カツベン! / 成田凌
全体の平均評価点: (5点満点)
(11 )
カツベン!
/周防正行
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「カツベン!」 の解説・あらすじ・ストーリー
作品詳細
解説・ストーリー
「Shall we ダンス?」の周防正行監督が、活動弁士(通称カツベン)が活躍した無声映画時代の映画館を舞台に贈る痛快エンタテインメント・コメディ。カツベンに憧れる一人の青年を主人公に、一癖も二癖もある登場人物たちが織りなす悲喜こもごもの人間模様を、軽妙なドタバタ活劇とともに描き出す。主演は「愛がなんだ」「チワワちゃん」の成田凌、共演に黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真。子どもの頃、活動写真小屋で観たカツベンに憧れ、自分もカツベンになることを夢みて成長した青年、染谷俊太郎。見よう見まねでカツベンの技術を身につけた彼だったが、訳ありな事情を抱え小さな町の映画館に流れ着く。そこで個性の強い曲者たちに囲まれ、雑用係として働き始めた俊太郎だったが…。 JAN:4988101209958
「カツベン!」 の作品情報
「カツベン!」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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カツベン!の詳細
収録時間:
字幕:
音声:
126分
日(バリアフリー)
日:ドルビーデジタル5.1ch
レイティング:
記番:
レンタル開始日:
DRZS10113
2020年06月10日
在庫枚数
1位登録者:
2位登録者:
81枚
4人
1人
カツベン!の詳細
収録時間:
字幕:
音声:
126分
日(バリアフリー)
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レイティング:
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2020年06月10日
在庫枚数
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ユーザーレビュー:11件
映画への《愛と笑いと夢》が、いっぱい!!
2019年。周防正行監督・5年ぶりの新作映画。 ドタバタコメディなんですけれど、品があって楽しくて良かったです。 無声映画時代には活動弁士(カツベン)が、身振り手振りに声色を使って映画のストーリーを 面白可笑しく紹介していたのですね。 子供の頃から活動弁士に憧れ、今は泥棒の片棒を担いでいる染谷俊太郎(成田凌) ひょんなことから、閑古鳥の鳴く映画館・青木館の掃除係りに採用されます。 そこの弁士には永瀬正敏がいて、その活弁の巧さには唸りました。 やがてライバル館に弁士を引き抜かれて俊太郎にチャンスがやってきます。 俊太郎役の成田凌が予想外の好演で、ビックリ。 女の台詞も色気たっぷりに、おまけに笑える愛嬌たっぷり・・(本当に伸び盛り) 半年も練習を重ねた甲斐ありましたね。 幼馴染みの初恋相手(黒島結菜)とのすれ違いや、大金を狙う泥棒(音尾琢真・・好演)、 詐欺師親子(小日向文世と井上真央)、そして追う警察官(竹野内豊) みなさん適所適材の活躍で映画を引き立ててくれます。 新型コロナウイルスの蔓延で映画館も今は閉まっています。 映画館で映画を観れない悲しい状況です。 周防正行監督の映画への情熱と熱い思い。 小難しい理論を振りかざさない心地良さ。 竹中直人、渡辺えり夫婦も笑いを大いに盛り立ててくれました。 無声映画を題材にしながら、新鮮で活気溢れ若々しいです。 (架空のサイレント映画をその映画のためにわざわざ撮ると言うこだわりようです) 細部までこだわり抜いた映像をお楽しみください。
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映画黎明期のパワー、活動弁士讃歌
