永遠に僕のもの / ロレンソ・フェロ
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(8)
永遠に僕のもの
/ルイス・オルテガ
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「永遠に僕のもの」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
1970年代にアルゼンチンで実際に起きた連続殺人事件をモチーフに描くクライム青春ムービー。美しき17歳の少年が、ためらいもせずに次々と重大な犯罪に手を染めていく衝撃の犯罪遍歴を描く。主演は本作がスクリーン・デビューのロレンソ・フェロ。共演にチノ・ダリン、ダニエル・ファネゴ、セシリア・ロス。監督はアルゼンチンの俊英、ルイス・オルテガ。1971年、ブエノスアイレス。何不自由ない生活を送る17歳の美少年カルリートスだったが、遊びを楽しむように犯罪に手を染め、ほとんど罪の意識を感じることもなかった。やがて彼は、転校先で野性的な魅力に溢れたラモンと出会い意気投合し、2人でコンビを組んでさらなる罪を重ねていくのだったが…。 JAN:4589921411202
「永遠に僕のもの」 の作品情報
「永遠に僕のもの」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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永遠に僕のものの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
115分 |
日・日(大字幕) |
西:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
GADR2120 |
2020年02月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
39枚
|
0人
|
0人
|
永遠に僕のものの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
115分 |
日・日(大字幕) |
西:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
GADR2120 |
2020年02月04日
|
在庫枚数 |
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ユーザーレビュー:8件
天使の顔をした殺人犯
アルゼンチンで70年代に実在した連続殺人犯カルロス・エドアルド・ロブレド・プッチの話をヒントに脚色したもの。
カルロスとは、どんな犯罪者だったのか、それを調べていて驚く!
殺人、殺人未遂、強盗、窃盗と、若干20歳にして35件の事件!
しかして、本人の画像は、本作のロレンソ・フェロと兄弟もかくやと思うほどの美貌、
本人を演じたフェロも、びっくりするほど美しい。
美の神ヴィーナスはなぜこんないたずらをしたのか、12人も殺害したというのに。
監督はルイス・オルテガで、製作にペドロ・アルモドバルがかかわっている。
(情報を取得した限りの実際の凶悪で残虐な事件より)映画はソフトに作ってある。
たとえばバーナーで相手の顔を焼く場面では、バーナーしか見せない。
美少年カルリートス(ロレンソ・フェロ)は、両親も愛情深く、裕福ではないが困窮してるほどではなく、
環境が犯罪者にしたのではない。
ほんのちょっとしたことで、ためらいなく射殺し、後悔もない。
生まれついての「悪魔」と言ってしまえばそれまでだ。
監督は初めから「人間ドラマ」を描こうとはしていない。
そのかわり、これでもかというほど、カルリートス(ロレンソ・フェロ)の金髪の巻き毛、
赤い唇、白く柔らかな上半身をクローズアップしてその美しさを撮る。
(史実ではカルロスは同性愛者であったという話はないが、本作はラモンや芸能界のゲイ男を登場させ、
いかにも三角関係のもつれと脚色している)
観終わって、確かにロレンソは美少年なのはわかったが、犯罪者の葛藤や懊悩は描けずして、
ファッション性は魅力的に描くのはどうかと思った。
(ロレンソ・フェロは女子に大人気だそうだが、自然体でこなしたこの役、無表情で射殺するのが幸いしたのだろう。次の作品でロレンソの真価が問われるだろう。)
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
天使の顔の殺人鬼
2018年(アルゼンチン/スペイン)
1971年。アルゼンチンで12人以上を殺害した実在の殺人犯をモデルにした映画です。
