ガーンジー島の読書会の秘密 / リリー・ジェームズ
ガーンジー島の読書会の秘密
/マイク・ニューウェル
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(10)
解説・ストーリー
リリー・ジェームズ主演によるヒューマンミステリー。1946年、終戦の喜びに沸くロンドン。作家のジュリエットは1冊の本をきっかけに“ガーンジー島の読書会”のメンバーと手紙を交わすようになる。彼女は読書会について記事を書こうと島を訪れるが…。 JAN:4988003859992
リリー・ジェームズ主演によるヒューマンミステリー。1946年、終戦の喜びに沸くロンドン。作家のジュリエットは1冊の本をきっかけに“ガーンジー島の読書会”のメンバーと手紙を交わすようになる。彼女は読書会について記事を書こうと島を訪れるが…。 JAN:4988003859992
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「ガーンジー島の読書会の秘密」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
リリー・ジェームズ主演によるヒューマンミステリー。1946年、終戦の喜びに沸くロンドン。作家のジュリエットは1冊の本をきっかけに“ガーンジー島の読書会”のメンバーと手紙を交わすようになる。彼女は読書会について記事を書こうと島を訪れるが…。 JAN:4988003859992
「ガーンジー島の読書会の秘密」 の作品情報
「ガーンジー島の読書会の秘密」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ガーンジー島の読書会の秘密の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
124分 |
日 |
英:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KIBR2016 |
2020年03月11日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
14枚
|
0人
|
0人
|
ガーンジー島の読書会の秘密の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
124分 |
日 |
英:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KIBR2016 |
2020年03月11日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
14枚
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ユーザーレビュー:10件
ガーンジー島の魅力とリリー・ジェームズを堪能(すごく良かった)
1946年第二次世界大戦直後のイギリスの島を舞台に、
若い駆け出しの女性作家(リリー・ジームズ)が、紐解く戦争秘話に魅了されました。
そしてガーンジー島の景観・港・古びた家々・木々に花・枝そして島の人々。
イギリスチョイ古い歴史映画が奏でる伝統のお話しが素敵でした。
イギリス領で1941年から終戦の1945年初頭まで、ガーンジー島はナチス・ドイツに占領された唯一の島なのでした。
その島の養豚家ドーシー(ミキール・ハースマン)から女性作家ジュリエット(リリー・ジェームズ)に届いた手紙。
ガーンジー島の「ポテトピールパイと読書の会」に必要な本贈るジュリエット。
そしてドーシーの返事で「ガーンジー島のポテトピールパイの読書会」に、
作家的興味を惹かれたジュリエットは島を訪れるのです。
読書会の創立メンバーのエリザベスがいません。
一様に口ごもり、話したがらないエリザベスの秘密。
作家ならとても知りたくなりますよね。
ジュリエットはガーンジー島に住み込んで、エリザベスの消息を探ります。
4年半の占領でドイツ人とイギリス女性の混血児がかなり生まれたこと。
ドーシーの育てているキットもその一人で、エリザベスが母なのでした。
ドイツ兵に強制収容されて、今、エリザベスは何処にいるのか?
生きて元気なのだろうか?
