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家族を想うとき / クリス・ヒッチェン
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「家族を想うとき」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「わたしは、ダニエル・ブレイク」の名匠ケン・ローチ監督が、近年急速に増えている新たな労働形態によって労働者の尊厳が侵されている深刻な実態を、真摯な眼差しで力強く描き出した社会派ヒューマン・ドラマ。イギリスのニューカッスルで介護福祉士の妻アビーと16歳の息子セブ、12歳の娘ライザ・ジェーンと家族4人で暮らすリッキー。悲願のマイホームを手に入れるため、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立することを決意する。そのためにはトラックを自前で用意する必要があり、アビーを説得して車を売り資金を工面する。おかげでアビーは介護先をバスで回らなければならず、家にいられる時間がどんどん削られていく。一方リッキーには、個人事業主とは名ばかりの、自由な裁量がまるでない過酷なノルマが待ち受けていたのだったが…。 JAN:9999206811691

「家族を想うとき」 の作品情報

作品情報

製作年:

2019年

製作国:

イギリス/フランス/ベルギー

原題:

Sorry We Missed You

「家族を想うとき」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:10件

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1〜 5件 / 全10件

愛すべき家族が、負のスパイラルで苦しむ姿を見て、ともかく辛すぎる

投稿日:2020/06/19 レビュアー:カマンベール

2019年(イギリス/フランス/ベルギー)
…………監督は「わたしは、ダニエル・ブレイク」の名匠ケン・ローチ。

父親のリッキーも母親のアビーも誠実で真面目に働く人間です。
リッキーは、一度は失ったマイホームを再び手に入れる夢を見て、
白いバンを購入してフランチャイズの宅配ドライバーとして再出発します。

しかし車の頭金は介護士として働く妻アビーの車を売ったお金でした。
(ここに無理がありましたね)
朝の7時から夜の9時まで働く妻が、バス通勤で何軒も介護者宅を訪問と言う、
不便で過酷な労働を強いられることになったからです。

そうしてスタートした仕事は、働き者のリッキーにより上々のスタートを切ります。

しかし過酷な労働時間により息子のセブ(16歳)はますます学校をサボり、
彼の生きがいであるグラフィティ(ペイントによる落書き)にのめり込むことに・・・。
母親に甘えられない娘のライザ(10歳の天使)は、寂しさからオネショをするのでした。

高齢のケン・ローチ監督が引退を撤回してまで撮りたかった作品。
エモーショナルで感覚と感情にストレートに訴えるチカラは、他の監督にないくらいに切実。
なぜ善良な労働者が過重労働に晒されて、働けども働けども暮らしは楽にならないのか?
妻のライザは本当に優しい人です。
粗相をした介護者に「あなたから私は学んでいるのよ!」
・・・・「私もまだ役に立つの?」
そしてライザは「お客さんは、母だと思うように接するのが、モットー」と思っている。

いくら反抗期とは言え、息子のセブの行動は許しがたい!!
………学校への呼び出しだの、グラフィティ(落書き)の罰金だの・・・そして停学に、
その上更に追い討ちをかける行動・・・。
これではリッキーの足を引っ張るばかりか、奈落へ突き落とされる・・・
そして更に更に不幸は追い討ちをかけて、降りかかる・・・
正直言って、リッキーとアビーを、もうこれ以上虐めないで、お願い!!と、り叫びそうになった。

それほどまでに心に直接に訴えかけてくる作品です。
ワーキングプアの問題。
フランチャイズとは名ばかりの、なんの保証もなく搾取されるばかりの労働者たち。
リッキーが、アビーが真面目で良い人なので、本当に辛い!!

セブはもう少し聡明になってね、
お父さんの足を引っ張らないでね、
頭がイイんだから、せめて不登校はやめて、

ひとつケン・ローチ監督に文句を言います。
《このラスト、良くないです》
シッカリとラストを締めくくって終わって欲しい。
(それだけが残念です)

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ケン・ローチ監督が格差社会へ『異議申し立て』

投稿日:2020/06/19 レビュアー:くまげらの森

『わたしはダニエル・ブレイク』を最後に引退を表明していたケン・ローチ監督が、それを撤回して
偽装請負とも言える労働制度や、「働けども働けども・・ジッとスキャナーを見る」状態の
ワーキングプアに対して、制度そのものに激しい憤りを込めた作。