いくら天使のように美しくても、虫けらのように人を殺すことは許されない。
殺人犯をアート系の映画に仕立てて、美化することに反対です。
(事実、アルゼンチンでは2018年最高の動員数を誇ったそうです。)
美少年でも頭の中身は空っぽ。
殺人の結果、自分はどうなるかを全く予見できないのは馬鹿としか言えない。
確かに本人の犯行時期の写真を見ると、演じているロレンソ・フェロより知的な顔で、
『ベニスに死す』の少年に近い利口そうな顔をして美しい。
大胆不敵さと恐怖心をカケラも持たないカルリートス。
共犯のラモンを愛していたのかは判然としないが、題名の『永遠に僕のもの』
僕のもの・・・とはラモンを指しているようだ。
こと映画を観て、カルリートスに憧れるような青少年が現れないことだけを、
私は願っている。
(付け足せば、終身刑で塀の中に今もいる本人はツルツルにハゲたピカソみたいな老人に変貌している)
ペドロ・アルモドバルが製作に参加しているが、反社会的なの彼のことだから、
ありそうなことだ。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
天使はためらわずに引き金を引く
この映画のモデルとなったカルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチ(1952年1月22日生まれ)は、
その容姿から「死の天使」や「黒い天使」と呼ばれたアルゼンチンの連続殺人犯。
19歳で殺人を犯した彼は、20歳で逮捕されるまでに、
11件の殺人、1件の殺人未遂、17件の強盗、1件のレイプと1件のレイプ未遂の共犯、
1件の性的虐待、2件の誘拐、2件の窃盗を行い、有罪判決を受けた凶悪犯罪者です。
確かに本人の画像を見ると、美しい少年です。
そのあどけない笑顔から極悪非道な人間には全く見えません。
ところが、彼は人を殺すことを一切躊躇うことはありません。
殺しても罪の意識や、後悔の念なども全く起こりません。
相棒であるラモンをも、躊躇うことなく殺します。
映画ではラモンに恋心を抱いていて嫉妬から殺したように描いていますが、
事実はどうなのでしょう?彼に人を愛する気持ちなどあったとは思えません。
いったい何が彼をそうさせたのでしょうか?
生活環境でしょうか?でも、両親はごく普通の良心ある人たちのようでした。
生まれながらのサイコパス。
いるんですよね、こういう人間が。
映画では、カルロスを美しい殺人鬼としてスポットを当てていますが、
淡々と事実を描くことで、彼を賞賛するようなところは感じられませんでした。
67歳になった現在も刑務所に服役中とのことですが
50年近くも殺人鬼を税金で食べさせているというのもどうなんでしょう。
死刑制度のある国ならば、とっくに死刑執行されているでしょうね。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ロレンソ・フェロに釘付けなヒリヒリ映画。
勝手に他人の家に侵入。
欲しいものは盗む。
なんとなく人を殺す。
絶対に許されることではない。
実際に1971年に起きた12人連続殺人、強姦、窃盗事件の犯人をモチーフにしている。
12人もの方が理不尽に人生を断たれ、女性なら反吐が出る強姦をはたらき、
欲しいからと他人の所有物を盗む。
日本にも不特定多数を殺害し、死刑になったものを何人か見てきているが、どの人も
どこか陰鬱な表情で、虚ろだ。
ところが、この恐ろしい殺人犯は特に不遇な環境に育ったわけでもなく、実際の写真で見ても
鬱屈としたところがない。
若く、巻毛が美しい美少年なのだ。
映画で主人公を演じるロレンソ・フェロも本当に美しい。
ヴェニスに死すの主人公のような、ブロンドの縦落ちの巻毛。
長いまつ毛。
でも、ヴェニスに死すの少年ほど陰険そうな部分はない。
アップになった表情は、アナ・トレントの無垢さも彷彿とさせる。
この、美しいのに聞くに耐えない犯罪を考えられないほど重ねていく落差に、
周囲は戸惑い、常識では理解できない、だから惹きつけられるものがあるのだろう。
映画を賞賛することに、まるで犯罪と犯人を肯定しているように感じて不快と示す方がいる。
理解はできるが、映画と事件、犯罪は別物であって、映画への賞賛イコール犯罪、犯人への
賞賛、美化ではないことを分かってもらえたらなぁと感じる。
金閣寺放火は決して許されないが、三島が書き上げた小説金閣寺が素晴らしいのは、
事件と文学が別物だから。
高校生のカルリートス(ロレンソ・フェロ)は、ごく普通の両親の元で普通に暮らしている。
唯一違うことは、
欲しいものは手に入れる。
そこに違和感も罪悪感もないことだ。
むしろ、なぜ他の人は欲しいものを盗らないのか?
