ティーンスピリット

　舞台はイギリス、ワイト島。父親が家を出て以来、母親と農場を守って暮らすポーランド移民の無口な高校生ヴァイオレット・ヴァレンスキ。バイト先で偶然知り合った酔っ払いの冴えない中年男性ヴラドは、実はクロアチア出身の元オペラ歌手。

　島で「ティーンスピリット」というテレビのオーディション番組の予選が行われることになり、母親に内緒で応募し、一次予選を勝ち抜いたヴァイオレットは、ヴラドに付き添いを頼む。彼に発声の基礎レッスンを受けて、思いがけない幸運から、ロンドンでの決勝に出場することになるのだが…というストーリー。

　歌手を目指す父親のいない移民の少女と、やはり移民で、娘とは疎遠になっている歌手として挫折したヴラド。物語性は豊かなのに描き方が浅く、エル・ファニングのMVのようにも思えるのが残念。今風なのかもしれないが、ヴァイオレットが始終鬱々として笑顔が少なく、何となく陰鬱で、ティーンの音楽映画なのに、明るさやワクワク感があまり感じられなかったのも残念。

　

エル・ファニングが好きな人のための、ただひたすらエル・ファニングにフォーカスした映画。
イギリス南部のワイト島。
17歳の高校生ヴァイオレット（エル・ファニング）は母親のマーラと2人暮らし。
馬の世話をしたり夜はバイトしてお金を家に入れている。学校の友人も少なく、孤独な日々を送る彼女にとって、唯一の心の支えは「音楽」だ。

ヴァイオレットが街の広告で目にしたのが「ティーンスピリット」というオーディション番組。
その予選がワイト島で開催されるというのだ。チャンスだと思ったヴァイオレットは参加を決意する。
一次審査を通ったヴァイオレットは保護者を連れてきて、と言われ、バイト先で知り合ったヴィラドに依頼する。ヴィラドは元オペラ歌手だった。
ワイト島の予選で合格したヴァイオレットは次はロンドンに向かう。

エル・ファニングの歌声とダンスが４ステージたっぷり楽しめます。
歌は少し哀愁もあり、期待以上の歌声だったと思います。
お約束のいじめとかはなかったけど、酒を飲むなと言われても飲んだり、ヴィラドとの確執は、最終審査での爆発的なパフォーマンスを引き出すための火種だったのでしょうか。
音楽番組そのもののような作品ですが、エル・ファニングが好きなら、オッケーです。

オーデション番組で勝ち抜いていく彼女を見守る気持ちで見てました。ただ映像が暗いからなのか見ていて夢に向かって頑張ってる映画なのに見ていて明るい気持ちになるよりなんか物悲しいというか寂しい気持ちにもなりました。少し暗い感じが残念でした。

ただ歌は素敵でどの曲も聞きごたえがありました。