荒野の誓い / クリスチャン・ベール
荒野の誓い
/スコット・クーパー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(18)
解説・ストーリー
「クレイジー・ハート」のスコット・クーパー監督が、クリスチャン・ベイルを主演に迎えて贈るウエスタン・ドラマ。西部開拓時代が終焉を迎えた19世紀末期のアメリカを舞台に、伝説の陸軍大尉が、宿敵であるシャイアン族の首長とその家族を故郷へ送り届けるよう命じられ、渋々ながら繰り出した過酷な護送の旅路を描く。共演にロザムンド・パイク、ウェス・ステューディ。1892年、アメリカ。かつてのインディアン戦争の英雄で退役間近のジョー・ブロッカー大尉は、収監されていたシャイアン族の長イエロー・ホークとその家族を、インディアン居留地へと護送するよう命じられる。インディアンへの憎悪を隠そうとせず、不承不承これを引き受けたジョーは、信頼できる部下4人を従え、イエロー・ホークの家族の護送に当たるのだったが…。 JAN:4532640323462
「クレイジー・ハート」のスコット・クーパー監督が、クリスチャン・ベイルを主演に迎えて贈るウエスタン・ドラマ。西部開拓時代が終焉を迎えた19世紀末期のアメリカを舞台に、伝説の陸軍大尉が、宿敵であるシャイアン族の首長とその家族を故郷へ送り届けるよう命じられ、渋々ながら繰り出した過酷な護送の旅路を描く。共演にロザムンド・パイク、ウェス・ステューディ。1892年、アメリカ。かつてのインディアン戦争の英雄で退役間近のジョー・ブロッカー大尉は、収監されていたシャイアン族の長イエロー・ホークとその家族を、インディアン居留地へと護送するよう命じられる。インディアンへの憎悪を隠そうとせず、不承不承これを引き受けたジョーは、信頼できる部下4人を従え、イエロー・ホークの家族の護送に当たるのだったが…。 JAN:4532640323462
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「荒野の誓い」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「クレイジー・ハート」のスコット・クーパー監督が、クリスチャン・ベイルを主演に迎えて贈るウエスタン・ドラマ。西部開拓時代が終焉を迎えた19世紀末期のアメリカを舞台に、伝説の陸軍大尉が、宿敵であるシャイアン族の首長とその家族を故郷へ送り届けるよう命じられ、渋々ながら繰り出した過酷な護送の旅路を描く。共演にロザムンド・パイク、ウェス・ステューディ。1892年、アメリカ。かつてのインディアン戦争の英雄で退役間近のジョー・ブロッカー大尉は、収監されていたシャイアン族の長イエロー・ホークとその家族を、インディアン居留地へと護送するよう命じられる。インディアンへの憎悪を隠そうとせず、不承不承これを引き受けたジョーは、信頼できる部下4人を従え、イエロー・ホークの家族の護送に当たるのだったが…。 JAN:4532640323462
「荒野の誓い」 の作品情報
「荒野の誓い」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
荒野の誓いの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
135分 |
日・吹 |
英ほか:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KWX2346 |
2020年07月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
|
0人
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0人
|
英ほか:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
荒野の誓いの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
135分 |
日・吹 |
英ほか:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KWX2346 |
2020年07月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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英ほか:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
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ユーザーレビュー:18件
インディアン首長を送り届ける《騎兵隊の大尉》
2017年(アメリカ)クリスチャン・ベール主演。
重厚な人間ドラマでした。
映像(雄大なコロラドや赤土の巨大な地形、西部劇のスタイル)
見応えがありました。
(撮影はマサノブ・タカヤナギ)
1892年。伝説の騎兵隊・大尉ジョー(クリスチャン・ベール)は25年ものインディアンとの闘いに疲弊して引退を決意していた。
しかし最後の任務が上官から課せられる。
部下を友人を多く殺されたジャイアン族の首長・イエロー・ホーク(ウェス・ステューデイ)をコロラドの居住区へ送り届けろ・・・そう命じられたのだ。
敵を守り敵を護衛し自らを危険に晒して、シャイアン族首長家族を10日かけて送り届ける任務だ。
ジョーの心に葛藤が生まれるが任務は任務、軍人にNOはない。
僅か130年前の時代です。
インディアンは白人の脳皮膚を剥いで雄叫びを挙げ、、白人も同様の蛮行を繰り返し殺し合ってたのが、僅か130年前。
(日本人の明治維新は希望の灯りが感じられますよね)
ともかくコマンド族の残党に家族を皆殺しにされたロザムンド・パイクが死んだ赤子を
いつまでも抱いている姿に、涙しました。
行く先々、コマンド族の襲撃があり、ティモシー・シャラメ君は2〜3シーンで敢えなく死んでしまいます(・・・こんな筈ではなかったはず・・・脚本の変更かな?)