とこちらに問いかけてくる。
転校先で出会った、真逆の骨太で野性味のあるラモンに惹かれ、窃盗を生業としている
彼の家族とつるむことで犯罪の大きさが加速してゆく。
スケボーを楽しむくらいの感覚なのだろう。
他人の家に上がり込み、レコードプレイヤーで音楽をかけ、ダンスをしたり飲み食いしたり
ひとしきり楽しむと欲しいなと思うものを無造作に盗る。
ラモン一家が金銭的価値のあるものを目的としているのとは異なり、
カルリートスはあくまでも自分がその時欲しいなと思ったものだけを盗む。
高級車じゃなく乗りやすいバイク。
いいなと思ったレコード。
きれいだなと感じたイヤリング。
ラモンは遊びじゃなく、金銭目的の窃盗で、合理的にことを進めたい。
けれど楽しい本能感覚で動くカルリートスはラモンの助言や意見が理解できない。
どこか心の奥で惹かれ合いながらも、次第に仕事のパートナーとしての軋轢が二人を
遠のけていく。
満たされたい。
幸福感を味わいたい。
誰もが持つ感覚。
人を傷つけちゃいけない。
人の所有物を盗ってはいけない。
共感覚、これがカルリートスには著しく欠けているのだろう。
人とは違う。
欲しいものは全部簡単に手に入るのになんで満たされないんだろう。
好きになった相手、理解しあえる相手をやっと見つけたと思っていたのに、
なんだか違っていた。
孤独感。
世界で取り残された感じ。
これは怖い。
映画では、とにかくロレンソの圧倒的な美しさをこれ見よがしに見せてくる。
画面中ロレンソの横顔、瞳、ぽってりと熟れたさくらんぼ色の唇。
映画の展開よりも、わたしはただただその美しさにのめり込み、
食い入るように見てしまった。
自分の容姿にずっとコンプレックスを持って苦しんできた。
美しい、と感じるものを見ている時間がすごく好きだ。
冒頭、エンディングのひとり狂いダンスは、ジャームッシュの「パーマネント・バケーション」を
思い起こさせる。
どこか無気力で投げやりな若い男の子は「断崖」を思い起こさせる。
始終ヒリヒリして、切ない。
好きな映画。
アルモドバル監督が関係していると聞き、深く納得。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
実在の人物がいたことに驚きました
投稿日:2021/01/19
レビュアー:スヌーピー
主人公が見た目は天使だけど中身は悪魔だった。ここまで残酷な人はなかなか見たことないと思いました。
親も甘やかしすぎだと思いました。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
天使の顔をした殺人犯
投稿日
2020/02/04
レビュアー
くまげらの森
アルゼンチンで70年代に実在した連続殺人犯カルロス・エドアルド・ロブレド・プッチの話をヒントに脚色したもの。
カルロスとは、どんな犯罪者だったのか、それを調べていて驚く!
殺人、殺人未遂、強盗、窃盗と、若干20歳にして35件の事件!