日本映画のサイレント期に活躍した「活動弁士」にスポットを当てたドラマ。 かつて無声映画の時代に、生演奏とともに個性的な語りや説明で観客を魅了した職業である。 もともと日本は話芸の文化が多彩であり、人形浄瑠璃や歌舞伎の出語り、落語などパフォーマー文化の土壌はあった。 映画だけでなく弁士目当てに庶民が映画館にぎっしり集まったのも頷ける。 序盤に描かれるのは、弁士に憧れる染谷俊太郎(成田稜)の幼少時代。友達とともに、いたずらして追われ、 撮影現場に映りこむ。 チョコマカ、クルクルと素早い追走劇は、まるでチャップリンのタッチを思わせる。 幼馴染で初恋の梅子(黒島結菜)は、ツギハギだらけの着物を着ていたが夢は女優、 俊太郎とキャラメルを通じて思いを分かつ。 それから10年後、俊太郎は弁士になったのはいいものの、いつの間にか泥棒一味に加担させられていた。だが、隙をみて逃げ出し、小さな街の映画館『青木館』で雑用係として働き始めた。 (その時、偶然大金が入ったバッグも俊太郎についてきて、元仲間が追ってくる) 青木館には、あこがれた弁士・山岡秋聲(永瀬正敏)がいた。 酒におぼれ、落ち目になっていたが、立たせればやはり本物だ。 スター気どりの人気弁士・茂木貴之(高良健吾)もいて、本格的な話芸が披露される。 元仲間の襲撃で細切れになったフイルムをつなぎ合わせて語る俊太郎の弁舌は、ユーモラスで楽しいものでした。 そこで上映されるフィルムはなんと、すべて周防監督が、自ら撮ったもの! 「金色夜叉」のお宮に上白石萌音、「椿姫」のアルマンに城田優、マルギュリットは草刈民代さん! (わかりました?)笑 泥棒仲間にも追われ、ライバル上映館との引き抜き合戦に恋のさやあて、ちょっとドタバタすぎているようにも思えましたが、大正、昭和初期の混沌としたエネルギー、庶民のパワーが伝わる、なにより周防監督の映画愛に満ちた活動弁士讃歌でした。
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はい
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春や春。春、南方のローマンス!
監督:周防正行(2019年・日本・126分) 脚本:片島章三 大正初期の頃のお話。 町で活動写真のロケが行われ、それを見物に来た少年たちが、ヤジを飛ばしたり悪戯をして木村警官(竹野内豊)に追われています。 その中に、後に活動弁士(カツベン)となる本作の主人公、染谷俊太郎少年と、役者に憧れる少女、梅子がいました。 木村に追われる途中で、ロケ真っただ中に逃げ込んでしまい、映画に映り込んでしまいます。 この頃は無声映画なので、どの役者も「いろはにほへと」「ちりぬるを わか…」と言いながら演じているのが可笑しかったです。 活動写真が上映される時には、カツベンが独特の名調子で台詞を当てたり、ナレーションを入れていくのですが、先程の二人が映り込んだ写真はそのまま使われ、カツベンが見事な説明をつけていました。(笑) それから10年後、俊太郎(成田凌)は、ニセ弁士として悪事の片棒を担いでいました。 俊太郎は、仲間と一緒に警察の追っ手から逃げるついでに仲間からも逃げて、「青木館」という映画小屋で住み込みで働くことになります。 何と言う幸運。憧れのカツベン山岡秋聲がいるではありませんか。今ではただの酔っ払いでしたが、俊太郎は完璧に秋聲の声色や語り口を完コピ出来るほどです。 茂木貴之(高良健吾)という看板弁士は、活動写真に台詞をつけながら客席に長し目を送って、女性客は「アーン」と失神寸前。 俊太郎にとって、此処「青木館」は、やはり(色々な意味で)運命の場所でした。 全てを語ってしまいたいけど、それは野暮と言うものなので、どうぞご覧になってご確認下さい。(笑) 欧米における無声映画は、画面上の文字による台詞や状況説明、及びオーケストラの生伴奏での上映でした。 しかし、日本では元々話芸の文化(人形浄瑠璃、歌舞伎の出語りなど)が定着しており、映画の画面に合わせて弁士が台詞を言ったりナレーションを入れるなど、ごく自然に受け入れられていたようです。 特典のメイキングで成田凌が、実際のカツベン(片岡一郎、坂本頼光)に指導を受けているシーンがありました。現在でもいらっしゃるんですね、活動弁士の方。 本作の舞台は大正時代の初期から後期(と言っても大正時代は15年しかないんですよね。)でしたが、活動写真がかかる映画小屋では、特にお気に入りの弁士が登場すると、その賑わいは映画スター並で驚きました。 今だと、大好きな声優さんに夢中になるような感じでしょうか。 劇中、山岡秋聲の真似をする俊太郎に、秋聲は自分のオリジナリティーを持てとアドバイスします。そして、俊太郎は、ちゃんと独自の語りで観客に受け入れられます。 あの時代「スリスリ…」なんて表現があったのかどうか?ちょっと首を傾げましたが、 数種類の作品のテープの小間切れを繋いで上映された映画に、メチャクチャだけど淀みなく台詞やナレーションをつけて、拍手喝采。青木館の大ピンチを救った手腕は流石でした。 「春や春。春、南方のローマンス。」名調子、名口上が、まだ耳の奥で聞こえています。(笑) 周防監督の映画に対する“愛”や優しい視線が感じられる娯楽映画でした。