伝説の騎兵隊大尉、何100人のインディアンを殺した男ジョーは寡黙でシャイで物静か・・・夜は本を読み耽る男です。
コマンチ小族の襲撃があるとは言え、終始暗くて重く静かな映画です。
旅する間に首長一家とジョーの間には、生き伸びる共通の絆が生まれるのです。
しかしラストの山場。
もうひと山ドラマティックな見せ場があって、そしてラストシーンには、
ジョーにも希望の芽生えるシーンで締めくくられて、ほっと胸を撫でおろしました。
映画の最初でテロップが・・・
《アメリカの魂は孤独で禁欲的で、人殺しだ》D・H・ロレンス。
含蓄ある言葉ですね。
見応えがありました。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
荒野の誓い
投稿日:2020/10/17
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
余命わずかなネイティブアメリカンを護送する保安官たちの旅の話。
仲間をネイティブアメリカンに殺害されて恨んでいる主人公が大統領命令で釈放されたネイティブアメリカンを護送することになって、別のネイティブアメリカンに家族を殺害された未亡人や保安官の仲間たちと旅する話で、静かで淡々と進みながら雄大な自然を移動しながらお互い恨みの気持ちがあって対立しながら共通の敵のコマンチ族が現れて共闘するうちに相互理解していくという。
話自体は対立していた別の価値観の持ち主たちが理解しあっていくという王道のものですが、今どきの映画らしくただの勧善懲悪ではなく、痛みや傷を負った人たちが理解していくという流れが西部劇としては珍しかったです。
ただ個人的な好みとして、銃撃戦とか見せ場はありますが、そういったアクションも淡々としていて盛り上がらず。気づいたら仲間たちが1人また1人とやられていくのを特に何の感情も動かされない人間の死でした。うつ病に悩む仲間とかフランス語を話す新兵さんとかネイティブアメリカンを惨殺して捕まった白人とか印象的に登場する割にはあっさりといなくなってしまって、さっきまでの時間何だったんだろう? と思えるキャラクターの扱いが好みではなかったです。
冒頭でコマンチ族に襲われるファミリーが住む家は荒野の真ん中にぽつんと建っていて狙われやすそうですが、今までよく無事だったなと感じる家の建て方でした。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
重厚で陰鬱ながらも光明を感じられる映画
原題は「Hostility」=敵愾心。荒野の・・なんていう定番の題名でない方がよかったと思う。完全なヒューマニズム系の映画であり、昔の薄っぺらい西部劇を思わすような雰囲気はない。ひどくゆっくりと進むストーリーだったが、眠くなることはなかった。ゆっくりながらもテンポがあり、ひとり、またひとり、と仲間が死んで行くのがはらわたに響いてきた。戦って仲間を失うと人間は敵愾心を燃やすが、一つ釜の飯を食って助け合えば友情が芽生える・・・という話。
口数の少ないクリスチャン・ベールが重々しくてカッコよかった。悲惨な状況から救い出されたロザムンド・パイクがだんだんと正気を取り戻す感じもよかった。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
過去を振り返るのはよそう 友よ
投稿日:2022/03/13
レビュアー:ポッシュ
(ややネタバレ)
ティモシー・シャラメ祭り第6弾
守備範囲じゃない西部劇なのであまり気乗りはしなかったものの、
シャラメ祭りのために借りました。
いやいやティミーありがとうと言いたい、なかなか面白い作品でしたね。
19世紀末のアメリカが舞台。
