アス

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アス / ルピタ・ニョンゴ

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「アス」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督、ジェイソン・ブラム製作によるサプライズスリラー。アデレードは夫とふたりの子どもと共に、幼い頃に住んでいたサンタクルーズの家を訪れる。だが、家の前に自分たちとそっくりな“私たち”が現れ…。※R15+※一般告知解禁日:2019年12月20日

「アス」 の作品情報

作品情報

製作年: 2019年
製作国: アメリカ
原題: US

「アス」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

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スター・ウォーズ/最後のジェダイ

ブラックパンサー

タイタンズ<シーズン1>

フライト・ゲーム

ユーザーレビュー:21件

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1〜 5件 / 全21件

アス

投稿日:2020/01/10 レビュアー:片山刑事

 ドッペルゲンガー的な人間にアタックされる人たちの話。

 夏休みに別荘で楽しく過ごしていた夜に外に人が立っている。という不審者が自分のテリリーに現れるという恐怖が面白くて、街灯に照らされて手を繋いで立っている謎のファミリー。という構図がめちゃくちゃ怖くてよかったです。そこから獣のような動きをしたり物おじせずにどんどん突き進む姿とかもよかったです。役者さんたちの1人2役を見ているのも楽しかったです。恐怖体験中もユーモアを忘れない主人公一家とかも緊張感が続く中でのやすらぎとなっていて楽しい家族でした。

 ただ面白かったのはドッペルゲンガーが最初のアタックしてくるところがピークで、中盤からは世界がどんどん広がっていって自分たち以外にも何か異変が起こっているらしいと終末感漂うジャンルへとシフトしていって、ドッペルゲンガーともみ合って戦うアクションシーンとドッペルゲンガーたちの設定の説明がただ続くだけで退屈な時間が多かったです。序盤30分も伏線だったり怪しげな雰囲気が漂う緊張感が続く前半もチト長く感じました。スリラー映画、ホラー映画としては120分は長く感じました。ドッペルゲンガー達は実は…。というのがわかってから、今までの行動とか言動のつじつまばかり考えてしまう描かれ方で、しかも真実がわかってもそれほど驚きや恐怖などは感じられないオチだったのが残念でした。

 動機とかわからないまま襲われる恐怖ではなく、この監督さんの前作【ゲット・アウト】同様、原因を説明されると途端に面白さが半減していってしまう映画でした。

このレビューは気に入りましたか? 13人の会員が気に入ったと投稿しています

配信110円でも、DVD視聴をオススメします。

投稿日:2020/09/27 レビュアー:カマンベール

配信110円に釣られてiPadで視聴。
夜の場面、暗かった・・・差別語みたいだけど、主役のルピタ・ニョンゴは、
美人の黒人女性だが、かなり黒人としても黒い方。
パソコン画面の中に沈むようだった。家族も然り。
非常に観にくい、これならDVDで観たかった。

内容も自分たち家族にそっくりの分身(ドッペルゲンガー)が現れ、現れただけでも怖いのに、襲ってくる。命の危険に晒されるのだ。
主役のアディ(ルピタ・ニョンゴ)は幼い頃、お祭りの日に、行方不明になる。
たった15分間だったのにダメージを受けて、失語症になってしまう。
アディはいったい何を見たのか?
この問いはラストでとんでもないホラーな回答が出される!!

ここからネタバレですので、ラストを知りたくない方は、どうか読むのをやめて下さいね。

最初の説明でアメリカには何万キロメートルに及ぶ「地下道、地下室」が存在する・・・
テロップが流れます。
地下には自分の分身(影・・・とか、分身、あるいはクローンとか説明される)
地上の本人は幸せを謳歌しているのに、影は暗く貧しく浮かばれない地下生活。
彼らの恨みが決起へと向かう。
《手を繋ごうアメリカ》
赤い服を着た分身たちは決起して《殺し合い?》を始める。

最後に一番驚いたのはアディはお祭りの幼いあの日に、分身と入れ替わっていて、
今のアディ(お母さん)はクローンなのです。
けれど、その後の展開はまるで分かりません。
・・・その後も知りたい!!