その興味と共に、ナチスに占領されたガーンジー島の美しい浜辺には無数の地雷が埋められたこと。
島の子供たちは4年半もイギリス本島に疎開したこと。
エリザベスの消息と共に空襲そして野戦病院・・・等々の歴史が明らかになります。
ジュリエットとドーシーそして、イギリに駐在するアメリカ軍関係者のマークとの、
恋の鞘当て。
映像とストーリーに説得力があれば、多少軽めのラブストーリー部分にも、
目をつぶりました。
ともかくガーンジー島とリリー・ジェームズが魅力的。
2008年女性2人の作家の共著が原作ベストセラーだそうです。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ふたつの物語が相乗効果になっていない
この映画はふたつの物語を描いている。戦時下の悲惨なとても辛い時代にも、ユーモアとウィットを忘れず、苦難を共にくぐり抜けてきた素晴らしい読書会、「ガーンジー読書とポテトピールパイの会」(原題)とその魅力あふれるメンバーたち。もうひとつは、語り手となる若き女性作家ジュリエットの成長と恋愛の物語。二重の物語は互いに相乗効果を発揮してさらに豊かな作品になる場合もあれば、どちらも中途半端になって、不満足に終る場合もある。
ガーンジー島のドイツ軍占領時代の物語にはとても心打たれるのだけれど、語り手の人選を間違っている。好奇心に駆られて別世界から突然現れて、真実の追及があたかも自分の使命であるかのように資料を探索し、傷ついた人々を無神経に詮索するジュリエットに、とても共感できない。よく言えば真っ直ぐで天真爛漫(全然作家らしくない)。自らも空襲で両親を亡くし、高級アパートに入居することをためらう、知性とデリカシーを備えた女性の言動だとはとても思えない。
ジュリエットの成長と恋愛物語であるならば、表面的で思わせぶりな態度ではなく、婚約者マークや文通相手ドーシーとの関係をもっと掘り下げて丁寧に描くべきだ。読書会の話を真剣に描こうとするなら、安っぽいロマンスなど不似合いという気がする。そのためには恋愛ももっと真剣でなければ。
メンバーのひとり、読書会の主催者エリザベスの悲しい秘密と結末は、デリカシーに欠ける部外者ジュリエットとアメリカ人マークによってとても粗雑に扱われて、胸が痛い。(悲劇を報告するのに、赤いバラの花束を携えて島を訪れるマークの何と嫌みなこと!嬉々として彼を迎えるジュリエットもジュリエットだ。)メンバーたちは本当の意味で終戦を迎えやっと安らげたとしても、ふたりの振舞いはとても無神経に感じる。ジュリエットが自分を見つめ直し、新たな恋を見出そうが、映画がすてきな終わり方になっていようが、共感する気持ちにはなれない。ガーンジー島は美しく、とてもすばらしいのだけれど。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
閉じこめられた思い出に光あたる今
第二次世界大戦直後のロンドン。復興の建物新築や修理でざわつく中、人の心の痛手、
戦争の惨禍のキズは残ったままだった。
作家のジュリエット(リリー・ジェームズ)は、ひょんな事から、ガーンジー島に住む
ドーシー(ミキール・ハースマン)から、読書会用の本を(物資不足で島で手配できない)ので協力してもらえないかと依頼される。
読書会というものに興味を持ったジュリエットは、取材を兼ねてガーンジー島に渡る。
チャンネル諸島に浮かぶ小島、美しい海と草原のその島は、イギリス領土でありながら、
ドイツに占領されていた。
閉鎖的で打ち解けない読書会のメンバーと少しずつ関わりながら、ジュリエットは島民の苦労、
つらい記憶などを知ってゆく。
───映画はとても良く出来ている。緻密なストーリー、大自然も美しく、
戦争の痛手をあぶりだしながら役者も(子役を含め)みんな上手い。
だけども、どうも感動しないのである。(私が鈍なだけかも)
都会から、ホテルもロクにないこの島へ、きれいなお姉さんがやってきて、昔の古傷を
(聞かせてくれ、教えてくれ)言ってもなー。何年も行方不明の人を、婚約者のマークが
あっさり調査して「亡くなりました」それで、自家用飛行機で島から砂塵ふきあげて帰ってもなー。
これは戦争をテーマにしてるけど、結局、『リリー・ジェームスの恋愛物語』になっているのですよ!!