インディアン戦争で武勲を立てた騎兵隊大尉ジョー(クリスチャン・ベール)が、
敵であるシャイアン族の族長とその家族を、彼らの故郷モンタナの居留地まで
護送する任務を命ぜられる。
呉越同舟の旅はひと波乱もふた波乱もあって「これぞ映画」ってなドキドキの展開で
目が離せなかった。
初っ端、残虐なコマンチ族の襲撃にあう白人一家の惨劇が痛ましく、一人生き残った奥さん、
ロザムンド・パイクがこの部隊に拾われ、旅を共にします。
旅の途中、コマンチ族はこの部隊にも襲い掛かってくる。
シャラメ君は騎兵隊の二等兵役ですが、軍服がアイドルの撮影用衣装にしか見えませーん。
そんなヤワな彼はあっという間に殺られちゃうけど、銃で撃たれてで良かったわー。
弓矢とかナイフとかで痛そうなのは可哀相だし、頭の皮剥がされたりしたら泣いてしまう。(落ち着け自分)
で。
西部劇だし、このコマンチ族との攻防戦がメイン・プロットなのねーと思って観てたら、
あっさりこの敵はストーリーから消える。ここがミソじゃな。
本当の敵は違うってこと。
この任務を命じられた時には、憎い敵を護衛するくらいなら死んだ方がマシとまで
思いつめた大尉も、旅の中で気持ちに変化が生じてくる。
大切なものを守るために敵を殺す。それはどちらの側も同じ理屈、同じ行動原理、
同じ人間同士なのだ。
個として相対したとき、族長は理性的で誇り高き好人物で、家族たちも善良な愛すべき人々だった。
旅を通して様々な人と出会い、仲間を失い、また新たな同行者を迎え入れ・・・と
環境が激変していく中で、ジョー大尉も家族を失った奥さんも精神的に前進し、
己のうちにある敵愾心や差別心を克服していく。
・・・まぁ、この辺りの展開がちょっと説教臭いというか、余りにも教科書的というか
優等生過ぎて少し詰まらなくなっちゃったな〜と個人的には思っちゃいましたね。
哲郎さんが鋭く指摘されている「リアリティの弱さ」を、私は、登場人物の
エモーションの面で感じました。ずいぶんアッサリと過去を乗り越えられちゃうのねと。
それは終盤の違和感につながります。
いよいよモンタナの地に到着した際、「俺たちの土地から出ていけ」と白人一家が現れ、
大統領令を見せても「そんなん知るか」と受け付けない。
公文書に抗う無法者には実力行使しかなく、そのときのジョーの戦い方というか
とどめの刺し方が、完全に昔に戻っちゃう訳です。
相手が前近代的な野蛮人だから同等で、っていうのも分かるんだけど、
いや、貴方だってつい数週間前までは同じマインドだったハズで、そこをそんなに
純粋に憎めるのかい?と私はちょっと引いてしまった。
まぁ、そんなこんなはありつつ、全体として印象は良いです。
特にカメラ!夜間のシーンがキレイ・・・!
夜の室内はレンブラントの絵のような繊細な陰影が美しかった。
PC(ポリティカル・コレクトネス)でウォッシュウォッシュ!された西部劇。
従来の西部劇が得意でない自分には調度よかったかもです。(^^;
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
そして、三人が残った...
話のはじまりからズ〜ンと重い状況がずっと続くんだけど、ラストは感動的でホッとしました。
でも、どうかなぁ...意義のある良い内容なんだけど、これは西部劇風の“歴史ドラマ”なんですよね。西部開拓時代の終わりを、先住民との血みどろの戦争を、双方の主役を交えて総括するという反省劇になっていて、娯楽映画としての“創作西部劇”じゃない。
それに、実は全体としてあまりリアリティがない。
冒頭クウェイド一家がアパッチ族のならず者に襲われ、妻以外の家族が殺されてしまうのだけど、あんな周囲や高所から丸見えのだだっ広い地にポツンと一軒家って...