ジョーダン・ピール監督の言うには、恵まれた一部の人々が富や幸せを
独り占めしている世界への警鐘・・・だとか!
でも結局は殺し合い(暴力)で、解決するのなら、今までと同じこと・・・
そう思えてしはいました。

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

地上と地下の二元性、皮肉が効いたシチュエーション

投稿日:2020/02/22 レビュアー:くまげらの森

これはまたレビューの入り口に困る作品です。(入口がありすぎて。)
今回は、意地悪路線で行ってみましょう〜!
(いつもじゃねーか?ナ〜ニをおっしゃるウサギさん♪、あ、ウサギが沢山でますよぉ)

監督は気鋭のジョーダン・ピール。前作『ゲット・アウト』でアカデミー脚本賞をゲットしました。
今作は、監督はちょっと遊びすぎだと思うんですぉ、ワタシ。
タイトルからちょっと小バカにしてるでしょ?Usで(私たち)だけどUSなら(ユナイテッドステイツ)になるよと、誰でもレビューの初めに書きたいよね?(で、私も書いた)笑。

話の半分以上は突如現れたソックリさんと殺したり殺されたり、主演のルピタ・ニョンゴが不安な表情を浮かべ時折、ルピタの少女時代の回想シーンが入る。
ドッペルゲンガーなのか。パラレルワールドか、多次元論か。
隣は隣で隣の家族のドッペルに襲われて、気が付けば街中、死体だらけ、

ドッペルさんたちは、狂暴で知能がやや劣る。ロクなものを食べてないのだろう。
(底辺、困窮者の象徴なのか?)
うめき声や絶叫はするが言語は不自由でしゃべれない。(教育格差)
まったく話の先がわからないなりに、迷い込む世界は『不思議の国のアリス』か?
黒人一家を主役に据える事で、「アメリカには、よく知られていない地下道がいっぱいある」のは
奴隷になった黒人が逃亡した跡だという奴隷問題、近年、黒人も白人も変わらないのだから差別しないで等しく共生していこうという流れになってるけど、
やっぱり、それはイヤだという人間もいるわけで。
(この問題の根深さは日本人には到底理解できないのだろう。)

アメリカ大陸を縦断して手と手をつなぐ運動(1986年5月)、何回も映像に出てくるけどあれは何だったのか、まやかしにすぎないではないか!という皮肉に見える。
息子の名前はジェイソンで、丁寧に覆面までしている。(笑)
赤いつなぎ服は、共産党の事だろうし、そういうわかりやすい部分はわかるのだが、
多分、何層にもなって皮肉はこめられているのだろう。だから面白い人には面白いはずだ。

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深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ ネタバレ

投稿日:2020/07/02 レビュアー:ポッシュ(休眠中)

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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自分にソックリな人物が自分を襲ってくる・・・。
こういう根源的な恐怖をかきたてる設定が良いです。
ある日突然もう一人の自分が現れて、自分の存在をおびやかす。
ドストエフスキーの『二重人格』も同じテーマでした。
ただ、精神的にジワジワ追い詰めてくるドストと違って、本作のジョーダン・ピールはもっと過激。
武器のでっかいハサミでバッサバサと切り付けてくるのが恐ろしいったらない。やめてーーー!
しかもドッペルゲンガーは主人公ひとり分だけじゃなく、ファミリーまるごとコンプリートだよ。
いやいや、それだけじゃ済まない、町中じゃん・・・!っていうハチャメチャぶりで、
21世紀の恐怖譚はこうでなくっちゃね、という賑やかさで私はけっこう楽しめました。