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人生には続編がある
久しぶりの周防ワールドを堪能しました。 とても面白かったです。 全編に広がる映画への愛を感じました。 時は大正時代。 活動写真という動く写真が娯楽でした。 無声ですから、活動弁士が場面説明やセリフを 感情豊に、叙情たっぷりに動きに合わせて語ります。 その語り口は、それぞれの弁士によって違い 弁士の語りにより活動写真の面白さがいかようにも変わるということが とても興味深かったです。 舞台スターさながらの人気です。 先生と呼ばれる弁士たちの悲喜こもごもと 劇場潰しをしようと躍起になるヤクザとのドタバタを 喜劇として楽しませてくれます。 成田凌の弁士としての語り口、お見事でした。 キャラメルを小道具としてうまいこと使っています。 活動写真にはキャラメルが付き物。 現代ではそれがポップコーンに変わりましたが いつの時代も、映画は人々の心を癒してくれる娯楽ということですね。 そして、人生には続編がある、何度道を外れても、また戻ってやり直せばいい、 そんなメッセージを受け取りました。
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映画が活動写真と呼ばれていた懐かしい時代
楽しく、賑やかで、活気あふれる映画だろうと予想していたのだが、予想は半分当たり、半分外れだった。貧しくも仲間がいて、将来への夢いっぱいだった子ども時代。その夢は半ば叶ったようだけれど、不完全で、サクセスストーリーとはとても言い難い。物語のトーンも予想のようには明るくはなく、ほろ苦く、ペーソスに満ちている。 劇中で使われる活動写真がすべて贅沢なキャストを起用して新たに制作された作品である等、映画愛の感じられる、細部に凝った手間をかけた映画。弁士それぞれの職人芸の極みと言えるような個性あふれる活弁はとても見事で、その名調子に聴きほれてしまう。けれど、それらが、強盗団の大金をめぐる大騒動で霞んでしまう。活弁士の活躍や葛藤を描く映画が、後半は、大捕り物のドタバタ喜劇の陰になってしまう。それはそれで面白いのかもしれないけれど、貴重なフィルムが、とばっちりで、(たとえフィクションであったとしても)ぐしゃぐしゃになったり、焼失してしまったりするのは悲しい。 大金の入ったカバンは重要なマクガフィンとなっているが、せっかく強盗団から抜け出したのに、俊太郎はなぜそのカバンを安易に隠匿してしまったのだろう。処理に困っただけとしても、彼の誠実そうな人柄には似つかわしくないように思えて、納得がいかない。例えば、警察に届けて、その後更生して晴れて弁士に、というような展開だともっと爽快だったのに。
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ユーザーレビュー
映画への《愛と笑いと夢》が、いっぱい!!
投稿日
2020/04/27
レビュアー
カマンベール
2019年。周防正行監督・5年ぶりの新作映画。 ドタバタコメディなんですけれど、品があって楽しくて良かったです。 無声映画時代には活動弁士(カツベン)が、身振り手振りに声色を使って映画のストーリーを 面白可笑しく紹介していたのですね。 子供の頃から活動弁士に憧れ、今は泥棒の片棒を担いでいる染谷俊太郎(成田凌) ひょんなことから、閑古鳥の鳴く映画館・青木館の掃除係りに採用されます。 そこの弁士には永瀬正敏がいて、その活弁の巧さには唸りました。 やがてライバル館に弁士を引き抜かれて俊太郎にチャンスがやってきます。 俊太郎役の成田凌が予想外の好演で、ビックリ。 女の台詞も色気たっぷりに、おまけに笑える愛嬌たっぷり・・(本当に伸び盛り) 半年も練習を重ねた甲斐ありましたね。 