確かに西部劇ではよく映される絵なのだけど、話のとおり非常に危険な土地なので、入植者たちはある程度まとまった集落を形成して暮らしていたはずで、ほかの要素(水資源、放牧地・農地としての適性)を考えても、あの一家のあり様は不自然な感じがします。
また、荒野の長距離を往く護送任務も実際にはありえない感じがして、「いや、だから創作で映画なんだ」と言われりゃそうだけど、作り物をいかに本当らしく見せるか(リアリティ)が映画のエッセンスだと思うんですね。
クリスチャン・ベールの主演はよしも、演ずるブロッカー大尉の気持ち、煩悶もなんかリアルに伝わってこない。
先住民との壮絶な戦い、その悲惨な光景を映せればよかったですね。ブロッカー大尉が苦悶するたびにその苦々しい記憶を何度かフラッシュバックで見せれば、彼の内心の苦悩がよく伝わったはず。ところが、大尉の言葉だけでそれが語られるので伝わってこない。まあでも、倫理審査や先住民子孫の気持ちもあるからそこは難しいのでしょう。
ロザムンド・パイクは合ってましたね。意外にも西部劇向き。ただ、彼女は演技力はそこそこで、レネー・ゼルウィガーあたりだったらもっと良かったと思うけど、これはC・ベールありきの作品だから、彼との兼ね合いを考えたキャストなのでしょう。
この作品、内容的には何かしら映画賞の対象になっていいはずなのに、ノミネートすらされていない。その理由はいくつも考えられるけど、作品そのものに関してはやや不完全てことかな。S・スピルバーグ監督やМ・スコセッシ監督などなら、この話をどう映像化するかなぁ...と思う。
この、土地をめぐる争いはいまだ続いていますね。パレスチナ問題はいうに及ばず、中東地域は不安定な状態が長く続いている。日本だって北方四島などの事案があり、隣国の民との間には複雑な感情がある。アメリカでも、白人と先住民、アフリカ系との間には、その心底に容易には溶けない硬い氷壁が立ちはだかっているはず。人と人との「和解」はそう簡単なことではない。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
インディアン首長を送り届ける《騎兵隊の大尉》
投稿日
2020/07/07
レビュアー
カマンベール
2017年(アメリカ)クリスチャン・ベール主演。
重厚な人間ドラマでした。
映像(雄大なコロラドや赤土の巨大な地形、西部劇のスタイル)
見応えがありました。
(撮影はマサノブ・タカヤナギ)
1892年。伝説の騎兵隊・大尉ジョー(クリスチャン・ベール)は25年ものインディアンとの闘いに疲弊して引退を決意していた。
しかし最後の任務が上官から課せられる。
部下を友人を多く殺されたジャイアン族の首長・イエロー・ホーク(ウェス・ステューデイ)をコロラドの居住区へ送り届けろ・・・そう命じられたのだ。
敵を守り敵を護衛し自らを危険に晒して、シャイアン族首長家族を10日かけて送り届ける任務だ。
ジョーの心に葛藤が生まれるが任務は任務、軍人にNOはない。
僅か130年前の時代です。
インディアンは白人の脳皮膚を剥いで雄叫びを挙げ、、白人も同様の蛮行を繰り返し殺し合ってたのが、僅か130年前。
(日本人の明治維新は希望の灯りが感じられますよね)
ともかくコマンド族の残党に家族を皆殺しにされたロザムンド・パイクが死んだ赤子を
いつまでも抱いている姿に、涙しました。
行く先々、コマンド族の襲撃があり、ティモシー・シャラメ君は2〜3シーンで敢えなく死んでしまいます(・・・こんな筈ではなかったはず・・・脚本の変更かな?)