冒頭、海辺の夜の遊園地がイイ。楽しい場所のハズなのに何故か不安げな表情の少女アディ。
やがて迷い込んだ不思議館。「本当の自分に出会える」という看板が意味深です。
鏡だらけの迷路で彼女は、自分にソックリな少女と出会ってしまうのです。
鏡の中にいた後ろ向きの自分・・・って、こりゃルネ・マグリットの
「複製禁止(エドワード・ジェームスの肖像)」という絵画作品ではありませんか。
コピーしちゃダメよ、というメッセージはこの物語の重要な伏線になっています。

あんまり理屈に合わないヘンな「真相」も、あの白い地下室のビジュアルと、
ドッペルさん達のシャドウ演技のヘンテコさが面白かったので、生ぬるく見逃そうと思います。(^^;
上層と下層ってな「メトロポリス」(1927)のごとき二極化世界と、革命(?)を起こす連中の「赤」、
この辺なんか見ても(既出レビューにも言及ありましたが)やはり共産主義を意識しているんですかねぇ。
今、経済的に恵まれている人々の生活は、見えないどこかで抑圧され搾取されている人々の
犠牲の上に成り立っているのだよ、という資本主義批判なんかも読み取れなくはないですね。

で、最後の最後、どんでん返しがあります。
これはさすがに「ネタバレ」出来ませんが、ポンコツSFみたいだったショボいオチの後で
コレがきて、私はおぅっ!となりましたよ。シンプルですが力強い大オチではありませんか。

なにより、ルピタ・ニョンゴの演技が素晴らしかった!
ギラギラと鋭利なまなざしと特殊な発声で、ドッペルゲンガーの悲哀と鬱屈を見事に体現していたと思います。
あの狂気を裏打ちする哀切・・・。あっぱれ!

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【初回の記録 その1】

投稿日:2020/03/03 レビュアー:ちゅく

「アス」(2019年、米国、カラー、116分)。原題「US」。
「ゲット・アウト」(2017)のジョーダン・ピール監督(1979年生)の作品。幸運なことにレンタルでき、早く鑑賞できました。
116分は、「ゲット・アウト」より12分長く、前作の世界観で見ていると、良い意味で裏切られる出来になっていると思いました。解けない部分が多く、もう1回、見たいです。最低2回は見てくれ、ということが、「ゲット・アウト」と異なるのでしょうか……。商売気たっぷりですね。

【冒頭】
◆字幕「米国本土の地下には 数千キロのトンネルがある 廃棄された地下鉄鋼 使われなくなった通路 そして廃坑などだ 多くの者は それらが 存在する意味を知らない」
◆旧式テレビの放映「湾岸では 今夜の嵐に 警戒が必要でしょう (中略)11時のニュースで…1200万の瞳と1億9200万の歯が──金門橋からNYの摩天楼から延びる“ハンズ・アクロス・アメリカ”6400キロにもおよぶ善き隣人たちのつながり 穀物畑た深紅の山々を越え 豊かな平原を 太平洋から大西洋へと この夏 600万人が手をつなぎ アメリカの飢餓と闘います レコード店で 参加方法を お聞きください。
◆1986年、サンタ・クルーズ遊園地。アフリカ系米国人の父と娘が、投球ゲームの景品のTシャツを受け取った。黒地に「Michael Jackson‘s Thriller」という赤抜きの文字のあるそのシャツを娘はすぐ着る。りんご飴を持って、歩き出す。お化け屋敷に一人で入って様々なファンタジーを味わう。彼女は決して恐れない。「ミラーハウス」で、自分と同じ像が鏡に映る。ところが、鏡と思った自分の正面に、自分と酷似した少女の後ろすがたが見える。これは鏡ではない。彼女が驚くのは、後ろすがたの少女が振り返ったからだ。それを見せず───タイトル音楽が流れ、白ウサギの片目を映す。徐々にカメラは引いていき、そのウサギの閉じ込められている檻全体と、隣の檻によく似た白ウサギの顔が見え、やがて檻がたくさん(150個匹くらい)並んでいる室内を映す。あの隣のウサギの耳は黒い。全身茶色、黒色のウサギもいる。ただ、圧倒的に白ウサギが多い。

