね。
この映画の大きな欠点は、じゃあ、グレッチェンさん、あなたはロジャーに何をされたのですか?
寝たのですか?酷い屈辱的扱いを受けたのですか?
ここがまったく描かれないことです。
聞くところでは、ロジャーとグレッチェンの間で何が有ったかは、語らないことが、示談金を貰いための条件だったとか。
非常に歯切れが悪い。
過去にどんな屈辱を受けたか知りませんが、20億円貰った・・・と聞いて穏やかな
気分になれませんね。
そして何より、ロジャーもグレッチェンも映画の公式サイトでは顔写真が載っています。
アメリカのテレビ局の話・・・私たちは本人を知りません。
これが例えば、テレビ朝日の社長とよく見る○○○☆☆☆さんとかの顔見知りのスキャンダル・・・だったなら、大体の人柄も分かるし思い入れも強くなるけれど、ですね。
たしかに良い仕事を餌に、権力を傘に性的接待を強要することはあってはならないことです。
ここは大声で言いたいです。
だからって20億円はあまりに大き過ぎる。
社会的に葬り去られたとは言え、ロジャーの退職金の65億円も、犯罪者に追い金ですよ。
損をするのはFOXテレビの視聴者、つまり一般の人たちなんです。
(本当に腹立たしい映画です)
カズ・ヒロさんがアカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。
たしかにシャーリズ・セロンはご本人に似てます。
(けれどウィンストン・チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンの特殊メイクには遠く及ばなかったですね)
2020/06/28
全米を驚かせた、2016年に起きたテレビ業界での実際のセクハラ訴訟騒動。
当時アメリカのニュース放送局で視聴率ナンバーワンを誇った『FOXニュース』で、
絶対権力を誇ったCEOロジャー・エイルズが訴えられた。
彼は、女性キャスターを次々と起用して活躍の場を与えていたが、起用の見返りに
女性たちに性的関係を強要していた、と言うのだ。
ベテランキャスターのグレッチェン(ニコール・キッドマン)は降板を機会に
集めておいたセクハラの証拠を提出する。
トップキャスターであるメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、自分もロジャーから受けたかつてのセクハラを告発すべきか悩む。
ここで告発に加わると、犠牲者扱いされ、弱みを見せることになるのではないか、それは望まぬ。
弱さを見せずに男社会でここまで成功したのだ。
また新人のケイラ(マーゴット・ロビー)(彼女のみ架空の存在)は、野心的で上のポジションを狙っていた。
面会で、ロジャーに、スカートをめくってみろ、もっとパンティが見えるまで上げよ、と言われるが。
訴訟の行方は二転三転、攻めるグレッチェンに対して、守るロジャー側も黙ってはいない。
FOX社内の同調圧力が、すごいというか、ロジャーが失脚すれば自分たちの給与も危なくなると考えるのも仕方ないだろう。見て見ぬふり。社内からの証言は出ない。
セクハラ訴訟の困難さが浮き彫りになる。問題は依然として現在進行形だとも言える。
セクハラがテーマの議論は、立場によって、思うところがありすぎて楽しくはない。
本作も、大女優がそろい踏みで出演してるわりにはエンタメ的に「面白くない」。
特にシャーリーズ・セロンは「私だったら何年も黙っていない。許せない。」という気持ちはあったろうが、本作のプロデューサーを買って出ている。
世間に問う事によって、被害を止めたい意図もわかるのだが、グレッチェンは華やかな仕事をしてあこがれの存在、なおかつ和解金を〇〇億円も貰った、ロジャーは退職金を65億円も手にし、
この映画を観る事もなく亡くなった、と聞くと、庶民はもっとひどいセクハラにあってる!と、考えて
私が虚しくなるのは、この映画と関係ないよな、とか筆はあらぬ方に滑るばかりだ。
そこまで思わなくとも、いろいろな意味で、映画としてのワクワク感があまりない作品だと思った。
2020/08/12
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
アメリカのテレビ局で起きたセクハラスキャンダルの話。
テレビ局のトップがその権力を利用して、女性たちにセクハラをしていたという事実を知ることができるといった教科書的な意味のある作品だと思いました。
ただエンタメ映画としては終始淡々と描かれていくだけで、そこにトップを訴えた女性たちが権力サイドからの攻撃に耐えるとか反撃するカタルシスとかあまりないもので残念でした。
最初にトップを訴えたキャスターが後に続く女性たちがいなくて味方がいないのがだんんだんと訴える女性が増えてきて逆転していくとか。現在のトップキャスターが昔セクハラされていたのに、最初は静観しているけど訴えるかどうか悩むとか心の葛藤もあっさりとしたものでした。新人キャスターも外野から事件を眺めているだけで、最後に仕事について語るモノローグが入るだけで急な心情吐露でついてきないモノローグでした。