リリーがちょっと成長したとオプションつけただけで。
婚約者のマークが、かっこよい金持ちで、農民のドーシーが豚をダッコしてる素朴な絵。
(マークの嫌がらせもなかなか笑える)。
初めから、リリーのダンナ探しと見れば、それはそれで一興あり。
でも、心の機微を描いた、ステキな作品だと言えると思います。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
「ポテトピールパイ」を食べてみようか……。
「ガーンジー島の読書会の秘密」(2018年、英国/フランス、カラー、124分)。
ガーンジー諸島については、昔、切手を収集していたとき、現・エリザベス女王のシルエットを置いた切手を見て、英領なのだということだけは知っていました。
今、地図で見ると、英国とフランスの間の海に島々があります。
現在の英連合(グレートブリテン及びアイルランド連合王国)に含まれていない、王室属領ということです。主権は英王室にあるが、経済圏として「タックス・ヘイヴン」で独立しているということです。
ブリテン島とフランスの間にあるので、この映画も両国製作となっています。
この映画の時代設定が冒頭に「第二次大戦中 ドイツ軍による占領下」「1941年」と出ます。「四人」の人物の上は、すごい星空。天の川が縦に落ちてくる。
ドイツは、1940年5月にフランスに侵攻し、6月にパリを占領します。その後、英国に近いこの島を押さえたのでしょう。
この時、島で行われていた「読書会」とは? 抵抗(レジスタンス)の集会であれば、そこにドイツのスパイも潜入するはず。──こういう「無駄な先入観」をもって鑑賞しました。
星空の下、「四人」はドイツ兵に尋問されるが、「ガーンジー島文学『ポテトピールパイ』同好会」からの帰りですと言い逃れる。
五年あとの戦後、売り出し中の女性作家「ジュリエット・アシュトン」(リリー・ジェームズ)に、手紙が届く。
送った「ドーシー・アダムス」(マイケル・ユイスマン)は、ガーンジー島出身で、彼女には縁もないはずの、チャールズ・ラムの著書で、「エリア随筆」以外の作品を入手したいのだが、どこで買えるかと言ってきた。
「エリア随筆」はラム(1975〜1934)の、最も有名な著書であるが、ほかにも10冊、著書がある。(何か、二人にしか通じないサインか……)
彼女はすぐガーンジー島に向かう。途次、同行する恋人「マーク・レイノルズ」(グレン・パウエル)から求婚され応じる。
島に着くと、彼女は「読書会」の「五人」の人物に会う。彼女がこの「読書会」について書きたいと言うと、一人「アメリア」(ペネロープ・ウィルトン)だけが同意しなかった。
ここからは、英国ミステリらしい展開が始まる。
「ポテトピールパイ」は、カタカナにしてみると、ハイカラで憧れを誘う。
カレーにじゃがいもを使うとき、皮をむいて捨ててしまう。それを生かすという。皮を少量の油で炒めて裏返しながら焼き続け、カリカリになったら塩胡椒をし、皿に盛って、ケチャップを添えて食べる。
あまり美味しそうに思えないが、戦時の料理としては良かったのかもしれない。日本では、かぼちゃの蔓やイナゴなどが栄養源であったそうです。
苦さが美味に。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
もう一人のヒロインは、読書会創設者の気高く勇敢なエリザベス!
1946年、英国、新進作家ジュリエットは、文通相手ドーシーの手紙に記された
「ポテトピールパイの会」という読書会に心を惹かれた。
彼女はこの読書会について新聞に寄稿するため、ドーシーの住むガーンジー島に向かう。
ジュリエットの突然の訪問を読書会メンバーは快く受け入れるが、
彼女の目的を知ると強く拒絶するのだった…
読書会の秘密とは別に、もう一つの物語がある。ジュリエットの恋愛だ。
彼女は、島で養豚業を営むドーシーと裕福な米国軍人マークの間で揺れ動く。
馬が引く荷車と軍用機、美しいガーンジー島とNY、
シンプルな金の指輪と親指の爪くらいある大きなダイヤの指輪、