以上が、【冒頭】10分足らずで提示される、「伏線」です。
このあと、ある家族が、車でバカンス旅行をして、泊まった山荘で、変なものを見ます。

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1〜 5件 / 全21件

アス

ユーザーレビュー

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アス

投稿日

2020/01/10

レビュアー

片山刑事

 ドッペルゲンガー的な人間にアタックされる人たちの話。

 夏休みに別荘で楽しく過ごしていた夜に外に人が立っている。という不審者が自分のテリリーに現れるという恐怖が面白くて、街灯に照らされて手を繋いで立っている謎のファミリー。という構図がめちゃくちゃ怖くてよかったです。そこから獣のような動きをしたり物おじせずにどんどん突き進む姿とかもよかったです。役者さんたちの1人2役を見ているのも楽しかったです。恐怖体験中もユーモアを忘れない主人公一家とかも緊張感が続く中でのやすらぎとなっていて楽しい家族でした。

 ただ面白かったのはドッペルゲンガーが最初のアタックしてくるところがピークで、中盤からは世界がどんどん広がっていって自分たち以外にも何か異変が起こっているらしいと終末感漂うジャンルへとシフトしていって、ドッペルゲンガーともみ合って戦うアクションシーンとドッペルゲンガーたちの設定の説明がただ続くだけで退屈な時間が多かったです。序盤30分も伏線だったり怪しげな雰囲気が漂う緊張感が続く前半もチト長く感じました。スリラー映画、ホラー映画としては120分は長く感じました。ドッペルゲンガー達は実は…。というのがわかってから、今までの行動とか言動のつじつまばかり考えてしまう描かれ方で、しかも真実がわかってもそれほど驚きや恐怖などは感じられないオチだったのが残念でした。

 動機とかわからないまま襲われる恐怖ではなく、この監督さんの前作【ゲット・アウト】同様、原因を説明されると途端に面白さが半減していってしまう映画でした。

配信110円でも、DVD視聴をオススメします。

投稿日

2020/09/27

レビュアー

カマンベール

配信110円に釣られてiPadで視聴。
夜の場面、暗かった・・・差別語みたいだけど、主役のルピタ・ニョンゴは、
美人の黒人女性だが、かなり黒人としても黒い方。
パソコン画面の中に沈むようだった。家族も然り。
非常に観にくい、これならDVDで観たかった。

内容も自分たち家族にそっくりの分身(ドッペルゲンガー)が現れ、現れただけでも怖いのに、襲ってくる。命の危険に晒されるのだ。
主役のアディ(ルピタ・ニョンゴ)は幼い頃、お祭りの日に、行方不明になる。
たった15分間だったのにダメージを受けて、失語症になってしまう。
アディはいったい何を見たのか?
この問いはラストでとんでもないホラーな回答が出される!!

ここからネタバレですので、ラストを知りたくない方は、どうか読むのをやめて下さいね。

最初の説明でアメリカには何万キロメートルに及ぶ「地下道、地下室」が存在する・・・
テロップが流れます。
地下には自分の分身(影・・・とか、分身、あるいはクローンとか説明される)
地上の本人は幸せを謳歌しているのに、影は暗く貧しく浮かばれない地下生活。
彼らの恨みが決起へと向かう。
《手を繋ごうアメリカ》
赤い服を着た分身たちは決起して《殺し合い?》を始める。

最後に一番驚いたのはアディはお祭りの幼いあの日に、分身と入れ替わっていて、
今のアディ(お母さん)はクローンなのです。
けれど、その後の展開はまるで分かりません。
・・・その後も知りたい!!