伝説の騎兵隊大尉、何100人のインディアンを殺した男ジョーは寡黙でシャイで物静か・・・夜は本を読み耽る男です。
コマンチ小族の襲撃があるとは言え、終始暗くて重く静かな映画です。
旅する間に首長一家とジョーの間には、生き伸びる共通の絆が生まれるのです。
しかしラストの山場。
もうひと山ドラマティックな見せ場があって、そしてラストシーンには、
ジョーにも希望の芽生えるシーンで締めくくられて、ほっと胸を撫でおろしました。
映画の最初でテロップが・・・
《アメリカの魂は孤独で禁欲的で、人殺しだ》D・H・ロレンス。
含蓄ある言葉ですね。
見応えがありました。
荒野の誓い
投稿日
2020/10/17
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
余命わずかなネイティブアメリカンを護送する保安官たちの旅の話。
仲間をネイティブアメリカンに殺害されて恨んでいる主人公が大統領命令で釈放されたネイティブアメリカンを護送することになって、別のネイティブアメリカンに家族を殺害された未亡人や保安官の仲間たちと旅する話で、静かで淡々と進みながら雄大な自然を移動しながらお互い恨みの気持ちがあって対立しながら共通の敵のコマンチ族が現れて共闘するうちに相互理解していくという。
話自体は対立していた別の価値観の持ち主たちが理解しあっていくという王道のものですが、今どきの映画らしくただの勧善懲悪ではなく、痛みや傷を負った人たちが理解していくという流れが西部劇としては珍しかったです。
ただ個人的な好みとして、銃撃戦とか見せ場はありますが、そういったアクションも淡々としていて盛り上がらず。気づいたら仲間たちが1人また1人とやられていくのを特に何の感情も動かされない人間の死でした。うつ病に悩む仲間とかフランス語を話す新兵さんとかネイティブアメリカンを惨殺して捕まった白人とか印象的に登場する割にはあっさりといなくなってしまって、さっきまでの時間何だったんだろう? と思えるキャラクターの扱いが好みではなかったです。
冒頭でコマンチ族に襲われるファミリーが住む家は荒野の真ん中にぽつんと建っていて狙われやすそうですが、今までよく無事だったなと感じる家の建て方でした。
重厚で陰鬱ながらも光明を感じられる映画
投稿日
2020/07/20
レビュアー
勇光
原題は「Hostility」=敵愾心。荒野の・・なんていう定番の題名でない方がよかったと思う。完全なヒューマニズム系の映画であり、昔の薄っぺらい西部劇を思わすような雰囲気はない。ひどくゆっくりと進むストーリーだったが、眠くなることはなかった。ゆっくりながらもテンポがあり、ひとり、またひとり、と仲間が死んで行くのがはらわたに響いてきた。戦って仲間を失うと人間は敵愾心を燃やすが、一つ釜の飯を食って助け合えば友情が芽生える・・・という話。
口数の少ないクリスチャン・ベールが重々しくてカッコよかった。悲惨な状況から救い出されたロザムンド・パイクがだんだんと正気を取り戻す感じもよかった。
過去を振り返るのはよそう 友よ
投稿日
2022/03/13
レビュアー
ポッシュ
(ややネタバレ)
ティモシー・シャラメ祭り第6弾
守備範囲じゃない西部劇なのであまり気乗りはしなかったものの、
シャラメ祭りのために借りました。
いやいやティミーありがとうと言いたい、なかなか面白い作品でしたね。
19世紀末のアメリカが舞台。
インディアン戦争で武勲を立てた騎兵隊大尉ジョー(クリスチャン・ベール)が、
敵であるシャイアン族の族長とその家族を、彼らの故郷モンタナの居留地まで
護送する任務を命ぜられる。
呉越同舟の旅はひと波乱もふた波乱もあって「これぞ映画」ってなドキドキの展開で
目が離せなかった。
初っ端、残虐なコマンチ族の襲撃にあう白人一家の惨劇が痛ましく、一人生き残った奥さん、
ロザムンド・パイクがこの部隊に拾われ、旅を共にします。
旅の途中、コマンチ族はこの部隊にも襲い掛かってくる。
シャラメ君は騎兵隊の二等兵役ですが、軍服がアイドルの撮影用衣装にしか見えませーん。
そんなヤワな彼はあっという間に殺られちゃうけど、銃で撃たれてで良かったわー。
弓矢とかナイフとかで痛そうなのは可哀相だし、頭の皮剥がされたりしたら泣いてしまう。(落ち着け自分)
で。
西部劇だし、このコマンチ族との攻防戦がメイン・プロットなのねーと思って観てたら、
あっさりこの敵はストーリーから消える。ここがミソじゃな。
本当の敵は違うってこと。
この任務を命じられた時には、憎い敵を護衛するくらいなら死んだ方がマシとまで
思いつめた大尉も、旅の中で気持ちに変化が生じてくる。
大切なものを守るために敵を殺す。それはどちらの側も同じ理屈、同じ行動原理、
同じ人間同士なのだ。
個として相対したとき、族長は理性的で誇り高き好人物で、家族たちも善良な愛すべき人々だった。
旅を通して様々な人と出会い、仲間を失い、また新たな同行者を迎え入れ・・・と
環境が激変していく中で、ジョー大尉も家族を失った奥さんも精神的に前進し、
己のうちにある敵愾心や差別心を克服していく。
・・・まぁ、この辺りの展開がちょっと説教臭いというか、余りにも教科書的というか
優等生過ぎて少し詰まらなくなっちゃったな〜と個人的には思っちゃいましたね。
哲郎さんが鋭く指摘されている「リアリティの弱さ」を、私は、登場人物の
エモーションの面で感じました。ずいぶんアッサリと過去を乗り越えられちゃうのねと。
それは終盤の違和感につながります。
いよいよモンタナの地に到着した際、「俺たちの土地から出ていけ」と白人一家が現れ、
大統領令を見せても「そんなん知るか」と受け付けない。
公文書に抗う無法者には実力行使しかなく、そのときのジョーの戦い方というか
とどめの刺し方が、完全に昔に戻っちゃう訳です。
相手が前近代的な野蛮人だから同等で、っていうのも分かるんだけど、
いや、貴方だってつい数週間前までは同じマインドだったハズで、そこをそんなに
純粋に憎めるのかい?と私はちょっと引いてしまった。
まぁ、そんなこんなはありつつ、全体として印象は良いです。
特にカメラ!夜間のシーンがキレイ・・・!