しかして、本人の画像は、本作のロレンソ・フェロと兄弟もかくやと思うほどの美貌、
本人を演じたフェロも、びっくりするほど美しい。
美の神ヴィーナスはなぜこんないたずらをしたのか、12人も殺害したというのに。
監督はルイス・オルテガで、製作にペドロ・アルモドバルがかかわっている。
(情報を取得した限りの実際の凶悪で残虐な事件より)映画はソフトに作ってある。
たとえばバーナーで相手の顔を焼く場面では、バーナーしか見せない。
美少年カルリートス(ロレンソ・フェロ)は、両親も愛情深く、裕福ではないが困窮してるほどではなく、
環境が犯罪者にしたのではない。
ほんのちょっとしたことで、ためらいなく射殺し、後悔もない。
生まれついての「悪魔」と言ってしまえばそれまでだ。
監督は初めから「人間ドラマ」を描こうとはしていない。
そのかわり、これでもかというほど、カルリートス(ロレンソ・フェロ)の金髪の巻き毛、
赤い唇、白く柔らかな上半身をクローズアップしてその美しさを撮る。
(史実ではカルロスは同性愛者であったという話はないが、本作はラモンや芸能界のゲイ男を登場させ、
いかにも三角関係のもつれと脚色している)
観終わって、確かにロレンソは美少年なのはわかったが、犯罪者の葛藤や懊悩は描けずして、
ファッション性は魅力的に描くのはどうかと思った。
(ロレンソ・フェロは女子に大人気だそうだが、自然体でこなしたこの役、無表情で射殺するのが幸いしたのだろう。次の作品でロレンソの真価が問われるだろう。)
天使の顔の殺人鬼
投稿日
2020/02/06
レビュアー
カマンベール
2018年(アルゼンチン/スペイン)
1971年。アルゼンチンで12人以上を殺害した実在の殺人犯をモデルにした映画です。
いくら天使のように美しくても、虫けらのように人を殺すことは許されない。
殺人犯をアート系の映画に仕立てて、美化することに反対です。
(事実、アルゼンチンでは2018年最高の動員数を誇ったそうです。)
美少年でも頭の中身は空っぽ。
殺人の結果、自分はどうなるかを全く予見できないのは馬鹿としか言えない。
確かに本人の犯行時期の写真を見ると、演じているロレンソ・フェロより知的な顔で、
『ベニスに死す』の少年に近い利口そうな顔をして美しい。
大胆不敵さと恐怖心をカケラも持たないカルリートス。
共犯のラモンを愛していたのかは判然としないが、題名の『永遠に僕のもの』
僕のもの・・・とはラモンを指しているようだ。
こと映画を観て、カルリートスに憧れるような青少年が現れないことだけを、
私は願っている。
(付け足せば、終身刑で塀の中に今もいる本人はツルツルにハゲたピカソみたいな老人に変貌している)
ペドロ・アルモドバルが製作に参加しているが、反社会的なの彼のことだから、
ありそうなことだ。
天使はためらわずに引き金を引く
投稿日
2021/04/18
レビュアー
飛べない魔女
この映画のモデルとなったカルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチ(1952年1月22日生まれ)は、
その容姿から「死の天使」や「黒い天使」と呼ばれたアルゼンチンの連続殺人犯。
19歳で殺人を犯した彼は、20歳で逮捕されるまでに、
11件の殺人、1件の殺人未遂、17件の強盗、1件のレイプと1件のレイプ未遂の共犯、
1件の性的虐待、2件の誘拐、2件の窃盗を行い、有罪判決を受けた凶悪犯罪者です。
確かに本人の画像を見ると、美しい少年です。
そのあどけない笑顔から極悪非道な人間には全く見えません。
ところが、彼は人を殺すことを一切躊躇うことはありません。
殺しても罪の意識や、後悔の念なども全く起こりません。
相棒であるラモンをも、躊躇うことなく殺します。
映画ではラモンに恋心を抱いていて嫉妬から殺したように描いていますが、
事実はどうなのでしょう?彼に人を愛する気持ちなどあったとは思えません。
いったい何が彼をそうさせたのでしょうか?