ジョーダン・ピール監督の言うには、恵まれた一部の人々が富や幸せを
独り占めしている世界への警鐘・・・だとか!
でも結局は殺し合い(暴力)で、解決するのなら、今までと同じこと・・・
そう思えてしはいました。

地上と地下の二元性、皮肉が効いたシチュエーション

投稿日

2020/02/22

レビュアー

くまげらの森

これはまたレビューの入り口に困る作品です。(入口がありすぎて。)
今回は、意地悪路線で行ってみましょう〜!
(いつもじゃねーか?ナ〜ニをおっしゃるウサギさん♪、あ、ウサギが沢山でますよぉ)

監督は気鋭のジョーダン・ピール。前作『ゲット・アウト』でアカデミー脚本賞をゲットしました。
今作は、監督はちょっと遊びすぎだと思うんですぉ、ワタシ。
タイトルからちょっと小バカにしてるでしょ?Usで(私たち)だけどUSなら(ユナイテッドステイツ)になるよと、誰でもレビューの初めに書きたいよね?(で、私も書いた)笑。

話の半分以上は突如現れたソックリさんと殺したり殺されたり、主演のルピタ・ニョンゴが不安な表情を浮かべ時折、ルピタの少女時代の回想シーンが入る。
ドッペルゲンガーなのか。パラレルワールドか、多次元論か。
隣は隣で隣の家族のドッペルに襲われて、気が付けば街中、死体だらけ、

ドッペルさんたちは、狂暴で知能がやや劣る。ロクなものを食べてないのだろう。
(底辺、困窮者の象徴なのか?)
うめき声や絶叫はするが言語は不自由でしゃべれない。(教育格差)
まったく話の先がわからないなりに、迷い込む世界は『不思議の国のアリス』か?
黒人一家を主役に据える事で、「アメリカには、よく知られていない地下道がいっぱいある」のは
奴隷になった黒人が逃亡した跡だという奴隷問題、近年、黒人も白人も変わらないのだから差別しないで等しく共生していこうという流れになってるけど、
やっぱり、それはイヤだという人間もいるわけで。
(この問題の根深さは日本人には到底理解できないのだろう。)

アメリカ大陸を縦断して手と手をつなぐ運動(1986年5月)、何回も映像に出てくるけどあれは何だったのか、まやかしにすぎないではないか!という皮肉に見える。
息子の名前はジェイソンで、丁寧に覆面までしている。(笑)
赤いつなぎ服は、共産党の事だろうし、そういうわかりやすい部分はわかるのだが、
多分、何層にもなって皮肉はこめられているのだろう。だから面白い人には面白いはずだ。

深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ

投稿日

2020/07/02

レビュアー

ポッシュ(休眠中)

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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自分にソックリな人物が自分を襲ってくる・・・。
こういう根源的な恐怖をかきたてる設定が良いです。
ある日突然もう一人の自分が現れて、自分の存在をおびやかす。
ドストエフスキーの『二重人格』も同じテーマでした。
ただ、精神的にジワジワ追い詰めてくるドストと違って、本作のジョーダン・ピールはもっと過激。
武器のでっかいハサミでバッサバサと切り付けてくるのが恐ろしいったらない。やめてーーー!
しかもドッペルゲンガーは主人公ひとり分だけじゃなく、ファミリーまるごとコンプリートだよ。
いやいや、それだけじゃ済まない、町中じゃん・・・!っていうハチャメチャぶりで、
21世紀の恐怖譚はこうでなくっちゃね、という賑やかさで私はけっこう楽しめました。

冒頭、海辺の夜の遊園地がイイ。楽しい場所のハズなのに何故か不安げな表情の少女アディ。
やがて迷い込んだ不思議館。「本当の自分に出会える」という看板が意味深です。
鏡だらけの迷路で彼女は、自分にソックリな少女と出会ってしまうのです。
鏡の中にいた後ろ向きの自分・・・って、こりゃルネ・マグリットの
「複製禁止(エドワード・ジェームスの肖像)」という絵画作品ではありませんか。
コピーしちゃダメよ、というメッセージはこの物語の重要な伏線になっています。