イギリス、ニューカッスル。主人公のリッキー(クリス・ヒッツェン)は、フランチャイズの宅配ドライバーの面接を受け、「ガンガン、稼ぐぞ!」とばかり家族のためのマイホームを手に入れるため意気揚々と新たな道に踏み出す。
個人事業主と言われ、働けば働くほど収入も多いはずと思うリッキー。
しかし、1日14時間、トイレにゆく時間もない、フランチャイズ契約にする事で
企業は『ルール』だけは押し付ける事が出来る。責任も押し付ける。
企業なら備品の破損や盗難の弁償、を労働者側がするなんてありえない。
会社のリース車両ではなく、自分の配送者を購入した方が旨味があるぞと、巧妙に
勧める方も方だが、それに乗ってしまうリッキーも単純だ。
しかも、奥さんが仕事に使っていた車を売却して頭金にしてしまう。
奥さんは反対したが押し切った。(勝手な男であるが、俺が俺がのタイプは世界にいる訳か)
リッキーは言う『俺は腕っぷしは強いがアタマは弱い』(笑)

夫婦で一生懸命働いても、疲弊するばかりで家族が揃う時間も無くなり、両親がケンカすれば子供たちもジェットコースター並みに崩壊下降するわけで、日本にだって容易にサンプルが探せる話である。
しかし、ケン・ローチは、個人が計画性がないからとか個人に能力がない話にはしていない。
フライチャイズ企業にもまた厳しい競争があり、そこの陰険なマネージャーだって、
企業理念の下で働いているだけなのである。奥さんの介護の会社も、冷たい対応だがシステムに従っているだけだ。そこで働く人や上司を非難していない。
こういう社会の働き方やあり方が、それでいいんですか?、世界はこうなんですよ、と訴えている。
家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪い、子供たちを不安定にする。
考えても、堂々巡りで解決の見えないテーマ。重苦しさばかりが残る。

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働けど働けど生活は楽にならず

投稿日:2020/07/29 レビュアー:飛べない魔女

とても重たいテーマでした。
これがイギリスの労働者階級の実情なのでしょうか。

家族のことを一番に想っているからこそ、父親は一日14時間の配達労働をこなし
母は老人や障害者の訪問介護士として時間刻みで何件も家を訪問。
汚物まみれになって時間を超過しても会社は超過料金も支払わないという。
父親はバンは自分持ちで、自営とされるが、名ばかりのフランチャイズで
穴を開ければ罰金、荷物を紛失すれば保証金を払わされ
働けど働けど、負の連鎖が付きまとうような生活。
二人とも肉体的にも精神的にクタクタになって泣きたくなるのは当然です。
そこにきて思春期の息子は反抗的。
親の気持ち子知らずで、自己主張ばかり。
本当は優しくていい子なのに、特に父親には反発しかない。
父も母も時間がなくて、息子と向き合う時間が無いのも要因です。
家族4人で笑いあった記憶は束の間、
家族で罵り合う時間が増えて行きます。

さあ、あなたならこの家族をどう思いますか?
自分だったらどうしますか?
ケン・ローチ監督は見ている私たちのそう問いかけて物語は終わります。
のしかかる重たい空気。
とても辛い気持ちになり、私も泣きたくなりました。

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このブツ切りの様なエンディングに作者の怒りが叩きつけられている。 ネタバレ