幼馴染みの初恋相手(黒島結菜)とのすれ違いや、大金を狙う泥棒(音尾琢真・・好演)、 詐欺師親子(小日向文世と井上真央)、そして追う警察官(竹野内豊) みなさん適所適材の活躍で映画を引き立ててくれます。 新型コロナウイルスの蔓延で映画館も今は閉まっています。 映画館で映画を観れない悲しい状況です。 周防正行監督の映画への情熱と熱い思い。 小難しい理論を振りかざさない心地良さ。 竹中直人、渡辺えり夫婦も笑いを大いに盛り立ててくれました。 無声映画を題材にしながら、新鮮で活気溢れ若々しいです。 (架空のサイレント映画をその映画のためにわざわざ撮ると言うこだわりようです) 細部までこだわり抜いた映像をお楽しみください。
映画黎明期のパワー、活動弁士讃歌
投稿日
2020/06/12
レビュアー
くまげらの森
日本映画のサイレント期に活躍した「活動弁士」にスポットを当てたドラマ。 かつて無声映画の時代に、生演奏とともに個性的な語りや説明で観客を魅了した職業である。 もともと日本は話芸の文化が多彩であり、人形浄瑠璃や歌舞伎の出語り、落語などパフォーマー文化の土壌はあった。 映画だけでなく弁士目当てに庶民が映画館にぎっしり集まったのも頷ける。 序盤に描かれるのは、弁士に憧れる染谷俊太郎(成田稜)の幼少時代。友達とともに、いたずらして追われ、 撮影現場に映りこむ。 チョコマカ、クルクルと素早い追走劇は、まるでチャップリンのタッチを思わせる。 幼馴染で初恋の梅子(黒島結菜)は、ツギハギだらけの着物を着ていたが夢は女優、 俊太郎とキャラメルを通じて思いを分かつ。 それから10年後、俊太郎は弁士になったのはいいものの、いつの間にか泥棒一味に加担させられていた。だが、隙をみて逃げ出し、小さな街の映画館『青木館』で雑用係として働き始めた。 (その時、偶然大金が入ったバッグも俊太郎についてきて、元仲間が追ってくる) 青木館には、あこがれた弁士・山岡秋聲(永瀬正敏)がいた。 酒におぼれ、落ち目になっていたが、立たせればやはり本物だ。 スター気どりの人気弁士・茂木貴之(高良健吾)もいて、本格的な話芸が披露される。 元仲間の襲撃で細切れになったフイルムをつなぎ合わせて語る俊太郎の弁舌は、ユーモラスで楽しいものでした。 そこで上映されるフィルムはなんと、すべて周防監督が、自ら撮ったもの! 「金色夜叉」のお宮に上白石萌音、「椿姫」のアルマンに城田優、マルギュリットは草刈民代さん! (わかりました?)笑 泥棒仲間にも追われ、ライバル上映館との引き抜き合戦に恋のさやあて、ちょっとドタバタすぎているようにも思えましたが、大正、昭和初期の混沌としたエネルギー、庶民のパワーが伝わる、なにより周防監督の映画愛に満ちた活動弁士讃歌でした。
春や春。春、南方のローマンス!
投稿日
2021/03/08
レビュアー
kazupon
監督:周防正行(2019年・日本・126分) 脚本:片島章三 大正初期の頃のお話。 町で活動写真のロケが行われ、それを見物に来た少年たちが、ヤジを飛ばしたり悪戯をして木村警官(竹野内豊)に追われています。 その中に、後に活動弁士(カツベン)となる本作の主人公、染谷俊太郎少年と、役者に憧れる少女、梅子がいました。 木村に追われる途中で、ロケ真っただ中に逃げ込んでしまい、映画に映り込んでしまいます。 この頃は無声映画なので、どの役者も「いろはにほへと」「ちりぬるを わか…」と言いながら演じているのが可笑しかったです。 活動写真が上映される時には、カツベンが独特の名調子で台詞を当てたり、ナレーションを入れていくのですが、先程の二人が映り込んだ写真はそのまま使われ、カツベンが見事な説明をつけていました。(笑) それから10年後、俊太郎(成田凌)は、ニセ弁士として悪事の片棒を担いでいました。 俊太郎は、仲間と一緒に警察の追っ手から逃げるついでに仲間からも逃げて、「青木館」という映画小屋で住み込みで働くことになります。 何と言う幸運。憧れのカツベン山岡秋聲がいるではありませんか。今ではただの酔っ払いでしたが、俊太郎は完璧に秋聲の声色や語り口を完コピ出来るほどです。 茂木貴之(高良健吾)という看板弁士は、活動写真に台詞をつけながら客席に長し目を送って、女性客は「アーン」と失神寸前。 俊太郎にとって、此処「青木館」は、やはり(色々な意味で)運命の場所でした。 