教養が滲み出る楽しい読書会と華やかで享楽的な社交界、
あなたはどっち?状態だが、ドーシーがカッコ良すぎて勝負にならぬ…
俺はシャンパンボトルを持って去って行く噛ませ犬…もといマークを選ぶw
1940年から1945年までドイツに占領されていたガーンジー島。
ジュリエットは、占領中の1941年に読書会が創設された経緯や活動内容だけでなく、
行方不明の読書会創設者・エリザベスについて知りたいと思う。
彼女の詮索は、エリザベスの幼い娘キットの父親にまで及ぶ。
「何があったの?」と質問を繰り返す様子に、うへぇ…となる。
ジュリエット自身も戦禍に心傷ついた人間だが、他人の心の傷には無頓着なのか、
小説家の性なのか…
ジュリエットの質問に、ドーシーたちはエリザベスの思い出を語る。
勇敢で気高いエリザベスは、もう一人のヒロインと呼ぶに相応しい女性だった。
ガーンジー島は絵のように美しく、悲しい記憶を抱えた読書会メンバーは善良だった。
度数の高そうなジン(違法らしいw)を販売する独身女性アイソラが好き。
赤い髪に青緑の瞳、ハーブでいっぱいの家に住む彼女は、白い魔女のようだった。
ヒースクリフの登場を待ちわびるアイソラを見て、嵐が丘を再読したくなった。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ガーンジー島の魅力とリリー・ジェームズを堪能(すごく良かった)
投稿日
2020/03/24
レビュアー
カマンベール
1946年第二次世界大戦直後のイギリスの島を舞台に、
若い駆け出しの女性作家(リリー・ジームズ)が、紐解く戦争秘話に魅了されました。
そしてガーンジー島の景観・港・古びた家々・木々に花・枝そして島の人々。
イギリスチョイ古い歴史映画が奏でる伝統のお話しが素敵でした。
イギリス領で1941年から終戦の1945年初頭まで、ガーンジー島はナチス・ドイツに占領された唯一の島なのでした。
その島の養豚家ドーシー(ミキール・ハースマン)から女性作家ジュリエット(リリー・ジェームズ)に届いた手紙。
ガーンジー島の「ポテトピールパイと読書の会」に必要な本贈るジュリエット。
そしてドーシーの返事で「ガーンジー島のポテトピールパイの読書会」に、
作家的興味を惹かれたジュリエットは島を訪れるのです。
読書会の創立メンバーのエリザベスがいません。
一様に口ごもり、話したがらないエリザベスの秘密。
作家ならとても知りたくなりますよね。
ジュリエットはガーンジー島に住み込んで、エリザベスの消息を探ります。
4年半の占領でドイツ人とイギリス女性の混血児がかなり生まれたこと。
ドーシーの育てているキットもその一人で、エリザベスが母なのでした。
ドイツ兵に強制収容されて、今、エリザベスは何処にいるのか?
生きて元気なのだろうか?
その興味と共に、ナチスに占領されたガーンジー島の美しい浜辺には無数の地雷が埋められたこと。
島の子供たちは4年半もイギリス本島に疎開したこと。
エリザベスの消息と共に空襲そして野戦病院・・・等々の歴史が明らかになります。
ジュリエットとドーシーそして、イギリに駐在するアメリカ軍関係者のマークとの、
恋の鞘当て。
映像とストーリーに説得力があれば、多少軽めのラブストーリー部分にも、
目をつぶりました。
ともかくガーンジー島とリリー・ジェームズが魅力的。
2008年女性2人の作家の共著が原作ベストセラーだそうです。
ふたつの物語が相乗効果になっていない
投稿日
2020/03/15
レビュアー
hinakksk
この映画はふたつの物語を描いている。戦時下の悲惨なとても辛い時代にも、ユーモアとウィットを忘れず、苦難を共にくぐり抜けてきた素晴らしい読書会、「ガーンジー読書とポテトピールパイの会」(原題)とその魅力あふれるメンバーたち。もうひとつは、語り手となる若き女性作家ジュリエットの成長と恋愛の物語。二重の物語は互いに相乗効果を発揮してさらに豊かな作品になる場合もあれば、どちらも中途半端になって、不満足に終る場合もある。