投稿日:2020/08/05 レビュアー:CCR

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こんな唐突な救いの無い「えっ、これで終わりなの?」という終わらせ方に人を元気にさせる為の気休めのエンディングなど用意する気は監督ケン・ローチは更々無かったのだろう。それ位この主人公のケガしながら車を運転して仕事に向かう横顔のアップでブッツリ終わらせる画面からローチの怒りが半端ない程充満していてこれが今のイギリスの現実なのだと知ってほしいというメッセージを自分は強く感じた。私の記憶では画面でこんな終わらせ方をした映画は初めて観た。前作「わたしはダニエル・ブレイク」にもローチの強い憤りが画面に漲っていたが本作も全く同じテンションでこちらに貧困と過酷な労働のテーマを突きつけてきた。映像ではテレビでドキュメンタリーでも観ない限りこういう諸外国の生活に関連した現実を知る手立ては無いのでこういう類いの作品は絶対一定数公開されてほしい。映画は娯楽とはいうが自分はこういう類いの作品は娯楽とは思っていない。今の現実問題を知る為の情報源なのだ。今、国内でもコロナのせいでごく普通の人々が仕事、住居を失って自治体、NPO等に駆け込んで職員に現在の手持ちを訊かれ、わずか数百円しかないという衝撃の映像をTVで見て、その後に安部が自宅のソファで犬を抱いて茶を飲むネット画像でこれ見よがしなポーズを取って悦に入り、さっさと国会を閉じて表に出てこようとしない振舞を見ると、一体こいつは何を考えているのだろうと勉強とは関係ない「頭」の悪さと姑息な性根を感じて、天性の人をいらつかせる才能を持っている女房と共にヘドが出そうだ。(勉強が出来るだけの人の気持ちなど全く推察できない自分に擦り寄ってくる取り巻きのイエスマン官僚の言いなりで自分は祖父悲願の憲法改正しか興味ないのだろう。でなきゃ今だにあんなマスクばらまこうとしねえよ。) こんな奴に今も支持率が35%もあるのが自分には全く理解出来ない。野党を全面支持する気など更々ないが、こいつだけは兎に角絶対だめだ。
国内の映画監督でこういう貧困問題のテーマに一番近いポジションにいるのが是枝裕和だが、彼でも今の処、家族方面のテーマを重視していて本作の様な労働関係にメスを入れた作品は無いので彼にも何かそういう1本を作ってほしい。(テレビで二人の対談番組があって是枝がローチを敬愛しているのがよく分かった。) 彼くらいの興行力の有る監督でないとこういうテーマの作品の実現は今のご時世では難しいと思う。「万引き家族」がカンヌでパルムドールを獲得した折、今の政府が何か表彰しようとしたのを是枝が拒否したのは本当嬉しかった。是枝は自分が安部の人気取りに利用されるのだけは絶対イヤだったからだと自分は信じている。(まぁこんな映画を撮っている位だから安部を好きとは絶対思えない。今日、デマか何か知らないが血を吐いたとかニュースが流れているがもう一度体調不良で退場してくれないか。)

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どこの町にもいる懸命に生きる家族

投稿日:2020/06/18 レビュアー:ラストシアター

「もうこれ以上、

父親のリッキーを苦しめないでくれ」

心から叫んで、涙が溢れた

イギリスの片隅で懸命に生きる家族

父親と母親が一生懸命に働けば働くほど

家族の絆が壊れていく

寂しさから反抗する息子

喧嘩する家族に悲しむ娘

家族を想い合う愛があれば

きっと乗り越えられる

心から感動した

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家族を想うとき

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愛すべき家族が、負のスパイラルで苦しむ姿を見て、ともかく辛すぎる

投稿日

2020/06/19

レビュアー

カマンベール

2019年(イギリス/フランス/ベルギー)
…………監督は「わたしは、ダニエル・ブレイク」の名匠ケン・ローチ。

父親のリッキーも母親のアビーも誠実で真面目に働く人間です。
リッキーは、一度は失ったマイホームを再び手に入れる夢を見て、
白いバンを購入してフランチャイズの宅配ドライバーとして再出発します。

しかし車の頭金は介護士として働く妻アビーの車を売ったお金でした。
(ここに無理がありましたね)
朝の7時から夜の9時まで働く妻が、バス通勤で何軒も介護者宅を訪問と言う、
不便で過酷な労働を強いられることになったからです。

そうしてスタートした仕事は、働き者のリッキーにより上々のスタートを切ります。

しかし過酷な労働時間により息子のセブ(16歳)はますます学校をサボり、
彼の生きがいであるグラフィティ(ペイントによる落書き)にのめり込むことに・・・。
母親に甘えられない娘のライザ(10歳の天使)は、寂しさからオネショをするのでした。

高齢のケン・ローチ監督が引退を撤回してまで撮りたかった作品。
エモーショナルで感覚と感情にストレートに訴えるチカラは、他の監督にないくらいに切実。
なぜ善良な労働者が過重労働に晒されて、働けども働けども暮らしは楽にならないのか?
妻のライザは本当に優しい人です。
粗相をした介護者に「あなたから私は学んでいるのよ!」
・・・・「私もまだ役に立つの?」
そしてライザは「お客さんは、母だと思うように接するのが、モットー」と思っている。