全てを語ってしまいたいけど、それは野暮と言うものなので、どうぞご覧になってご確認下さい。(笑) 欧米における無声映画は、画面上の文字による台詞や状況説明、及びオーケストラの生伴奏での上映でした。 しかし、日本では元々話芸の文化(人形浄瑠璃、歌舞伎の出語りなど)が定着しており、映画の画面に合わせて弁士が台詞を言ったりナレーションを入れるなど、ごく自然に受け入れられていたようです。 特典のメイキングで成田凌が、実際のカツベン(片岡一郎、坂本頼光)に指導を受けているシーンがありました。現在でもいらっしゃるんですね、活動弁士の方。 本作の舞台は大正時代の初期から後期(と言っても大正時代は15年しかないんですよね。)でしたが、活動写真がかかる映画小屋では、特にお気に入りの弁士が登場すると、その賑わいは映画スター並で驚きました。 今だと、大好きな声優さんに夢中になるような感じでしょうか。 劇中、山岡秋聲の真似をする俊太郎に、秋聲は自分のオリジナリティーを持てとアドバイスします。そして、俊太郎は、ちゃんと独自の語りで観客に受け入れられます。 あの時代「スリスリ…」なんて表現があったのかどうか?ちょっと首を傾げましたが、 数種類の作品のテープの小間切れを繋いで上映された映画に、メチャクチャだけど淀みなく台詞やナレーションをつけて、拍手喝采。青木館の大ピンチを救った手腕は流石でした。 「春や春。春、南方のローマンス。」名調子、名口上が、まだ耳の奥で聞こえています。(笑) 周防監督の映画に対する“愛”や優しい視線が感じられる娯楽映画でした。
人生には続編がある
投稿日
2020/07/25
レビュアー
飛べない魔女
久しぶりの周防ワールドを堪能しました。 とても面白かったです。 全編に広がる映画への愛を感じました。 時は大正時代。 活動写真という動く写真が娯楽でした。 無声ですから、活動弁士が場面説明やセリフを 感情豊に、叙情たっぷりに動きに合わせて語ります。 その語り口は、それぞれの弁士によって違い 弁士の語りにより活動写真の面白さがいかようにも変わるということが とても興味深かったです。 舞台スターさながらの人気です。 先生と呼ばれる弁士たちの悲喜こもごもと 劇場潰しをしようと躍起になるヤクザとのドタバタを 喜劇として楽しませてくれます。 成田凌の弁士としての語り口、お見事でした。 キャラメルを小道具としてうまいこと使っています。 活動写真にはキャラメルが付き物。 現代ではそれがポップコーンに変わりましたが いつの時代も、映画は人々の心を癒してくれる娯楽ということですね。 そして、人生には続編がある、何度道を外れても、また戻ってやり直せばいい、 そんなメッセージを受け取りました。
映画が活動写真と呼ばれていた懐かしい時代
投稿日
2021/03/11
レビュアー
hinakksk
楽しく、賑やかで、活気あふれる映画だろうと予想していたのだが、予想は半分当たり、半分外れだった。貧しくも仲間がいて、将来への夢いっぱいだった子ども時代。その夢は半ば叶ったようだけれど、不完全で、サクセスストーリーとはとても言い難い。物語のトーンも予想のようには明るくはなく、ほろ苦く、ペーソスに満ちている。 劇中で使われる活動写真がすべて贅沢なキャストを起用して新たに制作された作品である等、映画愛の感じられる、細部に凝った手間をかけた映画。弁士それぞれの職人芸の極みと言えるような個性あふれる活弁はとても見事で、その名調子に聴きほれてしまう。けれど、それらが、強盗団の大金をめぐる大騒動で霞んでしまう。活弁士の活躍や葛藤を描く映画が、後半は、大捕り物のドタバタ喜劇の陰になってしまう。それはそれで面白いのかもしれないけれど、貴重なフィルムが、とばっちりで、(たとえフィクションであったとしても)ぐしゃぐしゃになったり、焼失してしまったりするのは悲しい。 大金の入ったカバンは重要なマクガフィンとなっているが、せっかく強盗団から抜け出したのに、俊太郎はなぜそのカバンを安易に隠匿してしまったのだろう。処理に困っただけとしても、彼の誠実そうな人柄には似つかわしくないように思えて、納得がいかない。例えば、警察に届けて、その後更生して晴れて弁士に、というような展開だともっと爽快だったのに。
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