ガーンジー島のドイツ軍占領時代の物語にはとても心打たれるのだけれど、語り手の人選を間違っている。好奇心に駆られて別世界から突然現れて、真実の追及があたかも自分の使命であるかのように資料を探索し、傷ついた人々を無神経に詮索するジュリエットに、とても共感できない。よく言えば真っ直ぐで天真爛漫(全然作家らしくない)。自らも空襲で両親を亡くし、高級アパートに入居することをためらう、知性とデリカシーを備えた女性の言動だとはとても思えない。
ジュリエットの成長と恋愛物語であるならば、表面的で思わせぶりな態度ではなく、婚約者マークや文通相手ドーシーとの関係をもっと掘り下げて丁寧に描くべきだ。読書会の話を真剣に描こうとするなら、安っぽいロマンスなど不似合いという気がする。そのためには恋愛ももっと真剣でなければ。
メンバーのひとり、読書会の主催者エリザベスの悲しい秘密と結末は、デリカシーに欠ける部外者ジュリエットとアメリカ人マークによってとても粗雑に扱われて、胸が痛い。(悲劇を報告するのに、赤いバラの花束を携えて島を訪れるマークの何と嫌みなこと!嬉々として彼を迎えるジュリエットもジュリエットだ。)メンバーたちは本当の意味で終戦を迎えやっと安らげたとしても、ふたりの振舞いはとても無神経に感じる。ジュリエットが自分を見つめ直し、新たな恋を見出そうが、映画がすてきな終わり方になっていようが、共感する気持ちにはなれない。ガーンジー島は美しく、とてもすばらしいのだけれど。
閉じこめられた思い出に光あたる今
投稿日
2020/03/12
レビュアー
くまげらの森
第二次世界大戦直後のロンドン。復興の建物新築や修理でざわつく中、人の心の痛手、
戦争の惨禍のキズは残ったままだった。
作家のジュリエット(リリー・ジェームズ)は、ひょんな事から、ガーンジー島に住む
ドーシー(ミキール・ハースマン)から、読書会用の本を(物資不足で島で手配できない)ので協力してもらえないかと依頼される。
読書会というものに興味を持ったジュリエットは、取材を兼ねてガーンジー島に渡る。
チャンネル諸島に浮かぶ小島、美しい海と草原のその島は、イギリス領土でありながら、
ドイツに占領されていた。
閉鎖的で打ち解けない読書会のメンバーと少しずつ関わりながら、ジュリエットは島民の苦労、
つらい記憶などを知ってゆく。
───映画はとても良く出来ている。緻密なストーリー、大自然も美しく、
戦争の痛手をあぶりだしながら役者も(子役を含め)みんな上手い。
だけども、どうも感動しないのである。(私が鈍なだけかも)
都会から、ホテルもロクにないこの島へ、きれいなお姉さんがやってきて、昔の古傷を
(聞かせてくれ、教えてくれ)言ってもなー。何年も行方不明の人を、婚約者のマークが
あっさり調査して「亡くなりました」それで、自家用飛行機で島から砂塵ふきあげて帰ってもなー。
これは戦争をテーマにしてるけど、結局、『リリー・ジェームスの恋愛物語』になっているのですよ!!
リリーがちょっと成長したとオプションつけただけで。
婚約者のマークが、かっこよい金持ちで、農民のドーシーが豚をダッコしてる素朴な絵。
(マークの嫌がらせもなかなか笑える)。
初めから、リリーのダンナ探しと見れば、それはそれで一興あり。
でも、心の機微を描いた、ステキな作品だと言えると思います。
「ポテトピールパイ」を食べてみようか……。
投稿日
2020/04/16
レビュアー
ちゅく
「ガーンジー島の読書会の秘密」(2018年、英国/フランス、カラー、124分)。
ガーンジー諸島については、昔、切手を収集していたとき、現・エリザベス女王のシルエットを置いた切手を見て、英領なのだということだけは知っていました。
今、地図で見ると、英国とフランスの間の海に島々があります。
現在の英連合(グレートブリテン及びアイルランド連合王国)に含まれていない、王室属領ということです。主権は英王室にあるが、経済圏として「タックス・ヘイヴン」で独立しているということです。
ブリテン島とフランスの間にあるので、この映画も両国製作となっています。
この映画の時代設定が冒頭に「第二次大戦中 ドイツ軍による占領下」「1941年」と出ます。「四人」の人物の上は、すごい星空。天の川が縦に落ちてくる。
