１０ミニッツ

　評判は良くなさそうですが、アクション映画というより、一種のミステリーと考えれば、粗雑ではありながらも、それなりの出来映えと言えるかも。

　闇の仕事の請負人レックス（ブルース・ウィリス、高層ビルの快適なオフィスで部下に指示するだけの省エネで、最後は格好良く決めるという、今回もお得な役どころ）。ある人物の依頼を受けて、銀行の金庫に保管された中身不明の金属ケースを強奪するため、５人のメンバーに銀行を襲撃させる。しかし、なぜか予定より早く警報が鳴り、警察との派手な銃撃戦に。裏口から逃げ出したサリバン兄弟は、兄フランクが何者かに頭を殴られて気絶。その間に弟ジョーが銃殺され、せっかく奪った金属ケースを持ち去られてしまう。

　気を失っていた空白の10分間に一体何が起こったのか、裏切ったのは一体誰か？　兄フランクは、弟ジョーの復讐に燃え、真相を明らかにすべく、ジョーの恋人クレアと共に、逃亡した仲間３人を追及していくという展開。また一方、黒幕のレックスは、冷酷非情な女性スナイパー、アイボリーに命じて、事態の収拾に乗り出す。

　金属ケースの中身が何なのかはすぐに明かされ、あらゆる法執行機関が狙うどんなに重要な機密なのかと思えば、ごくありきたりで拍子抜け。フランクが他のメンバーに会うたびに、銀行での銃撃戦のシーンが意味もなくリプレーされるのにもげんなり。プロットはそこまで悪くはないのだけれど、屈強な男性たちが出し抜かれ、とんだ間抜けに見えるこんな結末では、評価が低くなるのもうなずける、かな。　

ブルースさん
セガールさん
ニコラスさん　
かつてのハリウッドスター、失礼今でもですかね。
昔の活躍を知っている世代にしてみれば、最近は寂しい作品ばかりですね。

この作品も部屋の中をほぼ動き回り、携帯電話をしている場面ばかり。
有名どころが出ていないので、取り敢えず顔を貸してくれ見たいな契約なのでしょうか？
お互い命中しない拳銃のドンパチばかりです。B〜C級ですね。

１０ミニッツ（２０１９年・アメリカ・カナダ、カラー、９６分）

この映画を単なるＢ級と侮っては、Ｂ級の名が泣くだろう。
全体的にアクションもサスペンスも切れ味よく、どんでん返しも気が利いている。
冒頭、銀行襲撃の作戦会議のシーンがあるが、実はここに重要な伏線があるのを見逃してはならない。

オハイオ州シンシナティ。とあるバーのテーブルで、マン・チャンドラー銀行襲撃の打合せと確認が行われている。凄腕の金庫破りフランク（マイケル・チクリス）を筆頭に、彼の弟ジョー（タイラー・ジョン・オルソン）、天才ハッカーのグリフィン（カイル・シュミット）、敏腕射撃手のバクスター（スウェン・テンメル）とマーシャル（セルヒオ・リズート）らである。彼らは裏社会の大物レックス（ブルース・ウィリス）の依頼で動いており、今まで何度も一緒に仕事を成功させてきた間柄だ。実行当日、フランクらは計画どおりに銀行を襲撃し、金庫室から目的のバッグを奪うことに成功した。ところが急に銀行内に警報が鳴り響き、銀行周囲は駆け付けた警官隊に囲まれる。マーシャルとバクスターが警官隊と激しい銃撃戦を繰り広げる中、フランクとジョーは裏口から逃走しようとしたが、フランクは何者かに後頭部を殴られ、気絶してしまう。１０分後、意識が戻ったフランクは、ジョーが何者かに殺害され、バッグも無くなっていることに唖然とする。何とか隠れ家に逃げ込んだフランクは、初めて仕事に失敗した原因を考えた。一方、フランク達が仕事に失敗したことを知ったレックスは、裏切者がいると考え、部下のアイヴォリー（リディア・ハル）に解明を命じた。フランクはまず、死んだジョーの恋人だったクレア（メドウ・ウィリアムズ）に会い、悲しむ彼女を慰め、力になると言った。

主人公のフランクが、裏切者は誰か、弟を殺した犯人は誰かと、躍起になって行動していく流れはサスペンスに満ちている。
そこに、彼らに仕事を依頼した裏社会の大物レックスの存在、そしてレックスの部下アイヴォリーは黒ずくめの冷酷な女殺し屋である。

そもそも、何故マン・チャンドラー銀行なのか。
金庫室から奪ったバッグの中身は何なのか。
この2点の疑問については、次のとおりである。（ネタバレに影響なしと判断）

「１２年前、世界的に有名な宝石泥棒が、今の価値で３千万ドルほどの宝石を盗んだ。そしてブローカーには、売買成立までの間、暫く貸金庫に隠すよう指示した。だがその直後、ブローカーは殺害され、泥棒は引渡し条約のない国へ逃げた。マン・シャンドラー銀行は数週間前、オハイオ川の洪水被害に遭った。銀行は顧客に預かり金の引き取りを依頼、引き取りが出来なければ別の場所に移される。そこで、闇の元締め仲介人に依頼があった」
闇の元締め仲介人はリチャード（テキサス・バトル）という男で、レックスに本件を依頼した男。バッグの中身は当然、その宝石である。

作戦も完璧、実行メンバーも最高の面々、完璧な計画で、ぬかりはなかったはずなのに．．．何故なのか
ツッコミどころも少々あるが、私は娯楽映画として十分楽しむことができた。

主演のマイケル・チクリスのキャラクターが心地よい。凄腕だが、どことなく憎めない感じがいい。
共演陣も中堅俳優や若手が揃い、粋の良さがアクション（特にすさまじい銃撃戦）の切れ味に出ている。
ブルース・ウィリスについては、現下の病状を鑑み、コメントは控えたい。

いや〜ブルースウィルスって、たまにつB級作品に出るよね〜！

ほんと内容が無いよう〜！！

ストーリーもありきたりだし、撃ち合いもまったく迫力無い（こんなに撃ち合っても全然当たらない〜笑い、最初から犯人は解りやすいし、冷酷役の女も全然なってない！！

ブルースが出てるから借りて観たけど終始失笑映画でした。

最近よくあるブルース・ウィリスとクレジットされているけど、冒頭と最後くらいしか出てこないやつかな、と思ったのですが、一応、随所随所で出てきます。しかし、全く動かない。ただただいるだけしゃべるだけ。でもまぁ、存在感はありますね。

主人公はマイケル・チクリスという方、俳優としては悪い人ではなさそうなんですが、なぜ主役なんだろうと思いつつ観てました。ゴツゴツとした感じが、アクション映画として考えたとき今までにない感じを出せると思ったのかな。

ストーリーは適当です。仲間割れとかもあるのですが、色々あったであろう仲間同士であっけなく殺し合うか？それも動機もお互いほぼない状態なのに？とか思ってしまいました。一応、ドンデン返しはありますが、これもまた都合よすぎましたね・・・

まぁ、B級っていうのはこんなもんなのかも知れないのですが、もうちょっとうまいこと展開できなかったんだろうかと思ってしまいます。