いくら反抗期とは言え、息子のセブの行動は許しがたい!!
………学校への呼び出しだの、グラフィティ(落書き)の罰金だの・・・そして停学に、
その上更に追い討ちをかける行動・・・。
これではリッキーの足を引っ張るばかりか、奈落へ突き落とされる・・・
そして更に更に不幸は追い討ちをかけて、降りかかる・・・
正直言って、リッキーとアビーを、もうこれ以上虐めないで、お願い!!と、り叫びそうになった。

それほどまでに心に直接に訴えかけてくる作品です。
ワーキングプアの問題。
フランチャイズとは名ばかりの、なんの保証もなく搾取されるばかりの労働者たち。
リッキーが、アビーが真面目で良い人なので、本当に辛い!!

セブはもう少し聡明になってね、
お父さんの足を引っ張らないでね、
頭がイイんだから、せめて不登校はやめて、

ひとつケン・ローチ監督に文句を言います。
《このラスト、良くないです》
シッカリとラストを締めくくって終わって欲しい。
(それだけが残念です)

ケン・ローチ監督が格差社会へ『異議申し立て』

投稿日

2020/06/19

レビュアー

くまげらの森

『わたしはダニエル・ブレイク』を最後に引退を表明していたケン・ローチ監督が、それを撤回して
偽装請負とも言える労働制度や、「働けども働けども・・ジッとスキャナーを見る」状態の
ワーキングプアに対して、制度そのものに激しい憤りを込めた作。

イギリス、ニューカッスル。主人公のリッキー(クリス・ヒッツェン)は、フランチャイズの宅配ドライバーの面接を受け、「ガンガン、稼ぐぞ!」とばかり家族のためのマイホームを手に入れるため意気揚々と新たな道に踏み出す。
個人事業主と言われ、働けば働くほど収入も多いはずと思うリッキー。
しかし、1日14時間、トイレにゆく時間もない、フランチャイズ契約にする事で
企業は『ルール』だけは押し付ける事が出来る。責任も押し付ける。
企業なら備品の破損や盗難の弁償、を労働者側がするなんてありえない。
会社のリース車両ではなく、自分の配送者を購入した方が旨味があるぞと、巧妙に
勧める方も方だが、それに乗ってしまうリッキーも単純だ。
しかも、奥さんが仕事に使っていた車を売却して頭金にしてしまう。
奥さんは反対したが押し切った。(勝手な男であるが、俺が俺がのタイプは世界にいる訳か)
リッキーは言う『俺は腕っぷしは強いがアタマは弱い』(笑)

夫婦で一生懸命働いても、疲弊するばかりで家族が揃う時間も無くなり、両親がケンカすれば子供たちもジェットコースター並みに崩壊下降するわけで、日本にだって容易にサンプルが探せる話である。
しかし、ケン・ローチは、個人が計画性がないからとか個人に能力がない話にはしていない。
フライチャイズ企業にもまた厳しい競争があり、そこの陰険なマネージャーだって、
企業理念の下で働いているだけなのである。奥さんの介護の会社も、冷たい対応だがシステムに従っているだけだ。そこで働く人や上司を非難していない。
こういう社会の働き方やあり方が、それでいいんですか?、世界はこうなんですよ、と訴えている。
家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪い、子供たちを不安定にする。
考えても、堂々巡りで解決の見えないテーマ。重苦しさばかりが残る。

働けど働けど生活は楽にならず

投稿日

2020/07/29

レビュアー

飛べない魔女

とても重たいテーマでした。
これがイギリスの労働者階級の実情なのでしょうか。

家族のことを一番に想っているからこそ、父親は一日14時間の配達労働をこなし
母は老人や障害者の訪問介護士として時間刻みで何件も家を訪問。
汚物まみれになって時間を超過しても会社は超過料金も支払わないという。
父親はバンは自分持ちで、自営とされるが、名ばかりのフランチャイズで
穴を開ければ罰金、荷物を紛失すれば保証金を払わされ
働けど働けど、負の連鎖が付きまとうような生活。
二人とも肉体的にも精神的にクタクタになって泣きたくなるのは当然です。
そこにきて思春期の息子は反抗的。
親の気持ち子知らずで、自己主張ばかり。
本当は優しくていい子なのに、特に父親には反発しかない。
父も母も時間がなくて、息子と向き合う時間が無いのも要因です。
家族4人で笑いあった記憶は束の間、
家族で罵り合う時間が増えて行きます。