生活環境でしょうか?でも、両親はごく普通の良心ある人たちのようでした。
生まれながらのサイコパス。
いるんですよね、こういう人間が。
映画では、カルロスを美しい殺人鬼としてスポットを当てていますが、
淡々と事実を描くことで、彼を賞賛するようなところは感じられませんでした。
67歳になった現在も刑務所に服役中とのことですが
50年近くも殺人鬼を税金で食べさせているというのもどうなんでしょう。
死刑制度のある国ならば、とっくに死刑執行されているでしょうね。
ロレンソ・フェロに釘付けなヒリヒリ映画。
投稿日
2021/11/09
レビュアー
真
勝手に他人の家に侵入。
欲しいものは盗む。
なんとなく人を殺す。
絶対に許されることではない。
実際に1971年に起きた12人連続殺人、強姦、窃盗事件の犯人をモチーフにしている。
12人もの方が理不尽に人生を断たれ、女性なら反吐が出る強姦をはたらき、
欲しいからと他人の所有物を盗む。
日本にも不特定多数を殺害し、死刑になったものを何人か見てきているが、どの人も
どこか陰鬱な表情で、虚ろだ。
ところが、この恐ろしい殺人犯は特に不遇な環境に育ったわけでもなく、実際の写真で見ても
鬱屈としたところがない。
若く、巻毛が美しい美少年なのだ。
映画で主人公を演じるロレンソ・フェロも本当に美しい。
ヴェニスに死すの主人公のような、ブロンドの縦落ちの巻毛。
長いまつ毛。
でも、ヴェニスに死すの少年ほど陰険そうな部分はない。
アップになった表情は、アナ・トレントの無垢さも彷彿とさせる。
この、美しいのに聞くに耐えない犯罪を考えられないほど重ねていく落差に、
周囲は戸惑い、常識では理解できない、だから惹きつけられるものがあるのだろう。
映画を賞賛することに、まるで犯罪と犯人を肯定しているように感じて不快と示す方がいる。
理解はできるが、映画と事件、犯罪は別物であって、映画への賞賛イコール犯罪、犯人への
賞賛、美化ではないことを分かってもらえたらなぁと感じる。
金閣寺放火は決して許されないが、三島が書き上げた小説金閣寺が素晴らしいのは、
事件と文学が別物だから。
高校生のカルリートス(ロレンソ・フェロ)は、ごく普通の両親の元で普通に暮らしている。
唯一違うことは、
欲しいものは手に入れる。
そこに違和感も罪悪感もないことだ。
むしろ、なぜ他の人は欲しいものを盗らないのか?
とこちらに問いかけてくる。
転校先で出会った、真逆の骨太で野性味のあるラモンに惹かれ、窃盗を生業としている
彼の家族とつるむことで犯罪の大きさが加速してゆく。
スケボーを楽しむくらいの感覚なのだろう。
他人の家に上がり込み、レコードプレイヤーで音楽をかけ、ダンスをしたり飲み食いしたり
ひとしきり楽しむと欲しいなと思うものを無造作に盗る。
ラモン一家が金銭的価値のあるものを目的としているのとは異なり、
カルリートスはあくまでも自分がその時欲しいなと思ったものだけを盗む。
高級車じゃなく乗りやすいバイク。
いいなと思ったレコード。
きれいだなと感じたイヤリング。
ラモンは遊びじゃなく、金銭目的の窃盗で、合理的にことを進めたい。
けれど楽しい本能感覚で動くカルリートスはラモンの助言や意見が理解できない。
どこか心の奥で惹かれ合いながらも、次第に仕事のパートナーとしての軋轢が二人を
遠のけていく。
満たされたい。
幸福感を味わいたい。
誰もが持つ感覚。
人を傷つけちゃいけない。
人の所有物を盗ってはいけない。
共感覚、これがカルリートスには著しく欠けているのだろう。
人とは違う。
欲しいものは全部簡単に手に入るのになんで満たされないんだろう。
好きになった相手、理解しあえる相手をやっと見つけたと思っていたのに、
なんだか違っていた。
孤独感。
世界で取り残された感じ。
これは怖い。
映画では、とにかくロレンソの圧倒的な美しさをこれ見よがしに見せてくる。
画面中ロレンソの横顔、瞳、ぽってりと熟れたさくらんぼ色の唇。
映画の展開よりも、わたしはただただその美しさにのめり込み、
食い入るように見てしまった。
自分の容姿にずっとコンプレックスを持って苦しんできた。
美しい、と感じるものを見ている時間がすごく好きだ。
冒頭、エンディングのひとり狂いダンスは、ジャームッシュの「パーマネント・バケーション」を
思い起こさせる。
どこか無気力で投げやりな若い男の子は「断崖」を思い起こさせる。
始終ヒリヒリして、切ない。
好きな映画。
アルモドバル監督が関係していると聞き、深く納得。
実在の人物がいたことに驚きました
投稿日
2021/01/19
レビュアー
スヌーピー
主人公が見た目は天使だけど中身は悪魔だった。ここまで残酷な人はなかなか見たことないと思いました。
親も甘やかしすぎだと思いました。
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