あんまり理屈に合わないヘンな「真相」も、あの白い地下室のビジュアルと、
ドッペルさん達のシャドウ演技のヘンテコさが面白かったので、生ぬるく見逃そうと思います。(^^;
上層と下層ってな「メトロポリス」(1927)のごとき二極化世界と、革命(?)を起こす連中の「赤」、
この辺なんか見ても(既出レビューにも言及ありましたが)やはり共産主義を意識しているんですかねぇ。
今、経済的に恵まれている人々の生活は、見えないどこかで抑圧され搾取されている人々の
犠牲の上に成り立っているのだよ、という資本主義批判なんかも読み取れなくはないですね。

で、最後の最後、どんでん返しがあります。
これはさすがに「ネタバレ」出来ませんが、ポンコツSFみたいだったショボいオチの後で
コレがきて、私はおぅっ!となりましたよ。シンプルですが力強い大オチではありませんか。

なにより、ルピタ・ニョンゴの演技が素晴らしかった!
ギラギラと鋭利なまなざしと特殊な発声で、ドッペルゲンガーの悲哀と鬱屈を見事に体現していたと思います。
あの狂気を裏打ちする哀切・・・。あっぱれ!

【初回の記録 その1】

投稿日

2020/03/03

レビュアー

ちゅく

「アス」(2019年、米国、カラー、116分)。原題「US」。
「ゲット・アウト」(2017)のジョーダン・ピール監督(1979年生)の作品。幸運なことにレンタルでき、早く鑑賞できました。
116分は、「ゲット・アウト」より12分長く、前作の世界観で見ていると、良い意味で裏切られる出来になっていると思いました。解けない部分が多く、もう1回、見たいです。最低2回は見てくれ、ということが、「ゲット・アウト」と異なるのでしょうか……。商売気たっぷりですね。

【冒頭】
◆字幕「米国本土の地下には 数千キロのトンネルがある 廃棄された地下鉄鋼 使われなくなった通路 そして廃坑などだ 多くの者は それらが 存在する意味を知らない」
◆旧式テレビの放映「湾岸では 今夜の嵐に 警戒が必要でしょう (中略)11時のニュースで…1200万の瞳と1億9200万の歯が──金門橋からNYの摩天楼から延びる“ハンズ・アクロス・アメリカ”6400キロにもおよぶ善き隣人たちのつながり 穀物畑た深紅の山々を越え 豊かな平原を 太平洋から大西洋へと この夏 600万人が手をつなぎ アメリカの飢餓と闘います レコード店で 参加方法を お聞きください。
◆1986年、サンタ・クルーズ遊園地。アフリカ系米国人の父と娘が、投球ゲームの景品のTシャツを受け取った。黒地に「Michael Jackson‘s Thriller」という赤抜きの文字のあるそのシャツを娘はすぐ着る。りんご飴を持って、歩き出す。お化け屋敷に一人で入って様々なファンタジーを味わう。彼女は決して恐れない。「ミラーハウス」で、自分と同じ像が鏡に映る。ところが、鏡と思った自分の正面に、自分と酷似した少女の後ろすがたが見える。これは鏡ではない。彼女が驚くのは、後ろすがたの少女が振り返ったからだ。それを見せず───タイトル音楽が流れ、白ウサギの片目を映す。徐々にカメラは引いていき、そのウサギの閉じ込められている檻全体と、隣の檻によく似た白ウサギの顔が見え、やがて檻がたくさん(150個匹くらい)並んでいる室内を映す。あの隣のウサギの耳は黒い。全身茶色、黒色のウサギもいる。ただ、圧倒的に白ウサギが多い。

以上が、【冒頭】10分足らずで提示される、「伏線」です。
このあと、ある家族が、車でバカンス旅行をして、泊まった山荘で、変なものを見ます。

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