さあ、あなたならこの家族をどう思いますか?
自分だったらどうしますか?
ケン・ローチ監督は見ている私たちのそう問いかけて物語は終わります。
のしかかる重たい空気。
とても辛い気持ちになり、私も泣きたくなりました。

このブツ切りの様なエンディングに作者の怒りが叩きつけられている。

投稿日

2020/08/05

レビュアー

CCR

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こんな唐突な救いの無い「えっ、これで終わりなの?」という終わらせ方に人を元気にさせる為の気休めのエンディングなど用意する気は監督ケン・ローチは更々無かったのだろう。それ位この主人公のケガしながら車を運転して仕事に向かう横顔のアップでブッツリ終わらせる画面からローチの怒りが半端ない程充満していてこれが今のイギリスの現実なのだと知ってほしいというメッセージを自分は強く感じた。私の記憶では画面でこんな終わらせ方をした映画は初めて観た。前作「わたしはダニエル・ブレイク」にもローチの強い憤りが画面に漲っていたが本作も全く同じテンションでこちらに貧困と過酷な労働のテーマを突きつけてきた。映像ではテレビでドキュメンタリーでも観ない限りこういう諸外国の生活に関連した現実を知る手立ては無いのでこういう類いの作品は絶対一定数公開されてほしい。映画は娯楽とはいうが自分はこういう類いの作品は娯楽とは思っていない。今の現実問題を知る為の情報源なのだ。今、国内でもコロナのせいでごく普通の人々が仕事、住居を失って自治体、NPO等に駆け込んで職員に現在の手持ちを訊かれ、わずか数百円しかないという衝撃の映像をTVで見て、その後に安部が自宅のソファで犬を抱いて茶を飲むネット画像でこれ見よがしなポーズを取って悦に入り、さっさと国会を閉じて表に出てこようとしない振舞を見ると、一体こいつは何を考えているのだろうと勉強とは関係ない「頭」の悪さと姑息な性根を感じて、天性の人をいらつかせる才能を持っている女房と共にヘドが出そうだ。(勉強が出来るだけの人の気持ちなど全く推察できない自分に擦り寄ってくる取り巻きのイエスマン官僚の言いなりで自分は祖父悲願の憲法改正しか興味ないのだろう。でなきゃ今だにあんなマスクばらまこうとしねえよ。) こんな奴に今も支持率が35%もあるのが自分には全く理解出来ない。野党を全面支持する気など更々ないが、こいつだけは兎に角絶対だめだ。
国内の映画監督でこういう貧困問題のテーマに一番近いポジションにいるのが是枝裕和だが、彼でも今の処、家族方面のテーマを重視していて本作の様な労働関係にメスを入れた作品は無いので彼にも何かそういう1本を作ってほしい。(テレビで二人の対談番組があって是枝がローチを敬愛しているのがよく分かった。) 彼くらいの興行力の有る監督でないとこういうテーマの作品の実現は今のご時世では難しいと思う。「万引き家族」がカンヌでパルムドールを獲得した折、今の政府が何か表彰しようとしたのを是枝が拒否したのは本当嬉しかった。是枝は自分が安部の人気取りに利用されるのだけは絶対イヤだったからだと自分は信じている。(まぁこんな映画を撮っている位だから安部を好きとは絶対思えない。今日、デマか何か知らないが血を吐いたとかニュースが流れているがもう一度体調不良で退場してくれないか。)

どこの町にもいる懸命に生きる家族

投稿日

2020/06/18

レビュアー

ラストシアター

「もうこれ以上、

父親のリッキーを苦しめないでくれ」

心から叫んで、涙が溢れた

イギリスの片隅で懸命に生きる家族

父親と母親が一生懸命に働けば働くほど

家族の絆が壊れていく

寂しさから反抗する息子

喧嘩する家族に悲しむ娘

家族を想い合う愛があれば

きっと乗り越えられる

心から感動した

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