夜の室内はレンブラントの絵のような繊細な陰影が美しかった。
PC(ポリティカル・コレクトネス)でウォッシュウォッシュ!された西部劇。
従来の西部劇が得意でない自分には調度よかったかもです。(^^;
そして、三人が残った...
投稿日
2020/08/06
レビュアー
哲郎
話のはじまりからズ〜ンと重い状況がずっと続くんだけど、ラストは感動的でホッとしました。
でも、どうかなぁ...意義のある良い内容なんだけど、これは西部劇風の“歴史ドラマ”なんですよね。西部開拓時代の終わりを、先住民との血みどろの戦争を、双方の主役を交えて総括するという反省劇になっていて、娯楽映画としての“創作西部劇”じゃない。
それに、実は全体としてあまりリアリティがない。
冒頭クウェイド一家がアパッチ族のならず者に襲われ、妻以外の家族が殺されてしまうのだけど、あんな周囲や高所から丸見えのだだっ広い地にポツンと一軒家って...
確かに西部劇ではよく映される絵なのだけど、話のとおり非常に危険な土地なので、入植者たちはある程度まとまった集落を形成して暮らしていたはずで、ほかの要素(水資源、放牧地・農地としての適性)を考えても、あの一家のあり様は不自然な感じがします。
また、荒野の長距離を往く護送任務も実際にはありえない感じがして、「いや、だから創作で映画なんだ」と言われりゃそうだけど、作り物をいかに本当らしく見せるか(リアリティ)が映画のエッセンスだと思うんですね。
クリスチャン・ベールの主演はよしも、演ずるブロッカー大尉の気持ち、煩悶もなんかリアルに伝わってこない。
先住民との壮絶な戦い、その悲惨な光景を映せればよかったですね。ブロッカー大尉が苦悶するたびにその苦々しい記憶を何度かフラッシュバックで見せれば、彼の内心の苦悩がよく伝わったはず。ところが、大尉の言葉だけでそれが語られるので伝わってこない。まあでも、倫理審査や先住民子孫の気持ちもあるからそこは難しいのでしょう。
ロザムンド・パイクは合ってましたね。意外にも西部劇向き。ただ、彼女は演技力はそこそこで、レネー・ゼルウィガーあたりだったらもっと良かったと思うけど、これはC・ベールありきの作品だから、彼との兼ね合いを考えたキャストなのでしょう。
この作品、内容的には何かしら映画賞の対象になっていいはずなのに、ノミネートすらされていない。その理由はいくつも考えられるけど、作品そのものに関してはやや不完全てことかな。S・スピルバーグ監督やМ・スコセッシ監督などなら、この話をどう映像化するかなぁ...と思う。
この、土地をめぐる争いはいまだ続いていますね。パレスチナ問題はいうに及ばず、中東地域は不安定な状態が長く続いている。日本だって北方四島などの事案があり、隣国の民との間には複雑な感情がある。アメリカでも、白人と先住民、アフリカ系との間には、その心底に容易には溶けない硬い氷壁が立ちはだかっているはず。人と人との「和解」はそう簡単なことではない。
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