トップのセクハラ発言を録音していたのが決定的で逆転するとかも台詞で語られるだけで映像として見せてくれないのでカタルシスとかは一切なかったです。あとこの邦題はもうすこしどうにかならなかったかな? とか思っちゃいました。
豪華キャストの競演といった映像が見ものの映画でした。
2020/07/01
FOX TVのCEOであるロジャー・エイルズ。
女性社員へのセクハラで提訴され失脚したその顛末にメスを入れた作品。
登場人物が多く、展開もスピーディー。
名前も覚えられないうちに
次から次へといろいろな人が出てくるので
頭をフル回転させないと話についていけない。
それでもロジャー・エイルズのセクハラ行為は明確で
そのパワハラを伴うセクハラ行為に対して立ち上がった女性たちの勇気には拍手を送りたい。
TVは視覚メディアだから、女性の脚がすべて、もっと短いスカートをはけ、
組んだ脚が映るようにカメラを引かせたりと
女性の体を強調することに余念のないCEOの言葉は絶対で
帝王と呼ばれた男がセクハラで落ちて行ったということも
アメリカ社会の怖さを感じる内容だった。
権力を笠にきて、女性たちに出世を約束する代わりに
体を差し出させるゲスな男たち。
女性は拒めば地位は奪われるだろうと不安に駆られる。
その気持ちを利用して女性たちをわが物にしていたロジャー・エイルズのような男は
大勢いるのだろう。
ただ、訴訟によって勝ち取った金額を知るとあまりの額の違いに愕然とした。
結局は雲の上のお話だったのか。。。と(;^_^A
人気キャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)のメイクを担当した
カズ・ヒロが『ウィンストン・チャーチル』に続きアカデミー賞で
メイクアップ・ヘアスタイル賞を受賞した。
シャーリーズ・セロンは原型をとどめない変身ぶり。
本物のメーガン・ケリーにそっくりとなっていた。
そこそこには面白かった。
2020/09/08
だから、この主題は、スキャンダラスではあっても、ドラマティックにはなり難い。事実をある程度脚色しながら、脚本は丁寧で、まるで記録映画のように、ドキュメンタリータッチでほぼ時系列に描かれている。実力も華もある主演女優3人の迫真の共演が、この映画の品格を高めている。
冒頭、トップキャスターのメーガン・ケリーが、人気テレビ局FOXニュースの社内と組織を案内して、とても興味深いのだが、その圧倒的な権力構造にめまいがする。意向に逆らったら簡単に握りつぶされてしまいそうな、生き馬の目を抜く組織のなかで、才知にも容姿にも恵まれた女性たちが、熾烈な競争を繰り広げている。権力の怖ろしさを片鱗でも知っていれば、ポストや収入を天秤にかけて、セクハラやパワハラに忍従したり、むしろ昇進のためにそれを利用したとしても、彼女たちを責められない。
けれど、理由がなんであれ、グレッチェン・カールソンのように、我慢ならないと感じるときは必ずくる。黙って去るのもひとつの美学だが、勇気を奮い起こして相手を告発することだってできるのだ。彼女の用意周到さに、したたかだと眉をひそめる人々はいるだろう。けれど巨大な権力に対してドン・キホーテのように立ち向かうには、生半可な覚悟ではできないし、多大なリスクを負わなければならない。もし、他の女性たちの賛同が得られなければ、ルディのケースのように、どんなに優秀でもこの業界では抹殺されてしまいかねないのだ。ナチ占領下のパリの苦情箱のように、社員の電話もネット通信も密かに監視し、探偵に身辺調査までさせるような相手に、緻密な戦略を立てて挑むのは保身のためには当然のことだ。そこまでしても、成功の保証はないのだから。
メーガン・ケリーは、ポストも社内の立場も、グレッチェンよりずっと恵まれているけれど、彼女にさえセクハラ被害の過去がある。グレッチェンのセクハラ訴訟の危険性をよく分かっている彼女は、沈黙を保って、家族や地位やスタッフのためにどう対応するのが最善なのか、慎重に考える。彼女は被害者のリストを手に入れて、個人的に彼女たちをリサーチし、予想以上に酷い実態に愕然とする。若いケイラまで被害にあっている、しかも最近のことだと知り、自らも声を上げることを決意する。それを伝え聞いたグレッチェンの涙が、彼女の重圧の大きさを物語っている。
グレッチェンの告発だけで、すべてが変わるわけではない。セクハラの加害者たちが完全に排除されるわけではないと分かったケイラ・ポスピシルはまた、彼女独自の決断をする。グレッチェンが最後まで争わず和解しようとも、どこまで事実を明らかにするのか、どの時点で妥協するのかは、あくまで被害者自身が決めることだ。彼女たちのように、キャリアを危険に晒しても、まず勇気を出して行動することが、社会に大きな影響を与えることだろう。この映画の貢献も少なからずあるだろう。誰もが理不尽なことを理不尽だと拒否できる、それによって不当な扱いを受けることのない社会へと、少しでも近づくように願っている。