ドイツは、1940年5月にフランスに侵攻し、6月にパリを占領します。その後、英国に近いこの島を押さえたのでしょう。
この時、島で行われていた「読書会」とは? 抵抗(レジスタンス)の集会であれば、そこにドイツのスパイも潜入するはず。──こういう「無駄な先入観」をもって鑑賞しました。
星空の下、「四人」はドイツ兵に尋問されるが、「ガーンジー島文学『ポテトピールパイ』同好会」からの帰りですと言い逃れる。
五年あとの戦後、売り出し中の女性作家「ジュリエット・アシュトン」(リリー・ジェームズ)に、手紙が届く。
送った「ドーシー・アダムス」(マイケル・ユイスマン)は、ガーンジー島出身で、彼女には縁もないはずの、チャールズ・ラムの著書で、「エリア随筆」以外の作品を入手したいのだが、どこで買えるかと言ってきた。
「エリア随筆」はラム(1975〜1934)の、最も有名な著書であるが、ほかにも10冊、著書がある。(何か、二人にしか通じないサインか……)
彼女はすぐガーンジー島に向かう。途次、同行する恋人「マーク・レイノルズ」(グレン・パウエル)から求婚され応じる。
島に着くと、彼女は「読書会」の「五人」の人物に会う。彼女がこの「読書会」について書きたいと言うと、一人「アメリア」(ペネロープ・ウィルトン)だけが同意しなかった。
ここからは、英国ミステリらしい展開が始まる。
「ポテトピールパイ」は、カタカナにしてみると、ハイカラで憧れを誘う。
カレーにじゃがいもを使うとき、皮をむいて捨ててしまう。それを生かすという。皮を少量の油で炒めて裏返しながら焼き続け、カリカリになったら塩胡椒をし、皿に盛って、ケチャップを添えて食べる。
あまり美味しそうに思えないが、戦時の料理としては良かったのかもしれない。日本では、かぼちゃの蔓やイナゴなどが栄養源であったそうです。
苦さが美味に。
もう一人のヒロインは、読書会創設者の気高く勇敢なエリザベス!
投稿日
2020/04/24
レビュアー
コタロウ(!)
1946年、英国、新進作家ジュリエットは、文通相手ドーシーの手紙に記された
「ポテトピールパイの会」という読書会に心を惹かれた。
彼女はこの読書会について新聞に寄稿するため、ドーシーの住むガーンジー島に向かう。
ジュリエットの突然の訪問を読書会メンバーは快く受け入れるが、
彼女の目的を知ると強く拒絶するのだった…
読書会の秘密とは別に、もう一つの物語がある。ジュリエットの恋愛だ。
彼女は、島で養豚業を営むドーシーと裕福な米国軍人マークの間で揺れ動く。
馬が引く荷車と軍用機、美しいガーンジー島とNY、
シンプルな金の指輪と親指の爪くらいある大きなダイヤの指輪、
教養が滲み出る楽しい読書会と華やかで享楽的な社交界、
あなたはどっち?状態だが、ドーシーがカッコ良すぎて勝負にならぬ…
俺はシャンパンボトルを持って去って行く噛ませ犬…もといマークを選ぶw
1940年から1945年までドイツに占領されていたガーンジー島。
ジュリエットは、占領中の1941年に読書会が創設された経緯や活動内容だけでなく、
行方不明の読書会創設者・エリザベスについて知りたいと思う。
彼女の詮索は、エリザベスの幼い娘キットの父親にまで及ぶ。
「何があったの?」と質問を繰り返す様子に、うへぇ…となる。
ジュリエット自身も戦禍に心傷ついた人間だが、他人の心の傷には無頓着なのか、
小説家の性なのか…
ジュリエットの質問に、ドーシーたちはエリザベスの思い出を語る。
勇敢で気高いエリザベスは、もう一人のヒロインと呼ぶに相応しい女性だった。
ガーンジー島は絵のように美しく、悲しい記憶を抱えた読書会メンバーは善良だった。
度数の高そうなジン(違法らしいw)を販売する独身女性アイソラが好き。
赤い髪に青緑の瞳、ハーブでいっぱいの家に住む彼女は、白い魔女のようだった。
ヒースクリフの登場を待ちわびるアイソラを見て、嵐が丘を再読したくなった。
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