スリー・ジャスティス　孤高のアウトロー

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　ビリー・ザ・キッドと出会って成長していく少年の話。

　正当防衛で父親殺しをしてしまった主人公が追われることになってビリー・ザ・キッドとの出会いを通して成長していく。保安官と一緒になって追っ手から逃れる。イーサン・ホークの西部劇の格好がかっこよくてハマっていました。

　ただ冒頭での事件のきっかけとなる少年の家族構成や彼らの関係性がわからないまま物語が始まるので、人間関係を掴めないまま始まる物語からしてきついスタートでした。ビリーと少年の交流も2人の父親殺しとの共通点から絆を深めていくのとかもわかりにくくて、カタキ役のクリス・プラットの怖さや重要性も中途半端な描かれ方で主人公との追いかけっこのサスペンスとしての機能もあまりうまくいってなかったです。
　ビリーと保安官の対決とかも引っ張ったわりには、かなりあっさりとした描かれ方でこれまた不完全燃焼でした。

　主人公の少年、ビリー・ザ・キッド、保安官と三すくみの関係とかもあまり盛り上がることなく終始残念な空気のまま進む西部劇でした。

　単純にナイトシーンが暗すぎて何が映っているのかよくわからないのがマイナスでした。

感想･総評：西部劇でそれなりに撃ちあう場面はあるが、それがメインではない

対象年齢：中学生以上（残酷な場面あり。Ｈ場面はほとんどない）

食事中に見られるか：無理

３０分でやれる話を１００分にしてある。そこそこ面白いがかったるいシーンが多い。
主役の子どもはちょっとウザい。
イーサンはいい味をだしていた。
が、悪役のクリスの登場シーンがいつも暗くて顔がよくわからなかった。ラストで明るい場所に出てきてはじめてそれがクリスだとわかった。
ビリー・ザ・キッド役のデイン・デハーン はビリーのイメージにぴったりだったが、さして重用な役ではなかった。
ちなみに、ウィキではこの映画の題名は「ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトロー」となっている。ビリー・ザ・キッドは主役じゃないので、あとで題名を変えたのだろう。原題の「The Kid」はビリーのことではなく、この映画に登場する子どものことである。

ウエスタンアクションと言うよりは、どちらかと言うとウエスタンノワール系の作品でしょうか。
派手な撃ち合いは殆どありません。
不幸な生立ちの姉と弟が、お尋ね者と保安官と悪徳な親戚に翻弄されながら西部を彷徨うお話。
ビリーザキッドやパットギャレットと言う実在の人物が絡みますが、必要性が分かりませんでした。

逃亡中の幼い姉弟がひょんなことからビリー・ザ・キッドに出会って旅して共闘するのかと思ったら、キッドは昔の自分のような兄弟の境遇を察して友となるいい人ではあるものの、そんなお助けマンには描かれておらず中盤にお役御免と意外。親父と叔父が極悪なため大人は誰も信用できくなった弟が、ようやく保安官に真実を吐露し助太刀を乞うシーンは良かったですね。